50)三池岳 972m : 2020年8月7日 、2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る 三池岳は三重県菰野町と滋賀県永源寺町との県境にある山。鈴鹿山脈の釈迦ヶ岳と竜ヶ岳の間に位置する。三重県側にある東峰(三角点:最高峰)・県境にある中峰(通称:三池岳)・県境にある北峰の三つの峰からなる。山頂の標識は中峰に位置する。縦走路上の中峰から南東に八風峠があり、八風街道が通じていた。八風街道は近江永源寺の政所と伊勢の田光を結んだ道で、稜線の八風峠に八風大明神の鳥居がある。 登山ルートは、 ①三重県側から、田光川の源流の栗木谷から八風峠に至り、稜線上を山頂に向かうルート ②同じ南東尾根からのルート、 ③石槫峠からの県境尾根(鈴鹿縦走路)を辿るルート、 ④滋賀県側の八風谷を登り、八風峠に至るルート ここ数年、石榑峠からは竜ヶ岳に登るばかりだった。重ね岩から見た南方向の縦走路が気になっていた。今年、八風橋から釈迦岳~三池岳を歩いたが、三池岳と石榑峠の間が残り、この部分を補完した。細尾根のアップダウンを繰り返す縦走路は変化に富んでいた。季節外れのイワカガミ一輪、シモツケソウのピンクが綺麗だった。 自宅-石樽峠(10:05、10:12出発)-平坦部(10:24)-P792(10:35)-P768(10:55)-P946(三池岳北峰) (11:55)-三池岳山頂表示(12 02)-三池岳三角点(12 05~12:55、昼食)-三池岳(12:58)-P946(三池岳北峰)(13:12)-P768(14:05)-P792 (14:25)-平坦部(14:38)-石樽峠(14:45、14:55出発)~自宅 行動時間:4時間:32分、 歩行距離:6.2km、累積登高628m 登山口の石墫峠には予定の時間で着く。ガードレイルをまたぎ、舗装道を歩く。かって、中継塔があった所だったのだろうか。平坦部に出る。草地で、竜ヶ岳への登りや、山頂平坦部分が一望できる。 ![]() ここからいよいよ登山道が始まる。そこそこの急坂であるが、尾根筋を辿る。花の乏しい時期である。暑さも格別で汗が早速に噴き出てくる。すぐに最初のピークに着く。 稜線歩きで、尾根筋からはこれから先の縦走路や、振り返れば竜ヶ岳を中心とした北の山々が見える。山道ではレスキュー時のポイント表示が出てくる。石榑峠~三池岳、全16ポイント、減っていく数を見ながらの歩きになる。アセビの木や落葉広葉樹が続く。リョウブ樹林帯もある。シャクナゲの小群落もある。足元にはイワカガミの群落、ニシキゴロモの残花も見られる。イワカガミはその後も続き、狂い咲一輪があった。狭い尾根筋のアップダウンが続く。40分ほどでP768地点になる。見通しが良い。三池岳も近くなった気がする。20分ほど歩くと切れ立った崖っぷちに出て、伊勢湾が見通せる。いよいよ今日随一の急坂が始まる。急坂の目の前に、咲きだしたばかりのシモツケソウが綺麗なピンク色を見せている。黄色のオトギリソウも現れる。 ![]() 登りきった先には次の大きなピークが見通せる。足元には、ヒカゲノカズラが多い。繰り返し出てくるピークに多少あきらめながら進む。ここまで、リョウブの白い花が多い。下った先が崖っぷち、大きく切れ込んで地肌が見える。また急な坂を登る。平坦部に出て、ホッとひと行きつく。こちらのヒカゲカズラは、少し叩けば白い胞子が噴き出て、一面曇る。 ![]() いよいよ946m(三池岳北峰)がすぐになる。登り切って、しばらくで縦走路の三池岳表示である。南の釈迦岳への稜線が素晴らしい眺望を見せる。シロヤシオも少し色づいている。 ![]() ![]() 縦走路から少し入った先が三角点である。こちらは南方向にシロヤシオやその他の木が邪魔をして見通しが悪い。北方向には眺望がある。アップダウンの連続、ここで長い昼食タイムを取る。少し樹幹の中を進み、展望の利く崖淵まで行ったり、飛び交うチョウやトンボの撮影に時間をかける。 ![]() 持参した冷たい飲み物やお菓子でゆったり気分になる。長い休憩の後、三池岳974m表示、三池岳石柱に戻り、自写真、風景写真を撮る。 後は慎重に元来た道を下る。撮り残しの風景や、登りでは気付かなかったポイントで撮影する。トリやチョウも出てきて、撮影枚数を重ねる。下りはさすがに早く、1時間50分で石榑峠に戻った。週日でもあり、峠に止まっていた車はほとんど竜ヶ岳で、三池岳へのコースでは最初の平坦部でいた人以外には誰にも会わなかった。 花
チョウ他
行程MAP ![]() (国土地理院の地図を引用) 、2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る 作成日:2020年10月5日 |
||||||||||||||||||||||||||||||