89)高野3山(楊柳山 1008.5m) : 2017年7月23日 関西百名山、2017年山の記録に戻る関西百名山に戻る
 高野山は弘法大師空海によって開かれた。真言密教の根本道場として、高野山全体を十六弁の八葉蓮華にたとえ、中心にある大塔の四方四隅の峰を内
八葉、奥ノ院の外にそびえる八峰を外八葉と見立てた。楊柳山はその外八葉の一峰にあたり、高野山北部に位置する。十六葉の峰の中では最も高い山で
あり、関西百名山に指定されている。高野3山は、摩尼山、楊柳山、転軸山からなり、山巡りコースで古くから親しまれている。また、女人禁制時代には、女性
参詣者は女人道を巡って、山外から参詣した。楊柳山山頂には、参詣道らしく楊柳観音が祭られている。高野山への参道としては、俗に「高野七口」と呼ば
れる街道が通じており、かつては各入口に女性のための籠り堂として女人堂が建てられ、女人信者は御廟を拝みたいと、女人堂から女人堂へ八葉蓮華の峰
々を辿ったといわれ、この道を「女人道」と呼んでいる。高野3山を巡るコースは、当時の女人道を歩くことになる。樹林帯の中の静かな山歩きで、展望には恵
まれないが当時を偲ぶことができる。特に危険なところもなく、ハイキングコースとして楽しめる。

守山駅(5:36出発)〜大阪駅(12:03、12:07出発)〜新今宮(、7:26)〜橋本(8:14、8:18)〜極楽橋(8:56、9:02)〜高野山駅(9:07、9:13、ケーブル)〜奥の院前バ
ス停786m(9:22、9:40出発)−弘法大師廟(9:50〜10:00)−女人道(10:00)−一本杉手前戻る(10:15)−分岐(10:20)−摩尼山分岐(10:25)−摩尼峠(10:35〜
10:40)−摩尼山(1004m)(10:55〜11:00)−黒河峠(11:25)−楊柳山(1008.5m)(11:40〜12:10、昼食)−子継峠(12:15)−一本杉、転軸山登山口(12:50〜13:00)
−転軸山(910m)(13:10〜13:30)−中の橋霊園入口(13:45〜13:55)−鶯谷(14:10)−手院橋十字路(815m)(14:30〜15:40)−高野山駅(16:00、16:18)−極楽橋
(16:24、16:30)−新今宮(17:47)
    歩行時間: 3時間25分(休憩時間1時間25分)、歩行距離:11.31q、累積登高636m

 守山駅から、登山口のある高野山奥の院バス停まで、5回乗り換え、3時間46分、小旅行である。世界遺産に指定され手からは外人を含め、多くの参拝客
や観光客でにぎわう。バスを下車、弘法大師廟にお参りしてから出発することにする。
奥の院バス停前から進む
多くの人に混じり、ヒノキの大木の苔むしたなかを進む。廟は写真撮影禁止、脱帽である。注意を受ける人も結構いる。
橋を渡り、弘法大師廟へ
お参りを済ませ、橋を戻ったところで左折、回り込んだ形で舗装道を北に向かう。車止めがあり、分岐したところに摩尼山への取り口があったが、見にくい表
示を見逃し、一本杉手前でユーターンする。約20分くらいのロスになる。先ほどの車止めのある舗装道から林道風な道を進むと、すぐに摩尼山への分岐が現
れ、細い道に入る。大きなヒノキやスギの中を進めば10分ほどで摩尼峠に着く。あまりの暑さにひと呼吸置く。ここから更に15分で摩尼山山頂である。祠があ
る。見通しはない。
摩尼山山頂1004m
コースは女人道を歩く。楊柳山までは黒河峠(1q)を越え、更に0.6qの距離である。うす暗い大木の中の道で、雑木、ヒノキ林などが出てくる。小刻みなアッ
プダウンが続く。それほどの負荷ではないが、何しろ真夏の1000m程度の所、暑さはなかなかである。黒河峠で足をとめ、さらに15分頑張る。花もない道が続
く。楊柳山には11:40分に着く。朝が早かったせいで、お腹は空っぽ、シートを敷き、腰を下ろす。今回は、極楽橋から、電車、ケーブル、バスで一緒した1人登
山の女性と歩くことになった。我々3名と1名の4人である。話に花が咲き、下山してからもしばしお付き合いをしてもらった。果物も出て、楽しい昼食になった。
楊柳山山頂の祠前で
 楊柳山からは、少し下った先に子継峠、更に一本杉、転軸山登山口を経て、転軸山に至る。風を少しでて、何とかしのげる。やや長丁場だった。
転軸山からは奥の院に戻らず、中の橋霊園前を通り、鶯谷を経て、手院橋に出た。もらった案内図はざっとしたもので距離感も違い、あれやこれやと地図や
ナビを確認しながらの1時間近くの歩きになった。途中は、ウラギンシジミとマガモを撮影、アジサイを鑑賞しての歩きになった。予定の町家歩きはやめて、喫
茶店で長いお話の時間を取った。太陽が照りつける天気でなく随分ましではあったが、それでも暑い歩きで、喫茶店は天国だった。
マガモ

ウラギンシジミ

高野山:
 地名としての「高野山」とは、八葉の峰(今来峰・宝珠峰・鉢伏山・弁天岳・姑射山・転軸山・楊柳山・摩尼山)と呼ばれる峰々に囲まれた盆地状の平地の地
域を指す(行政上の字名としての「高野山」もおおよそこれと同じ地域である)。8つの峰々に囲まれているその地形は「蓮の花が開いたような」と形容されてお
り、仏教の聖地としては両界曼荼羅のうちの胎蔵曼荼羅の「中台八葉院」に擬せられている。転軸山・楊柳山・摩尼山の三山を高野三山という。なお、高野山
という名称の単独の峰はない。(ウイキペディアより)

行程マップ(清水氏より拝借)

(国土地理院の地図より引用)
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作成日:2017年7月30日