55)大日ヶ岳(岐阜):8月29日、2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る
岐阜県郡上市、スキー場があるたくさんある地域の山を2山選び遠征した。いつもゲレンデから望む山で、できればゴンドラやリフトが利用できる大日ヶ岳と鷲ヶ岳を選んだ。残暑厳しく、3000m級の山にしたかったが、できるだけリスクを減らすため、山小屋宿泊は避けた。その日に登るため、滋賀県から3時間程度までで行ける山になった。暑い中で、消耗が激しかったが、天気に恵まれ眺望と花を楽しめた。
岐阜県郡上市遠征
@8月29日 大日ヶ岳
A8月30日 鷲ヶ岳
大日ヶ岳1671m:8月29日
2010年のスキーシーズンに高鷲スノーパークの最上部からスノーシューで往復した。桧峠からは16年ぶりになった。ゴンドラが動く時間まで待てず、峠から往復した。強い日差しの中で辛い登りになったが、稜線上ではマツムシソウや
ツリガネニンジンなどの花が綺麗だった。登山口のヒノキ林にはツリフネソウが一杯だった。眺望も満喫できた。
自宅−名神高速道〜東海北陸自動車道−桧峠登山口(8:20、8:25出発)−ゴンドラ駅口(9:26)−水後山1558m(10:07〜10:15)−鎌ヶ峰1669m(10:43〜10:53)−大日ヶ岳(11:36〜12:36)−鎌ヶ峰1669m(13:13〜13:18)−水後山1558m(13:37〜13:40)−ゴンドラ駅口(14:10)−桧峠登山口(14:56、15:06出発)-宿
行動時間:6時間31分 歩行距離:11.8q 累積登高:1100m
栗東ICから高速道に入り、名神高速、東海北陸道を順調に進む。白鳥ICから県道195号、193号、117号を進み、桧峠の登山口に予定よりやや早く到着する。当初予定のゴンドラは9:00で特別早くかわっていなかった。待つ時間が惜しく、峠の登山口に戻り手早く準備し、歩き出す。駐車場は広く、数台止まっていた。入口は草むらの表示の横で、道路からはわかりにくい。ヒノキ林の中を進む。薄暗い森の中の道である。ツリフネソウの群落がある。
ツリフネソウの群落
樹林帯を抜けるとウイングヒルズのゲレンデに出る。日差しが強く早々に汗が出る。多少の花が咲いているが、ひたすら登る。後方には毘沙門岳、白鳥高原、野伏ヶ岳が見られる。ゴンドラ上部のあたりは急で、1時間の歩きがつらい。到着するころにはゴンドラが動き出している。
毘沙門岳、白鳥高原、野伏ヶ岳
結構花があってマツムシソウやツリガネニンジンが目を引く。ここからまたササの道とブナ林などの落葉樹の樹林帯になる。結構急な道を40分ほど頑張り、岩が多くなると水後山である。天気は上々、先に陣取っている登山客にあいさつし、先に失礼する。一旦は下り、尾根筋を歩く。先の鎌ヶ峰が見え、その右手に大日ヶ岳が遠くに見える。
鎌ヶ峰が見え、その右手に大日ヶ岳
右手はひるがの高原の先に、明日登る鷲ヶ岳の山並みが見える。鎌ヶ峰まで約30分、ツリガネニンジンが多くなる。鎌とつくだけあって、最後は急な岩の登りになる。ここまでくればコースの半分以上を歩いたことになる。アップダウンが続くが、気分的にはずいぶん楽になる。
鎌ヶ峰からの眺めは素晴らしく、行く手には小さなピークが続くその先に堂々たる姿の大日ヶ岳そびえ、ダイナランドからの尾根筋が分かる。左手西には、野伏ヶ岳〜願教寺山、北に向かって、荒島岳、経ヶ岳、別山、白山へと続く。360度のパノラマである。
鎌ヶ峰から堂々たる姿の大日ヶ岳
北への縦走路と眺めを楽しみながら、時どき花撮影に時間をかけながら快調に進む。先の登山客を追い越しながら進む。大きな下りになる。急な坂を下った鞍部からは今度は急な登り返しが待っている。少し草木に?まりながらの登りを終えると、後は穏やかな起伏のみとなる。
あと一息で大日ヶ岳
ササ、花、眺望、いろいろと楽しみながら最後にひと登りすれば、この山の名の由来になる大日如来像が待ってくれている。
縦走路の途中から振り返った山並み
荒島岳、経ヶ岳
鎌ヶ峰と水後山への稜線
東方向は木々が伸び、やや視界が妨げられるが、白山方向は妨げるものはない。
大日如来像、白山山系
広い山頂、あちらこちらで腰を下ろした登山客でにぎやかである。ゴンドラ省略のため、余計な疲労を抱え、長めのお休みを取る。白山は朝方に比べ、白い雲がかかり始めるが、他の山々は良く見える。
山頂でくつろぐ登山客、ひるがの高原方向
1時間のランチタイムを終え、元来た道を戻る。景色や花の写真、たまにチョウの写真をまじえ、快調に歩く。休む時間は短く、間隔は長くなって2時間20分で登山口に戻った。ゴンドラ駅からの下りも50分弱で、ずいぶんと長い。
登山後は、スーパーで買い物をして宿に入った。コロナ対策は十分に対応され、温泉で疲れを癒した。
花
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マツムシソウ |
ツリガネニンジン |
ツルリンドウ |
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リンドウ |
ヤマハハコ |
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ツリフネソウ |
コメツツジ |
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シナノオトギリ |
ミヤマアキノキリンソウ |
ホツツジ |
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チョウ
クロヒカゲ、
行程MAP
(国土地理院の地図を引用、YAMAP引用)
大日ヶ岳:大日ヶ岳(だいにちがたけ)は白山国立公園内の両白山地南部に位置し、岐阜県高山市と郡上市にまたがる標高1,709mの山である。717年(養老元年)に、泰澄上人が大日如来を山頂に祀り開山したと伝えられている。山名の由来はこれによる。もともと、美濃、飛騨、越前の3国の国境の山であったので、「三国山」とも呼ばれていた。福井県に属していた石徹白村が1958年(昭和33年)の昭和の大合併の際、当時の岐阜県郡上郡白鳥町(現郡上市)に越境合併したため、山体すべてが岐阜県に属するようになった。郡上市で三番目に高い山である。山頂に降った雨は、長良川、庄川、九頭竜川の3方向に分かれて流れ出る。約500万-80万年前に活動していた「九頭竜火山列」(烏帽子岳、鷲ヶ岳、大日ヶ岳、銚子ヶ峰、願教寺山、経ヶ岳、取立山、大日山などの火山の東西配列)を構成する一つであり、山体は安山岩類からなる。山腹はブナなどに覆われていたが、スキー場開発により多くが伐採された。日本二百名山、新日本百名山、ぎふ百山 のひとつに選定されている。大日ヶ岳のすぐ東側には、気象観測点の長滝があり、積雪量が多いことで知られている。このため周辺には、多くのスキー場がある。地球温暖化に伴い、積雪量が減少傾向にあり、人工降雪機などの利用が必要となってきている。観光として、ひるがの高原 - ミズバショウの群生地があり、その南限である。夏は避暑地となり、周辺には民宿、ペンション、別荘地がある。阿弥陀ヶ滝 -
山の南面に、日本の滝百選の落差60 mの滝がある。長滝白山神社-道の駅白山文化の里長滝の西隣りに、白山信仰に関わりが深い神社がある。スキー場 -
山腹には高鷲スノーパーク、ダイナランドスキー場、ウイングヒルズ白鳥リゾートがあり、多くのスノーボーダーやスキーヤーが訪れる。登山であるが、大日ヶ岳には三方向からの登山道が整備されている。登山として、登山ルートには、三つの登山道がある。積雪期には、スキー場のゴンドラやリフトを利用して、スノーハイクや山スキーなどが行われている。山頂には大日如来を祀った石像、その由来を彫刻した石板、展望図、一等三角点(点名が「大日ケ岳」)が設置されている。周囲は、灌木やクマザサが生い茂っている。山頂からは、前衛の稜線越し北側に白山を、東側には鷲ヶ岳その遠方には北アルプスや御嶽山などを望むことが出来る。
・ひるがの高原からのルート(一服平を経て山頂に至る。)
・ダイナランドスキー場からのルート(前大日を経て山頂に至る。)
・桧峠からのルート(ルートの一部はウイングヒルズ白鳥リゾートの東端にあり、水後山と鎌ヶ峰を経て山頂に至る。)
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更新日:2020年10月10日
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