82)入道ヶ岳 906m :2020年11月23日 2020年山の記録に戻る 、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る 入道ヶ岳(にゅうどうがたけ)は、三重県鈴鹿市にある標高906 mの山である。鈴鹿山脈に属し、鈴鹿セブンマウンテンおよび近畿百名山の1つに数えられている。その中では比較的登りやすい山である。山頂付近はなだらかな草地(笹原)が広がっている。山頂付近のアセビの群落は、1962年(昭和37年)2月14日に、三重県指定の天然記念物[2])に指定されている。平らな広い山頂からは、伊勢湾と御在所岳、鎌ヶ岳などの山並みを望むことができる。またこの山は椿大神社(つばきおおかみやしろ)の御神体で山頂に鳥居、山頂から北西約300mに奥の宮に祠が祭ってある。春期(5月)と秋期(11月)に行われる大祭で禊の終わった白装束の信者が、自然の恵みに感謝を込めるために以下の北尾根道を登って奥の宮に御参りするお祭りがある。 登山ルート @鈴鹿市の椿大神社からの3ルート (1)北尾根 椿大神社から鍋川に沿って西に登っていくと10メートルほどで右手に階段(椿大神社の御神事に使う道)が見えてくるここが北尾根道の入り口となる。最後の1/4ほどは、景色が良いゆるやかな道である。大久保から巡視路をたどり、北尾根へ合流することもできる。 (2)二本松尾根 上記(1)を通過後鍋川に沿ってさらに西に登ると左手に少し開けたところが見えてくるこの開けた方に進むのが二本松尾根ルートである。比較的なだらかで距離はあるが登りやすいビギナー向けのルートである。小学生なども良く遠足でこのルートを登っていた。ただし登山道の景色はあまりよくない (3)井戸ヶ谷 (2)を超えそのまままっすぐ登るルートが井戸谷ルート。最初の1/3は植林地の中の登り、次の1/3は谷川に沿った登り(小さな滝がある)、最後の1/3は雑木林から笹の中の登りである。最後の笹の中の登りは、急であるが、伊勢平野の眺めが良い。 A四日市市の宮妻峡からの3ルート (1)宮妻ヒュッテ駐車場の西端から内部川を横切って入る入道ヶ岳新道ルート 初めは少し急であるが比較的登りやすく登山道も広葉樹が多く景色もほかのルートに比べて良い。 (2)宮妻林道を経由するルート 自動車は進入不可。ひたすら舗装された林道を歩き最終的に入道新道に入るルートである。ただし奥の宮近くが良く崩れるため補修工事が行われていることが多くお勧めできない。 (3)奥の谷からいわくら尾根を経由して登る (2)の宮妻林道の途中を右に入り奥の谷に沿って登りいわくら尾根に出る。いわくら尾根を左折し入道ヶ岳に至る。 B小岐須渓谷からの4ルート (1)滝ヶ谷 小岐須バス停から徒歩約20分で滝ヶ谷登山口に着く。谷に沿って上っていき、二本松尾根に合流。途中から左に折れると(2)の池ヶ谷へ出ることもできる。やや道が荒れている。 (2)池ヶ谷 (1)の登山口から更に20分ほど歩くと池ヶ谷登山口に着く。前半は杉の植林地を歩き面白みは少ないが、後半は二次林の静かな谷に沿って登る雰囲気が良い道になる。頂上と奥宮の中間のくぼ地に出る。 (3)松ヶ谷 (2)より数分間歩いて大石橋を渡った林道より入る。途中までは(4)と同じ道を行く。最後はいわくら尾根に出るが、尾根の直前はややガレているので注意が必要。 (4)大岩谷 途中まで(3)と同じ。途中での分岐を左に取ると大岩谷に入る。白滝を過ぎ更に登ると大岩への分岐がある。左への分岐を取ると大岩を経由して県境尾根に至るが、入道ヶ岳へは直進する。(3)と同様にいわくら尾根に出る。 椿大神社の駐車場を利用する。駐車場は充分な大きさで、登山口へのアプローチも簡単、山頂付近からの見晴らしもよい。好条件がそろい、3連休は登山客で一杯だった。子供ずれのファミリー、若い人たち、我々の様な老人組がそろった1日だった。北尾根から登り、二本松コースを下りた。登りは急坂が多く、結構てこずるコースだった。山頂付近に出れば一気に眺望が開け、大満足だった。準備のキノコ鍋で冷たい風を吹き飛ばした。 自宅−土山IC(8:40、9:10出発)−椿大神社駐車場(8:47、8:57出発)−愛宕社鳥居(9:07)−愛宕社(9:15)−登山道合流(9:25)−合流点(9:35)−分岐点(9:47)−岩倉尾根分岐(11:27)−山頂(11:35)−昼食(11:38〜12:37、展望所含む)−山頂(12:39)−二本松コース−分岐(13:19)−川筋(13:45、5分休憩)−椿大神社散策(14:09〜14:22)−駐車場(14:25、14:35出発)−自宅 新名神高速道の土山ICで待ち合わせる。大阪からのメンバー5人と合流し鈴鹿SAのスマートICで高速道を外れる。椿大神社の駐車場はすぐにある。神社に最も近い駐車場に止め、出発する。神社前を通過し、北尾根コース登山口に着く。 左に登山道、右の愛宕社に向かう 愛宕社と書かれた鳥居をくぐり長い階段を登る。椿の木が多い。愛宕社にはしばらくで着く。屋根の付いた粗末な雰囲気である。ここからすぐに登山道に合流できる。植林帯から広葉樹林帯になり、他からのコースが合流する。1時間くらい歩くと勾配も急になり、枯葉が敷き詰められた登山道になる。小屋を過ぎるころから紅葉が綺麗になる。少し時間を取って撮影する。紅葉は30分くらい楽しめるが、やがて落葉の状態になる。 視界が開け、伊勢湾が眺められる。アセビの木が目立つようになり、チシマザサの道になる。開けたところからは鎌ヶ岳が見えるようになる。 アセビのトンネルを抜けると一気に高原状のササの原になる。山頂付近はアセビの木ばかりだ。春先は見事だろうなと思われる。 鎌ヶ岳が見えるようになる 風が強く、避けたところで後続を待つ。眺望は素晴らしい。合流した後は、景色を楽しみながらササの高原を進む。山頂は名前の入道の形をしており、鳥居がこの山のランドマークになっている。休日ともあって登山客が多い。 山頂を目指す もうすぐ山頂 岩倉尾根への分岐を過ぎると山頂に着く。出発して2時間30分、結構な登りだった。山頂からは360度の大パノラマである。東には四日市市街の奥に伊勢湾、北には鎌ヶ岳、御在所岳が、西には鈴鹿山脈の主稜線が続く。南には仙ヶ岳〜野登山の尾根筋が続く。 伊勢湾が広がる 風が強く、昼食は西に少し下った先で陣取る。用意したキノコ鍋を皆で楽しむ。約1時間の楽しいひと時になる。足りないかなと心配したが結構なボリュームでお腹がいっぱいになる。皆で協力して後片づけをし、下山にかかる。一旦、山頂に戻り、尾根筋歩きの二本松コースを進む。しばらくは眺望を楽しめるが、やがて樹林帯の中の急坂に変わる。南方向に下る。この時期は花とてなく、ひたすら下る。分岐を左手に進み、広い河原に出る。ここで後続を待ってしばらく休憩する。ここからの登り道もある。舗装道を進み、20分ほどで椿大神社に戻る。由緒ある神社で、近辺の人は初詣に来るところである。折角の機会なので境内を散策し、駐車場に戻る。駐車場で大阪からの5人と別れ、滋賀県勢3名は一般道で戻った。久しぶりの鍋あり登山になった。皆さん、お疲れさまでした。 コースマップ(YAMAPより引用) (国土地理院の地図を引用) 2020年山の記録に戻る、 作成日: 2020年12月31日 |