44)小川城山 470m :2020年7月18日 2020年山の記録に戻る 、2020年チョウのページへ戻る2020年花・鳥・その他に戻る
 観光案内によれば、信楽の町が一望できる城山山頂にある。昭和49年、城の土塁が発見されたのがきっかけとなって、多羅尾氏によって安土・桃山時代に再興された小川城と判明した、と記載されている。そのような歴史から、信楽五山の一つとして取り上げられたのだろう。
 信楽五山が少し前に整備された。今年、飯道山、笹ヶ岳と訪問したのをきっかけに残る3山を登ることにした。まずは、小川城山、梅雨の合間、やや安易な気持ちで登ることにした。しばらくして晴れ上がり、汗が滝のように流れた。

 自宅(8:25)−登山口(9:55、10:04出発)−登山道分岐(11:10)−林道右折(11:17)−山頂分岐(11:22)−小川城山(1035〜11:02、小川城跡散策)−中ノ城分岐(11:08)−尾根筋−工事中舗装道(11:30)−登山口分岐(11:35)−駐車場所(11:40、11:45出発)−信楽公共駐車場(12:)
 行動時間:1時間35分 歩行距離:2.9q 累積登高:214m

 途中、信楽高原駅の川向にある公共駐車場に立ち寄り、登山口に向かう。付近の様子が分からず、畑作業をしていた人に確認すると、先に小川城跡の案内板があり、上った先が登山口であると教えてもらう。登り切った先に城跡の案内板と登山口表示があった。

登山口(駐車場所)

Web検索では、細い林道の先に止め、山頂へ向かっていたが、周回コースをとるため、広い道端に駐車する。湿った舗装道を歩きだす。植林の中の道を進むと、二手に分かれ、山側を進む。そこからさらに7分ほどで林道がさらに別れ、表示に従い、右手に道を取る。5分ほど歩けば、峠に出て、小川城跡はさらに細い急な勾配の道が続く。普通車では少々無理な勾配である。しばらく雰囲気を楽しみ、スギ林と雑木林の中を歩く。緩やかになると、中ノ城分岐の道が出てくる。地図ナビには出てこないが、下山はここを歩くことにする。下調べは、先の林道を下っているが、林道歩きでは面白くない。

分岐からほんのしばらくで城跡に着く。最初の小高い丘が山頂で、付近に東屋、少し離れてトイレもある。取りあえず、山頂で写真を撮り、くぼみを囲う格好で残った城跡(土手)を回る。桜並木で、春にはきれいだろう。
山頂 

小川城跡

展望

左手方向(西〜北西)に視界が広がり、集落が見える。その先に山並みが展開する。東方向は木が成長し、山頂部分がわずかに見える。笹ヶ岳、飯道山が見えるところだ。一面の草原で、シダがびっしりと生えている。よく見ると、その間にピンクのかわいいヒメヤブランの花が咲いている。シダに隠れてひっそりといった雰囲気だが、結構たくさんある。蕾のものも多く、これからさらに咲くのだろう。また、ジャノメチョウが飛んでいる。こちらは、よくとまってくれるので撮影できた。イチモンジセセリも見られた。少しおやつを食べ、そこそこの時間を過ごした後、少し戻った中ノ城分岐から植林の中を下っていく。ほとんど歩かれていないのだろうか、踏み跡は十分でない。所々、古いテープがあるが、荒れ果てた道になっており、倒木もある。尾根筋に沿って下っていく。スギが主な中を下る。中ノ城は地図では確認されるが、分岐や目印がなく、直進する格好で進む。その先はとうとう、道がなくなり、崖になっている。右手に工事中のおおきなショベルカーが置いてあり、急な斜面にロープが見られた。それを頼りに、工事現場に下りた。そのまま道を進み、山沿いに進んでいけば、小川城跡表示のある林道分岐に出て、駐車場に戻った。
林道を避けたおかげで、歩く距離としては大幅に短縮できたが、おすすめの道ではない。お昼は、もう一つの信楽五山である愛宕山で取ることにきめた。

花、虫
         
 ヒメヤブラン  ハハコグサ      

チョウ
ジャノメチョウ

・信楽五山
信楽町にある標高 500m程度の山から、町役場が五つの山を選び、「信楽名山めぐり」を企画した。信楽町によって整備、管理されてきた5つの山で、以下にその山の概要が記される。
@ 笹ヶ岳:738.7m(三等三角点) 信楽最高峰。山頂にはタヌキの焼き物がある。
A 高旗山:710.1m(二等三角点) コメ相場の旗振り山。滋賀、三重の県境にあって、展望が良い。境御斉峠から 25 分程度。
B飯道山:664.2m(二等三角点) 近江の大峰山。飯道神社があり、飯道寺跡が点在。
C小川城山:470.4m(三等三角点) 多羅尾氏の城跡。徳川家康が堺から逃れる際に一泊した。
D愛宕山:369m 信楽高原駅近く。愛宕権現と陶器神社を祀る。東京の芝愛宕神社は徳川家康がここの愛宕神社の分霊を江戸に移したとされる。

コースマップ(YAMAPより引用)



(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2020年7月25日