26)金勝アルプス(竜王山)374m :2020年4月25日 2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページ、2020年花・鳥・その他に戻る 滋賀県の湖南地域には里山が多くあり、一帯を湖南アルプスと呼ぶ。代表的な山として、金勝山(阿星山・龍王山・鶏冠山)があげられ、今回登ったも龍王山(竜王山)には平安時代の仏教文化を担っていた金勝寺やその時代の狛坂磨崖仏(こまさか)、狛坂寺跡があり、この史跡を入れたハイキングコースが完備されている。コースには、耳岩や天狗岩など珍しい形の大岩が点在し、その上からからみる眺望は素晴らしい。龍王山や鶏冠山は干支にちなんだ名前の山で、その年には人気が一段と増す。 別途、栗東市の観光協会の案内には『風化した花崗岩台地の連なる滋賀県のアルプスを歩く。金勝山地を行く金勝アルプスは露岩、巨石、磨崖仏が有り、湖南アルプスの一丈野地区コースとも称されている。一方、田上山地の山々は近江湖南アルプス自然休養林。コース中の不動寺の本堂は国の重要文化財。比良山系を眺望できる歩き応えのあるコースです。』 と紹介されている。 コロナ禍で公共機関の利用や、お店などの買い物が憚られる中で、山は多少は安全なところとして、気分転換の場として訪れる人もいる。私も、その一人として、できるだけ人の通らないコースを選んで、ストレス解消を図った。とはいうものの、家族連れ高校生らしき、日ごろ見かけない人たちも多く、戸惑いながらの歩きになった。 金勝寺林道終点駐車場(8:48着、8:53出発)−竜王山(9:05)−白石峰(9:26)−茶沸佛観音線分岐(9:28)−C3ポイント・分岐(9:51)−渡渉(:)−瀬戸ヶ滝(10:01〜10:05)−ST1(10:12)−C3ポイント(10:17)−茶沸線(C2−C1)−KT3(11:00)−KS5(11:07)−狛坂摩崖仏(11:26)−国見岩(11:40)−重岩(11:44)−白石峰(11:50)−耳岩・展望所(12:00〜12:25、昼食)−天狗岩(12:36〜12:47)−十九道−林道出合(13:03)−十九道旧道口(13:12)−稜線・K13(13:28)−白石峰(13:30〜13:35)−駐車場(13:55、14:05出発) 行動時間;5時間2分 歩行距離:10q 累積登高:691m 金勝寺林道を詰め、駐車場に着く。車は5台ほど駐車していた。サイクリングの若者がおり、少し言葉を交わす。来るときにも見かけたと話すと、ここは人気の場所ということだった。北方向の展望が良いところだ。準備を終え、出発する。クマザサの道がしばらく続く。スギ林の中の道だが、やがて広葉樹林になる。足元にはシハイスミレが咲いている。階段が整備され、すべり易い花崗岩質の道をカバーしている。 10分で金勝寺八大龍王本殿の祠の立つ場所に着く。岩の上に登れば駐車場とよく似た風景に加え、派生した支尾根の岩が見られる。ここから一息で竜王山の山頂である。見通しのきかない山頂で、踏み跡を頼りにそのまま直進して縦走路に出ようとしたが結局分からずしばらく行き来するが、元に戻る。 ![]() 整備の行き届いた道で、風化した花崗岩質で要所要所は階段になっている。余り起伏のない穏やかな道が続き、子供ずれに出会う。時々南方向が開け、大津南部から信楽の山並みが見える。茶沸観音を過ぎると白石峰に出る。ハイキングコースの重要ポイントで、全体の地図が出ている。 ![]() ここからは少し下った先で左手に瀬戸ヶ滝を目指す。表示がある。茶沸観音線とされているハイキング道である。メインでないため、階段はあまり整備されていないが、それだけに登山の雰囲気が楽しめる。こちらはコバノミツバツツジが多く、やせ尾根の急な下りである。途中、満開のヤマザクラが美しい。下った先は小さな小川があり、ササが多くなる。きれいな水で、シダ類も多い。気持ちの良い歩きである。下ってしばらく行った先がC3ポイントで、茶沸線が通じている。 まずは、逆の左手を進む。表示は瀬戸ヶ滝、桐生辻である。事前の情報では、下の方がダム工事で通行できないとある。瀬戸ヶ滝線である。うす暗い、整備の行き届かない、じめじめと、谷筋歩きの道を行くと比較的に広い林道(跡?)に出る。その先を進むと、道は通じているが、通行止のように、枝や幹が塞いでいる。Uターンするような格好で、広い道を離れ、川沿いに出る。沢を渡るとさらに瀬戸ヶ滝線が通じているが、何んの通行止め表示もない。渡渉部分の上手に滝があるが、その先を確認しようと先を進む。踏み跡程度、枝が塞いだり、いかにも人が歩いていない様子になっている。それでも、沢沿いに進むことができるようだが、しばらくで切り上げ、元の渡渉部分に戻る。谷筋を登っていくと、しばらくで滝が現れる。表示がないが、2本の滝になっており、右手のメインは見かけ、3段になっている。水量は多い。写真だけ何枚か撮り、元に戻る。道から石積を下れば見ることもできるようだ。 ![]() C3ポイントに戻りしばらく歩くと南方向が一気に広がる。甲賀市、信楽の山々の眺望が楽しめる。右手が山すそで、岩がむき出しのところも多く、見ごたえがある。左手にゆっくりの進み、次に時計回りに進む。石積みの崖で整備が行き届き、道も広く歩きやすい。ここからC2ポイントまでは楽しみが多かった。ホオジロ、ヤマガラ、撮影はできなかったが、オオルリ、少々変わったトカゲ、前を横切るイタチ(耳の様子からオコジョとも思うが、こんなところにいるのか不明?)、コツバメなど、撮影にも忙しい。気持ちの良い道は続き、一部、水たまりもあって、湿地の雰囲気を漂わせている。KT3付近は樹林帯の中、メインの桐生辻からの道になる。しばらくで湿地帯になり、倒木や汚れない場所を分で進むが長くはない。さて、いよいよ、KS5からは狛坂線になる。陽だまりの倒木でルリタテハが2匹止まっている。茶沸線戦でも見たが撮影のチャンスはなかった。体を温めているのか時々翅を広げてくれる。倒木のある荒れ果てた雰囲気だが、しばらくで谷筋の道になり、水と滑りに注意して登る。ぬるんるとした滑りやすいところもあるがt、岩や段差が付き心配はない。樹林帯の中であるがしばらくは明るい。足元は、シハイスミレが多い。竹藪が出てきてそこを通過してしばらくで、分岐から20分、狛坂摩崖仏に出る。狛坂寺跡でもあり、うす暗く、苔むしたところまある。石垣が往時を偲ばせる。摩崖仏付近でしばらく撮影を続け、子供ずれの一行の後を追う。 ![]() 階段しかも石でできた階段を登り15分ほどで国見岩に着く。その先には大津市街、比叡山、比良山系が一望できる。昼食には絶好の場所で、先客が陣取っている。 ![]() そこからすぐに重ね岩、その名の通り、大きな岩が積み重なっている。階段混じりの登山道をさらに6分進めば、最初の白石峰に戻る。11:50、昼食に良いところを探しながら稜線を進む。タチツボスミレが美しい。左手は切り込んでおり、大きな岩を避けるように道が続く。眺めを楽しみながら先を進む。19道旧道の分岐を過ぎ、10分で正面に大きな岩が現れる。耳岩である。道は右手に下っていくが、表示に展望所とあり、少し奥に入る。大きな岩があり、乗ってみると素晴らしい眺望である。 ![]() ちょうど12:00景色を見ながらの昼食タイムとする。カップ麺にバナナ、プラスアルファ―で済ませる。途中、3人ずれが来て、撮影のため一時場所を譲る。コーヒーを入れた後、このコースの最高の場所、天狗岩に向かう。 途中の風景 ![]() ![]() 天狗岩周辺では、人だかり、適当に代わるわけでなく、大きな岩の上を占拠したままである。大声をあげはしゃいだり、悪ふざけをしたりで何ともいやな気分になる。行動が制約されているため、日ごろのうっぷん晴らしもあるのだろうか。やっと変わることができ、何の塞ぐ物のない大きな岩の上で西から北に広がる眺望を満喫する。 ![]() まだ、あとから登山客が続々と、早々に岩から降り、少し戻った先から十九道を下る。この道、初めての経験だったが、最初こそ、岩混じりの急な下りであったが、すぐに落ち着き、天狗岩を見ながらの尾根の歩きになる。鶏冠山の眺望にも優れ、良いコースだと納得する。 ![]() それも16分ほど、走井林道に下りる、目印もあって、登山口も分かりやすい。その先、十九ダムまで続いている。下った先周辺には、ヤマザクラ、タチツボスミレも見られる。 当初、この林道を駐車場まで戻る予定であったが、思い直して、10分ほど歩いた先から、十九道旧道から登ることにした。 ![]() 歩いた形跡はなく、踏み跡とテープを頼りに結構急な道を登った。 登り40分とあるが、16分ほどの行程だった。ただし、下草が生い茂り、2度ほどわかりにくいところがあったが、白石峰の近くの稜線に戻れた。ここから今日3度目になる白石峰に戻り、同じ道を駐車場まで戻った。白石峰13:35分、戻る途中でも何人かの登山客に出会い、時間を気にしない家族ずれに驚いた。戻った駐車場は、車で一杯、せきたてられるように駐車場をあとにした。林道出口にある、道の駅こんぜの里りっとうは車で一杯、立ち寄る気にもなれなかった。 今回は初めて歩く道が50%以上、花やチョウ、動物にも出会い、充実の1日だった、 ![]() 花
コースマップ(YAMAPより引用) ![]() (国土地理院の地図を引用) 2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページ、2020年花・鳥・その他に戻る 作成日: 2020年5月8日 |