57)雲洞谷山622m:2020年9月5日 2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る 6月に朽木にある白倉岳から烏帽子岳を歩いた。このコースは、例年FAIRY TRAIL びわ湖高島トレイルランニングinくつきの名で実施される、地元密着型のトレランコースである。今年は、コロナの影響で見送られた。今回は、その北部分にある、東山〜行者山〜雲洞谷山〜大彦峠を歩いた。静かな里山をトレランに選ぶのはどうかと思うが、暑い中ではあったが静かな山行になった。花のない時期であったが、最後にまだ残っていたナツエビネを楽しんだ。ただし、心配していた通り、明護坂の峠へ登る途中で3匹のヒルの来襲を受けた。吸血される前に払うことができた。 自宅(7:30)−朽木本陣駐車場(8:30、8:38出発)−明護坂取付き(8:55)−明護坂峠(9:15)−東山417m(9:47〜9:52)−行者山571m(10:15〜10:35)−雲洞谷山622m(11:15〜11:55、昼食)−P621(12:22)−高圧電線鉄塔12:53〜12:58)−大彦峠(13:10)−林道出合(13:23)−大彦林道−林道フェンス(14:33)−集落道−367号線−近畿自然歩道−朽木本陣駐車場(15:01、15:15出発)−自宅 行動時間:6時間10分 歩行時間:5時間 距離 11.1km、累積登高:934m 予定通りの時間で道の駅朽木本陣に到着する。地図ナビを見ながら朽木市場、百貨店の横を明護坂に向かう。途中表示がある。近畿自然報道が通じている。突き当たったフェンスには注意書きがあり、コースが崩壊しているようだ。左手に取り、つきあたったこちらのフェンスから林道を右手に登る。左手の下草が生い茂った見落としやすい表示があり、斜めに登ってゆく。ヒノキ林で、足元は湿っている。下草に触れ、少し濡れる。ヒルがいるかもしれないと、気にしながら進む。ジメジメした先でヒノキ林を登った先が明護坂峠である。ごく普通の里山風景である。 明護坂峠 直角に曲がる格好で植林帯の尾根筋道を登ってゆく。なだらかな道が続く。下草も少ない。峠が290mくらいで、次の東山は417m、120mの高度差を30分くらいで歩く。樹林帯の中、風もなくやはり蒸し暑い。足元にはイワカガミの群落がある。アセビも少しある。途中、樹間から蛇谷ヶ岳から比良山系の山並みが見られる。峠から樹林帯を30分で東山に着く。見通しの聞かない山頂表示だけのさみしい東山だが、小休止を取る。 東山 同じような道が続く。変化も乏しく、黙々と歩く。ヒノキと広葉樹の間を通る格好になったり、広葉樹の中だったりになる。日差しの加減で緑が美しい。空が開けたところで、吸蜜をするアオスジアゲハに出会う。あちらの花、こちらに花と飛び回っている。ここをすぐるとしばらくで行者山に着く。歩き20分強だった。同じく樹林帯の中で山頂表示がなければきずかないところだ。冷たい飲み物や、冷やしてきたゼリ-を食べ、長めの休憩とする。 行者山ひっそりと表示が立っている。 下りの道はしばらくヒノキ林の中の道になる。やがて、ブナやリョウブ、その他落葉樹になる。時どき樹間から見える比良山系の山を眺めながら進む。大木が残ったところもあり、また、コラボの木があって面白い。 絡み合ったコラボの木 40分の歩きで雲洞谷山に着く、このコースの最高峰になるが、みすぼらしい山頂表示である。 みすぼらしい山頂表示の雲洞谷山 時間も早いが、昼食にする。面白い雲の巣が目立つ。汗をぬぐいながら、冷たい飲み物でのどを潤す。ここから先は、雰囲気が打って変わってよくなる。アセビの群落の中の道、細尾根の雰囲気の良い道と続く。P621を過ぎ、高圧電線鉄塔になると北側が開け、京都北山の山並み見渡せる。集落もあって、黄金色の田んぼが美しい姿を見せる。チョウと花も蕉昇田が楽しめる。 ここからは一気に下り、大彦峠に出る。大彦林道の先に峠があるらしく、0.9qの表示が出てくる。登り返しになるが、ここから登山道が林道に沿った形で下っている。しかも、大彦峠の文字が見える。この登山道を下る。 大彦峠の文字が見える しばらくで林道への下りの踏み跡が現れる。何かに?まらないといけないくらいの下り坂だが一気に下り、林道に出た。ここから集落への林道歩きは1時間10分、長い長い歩きである。途中、チョウに出会ったり、ナツエビネが見られたりと、飽きることはなかった。林道口はフェンスだったが、簡単に開けることが出来た。立派な広い幅の林道で車も大丈夫である。集落の道を歩き、一部367号線を歩き。最後は近畿自然歩道を歩いて、朽木本陣の駐車場の戻った。 ナツエビネ マツカゼソウ チョウ
高島トレイル: 高島トレイルは、Webに専用のHPが出ており、詳細が調べられる。また、登山企画があって、参加することができる。トレイルは、高島市マキノ町愛発越(あらちごえ)をスタートにしている。白倉岳の稜線は主稜線より東にある山塊で分水嶺・高島トレイルを延伸したコースとして位置づけられ、コース中にも高島トレイルの表示が見られる。豊かな自然に加え、歴史文化を楽しむことができる。高島市にある「中央分水嶺・高島トレイル」は、滋賀県と福井県を昔の近江商人が生活必需品を運ぶ道で、暮らしに密着した道であった。稜線からは、びわ湖と日本海を眺めることができる。四季折々の変化を身近に感じることができる。 高島トレイルの概要 ・全長:80km ・始点:高島市マキノ町愛発越(あらちごえ)、終点:高島市朽木三国岳 ・最高峰:三重嶽(さんじょうがだけ)974.1m、最低地点:水坂峠(みさかとうげ)280m ・植生:ブナ、ミズナラ、アシウスギの混生林 コースマップ |