66)法師山・大塔山(和歌山):9月29日、2020年山の記録に戻る2020年チョウのページへ戻る2020年花・鳥・その他に戻る 

 和歌山に遠征した。関西百名山で残っていた2山法師山と大塔山を踏破した。累積登高、縦走路の距離、累積登高はともにハードだった。それだけに達成感も高く、やっと重荷がなくなった。帰りには護摩壇山に立ち寄り、さらに先の龍神岳と山まで足を伸ばした。滋賀県から和歌山の山奥、長い道のりだった。

和歌山県遠征
@9月29日 法師山・大塔山
A9月30日 護摩壇山・龍神岳

@法師山1121m・大塔山1122m:9月29日
  関西百名山の残り2山である法師山と大塔山を縦走で結んだ。完登までは長い時間がかかった。年齢のせいか辛い歩きの連続で、喜びもそれだけ大きかった。この2 山を結ぶ縦走路は、急な登りと下リが続く。慎重に足場を確認しながらの歩きだった。林道への最後の下りは少し遠回りのように見えるが、もう少し戻った分岐からのコースを選んだ。時間もほとんど変わらず安全に思った。登山囗へのアプローチとなる 219号線は全く心配がいらなかった。花の少ない時期だったが、リンドウの花、モチツツジの狂い咲きが楽しめた。名前の分からない黄色い可憐な花もあった。肝心の山頂は、2山ともガスの中で眺望がなく、かえすがえすも残念だつた。

林道駐車場所(5:59出発)−法師山登山口(6:05)−P932(7:30)−法師山・縦走路分岐(7:52)−法師山山頂(8:10〜8:17)−法師山・縦走路分岐(8:35)−P968(9:05)−P994 (9:35)−P886 (10:15)-P905 登山口下山分岐(11:10)−コル(11:12〜11:33、昼)-下山分岐(11:58)−一ノ森1058m(12:05)−大塔山1122m(12:30〜12:45)−一ノ森1058m(13:08)−下山分岐(13:13)−P905 登山口下山分岐(13:33)−大塔山登山口(14:15)−林道−大塔山登山口(14:30)−法師山登山口(15:03)−駐車場所(15:07)〜宿

 行動時間:9時間8分、    歩行距離:14.6q     累積登高:1763m

宗小屋橋を過ぎた近くに車を止めた。少し戻る格好で左の林道安川線を行くと、すぐに法師山登山口に着く。吊り橋を渡ると、いきなり植林帯の急登がはじまる。

弱そうな板張り

20分くらいの登りで尾根筋に出る。両側から大塔山系の山々がせり上がる。シャクナゲのやせ尾根を登っていく。急登を登り、更に30分くらいで674mのピーク、急なやせ尾根をさらに進む。P932m峰にはスタートして1時間30分くらいかかる。左に大塔山への縦走路が分岐し、続いて右に百聞山方面への縦走路を分ける。春から初夏にかけてはミツバツツジ、アケボノツツジ、シロヤシオの花が咲く低木帯でここを一気に登り切れば、法師山山頂はもうすぐだ。踏み跡がまく格好で左に伸びており、こちらに進む。大塔山の交差点で左に来たらしい。少し遠回りの形で、広い尾根筋の道を登る。すぐと思っていたが、少し時間がかかる。足元には、この時期のホツツジ、ミヤマリンドウ、ミヤマオトギリなどの花が咲いている。今日は生憎の曇り、ガスがかかっている。山頂直下にはコンクリートの構造物があり、切れ立っている。ここからの眺望は素晴らしいはずなのだがガスがかりでがっかりである。晴天なれば、東にはこれから行く大塔山のニノ森と一ノ森が双耳峰として見えると記載している。

法師山山頂、ガスで眺望はダメ

晴れる気配もなく、山頂から戻る。大塔山縦走路分岐に戻り、表示に従って、大塔山・一ノ森方向に進む。苔むした木々や、足元、少しガスがかった中で幻想的な雰囲気だ。ごつごつとした岩、足もとには黄色い苔の花が咲いている。

アップダウンがあるとはいえ、今までの登り一倒辺とは違い、負担はずいぶんましだ。古木、苔むした雰囲気、大木等、花の時期ではないが雰囲気いっぱいの縦走路である。P968 に達するころには歩きだして3時間になった。道半ばまだまだこれからである。急なアップダウンが続く。
  
20分でP994のピークに着く。何頭に歩いてきたが、ここから東に向きを変える。南側の展望が開ける。多様な雰囲気だ、緑の多い落ち葉の歩きやすい道が続き、一部」踏み跡が分かりにくいスズタケのところも出てくる。シャクナゲも出てくる。

風景
右にポッコリが法師山

左手に見えるのが一ノ森〜大塔山か

かなり歩いてやっとP886に出る。余り特徴がない。ここから細尾根になる。おおきく下る。根っこに?まりながら慎重に下る。ここからは又登り返しで200mくらいの登りになる。スギ林の中のピークがP905 である。スギ林の中を踏み跡が下っている。ここから登山口に出る。帰りはここまで戻り、安川林道に下ることになる。
 ここまでくれば、やっと一区切りの気持ちになる。しかし、長い歩きはまだまだ続く。一旦下った先で、お昼にする。長い歩きでお腹も空き、しかしまだ先もあることから、長い時間はかけられない。量だけはあり、気分的には落ち着いた。見晴しも十分でない中、辛いアップダウンを続ける。地図ナビで皆が下る分岐点になる。大塔山〜一ノ森から続く主稜線(大塔山脈縦走路)の分岐だ。テープがあるが、登山口地の案内はない。ここからの下りもきつく、おススメではないのだろう。右折する格好でスギの植林の中を進めばすぐに一ノ森(1058m)に着く。平坦でそれほど気の付きにくいところだ。三角点はあるが地味な山頂。すぐに下りが待っていて、岩が結構ある踏み跡を下っていく。広い稜線で、先で北方向への表示もある。数分で最下部に出る。踏み跡を頼りに最後の登りを20分弱頑張る。山頂まで6時間30分、さすがに疲れた。アップダウンの続く行程だった。関西百名山達成で、感激もひとしおだった。とはいうものの、山頂は植生回復地ということで金網で仕切られ、草ぼうぼう、板が敷いていて腰を下ろすくらいは確保できるが、100名山最後の山としては物足りなかった。カメラアングルを修正し、何とか記念の撮影をした。

100を作って達成を喜ぶ

見通しも悪く、山頂表示にあたりの雰囲気、といった程度の撮影で元来た道を引き返す。P905 登山口下山分岐まで43分をかけて戻るが、ピークまで登る必要はなく、スギ林の中の巻き道を進む。樹林帯の比較手駅歩きやすかった道も、やがて、石や岩がごろごろしたやせ尾根風な道も出てくるが、概ね下り一本で疲れた足も労わりながら歩く。結構長く感じるが、樹林帯の中を歩くこと50分程度で橋の袂の登山口にでた。広い舗装道路である。安川林道を下る。途中、一ノ森から直進の稜線上の登山道の登り口が出てくる。こちらは表示はなく、貧弱なテープのしるしである。やはり、下りてきた道が本来の道で、立派な表示があった。
登山口

46分で、法師山登山口、更に5分で駐車場所に戻った。途中もコケやツツジの狂い咲などが見られた。出発して、9時間、さすがに疲れたが、達成感で充実しており、問題なく宿にたどり着いた。

黄色いコケの花 ミヤマ林道 ホツツジ ミヤマオトギリ ツツジの狂い咲

チョウ
ヒメジャノメ

行程MAP

(国土地理院の地図を引用、YAMAP引用)

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更新日:2020年12月31日