63)鍋尻山838m :2020年9月22日 2020年山の記録に戻る 、2020年チョウのページへ戻る2020年花・鳥・その他に戻る
 鍋尻山は、多賀町にある山。河内の風穴がその下に続いている。芹川権現谷の南に位置し、その山容が鍋を伏せたような形から名付けられたと思われる。山頂部付近は急峻で、南東部分にはススキの原になっており、東側は御池岳など鈴鹿の山を眺望できる。春には、フクジュソウが楽しめる山である。登山コースであるが、最短コースは保月地区からで、登山客のほとんどがこのコースを登る。他には、河内の風穴(河内宮前)からのルート、芹川権現谷入口にある妛原(あけんばら)地区からのコースがある。

 今年2回目になる。6月の歩きでトリカブトの群落を確認していた。花を楽しむべく例会で実施した。しかし、残念ながら花期はすっかり過ぎ去り、枯れ草状態であった。アケボノソウの花、山頂を少し進んだ展望台から霊仙山、鈴鹿の主稜線を眺めることができた。急登の上に、登山道がはっきりしないコースである。

 自宅(7:20)−北多賀セブンイレブン(8:40、9:10出発)-権現谷入口妛原登山口道路沿い駐車場所(9:20、9:25出発)−河内の風穴合流点−大杉(9:50)−岳の峠(10:50)−鍋尻山(11:30〜12:30、展望所含む)−岳の峠−大杉-路傍駐車地(13:50、14:15出発)
−自宅
 
多賀神社の傍のあるセブンイレブンで大阪組5名と滋賀組4名が待ち合わせ、登山口に向う。 途中、ソバの花が綺麗だった。登山口にあたる河内風穴付近の山女原の路傍にを駐車した。初顔合わせのメンバーが参加しており、挨拶を済ませた後、出発した。権現谷に架る鉄橋を渡り、スギ林の道に取りつく。いきなりの急登が待ち受け、ゆっくりと進む。風穴からの道に着くと、しばらくは岩場のやせ尾根になる。
尾根筋を詰めると岳の地蔵に着く。
大杉が目を引く。休憩で持参のお菓子を味わう。スギ林の緩やかな道を進むと、急な坂になり、どこが登山道かわからなくなる。けもの道か、登山者の踏み跡か、歩きやすいところを見つけ、各自が思い思いに高度を上げる。
登り切った先は、比較的明るいシダの草原になり、白いアケボノソウが出迎えてくれた。
少し進むと岳の峠になり、休憩場所にうってつけである。霊仙山が眺望できる。岳の峠は、肌がむき出しのところで、696mピークへの踏み跡もあった。
アケボノソウの群落
 ここからは、目的のトリカブトの群生が見られるはずだったが、時期はとっくに遅く、立ち枯れの黒くなった茎だけが無残な姿で残っている。所々に枯れかけた茎の先端に着いた花が何とか残っている。 この後は、シダの生い茂った道なき道を山頂に向かって適当に進む。私は、できるだけ左手の斜面を直登した。このコースからは、鈴鹿の北端、烏帽子岳〜三国岳が見える。また、岳の峠の奥に霊仙山の全貌が迫力の山容を見せる。

岳の峠の奥に霊仙山の全貌

鈴鹿の北端、烏帽子岳〜三国岳

山頂近くになると苔むした石灰岩が現れ、しばらくで山頂に到着する。

  

 昼食は皆さんから頂いたお菓子やフルーツを味わい、楽しいひと時となった。食後は、保月方面に少し下ったところの展望所に向かった。ススキの原から、鈴鹿山系の北部分、烏帽子岳〜三国岳〜焼尾山の山塊、藤原岳と手前に大きな山塊の御池岳、さらに南へと続く鈴鹿山系の山々を一望出来た。

 山頂写真

藤原岳と手前に大きな山塊の御池岳、さらに南へと続く鈴鹿山系

 十分に展望を楽しみ、山頂に戻った後、一息ついて下山した。下りも登った道を戻ることになるが、下りは登りよりも大変で、女性の叫ぶ声が聞こえてきた。何とか無事下山できホッとした。 このコース、ヒルの被害は2名、女性はヒル対策が万全で全員無事だった。期待のトリカブトが見られなくてとても残念だったが、大勢の楽しい山行となった。


アケボノソウ  白いハギ マツカゼソウ  巨大なオニフスベ  トリカブト(カワチブシ)

情報:河内登山道の稜線と出会うと、エチガ谷の急峻な谷を眼下に望みながら高度を上げ、樹林帯に着きます。始端には、杉の大木が二本、杉の樹林帯を抜けると岳の峠の急峻に取付きます。岳の峠の北側には「岳の畑」と称されるな、だらかな潅木帯があります。ガス時に入り込むと、方向性を失い遭難の恐れがありますので注意が必要です。峠から山頂へは、石灰岩の露出する急峻です。登山道はありませんが、獣道や足場のいいいところを辿りながら山頂に立ちます。(甲賀市の観光案内より引用)
コースマップ(YAMAPより引用)

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2020年10月27日