58)岩根山(十二坊)405m :2020年9月8日 、2020年山の記録に戻る2020年チョウのページへ戻る2020年花・鳥・その他に戻る 
 岩根山は十二坊とも呼ばれる里山で、湖南市の北辺、野洲川の北側に位置し、東西に細長い山容を持ち、その頂点にはアンテナが林立しています。かつて、この一帯は、仏教修行の道場として栄えていたといわれています。山名は、薬師如来を守護する十二武神にちなんで十二の坊舎が建てられたことによる ものだろうと考えられています。現在は、十二坊の跡は見られませんが、東側山麓にある善水寺(本堂:国宝)に、その面影を偲ぶことができます。山頂に至る道は、大きく5箇所あり、その内の3箇所は管理用道路ではありますが、山頂直下まで延びています。山行のコースとしては、南側にある花園集落から入り北上し、車道との出合いから左に巻いて山頂に出ます。山頂は禿山で、西側を除く方向に視界が広がります。下山は東側尾根を辿って車道に出合い、もと来た道を戻ります。

十二坊ひさしぶりの山頂まで舗装道が通じていて、魅力に乏しいと誤解をしていた。舗装道を避け、周回出来るコースを選んで歩いた。あちらこちらで展望が楽しめた。登りはテープを頼りに八大竜王神山に達し、下りは登山道のみの歩きになった。最後の谷歩きは、渡渉もあって適当に緊張感があった。400mの山にしては歩きが長いが、お薦めコースである。コースマップが湖南市の案内から手に入る。


 甲西北中近辺の路傍駐車(8:50、8:58出発)−林道分岐(9:12)−八大竜王神山(9:52〜10:00)−舗装林道(10:05)−シャクナゲ道分岐(11:11)−シャクナゲ道−大岩展望台(11:28〜11:48)−林道出合(11:58)−十二坊(岩根山)(12:10〜12:47)−分岐(13:09)−山腹の道−古墳への分岐(13:44)-古墳(13:55)-沢歩き-舗装道(14:09)−駐車場所(14:13−自宅

           行動時間:3時間55分   歩行距離:7.3q  累積登高:531m

林道に入る手前に駐車し、出発する。車止めがあり通り抜ける。広い舗装道を歩くと、テープで表示された登山道に入る。狭い道で、樹の間をくぐり抜けたり、シダで覆われた余り歩きやすい道ではない。尾根筋を登ってゆく。上に行くほど下草が多くなりあまり歩かれた風ではない。右手に、放送用の鉄塔や、その奥に目指す山頂方向が見渡せる。林道分岐から約40分で八大竜王神山に着く。祠に石碑と立派なピークである。
八大竜王神山

水分を補給し、休憩後、そのまま突き進む、というよりはすぐに下りの道になり、舗装された林道に下りる。ここから長い舗装道歩きになる。舗装道も、各所で枝がかかったり、草が生えている場所がある。所々で別れていて、トレランコースもある。長い歩きの後、シャクナゲ道分岐がでてきて、下った先が大岩の展望台だ。見事な眺望ということで、大きく迂回する。シャクナゲはあるにはあるが、他の山のシャクナゲ道とは大違いだ。谷筋の傍の緩やかな道を下り、その後は表示に従って大岩経由の山頂の道をとる。しばらく登って、少し出た先が大きな岩の上の大展望だ。湖南平野、金勝アルプスから阿星山、飯道山への山並みが迫る。暑い日で、長めの休みを取る。
飯道山〜阿星山、金勝アルプスが、その南は  北には鈴鹿山系

十分休んだのち、10分強歩いたところで、直進方向に踏み跡がある。小高いピークを右と左に迂回する格好である。左を進めば先の林道に出て、山頂直下に出るが、脇道はそのまま直下に出る。途中電波塔のような建物の傍を通る。下った先の林道にはトイレが設置されている。ここから滑りやすい坂をひと登りすれば山頂である。丸坊主のようになった、ドーム型の山頂で、中心に山頂表示と三角点がある。ここからの展望も優れていて、東方向に鈴鹿山系の稜線が続く。
 山頂からの眺め

日差しが強く、木陰を探し昼食にする。ゆっくりと昼食を食べ、コーヒを楽しんだ後、」一気に下る。シダの葉が覆った足元の分かりにくいところもあるが、やがて歩きやすい、広葉樹林の中の道になる。20分強の歩きで分岐になり、左手は十二坊温泉へ向かっている。右手に取って進み、すぐ左に林道が現れ、そのまま下の道に出られるが、踏み跡を頼りにしばらく林道横を歩く。古美座身にアップダウン、小さな流れを横切って進むと、右手に山腹をまく格好で道が通じている。その道もやがて、急な坂を下るように分岐する。古墳公園との表示がある。下った先は谷筋で、結構大きな川になっている。そこに合流し、古墳を見学する。右手から来る谷を横切り、、その後は岩場の沢歩きである。結構大きな岩を越えたり、横切ったり、面白い歩きが少しだけ続く。その後は対岸の川筋に出て踏み跡をたどれば県道に出る。駐車場所まではすぐである。このコース、十二坊の魅力満載のフルコースである。
岩場の渓流 

花、鳥、チョウにも恵まれた1日だった。

チョウ
 コミスジ チャバネセセリ  ツマグロヒョウモン  ヤマトシジミ  

         
   ヘクソカズラ      
         
         




その他
         
         

コースマップ(YAMAPより引用)

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2020年9月12日