37)鏡山385m・山麓周辺 : 2020年6月12日 2020年山の記録に戻る 、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る 6月には、鏡山や山麓周辺には、カキラン、トキソウはじめいくつかの花が楽しめる。昨年は時期を逃し、カキランには出会いがなかった。今年、山ナビで一株に花一つが見られたと報告があった。時期は早いと思いながら、トキソウにも出会えるとあって出かけた。トキソウは2018年に時期が遅いながら見ることができた。2年ぶりになるが、記憶があいまいで群生地を見過ごし、あきらめて戻ったところ、数名の観察グループに出会い、同行することができた。その後、カキランやササユリ観察にも同行させていただいた。他にも花が見られ、梅雨の合間の曇り空であったが、充実の1日だった。 自宅(8:30)−道の駅鏡の里(8:55、9:05出発)−石部神社駐車場(9:20〜10:10出発)−移動−希望ヶ丘立地ランド・公園駐車場(10:20、10:32出発)−鳴谷池・鳴谷渓谷合流点(11:07)−ササユリ観察(11:10〜10:45)−経塚−石の広場(12:07)−雲冠寺跡分岐(12:00)−尾根筋コース−合流点(12:10)−展望台・鏡山山頂(12:16)−鏡山三角点(12:21〜1248)−展望台・鏡山山頂(12:53)−雲冠寺跡分岐点(13:03)−雲冠寺周辺−尾根筋合流点(13:15)ー石の広場−鳴谷池(13:31)−分岐(13:34)−三井アウトレットパーク滋賀竜王駐車場・舗装道(14:01)−駐車場所(14:22、14:30出発)−自宅 行動時間:3時間50分 歩行距離:7.2q 累積登高:332m 途中、道の駅で昼食のパンなどを購入し、石部(いそべ)神社に向かう。2年が過ぎ、学校横から神社のある川岸に出る道を間違え、手間取ってしまった。トキランの見られる群生地が見つけられず、下草やササでズボンを濡らしながら一旦はあきらめかけていたところで、トキソウを観察に来た道グループに出会い、同行させていただく。あっという間に観察地に到着、目印を記憶にとどめる。十分に撮影する。トキソウに加え、ヤマトキソウ、モウセンゴケの花などにも出会える。 その後、ササユリやトキソウの観察に行くとのことで、同行させていただく。希望ヶ丘リッチランドにある公園の駐車場まで移動し、いよいよ出発する。私は湿地対応で長靴を履いていたが、鏡山でもそのままで通した。まずはバイクの進入を禁止する車止めから始まる。緩やかな川沿いの道をゆっくりと進む。モチツツジもわずかに残り、タニウツギの季節である。案内されている方はどのあたりに群生しているかをよく承知され、これから本格的に開花する株を見ることができた。花1輪、2輪など確認しながら進む。花芽を持った株が多く、今年は当たり年だそうだ。登山だけでは通り過ぎてしまいそうな道で開花した下部に出会えた。日当たりの良いところでは結構花芽を付けた下部にも出会えた。 花を探しての歩きでゆっくりと歩く。鳴谷池には、35分で到着する。鳴谷渓谷からの道が合流する。 池の水は例年に比べかなり少ない。 鳴谷池 池沿いに進み、本道から離れ、花観察に向かう。約35分の散策になった。 ササユリ、カキラン、こちらは結構花を付けている。モウセンゴケの赤い花、コバノトンボソウ、などのかわいい花が咲いている。 沢沿いに咲くササユリ カキラン たくさんの写真を撮り、元に戻る。花観察のグループはここまでで引き返す。折角来たのだから山頂を目指す。グループの人たちに別れを告げ、先を進む。曇り空だが、出発よりは幾分明るくなって雨の心配はなさそうだ。すぐの経塚、石の広場を見やり、先を進む。次第に勾配が急になり、道が2手に分かれる。雲冠寺跡は下りに回し、尾根筋風の道を選ぶ。新緑だが、曇り空で映えない。階段状の道になり、すぐに合流点になる。いよいよ山頂は近い。 尾根筋の道を進む。結構急なところもあるが特に問題はない。笹を出てきて、ヒノキの樹林帯を登り切れば鏡山山頂表示と書かれた場所に出る。展望デッキはここ何年か腐食で立ち入り禁止とある。すぐに先の最高三角点に行く。三角点からは東方向が開け、比叡山から音羽山、湖南アルプス、阿星山、飯道山と山並みが続く。今日は山頂は雲がかかった山が多い。 鏡山三角点 ここで昼にする。今日はカップ麺を持参せず、道の駅で買ったパンに持参のバナナを食べる。暑さで疲れた体をしばらく休め、元の山頂展望所に戻る。ここからは来た道を戻る。ツルアリドオシ、その他の木の白い花を撮り直し、分岐まで戻る。せっかくなので、雲冠寺跡経由にする。登りには、昔の配置図が書いてあるが、上からではない。石仏、古井戸、石垣などが残っているが、サッと通り過ぎる。それにしても織田信長が焼き尽くした寺は滋賀県だけでも数知れない。阿弥陀三尊石仏の前で撮影する。あたりは大きな岩がごろごろとして、昔を偲ばせる。 阿弥陀三尊石仏(雲冠寺跡) 苔むした雰囲気は中々に見ごたえがある。元の合流点に戻り、鳴谷池を目指す。途中、クロアゲハのメスが頻りに同じ場所にいる。産卵であろうか。鳴谷池に出てからは、元の道を取らず、鳴谷渓谷コースにする。ちょうど池に淵で、モトクロスの2台に出会う。こんなところまでバイクで来るとはと驚いたが、案の定、登山口ではバイクの乗り入れ禁止が出ていた。コロナ騒ぎが世間を覆っているが、自粛要請を守らない若者がいるが、事情は同じである。こ智らのコースは、昨年、カキランがあったと出ていたが、全く確認できなかった。スミレ、 などが観察されたが他には取り立ててみるべきものはなかった。池から30分ほどでアウトレット竜王の車道に出て、横を通り過ぎ、駐車場所に戻った。アウトレットの中心部では、駐車場も車で一杯だった。う。 撮影できたチョウは、クロアゲハとヒメウラナミジャノメだった。モンキアゲハは飛ぶ姿のみ。 花
チョウ
注釈: 竜王町の鏡山に関する案内には、万葉の時代より幾多の歌人に取り上げられた経緯が記載されている。その中で、藤原定家の『鏡山 君に心や うつるらむ いそぎたゝれぬ 旅衣かな』と、大伴家持の『吾妹子(わぎもこ)が 鏡(かがみ)の山の もみぢ葉の うつるときにぞ 物はかなしき』の2句が紹介されている。今回歩いた鳴谷コースは、途中に雲冠寺跡をめぐるコ−スが設定され、古をしのぶことができる。 ウイキペディアの中のゆかりの神社の章では、以下の記載がみられる。「竜王宮(滋賀県竜王町鏡山) - 山頂付近に聖徳太子26歳の時、自ら観音像を彫られ創建された雲冠寺(うんかんじ)跡がある。 雨の神・水の神ともいわれる八大竜王が龍王宮として祀られ、寺院の守護をした。」(ウイキペディアより)、また嵯峨天皇の時代には、最澄に勅旨が下り再建された。堂塔僧坊五堂、精舎1000坊が立ち並んだ壮観な様子だったそうである。 コースマップ (国土地理院の地図を引用) 2020年山の記録に戻る 、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る 作成日: 2020年6月14日 |