56)鷲ヶ岳(岐阜):8月30日、2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る
岐阜県郡上市、スキー場があるたくさんある地域の山を2山選び遠征した。いつもゲレンデから望む山で、できればゴンドラやリフトが利用できる大日ヶ岳と鷲ヶ岳を選んだ。残暑厳しく、3000m級の山にしたかったが、できるだけリスクを減らすため、山小屋宿泊は避けた。その日に登るため、滋賀県から3時間程度までで行ける山になった。暑い中で、消耗が激しかったが、天気に恵まれ眺望と花を楽しんだ。
岐阜県郡上市遠征
@8月29日 大日ヶ岳
A8月30日 鷲ヶ岳
鷲ヶ岳1671m:8月30日
駐車場所が手前過ぎ、登山口まで林道を1時間歩くことになってしまった。慎重に運転すれば、林道最奥まで乗り入れ可能だった。とはいえ、林道ではいろいろな花やチョウに出会え、それなりに楽しかった。鷲ヶ岳山頂への最後の木道階段は大変に急で、何回か足をとめた。山頂からの眺めは360度のパノラマだが、遠くの北アルプスや乗鞍岳は雲がかかって見えなかった。前日の大日ヶ岳に加え、白山や荒島岳は眺望できた。チョウの舞う山頂で楽しんだ。
宿(6:10出発)−桑ヶ谷林道脇駐車場所(6:35、6:40出発)−造林記念碑(7:00)−林道終点登山口(7:37、7:40出発)−スキー場からの道(8:18)−林道出合(8:25)−林道−林道取付き(8:50)−鷲ヶ岳山頂(9:30〜10:25、昼食)−林道出合い(10:52)−林道取付き(11:58)−いっぷく平(11:13〜11:18)−林道出合(11:23)−林道終点登山口(11:50)−桑ヶ谷林道脇駐車場所(12:46、12:50出発)〜温泉〜自宅
食事時間が遅く、事前に購入した食事を済ませ出発する。清算は前日に済ませていた。ナビ任せだが、分かりやすい道で、鷲ヶ岳のゴルフ場駐車場横から桑ヶ谷林道に入る。駐車場に登山姿のグループがいた。観光協会はここでの出発を勧めていた。林道終点まで1時間30分の歩きで、長すぎるため、先に進むことにした。問題なく先まで進むことができ、やや狭くなってきた林道わきの数台は駐車できる空き地に駐車した。早々に歩き出す。結果から言えば、数ヶ所は注意が必要なところがあるが、終点に近い部分は道も広く、対抗走行も十分可能で、何度も悔やんだ結果となった。とはいえ、いろいろな花や、チョウの撮影ができ、片道1時間の歩きは」無駄ではなかった。鷲ヶ岳は、大日岳に比べ花が極端に乏しく、林道歩きは貴重だった。ということで、くらい林道を進むが、スギ林の間から差し込む光はなかなかに幻想的だった。
フシグロセンノウやツリフネソウを撮影しながら進む。林道はあちらこちらで枝分かれするが、最もメインの道を進めばよい。また、登山道と都度石柱があり迷うことはない。何台かの車に追い抜かれながら1時間弱で終点に着いた。車は2台、追い抜かれた車だ。1台はまだ出発していない。
沢を渡り、出発する。ジメジメとした道だがやがて、ササが茂る登山道になる。ブナをはじめとした広葉樹林を進む。石や、岩の歩きにくいほぼ直線的な道を進む。やや歩きにくいが、勾配もそれほどでなく黙々と歩く。ササ原の中に、鷲ヶ岳スキー場、ホワイトピアからの道が合流する。ここからしばらくで林道に出ると一気に視界が開け、西方向に大日ヶ岳、白山方向が望まれる。左手には荒島岳や経ヶ岳、野伏岳が続く。
大日ヶ岳、白山、三方岩山
まずは迂回して林道を歩く。いっぷく峠経由は下山時にまわす。林道からは南方向の山々が望める。昨日見た景色の再現だ。遠く伊吹山が見えると円盤には書かれていたがよくわからなかった。林道でもチョウが舞い、ジャノメチョウが頻りに近くを飛ぶ。25分の歩きで、いよいよ林道から離れ山頂を目指す。木の急な階段も見上げながらゆっくりと歩く。見返せば綺麗な山並みが一望できる。しばらくは一旦は平坦になり、ブナも多い。しばらく進み、いよいよ最後の木でできた飛び切り急な階段になる。というよりは、やたら丸太があり、何かに?まりながら小刻みに足を合わせる。
ササもあり、ツルリンドウが何輪か目の前に現れる。平坦になればすぐに山頂である。2組のグル−プが先についており、2組に入って話に花を咲かせる。
早い朝食でお腹も減り、話しながら昼食にする。その後、ゴルフ場で見かけたグループが加わる。皆、時間も早く、下山する気配もない。それに付き合って長居をした。チョウも何種類か出てくる。ツマグロヒョウモンは、南のチョウだが、だんだんと北に勢力を広げ、このような1500mを越す山頂でも見かけるようになった。
下山は同じコースを辿るが、林道途中から、丸太の階段を登り、多少のアップダウンを加えながら祠と石碑がある地点だ。林道があり、かってはここからも登山ができたのだろう。藤原頼保の顕影堂越しに鷲ヶ岳を撮影し、やや右手に進む格好で、登山道が隠れ気味の中を進む。
いっぷく峠から鷲ヶ岳
それもほんの少しで、立派な登山道になる。下った先が、林道出合いである。この時間には白山には雲がかかっている。
ここから30分ほどで林道終点登山口に戻る。帰りの林道歩きは、下りとはいえ長い。このカーブを曲がれば車がと何度も思いながら55分を要して戻った。帰りはチョウも多く、撮影に時間を取られ、思ったよりもかかってしまった。
下山後は、宿に戻り200円で購入した入浴券で汗を流し、高鷲ICから滋賀県に戻った。絶好の天気の中で、2日間の日程を終えた。
花
チョウ
行程MAP
(国土地理院の地図を引用、YAMAP引用)
・鷲ヶ岳(わしがたけ)は、岐阜県郡上市と高山市にまたがる飛騨高地の標高1,671mの山。日本三百名山およびぎふ百山の一つに選定されている。別称は、「雲ヶ嶽」(雲ヶ岳 くもがたけ)、「雲ヶ峰」。第四紀前期の120万-107万年前ごろに形成された古い火山で、現在は浸食が進み火山の原型は残っていない。古生代から新生代の地層を基盤とし、それを新規安山岩が覆っている。ひるがの高原の南東に位置する。山頂部はクマザサで覆われている。山岳リゾートとして開発され、西斜面にはスキー場、ゴルフ場があり、ニューパークひるが野には別荘地があり避暑地となっている。西山腹の鷲ヶ岳スキー場には、ボーリングによる鷲ヶ岳温泉の施設がある。山名の由来は、「1221年(承久3年)7月に藤原(鷲見)頼保が勅命によって、この近くに棲む大鷲2羽を退治して献上した」(鷲見大鑑)という伝説による。以後この雲ヶ峰が鷲ヶ岳がと呼ばれるようになったとされている。山麓には、高鷲町、鷲見川、鷲見、向鷲見、大鷲などの「鷲」を冠する地名が多い。南北に尾根が延びその東側が高山市荘川町(旧荘川村)、山頂から西に尾根が延びその北側が郡上市高鷲町(旧高鷲村)、その南側が郡上市白鳥町(旧白鳥町)である。明治初年ごろまで鷲ヶ岳と烏帽子岳との鞍部を通り、高山市荘川町一色と郡上市明宝寒水(かのみず)奥の宮を結ぶ「荘川道」が利用されていた。
各方面からの登山道がある。残雪期に南側の白尾山から稜線伝いに登られることもある。登山道の周辺にはクマザサが生い茂っていて、コブシ、ブナなどの広葉樹林が点在する。山頂からは、白山、大日ヶ岳、御母衣湖、北アルプス、御嶽山などが眺望できる。
登山ルート
@鷲ヶ岳スキー場からのルート:鷲ヶ岳スキー場 - 三等三角点(1,403.12m、点名は桑ヶ洞) - 一服平(四等三角点、1460.43m、点名は一ぷく平)
- 顕彰堂 - 鷲ヶ岳
A桑ヶ谷林道からのルート:桑ヶ谷林道 - 一服平 - 顕彰堂 - 鷲ヶ岳
B一色国際スキー場からのルート:一色国際スキー場 - 林道 - 北東尾根 - 鷲ヶ岳
C立石キャンプ場からのルート:立石キャンプ場 - 北尾根 - 鷲ヶ岳地理
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更新日:2020年9月8日
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