54)二ノ谷山(高島トレイル:水坂峠〜サクラ峠) :2020年8月24日、 2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る 高島トレイル(たかしまとれいる)は、福井県境嶺南と滋賀県高島市の分水嶺に連なる尾根を結ぶ登山道である。福井県と滋賀県より直接山頂へ通じる登山道を始め尾根伝をトレイルランニングやトレッキングで縦走できる。範囲は、愛発越から三国岳まで高島トレイルの山々が含まれ、順に乗鞍岳、三国山、赤坂山、大谷山、大御影山、三重嶽、武奈ヶ嶽、二の谷山山頂の高島トレイルの標識、二の谷山、行者山、若狭駒ヶ岳、百里ヶ岳、三国岳となる。その間の高島トレイルの峠であるが、愛発越、黒河峠、粟柄越、抜土、近江坂、水坂峠、桜峠、搦谷越・小原越、横谷峠、駒ヶ越、池河内越、木地山峠、根来坂、おにゅう峠、ナベクボ峠、(三国峠)、地蔵峠、岩谷峠と続く。(ウイキペディアより) 一方、NPO法人高島トレイルクラブには、以下の説明記事が出ている。 『マキノの愛発越(あらちごえ)から今津の山を経て、朽木の三国岳へ至る約80kmに及ぶ道は、水と緑、人のいきかう日本列島の日本海側と太平洋側を区切る中央分水嶺の中央部にあり、東西南北の気候や植生を合わせ持つ類い稀なエリアです。 トレイルを歩けば、あちこちから望むことができる琵琶湖と若狭湾は、このトレイルが中央分水嶺であることを教えてくれます。この高島トレイルは、藪に埋もれていた古道やかつて使われていた山道を活かしたもので、各地で地元の人がこつこつと整備してきた登山道を5町1村の合併とともにつなぎあわせて誕生しました。高島トレイルには、乗鞍岳、三国山・赤坂山、大谷山、大御影山、三重嶽、武奈ヶ嶽、二の谷山、行者山、駒ケ岳、百里ヶ岳、三国峠、三国岳といった山々があります。 環境の時代の原点というべき琵琶湖水源の森から中央分水嶺に立ち、こうした名山に登りながらトレイルを歩くのは楽しく、意義深いことです。 さあ私たちといっしょに、この夢のトレイルを歩いてみませんか。』。 このクラブでは、年間を通じてトレイルの企画があり、トレッキングを楽しむことができる。 今回は、2016年の12月以来、4年ぶり真夏の歩きになった。水坂峠の手前の高島トレイル表示付近の駐車スペースに車を止め、水坂峠〜2.6q〜二ノ谷山〜2.9q〜サクラ峠を歩いた。桜峠から駐車場所まで367号約3.3qと保坂から約700mを戻った。 真夏の歩きで噴き出る汗を気にしながらであったが、登山道のあちらこちらで見られるナツエビネの可憐な花を満喫した。最初と最後の登り下りは急坂だった。 公園駐車場(7:25)−水坂峠(8:45、8:50出発)−急坂前の小休止(9:20〜9;25)−620mピーク(9:56 行動時間;5時間14分 、 歩行時間:4時間43分、 休憩時間:31分 、歩行距離;約15.7q 公園駐車場で合流し登山口に向かう。。途中、朽木本陣に立ち寄った後、トレイルの登山口付近の道路わきに駐車した。小さな川を渡り、スギ林の中を足元に気をつけながら進んだ。小川では、小魚が見られた。 二の谷山登山口 スギ林を登ると、眺望の聞いた場所に出る。送電線の先に武奈ヶ嶽が見える。 武奈ヶ嶽、左は三十三間山 ここから、486mピークまで急坂になる。アオキが多く、次第にアセビに変わる。アセビはずっと続く。さっきの展望から10分くらいで、シャクナゲが多くなる。岩が多くなった登山道も出てくる急坂をやっとのことで登りきる。486mポイントで、読めない表示板がかかっている。汚れを落とすと数字が出てきたが、P480と間違ってしまった。ここから二の谷山分岐の最後の登りまで平坦な道が続く。左手に沖島とその奥に鈴鹿山系、琵琶湖が望める。広葉樹林帯で、シダ類が足元にある。雰囲気の良い場所である。アセビ、アオキが多い。事前の山ナビの検索でナツエビネの花が出ていたため、注意して進む。登山道のすぐ横に立派なナツエビネが咲いている。2株の大きなナツエビネである。角度を変え、接写したりと結構時間をかける。その傍にはヤマジノホトトギスが2輪咲いている。 立派なナツエビネ 平坦な部分は、気持ちの良い歩きができる。急な坂を登り、暑さの中の体力と気力の回復になる。 一旦は下るが、最後の登りになる。左手はスギ林で、ナツエビネが左右に見られる。見られるたびにシャッターを押す。登り切った先は、分岐になっており、表示には桜峠 2.9q、水坂峠2.5qとある。高島トレイルの詳細MAPには、前者が2.8qで大体合うが、後者は1.8qと随分違う。コースタイムから考えて、表示が正しいようだ。 ここから2〜3分で二の谷山山頂である。山頂までの短い歩きは、左手はスギ林だが、右手は広葉樹林帯、大きなブナの木がある。帰りに撮影をする。見晴らしの良い稜線からは、北側には武奈ヶ嶽、右手に三重嶽、その奥に大御影山の山頂一部分が確認できる。左手は三十三間山が特徴のある姿を見せる。 北に武奈ヶ嶽、右奥に三重嶽と大御影山の山頂部 二ノ谷山山頂(帰り) 山頂は木が多く、休む気にならないため、その先の611mピークに向かう。すぐである。真ん中にくぼんみがあるが、最高点表示も何もない。明るく広いところで、木陰を見つけて、昼食にする。ノンアル飲料、持参のブドウ、コーヒーなどを楽しみながら、それぞれ昼食を楽しむ。結構長く休んで下山にかかる。山頂で記念撮影し、ブナの大木の前でも撮影をする。 立派なブナの木 もとの分岐に戻り。スギ林の中を下る。こちらの木は、痛ましいほど倒れている。幹が途中で折れたもの、根こそぎ倒れたもの、台風だろうが県内の山はどこもかしこも痛手を受けている。545mピークまで??分、桜峠までは1.6qである。広葉樹林の道を進む。結構気持ちの良い尾根筋歩きが続く。ナツエビネも少ないながら見られた。途中、武奈ヶ岳をはじめとする比良山系の絶好の眺望ポイントがある。477mピークからは、左手に尾根を分ける。黄色の高島トレイルテープが随所にあったが、間違えやすいところはなく、赤のピンクも見つかる。前回よりも分かり安くなっている。急な広葉樹の坂を下る。途中もアオキの木が多い。山頂から???分で桜峠に下りた。367号線からわかりにくく、道路を挟んだ環境センターが目印だ。表示があり間違えることはないが、大きくなった下草に分かりにくくなっている。 ここから約4qの車道を水坂峠まで戻る。日差しに強い舗装道の歩きであったが、遠くスギ林のところでモンキアゲハが縄張り争い、更にクサギの満開の花にミヤマカラスアゲハが吸蜜に訪れていた。遠くで、識別能力が落ちた目には、クロアゲハだろうと思っていたが、帰宅してからカラスアゲハだったことが分かった。。 クサギが満開で、カラスアゲハが吸蜜 他にもチョウの写真や、保坂集落の里風景・ナツズイセンの花(今回は集落の中を進み、弁財天宮跡から車道に合流)、渓流沿いの金毘羅宮などを楽しんだ。 ナツエビネ その他の花
チョウ:ミヤマカラスアゲハ、ヒメウラナミジャノメ、ルリシジミ、ウラギンシジミ、
保坂集落の里風景 行程マップ |