41)白倉岳950m・烏帽子岳880m:2020年6月27日
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高島トレイルは、Webに専用のHPが出ており、詳細が調べられる。また、登山企画があって、参加することができる。トレイルは、高島市マキノ町愛発越(あらちごえ)をスタートにしている。白倉岳の稜線は主稜線より東にある山塊で分水嶺・高島トレイルを延伸したコースとして位置づけられ、コース中にも高島トレイルの表示が見られる。豊かな自然に加え、歴史文化を楽しむことができる。高島市にある「中央分水嶺・高島トレイル」は、滋賀県と福井県を昔の近江商人が生活必需品を運ぶ道で、暮らしに密着した道であった。稜線からは、びわ湖と日本海を眺めることができる。四季折々の変化を身近に感じることができる。
高島トレイルの概要
・全長:80km
・始点:高島市マキノ町愛発越(あらちごえ)、終点:高島市朽木三国岳
・最高峰:三重嶽(さんじょうがだけ)974.1m、最低地点:水坂峠(みさかとうげ)280m
・植生:ブナ、ミズナラ、アシウスギの混生林
噴き出る汗を拭きながらの登山になった。登山者は多くない地味な山で、稜線に出ても展望が乏しく、樹間から安曇川を挟んだ東側に比良武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜地蔵山の稜線が見えるくらいだった。
しかし白倉岳を過ぎ中岳から南岳へ向かう稜線は山の深みと心地よさを感じるブナの林が続く。 白倉岳や中岳の大杉も、京都北山の大杉(台杉)に決して引けを取らない立派な木だった。
自宅(7:40)−公園駐車場(7:45、7:50出発)−伊香立ローソン(8:15、8:30出発)−村井 川脇駐車場(9:10、9:15出発)−村井登山口(9:25)−470mP(10:15〜10:20)−P'757(11:10)−稜線合流点(11:30〜11:35)−烏帽子岳(11:40)−白倉岳山頂(12:05〜12:50、昼食)−中岳940m(13:05〜13:10)−白倉岳南岳941(13:25〜12:30)−稜線分岐930m(13:40)−620mポイント(14:25〜14:30)−舗装道(14:45)−村井登山口(15:20)−駐車場(15:25、15:40出発)−伊香立ローソン(16:20、解散)−守山
行動時間:6時間10分 歩行時間:5時間 距離 11.1km、累積登高:934m
伊香立のローソンに予定より少し早く到着し、大阪からの2名と合流した。途中に出て、国道367号を進む。アジサイ、ネムノキの花が綺麗だ。登山口は、村井集落だが、橋を渡ったところに釣り人のためのおおきな駐車場がある。我々だけ、2台の車を止める。駐車場から舗装道を山側へ向かう。丁字路で、右に寺が見える。左に登山口があり、杉林の中に入る。林道を進む。結構長く感じる。足元はジメジメ湿っている。道は林道から、山道になり、傾斜もついてくる。杉林の中の道で、、展望もなくただ黙々と進む。倒木もあり、やや荒れた状態だ。暑さで汗も結構出てくる。小刻みに休憩を取る。蒸し暑さに閉口する。一気に稜線に出るかと思っていたが、左手に山腹を詰めていく感じで結構長い。今に時期、コアジサイが美しく、登山道の両脇に目につく。P757あたりから、踏み跡が分かりにくく地図ナビを少し外れる部分もあったが、やがてまた合流する。
稜線が右手に見えだし、それに沿って詰めていく。稜線に出発して2時間以上が経過した。案内教示もあって、村井コース出合とある。村井分岐の表示板もある。左に白倉岳、そして右、北方向は大彦峠、桑野橋へと書いてある。大彦峠はは雲洞谷と安曇川本流を結ぶ峠で、その先に雲洞谷山がある。ずいぶん前にマキノ本陣に車を止め、縦走したことがある。
村井コース出合、表示がたくさん
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この合流点からすぐに烏帽子岳山頂である。印象に残らない山の頂である。表示には、右、鷹ヶ峰(2.3km)、左、白倉岳(1.1km)と出ている。樹間から南方向に白倉岳の山頂部分が見える。
ピークらしくない平凡な烏帽子岳
植林帯の緩やかなアップダウンを進み、25分で白倉岳の山頂に着いた。見通しのきかない山頂だ。ここで昼食とする。予定より快調で、メインの白倉岳で昼食休憩が取れた。持参のノンアルビール、500ml*2本を5人が分け合い、暑さで参りかけた体をリフレッシュする。それぞれからのごちそうも出てゆったりとくつろぐ。稜線を吹く風で濡れた衣類が熱を奪い、ひんやりとして元気も回復する。
当初の予定は往復だったが、主稜線を南に進むことにして、中岳、南岳へと縦走して、栃生口に降りることに変更した。白倉岳から南の稜線は、大きなスギの木が多い自然林となり、奥深さを感じる雰囲気が漂うようになる。すぐに左に、斜めに傾いた大杉(台杉)が現れる。形も立派、橋爪さんが二股まで登り決めてくれる。
白倉岳山頂
二股に乗った人が小さく見える大杉
15分で中岳の山頂に着く。ここには案内で大杉と記載されている。2本のようにも見えるが、一本の杉だ。このスギの木には、5種類の違う気が乗っかっている。幹まわりも相当で、京都北山の井ノ口山や小野村割岳で見られる杉の巨木に肩を並べる。
中岳にある大杉(台杉)、いくつもの木が寄生
中岳からさらに南岳、そしてその南の小ピークへと縦走を続ける。広葉樹林帯もあり、良い雰囲気が続く。
稜線はほとんど見通しのない道だが、時々、樹間から安曇川を挟んだ東側に比良武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜地蔵山の稜線が見える。
最後に南岳を過ぎると、稜線の先に綱が張ってあり、ここから左手に支尾根を下る。結構急な道であるがこちらの道の方が状態は良い。標高930mの稜線から230m麓の標高差700mの下りはかなりのものだった。コアジサイが続き、そのあとは、ユズリハが茂っている。ヒノキ林は全く枝払いがされず、葉のない小枝が一杯ついていた。下るにつれた、ユズリハは小さく、まばらになっていく。上部から下に広がっているのだろうか。それにしても緑で埋め尽くされるほど多かった。最後の下りは急傾斜で皆緊張しながら下った。 安曇川西側の舗装道路に出てホッとし、急ぎ足で村井まで戻った。3kmほどの道であったが、クルミの実や、キキョウソウの花を確認しながらの歩きで、余り気にならなかった。
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コアジサイ |
ツルアリドオシ |
キキョウソウ |
ヤマボウシ |
ジュウニヒトエ |
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アサマイチモンジ |
オオウラギンスジヒョウモン |
イチモンジセセリ |
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コースマップ(清水さんより拝借)
(国土地理院の地図より引用)
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作成日: 2020年7月13日
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