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2002年9月後半

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2002.9.30 (mon)

SPEED「ONE」ノルウェーのHMバンド1st。北欧の透明感といったものとは無縁で、速さよりも重さ・ダイナミズムを重視したヘヴィなリフ、インテンスなGtソロ、エフェクトをかけたVo.といったモダンな要素を正統派HMにブレンドした現在のJUDAS PRIEST的スタイル。少なくともPRIESTよりは上手く表現できてるかと。歌メロも割としっかりしてます。
BLACK ROSE「S.T」珍しいオーストリアのバンドの1st。Keyの比重が高いヨーロピアンなメロハー/ハードポップで、哀愁をたっぷりと含んだ柔和なメロの質はかなり高いです。Vo.はヘタですが、このテの曲にはこの位のヘタさが妙にマッチしてたりします。


2002.9.29 (sun)

SHEELA「CHANGES」隠れた好盤「BURNED DOWN」をリリースしたドイツのメロハー2nd。1stで良い曲のほとんどを書いていたVo.が脱退してサウンドの方もちょっと変わってしまってます。PC69のようなアメリカナイズドされつつも哀愁の効いた楽曲がメインだったのが、メロよりもグルーヴを重視した(当時の)モダン寄りの音になってます。別に悪くないですが、ちょっと残念。
SACRED WARRIOR「REBELLION」初期QUEENSRYCHEフォロワーのド正統派クリスチャン・メタル1st。QUEENSRYCHEにB級クサレメタルの疾走感を加え、伸びのあるハイトーンで歌われる楽曲は、この1stの時点で相当格好良いものになってます。
AMBROSIA「ANTHOLOGY」ソフトなプログレ〜AORへと音楽性を変えていった彼らの16曲入りベスト。新曲3曲入り。未聴だった1st、2ndには確かに繊細なプログレハードの感触が感じられます。ただ、やっぱこのバンドには僕のツボを突いてくるキラーチューンは無いな、と。もうちょっと哀愁ロマハーっぽい曲があれば良いんですが。
ONE TWO「S.T」Azさんに教えてもらったデンマークのハードポップ1st(?)。Vo.が女性二人で、歌詞は現地語。全体的にKey中心で落ち着いた翳りのある楽曲が多い中で、7曲目"HUMANITY"が割とエッジのあるアップテンポでお気に入り。
ONE TWO「HVIDE LOGNE」で、これが2ndかな?楽曲にメジャー感が出てきました。Gtのエッジが増してアメリカナイズドされた明るい雰囲気の楽曲が前半に。中盤以降は前作と同様落ち着いた陰りのある楽曲が出てきます。何故かどちらのアルバムも脇毛フェチにはたまらないジャケです。


2002.9.24 - 28 (tue - sat)

SHY「UNFINISHED BUSINESS」1200円という格安で売ってたので、久々に新譜の話題ができます(笑)。ヴァースがまるでJOURNEYな大らかな"SKYDIVING"、Gtソロがあまりに素晴らしい哀愁ハード"BREAKAWAY"、イントロの咽び泣くGtからして哀感バリバリのバラード"STORYLINE"、ヴァース〜サビの臭くなる一歩手前の微妙な哀愁メロが冴える"NO OTHER WAY"という4曲のキラーチューンを備えた好盤。全体的にエッジは抑え目でスムースなメロハーという雰囲気。一聴するとすーっと流れていってしまうようなアッサリとした哀愁の歌メロとGtソロがとても良い感じです。
FACE TO FACE「S.T」男女ツインVo.のハードポップ1st。レイドバックした3rdとは異なり、このアルバムでは躍動感あるメロディの佳曲が多いです。ただ、やっぱこのバンドは2ndが一番ですな。
DONNIE IRIS「KING COOL」「BACK ON THE STREETS」に引き続きMARK AVSECがブレインを務める産業ロックで、B!の特集でも取り上げられてた一枚。これも軽い感触のアレンジと耳障りの良いコーラスで彩られたポップな楽曲が多い、良いアルバムです。
PULSE「S.T」BOB CATLEYのバックバンドのGt.が結成したバンドの1st。デヴィカヴァ風味の熱いブルージーな歌い回しを聴かせる実力派Vo.にバランス良く配したKeyと歌心のあるGtをフィーチュアした楽曲。DAMNED NATIONなんかと近いタイプかな?明るくキャッチーな曲も良いですが、湿り気のある濃密なメロディのミドルテンポが凄く好き。かなり良いですよ、このアルバム。注目のニューカマーって事で。
HELIX「WALKIN' THE RAZOR'S EDGE」カナダのHRバンドの4th。元気のあるタテノリHRナンバーが中心で、コーラスを入れてメロディアス化したAC/DCという趣きもあり。
CURVED AIR「PHANTASMAGORIA」名盤と言われる3rd。やはりRENAISSANCEを思わせるトラッド調の美しい楽曲が目立ちます。その一方でジャズ畑のゲストが多数参加しているらしく、何となくアヴァンギャルドというかプログレ風というか、そんな香りのする楽曲もあります。アタマの"MARIE ANTOINETTE"、"MELINDA(MORE OR LESS)"が珠色の出来。
MEJA「S.T」女性スウェディッシュ・ポップ・シンガーの1st。割と明るい感じのポップス。その中でACE OF BASEのメンバーが書いた"I WANNA MAKE LOVE"はいかにもという感じの哀愁ユーロ・ポップスで、これが一番好き。


2002.9.23 (mon)

TIM MINER「S.T」ゴスペル調のコーラスアレンジを施したクリスチャン・ブラコン。うーん、これはちょっと失敗。これは92年にMOTOWNから出たアルバムなんですが、84年にSPARROWからも「S.T」がリリースされてるようで、僕が欲しかったのはこっちなんですよね。
LEANN RIMES「SITTIN' ON TOP OF THE WORLD」FAITH HILLに続き、ひろしさんのトコで知った女性カントリー/ポップス・シンガー。確かにナチュラルな歌唱が素晴らしく良いですねえ。楽曲の方はバラードと少しカントリーテイストのあるポップス中心で、あまりグッとくる曲は無かったんですが。
21 GUNS「SALUTE」元THIN LIZZYのSCOTT GORHAMのバンド・・・といっても僕はTHIN LIZZYに何の思い入れも無いので「ふーん」という感じなんですが。楽曲はメロディアスなアメリカン・ハードという感じで、Vo.も含めてMR.BIGっぽい部分がちらほら。結構良いです。

今日の入手CD
■関内DISK UNION/JEAN-JACQUES GOLDMAN「ENTRE GRIS CLAIR ET GRIS FONCE」


2002.9.17 - 22 (tue - sun)

ENSLAVEMENT OF BEAUTY「MEGALOMANIA」大仰でクラシカルなKeyをたっぷりフィーチュアした北欧メロデス2nd。Vo.がイマイチなのが珠に傷ですが、どことなく民謡風のフレーズを矢継ぎ早に繰り出す楽曲は見事。前作よりタイトかつキャッチーになったような気がします。
SPY「S.T」KANSASの弟分と呼ばれた、メンバーにヴァイオリン奏者がいるアメリカン・プログレハード。とは言え楽曲的にはそんなにKANSASっぽい訳でもなく、割とストレートで爽やかなアメリカン・ロックを、綺麗なコーラスとヴァイオリン&Keyのアレンジで上品に装飾した感じ。ライナーでは「むしろSTYX」という指摘がされてましたが、確かに。スリリングなイントロ〜ヴァースと爽やかなコーラスが見事なコントラストを描くハードチューン"EASY STREET"が良い。
REO SPEEDWAGON「GOOD TROUBLE」「HI INFIDELITY」でブレイクした後の11thアルバム。爽快で軽快なアメリカン・ロックが満載、安定感抜群のアルバム。その中では異色とも言える哀愁と緊張感を備えたメロハー的ナンバー"STILLNESS OF THE NIGHT"が特に素晴らしい。
REO SPEEDWAGON「WHEELS ARE TURNIN'」で、少しインターバルをおいて出た12th。特に大きな変化も無いわけで、爽やかでキャッチーな"LIVE EVERY MOMENT"、美しいバラード"CAN'T FIGHT THIS FEELING"、仄かな哀愁のハードナンバー"GOTTA FEEL MORE"と続く中盤が良い感じ。
MEAT LOAF「MIDNIGHT AT THE LOST AND FOUND」JIM STEINMANと袂を分かって製作された83年作。ドラマティックなピアノバラードと軽快なR&Rと、スタイル的には変わってないんですが、何かアッサリしてて物足りない。やっぱMEAT LOAFのクドいVo.には更にクドいJIM STEINMANの曲じゃなきゃなあ、と思わせる1枚ですね。
MARVELOUS 3「READY SEX GO」勢いのあるハジけたパワーポップ。勢いだけじゃなく、ポジティヴでちょっぴり切な気なメロをきっちり作れるのが良いですね。ただ、やっぱ僕はこういうのはツボじゃないですね・・・。中には好きな曲もあるんですが。
CURVED AIR「SECOND ALBUM」エレクトリック・ヴァイオリンと女性Vo.をフィーチュアした70年代のプログレ(?)。RENAISSANCEのような幻想的で美しい浮遊感を漂わせるフォーク調の楽曲と、何となくアンニュイで蠱惑的なVo.が活きるビートの効いたロックが渾然一体となった妖し気な魅力のあるアルバム。ちょっと不良っぽいRENAISSANCEというか、紫煙が似合うというか。

都合によりまた妻の実家の広島に行く事になったんで、例のごとく猟盤。今回はトレードアイテム中心に。BLACK 'N BLUE「S.T」/DA VINCI「BACK IN BUSINESS」/DOMINOE「KEEP IN TOUCH」なんかを始め10枚程度仕入れ。なかなか良い感触でした。帰宅すると8月頭に海外にオーダーしたCDがようやく届いてました。カードの請求も来てたんですが、開けてビックリ。身に覚えのない引き落ちが!何やコレは!?。カード使用停止にしよ・・・。

今週の入手CD
■広島TKサウンド/JUDE COLE「START THE CAR」/SHY「UNFINISHED BUSINESS」■広島GLOOVIN'袋町店/WHITE HEART「S.T」■広島BOOK OFF/NITRO「O.F.R.」/RATA BLANCA「MAGOS,ESPADAS Y ROSAS」/THE TUBES「REMOTE CONTROL」/TYKETTO「TAKE OUT & SERVED UP LIVE」/ULI JON ROTH「EARTHQUAKE/FIRE WIND」■広島GLOOVIN'本店/FACE TO FACE「S.T」■広島GLOOVIN'広島駅前店/JANSTATE「SHOT TO PIECES」TOTAL RECALLDONNIE IRIS「KING COOL」/PULSE「S.T」/SPEED「ONE」


2002.9.16 (mon)

STAGE DOLLS「STORIES WE COULD TELL」北欧メロハーのベスト。4枚のアルバムからほぼ均等に収録されてますが、お目当ては入手困難な1st,2ndの曲。それぞれのタイトルトラックは北欧の雰囲気のある良い曲なんですが、それ以外はR&R色の強い曲でちょっと肩透かし。デビュー当初からアメリカンな要素をもったバンドだったって事でしょうかね。1st,2ndを聴いてないので何とも言えませんが、大好きな4thの"LIFE IN AMERICA"が入ってないし、選曲がベストかどうかはちと疑問。
PENDRAGON「THE MASQUERADE OVERTURE」最高傑作と言われる5th。壮大な賛美歌っぽい序曲から始まるオーケストレーション満載の叙情的で華麗なポンプ・ロック。この手のアルバムは雰囲気だけソレっぽくて、ヌルい楽曲が多くなりがちですが、そこは大御所だけあって、ある程度のダイナミズムはあります。ただ、やっぱりキメのメロが弱くて、丁寧な愛撫だけで終わっちゃうって感も無きにしもあらず。
SAGA「GENERATION 13」カナダのベテラン・プログレ・バンドのコンセプト・アルバムで、小曲をつなぎ合わせて場面を展開していく構成。モロにQUEENSRYCHEの「OPERATION:MINDCRIME」を彷佛とさせる聴き手の不安を煽るようなダークで緊張感のあるヘヴィなパートと、SAGAらしい柔和なKeyフレーズが相まった力作。90年代のSAGAってメロウになりすぎて初期の躍動感が無くなってたので、このアルバムはハッキリ言って嬉しい驚き。


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