73)二ノ谷山608m(高島トレイル:水坂峠〜二ノ谷山) :2022年8月21日、
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今回は例会として取り上げた。私個人としては、3年連続のナツエビネ観察である。水坂峠への林道は367号線からすぐのところで工事のため入ることができず、車止めのところに駐車し水坂峠に向かった。8月になって天気は不安定、今日も湿度の高い曇り空のなか噴き出る汗を何回もぬぐいながらの歩きであった。登山道のあちらこちらで見られるナツエビネの可憐な花を満喫した。最初と最後はきつい登りだった。
 
公園駐車場(7:25)−道の駅『朽木本陣』(8:35、8:55出発)−車止め路端駐車(9:05、9;15出発)−水坂峠(登山口)(9:30,9:35発)−480m(10:10〜10:15小休止)−486mピーク(10:20〜10:25)−510m地点(10:55〜11:00)−二の谷山分岐(11:24)−二の谷山608.2m(11:30〜12:10、昼食)−二の谷山分岐(12:08)−486mピーク(12:55〜13:00)−水坂峠(登山口)(13:35)−駐車場所(13:50、14:10出発)−道の駅『朽木本陣』(14:25〜14:40)−守山
     行動時間;4時間50分 、 歩行時間:3時間30分、 休憩時間:1時間5分 、歩行距離;6.78q  累積登高:579m 

 公園駐車場で滋賀県勢3名が合流し、集合場所の道の駅『朽木本陣』に向かう。順調に進み、8:20過ぎに到着する。大阪勢もすぐ後に合流する。朽木本陣は8:30オープンなので中で少し時間を取った。367号を進み、水坂峠への道に入るがすぐに工事の表示がある。仕方なく、車止めの前で2台の車を駐車する。準備を整え、トレイルの登山口に向かう。

1kmの舗装道歩きになった。登山口からは小さな川を渡り、スギ林の中を足元に気をつけながら進んだ。スギ林を登ると、眺望のある場所に出るが武奈ヶ嶽の山頂は雲の中だった。 
ここから、486mピークまで急坂になる。アオキが多く、次第にアセビに変わる。アセビはしばらく続く。シャクナゲが多くなると、登山道に岩が目立つようになる。登り始めから汗が噴き出る。服も汗びっしょりだ。う尾根筋の平坦な手前で小休止をとる。暑い、サウナ室にいるみたいだと皆の口から出てくる。ここから少しで486mポイントに着く。読めない表示板がかかっている。
 ここから二の谷山分岐の最後の登りまで平坦な道が続く。樹林帯が途切れたところに来るが麓は見えるものの、沖島やその奥の鈴鹿山系、琵琶湖は全く見えない。広葉樹林帯で、気持ちの良いところもある。シダ類が足元にあり、ひざ下が濡れるが雰囲気の良い場所である。アセビやアオキが多い。ナツエビネの花がないかと、注意を払いながら進む。まず1番目のナツエビネに出会う。花株はそこそこ大きいが、花株の下半分ほどは枯れている。今年は暑さのせいか時期が早まっているようだ。傍のヤマジノホトトギスは今年は見えず。先に進む。平坦で時折弱いながら風も吹いて暑さも幾分ましだ。蒸し風呂の中の歩きだが、あたりの雰囲気は良い。


登山道は一旦は下るが、最後の急な登りになる。左手はスギ林で、急坂ではナツエビネが見られる。こちらは花も新鮮で、皆それぞれが撮影しながら歩く。ストックの助けが必要なきつい登りで濡れていて滑りやすい。登り切った先が二ノ谷山への分岐で、分岐表示には桜峠 2.9q、水坂峠2.5qとある。高島トレイルの詳細MAPには、前者が2.8qで大体合うが、後者は1.8qと随分違う。コースタイムから考えて、表示が正しいようだ。
ここから2〜3分で二ノ谷山山頂である。山頂までの短い歩きは、左手はスギ林だが、右手は広葉樹林帯、大きなブナの木がある。撮影ポイントだが、何とか持っていた空からぽつりと来たため進む。稜線の見晴らしの良いところからは、晴れていれば北側に武奈ヶ嶽、右手に三重嶽と奥に大御影山が、左手には三十三間山が見える。今日は一部分が顔をのぞかせるだけになっているが、次第にあたりがガスで覆われてくる。

二ノ谷山山頂は樹林帯の中、すぐそばはうっそうとした杉林になっている。パッとしない山頂だ。先に進むと少し高い611mピークがあり、眺望の良い広場になっているが、少しとはいえ雨が降っている中ではそちらには行く気になれなかった。葉の生い茂った木の下で、傘をさしながらの食事タイムになった。各自持参のノンアルビール、果物。おやつなどを楽しむ。昼食時間も終わるころには雨も止んだ。記念撮影をして下山準備をする。傘をたたみ、服装を再チャックし下山開始となる。
二ノ谷山山頂 

急な滑りやすい道、慎重に下る。横着な私は2度滑ってしまった。帰りもナツエビネを探す。気づかなかったところに綺麗な花株がある。何んで気づかなかったのかなと不思議に思う。下りはさすがに大汗はかかない。順調に下る。 車に戻ってからは登山服を着替え、道の駅に立ち寄った。お土産や野菜を買った。ここで大阪勢と別れた。心配した道路の混雑もほとんどなく無事帰ることができた。皆さん、お疲れさまでした。汗いっぱいの1日でした。

ナツエビネ
   
 
     
その他の花
     
 ヤマジノホトトギス ハグロソウ   マツカゼソウ

解説:高島トレイル
高島トレイル(たかしまとれいる)は、福井県境嶺南と滋賀県高島市の分水嶺に連なる尾根を結ぶ登山道である。福井県と滋賀県より直接山頂へ通じる登山道を始め尾根伝をトレイルランニングやトレッキングで縦走できる。範囲は、愛発越から三国岳まで高島トレイルの山々が含まれ、順に乗鞍岳、三国山、赤坂山、大谷山、大御影山、三重嶽、武奈ヶ嶽、二の谷山山頂の高島トレイルの標識、二の谷山、行者山、若狭駒ヶ岳、百里ヶ岳、三国岳となる。その間の高島トレイルの峠であるが、愛発越、黒河峠、粟柄越、抜土、近江坂、水坂峠、桜峠、搦谷越・小原越、横谷峠、駒ヶ越、池河内越、木地山峠、根来坂、おにゅう峠、ナベクボ峠、(三国峠)、地蔵峠、岩谷峠と続く。(ウイキペディアより)
 一方、NPO法人高島トレイルクラブには、以下の説明記事が出ている。
 『マキノの愛発越(あらちごえ)から今津の山を経て、朽木の三国岳へ至る約80kmに及ぶ道は、水と緑、人のいきかう日本列島の日本海側と太平洋側を区切る中央分水嶺の中央部にあり、東西南北の気候や植生を合わせ持つ類い稀なエリアです。 トレイルを歩けば、あちこちから望むことができる琵琶湖と若狭湾は、このトレイルが中央分水嶺であることを教えてくれます。この高島トレイルは、藪に埋もれていた古道やかつて使われていた山道を活かしたもので、各地で地元の人がこつこつと整備してきた登山道を5町1村の合併とともにつなぎあわせて誕生しました。高島トレイルには、乗鞍岳、三国山・赤坂山、大谷山、大御影山、三重嶽、武奈ヶ嶽、二の谷山、行者山、駒ケ岳、百里ヶ岳、三国峠、三国岳といった山々があります。 環境の時代の原点というべき琵琶湖水源の森から中央分水嶺に立ち、こうした名山に登りながらトレイルを歩くのは楽しく、意義深いことです。 さあ私たちといっしょに、この夢のトレイルを歩いてみませんか。』。 このクラブでは、年間を通じてトレイルの企画があり、トレッキングを楽しむことができる。
保坂集落の里風景

行程マップ(清水氏より拝借)

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2022年8月22日