52)三雲城山 334m :2020年8月14日 2020年山の記録に戻る 、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る 三雲城城山はJR草津線三雲駅の西約2.3kmと、信楽町との境にある大納言から北約3.0kmの位置関係にあります。城山には、三雲城址があり、南山麓には史跡妙感寺があります。今回の山旅は、旧東海道の駐車地から、妙感寺経由で三雲城址を巡ります。三雲城は、三雲氏の主家である安土観音寺城主:佐々木六角氏の逃げ城として長享2年(1487)に築かれた城で、元亀の騒乱(1570)に織田方の攻撃で落城するまで存続しました。城址の東側には八丈岩と呼ばれる巨石があり、信仰の対象として参詣者があります。山麓からも、この巨石が視認できます。一方、南山麓にある雲照山妙感寺は、南北朝時代、微妙大師によって創建されました。宗派:臨済宗、本尊:十一面観音。元亀の騒乱により焼き討ちに遭いましたが万治年間(1660頃)に再興。大正2年(1913)、微妙大師の塔所が整備されています。本堂は有形文化財指定、山中には磨崖仏があります。 自宅(8:25)−青少年自然道場口(9:25、9:35出発)−妙感寺分岐(9:40)−山の地蔵摩崖仏(10:00)−妙感寺(10:05〜10:20)−摩崖仏(1024)−分岐(10:31)−踏跡の尾根筋−踏跡終点(10:46)−林道出合(11:05)−三雲城山林道登山口(11:07)−堀切・城郭跡4分岐(11:12)−三雲城山(11:15〜11:18)−城郭跡2(11:23)− 三雲城山(11:30〜12:15、昼食)−八丈岩(12:38〜12:48)−登城口(12:54)−遊歩道−妙感寺分岐(13:15)−駐車場所(13:20、13:25出発)−自宅 行動時間:3時間45分 歩行距離:3.6q 累積登高:257m 自宅を出て、登山口の一つである青少年自然道場の駐車場に向かったが、入口で入れなくなっている。池のほとりに空き地があり、適当に駐車する。散歩中の方に道を確認し、まず妙感寺を目指す。整備された遊歩道は川沿いで、サクラやツツジが植えられている。5分ほど歩けば妙感寺への分岐表示が現れる。 分岐表示 スギ林の中、シダ類がある中を登ってゆく。ピークに出た後は下りになる。歩きの右方向には、石垣跡が随所で見られる。立派に残っている。20分ほど下り、じめじめとしたところに山の地蔵摩崖仏がある。人の背ほどの比較的大きな石造である。いわれの説明表示板がある。しばらく下った先が妙感寺で、歴史は冒頭の説明で書いた通りである。木造の千手十一面観音像がお堂に収められている。池にはコイ、ヤブランが綺麗に咲いている。15分ほどあたりを見学する。静かな里である。 山の地蔵摩崖仏 妙感寺 元来た道を引き返し、摩崖仏を過ぎ、ピークのあたりで左手に踏み跡がある。うまく進めることができれば元の遊歩道まで戻る必要はないと。地図ナビを頼りに踏み跡を進む。尾根筋に沿った踏み跡で、軌跡からはぐるっと反時計回りに進んでいる。15分ほど進むと大きな岩に突き当たり、ここから先は下っていて踏み跡はない。当初の歩くところから大きく左にそれている。右手に斜面を下るがややましな藪こぎとなる。下った先には小高い部分が待ち受け、右に行こうか、左手に進もうかと迷った末、左手の沢に到達することにした。下草やシダ類が結構大きく、本格的な藪こぎになる。小さな沢だったが、結構切り立って、何とか渡れるところを見つけ、歩きやすい部分を林道に向かって直線的に進むことにした。藪こぎで歩きにくいところだったがしばらくで林道のガードレイルが見えホッとした。 林道からはしばらくで登山口に出た。ウラジロの多い道を登って行き、5分ほどで堀切と表示のある分岐に出た。城郭跡が4か所あるらしく、左手がそうだった。山頂に進むと、一気に北側が開けた山頂に出る。NHK朝ドラ『スカーレット』の撮影に使われたらしく、大きな看板が立っていた。目の前に十二坊〜三上山、北の山々、西方向に比叡山〜比良山系が一望できる。昼前で、一旦縦走路から反対に出た第二城郭跡に行くが、ただの広場で、草が生えているのみ、ただ、チョウが舞っていた。またもとの山頂に戻り、ゆっくりと昼食を取った。夏の定番、冷たい飲み物に冷やしたチーズや副食も楽しむ。木陰で涼しい風も吹いて意外に快適だった。 山頂風景 その後は、城郭の石切り場、石垣、井戸跡などを見ながら八丈岩に向かう。階段状の道を進み、しばらくで急に大きな岩が出てきて、今までとは打って変わった様子になってくる。大きな岩の傍を通り、行きついた絶壁上のところが八丈岩で、東方向が開け、鈴鹿山系が見渡せる。岩場に少し登り大きさ比較のために撮影する。大忙しの作業だった。 八丈岩 しばらく楽しんだ後、登城口に下り、林道を横切る形で遊歩道を進む。なかなか雰囲気の良いところで、しばらくで朝の妙感寺分岐に出て、元の駐車場に戻った。低山ながら歴史ある山城、大いに感心した。
チョウ
コースマップ(YAMAPより引用) (国土地理院の地図を引用) 2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページへ戻る、 2020年花・鳥・その他に戻る 作成日: 2020年10月10日 |