by yas-no

CONTENTS
MAIN→聴いたCDの感想文を新旧関係なく書いていきます。一 応これがサイトの趣旨です。
INDEX→今まで書いた感想文を アーティスト順にソートしてます。探す時はココで。
LIST→持ってるCDのリストです。お気に入り は太字になっています。
BEST→ありがちな年間BEST10です。一応 ジャンル不問です。
CCM→CCM特集です。各アーティストごとにオフィシャルサイ ト及び参考資料へのリンクと、ディスコグラフィーを掲載しています。感想を書いたアルバムについては、アルバム名からリンクしています。
CD HUNT→買い物メモです。これがメインという話も ありますが、僕の本意ではありません。
LINK→リンクです。

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ブログ移行のお知らせ
ブログに移行する事にしました。今後は、こ ちらに書いていきたいと思います。ブログ名は「pseudology」のままで、書く内容も殆ど変わらないと思いますので、今後ともよろしくお願 いします。ケータイでも読めるみたいです。ココは、過去ログ置場として残しておく予定です。

08.1.15 - 20 (tue - sun)
RON COLLINS「SIMPLE MAN」アメリ カのCCMシンガーの92年作。DAVID HUFFプロデュースで、演奏の方もDAVID & THE GIANTSが全面バックアップしたアルバム。

"RUN THIS RACE"は、ツイストの効いた小気味良いリズムに乗せてブ厚いKeyとエッジのあるGtアレンジを施した哀愁アップテンポ。勢いのあるサビメロが格好良 い。"ALL I KNOW"は、Keyフレーズがリリカルなしっとりした哀愁ミドル。コンパクトにまとまった泣きのGtソロがグッド。バッキングでのGtフレーズにも泣き が入ってて良い感じ。"BEAUTIFUL DAY"小鳥のさえずりSEで始まる和やかなミドル。ハーモニカソロも良い雰囲気。

"THERE IS A PLACE"は、落ち着いた柔和なアレンジにピアノが乗る美しいバラード。"I'LL NEVER STOP"は、熱いGtソロがある軽快なアップテンポ。意気昂揚させる格好良いサビメロ。"SING FOR FREEDOM"は、低く重厚なKeyがリズムを奏でるアップテンポでサビメロは爽やか。賛美歌風Keyから始まるソロパートが良いです。

"NOTHING BUT THE BEST"は、切なげな音色のKeyフレーズで始まる隙間の多い軽いアレンジのAOR風ナンバー。哀愁メロのヴァースと泣きのGtソロが良い。 "WHERE DO WE GO FROM HERE"は、アコギをバックに徐々に盛り上がっていくバラード。"INTO YOUR WILL"は、爽やかなKeyフレーズと軽やかなGtのポジティヴな楽曲。コーラスも絡んで盛り上がる終盤は爽快で気持ち良い。"I DON'T WANT TO SEE YOU FALL AWAY"は、しっとりとした哀感を発する締めの美しいバラード。

QWEST「DREAM ZONE」カナ ダの哀愁産業ロック84年2nd。ちょっとハスキーでマイルドな声質のVo.が楽曲にピッタリです。

"WE NEED LOVE"は、終始泣きのGtフレーズが乱舞する哀愁アップテンポ。サビメロが最高に格好良い!"DON'T SAY NO"は、浮遊感のあるGtフレーズが印象的な軽快に疾走するアップテンポ。コーラスがキャッチーで耳に付きます。"YOU'RE NOT SO HOT"は、ヘヴィなGtカッティングの重厚なミドル。

"NOTHING TO LOSE"は、Gtがじわじわとリフを刻む静かなヴァースで始まり、キャッチーな哀愁のサビメロに展開するドラマティックな曲。"DREAMER"は、ザ クザクとしたGtリフのミドル。コーラスが絡んでパッと視界が広がるようなサビ。"(I DON'T WANNA)BREAK YOUR HEART"は、爽快でポジティヴなメロの軽快アップテンポ。サビはキャッチーで胸にぐっとくる感動的なメロディ。

"NEVER FORGET"は、小気味良いリズムと軽やかなGtの元気の良いアップテンポ。"TROUBLE,TROUBLE"は、爽やかなGtフレーズと歯切れの良 い歌メロが気持ち良い楽曲。"COME TO ME"は、どことなく気怠げなムード漂うミステリアスなメロのミドル。サビメロは何か郷愁をそそられる感じ。Gtソロも上手く雰囲気を捉えてます。 "HOLD ME"は、リリカルな歌メロと切なげな泣きのGtフレーズの哀愁バラード。静かに落ち着いたヴァースから一気にサビで盛り上がります。まるで昔の SCORPIONSのような哀愁が堪能できます。

MARK SPIRO「NOW IS THEN,THEN IS NOW」アメリカのシンガーソングライターの96年3rd。一聴してすぐ分かるSPIRO節とも言えるメロディはこのアルバ ムでも健在。アレンジは控えめでAOR的。外れの無い彼のアルバム(いや2ndは全然良くないが)の中でもこれが最高に好きです。

"ALL THE LOVE WE KILL"は、繊細なGtで静かに始まるヴァースから開放感のあるブリッジ〜哀愁のサビで一気に盛り上がる楽曲。"ENGLISH CHANNEL"は、JOHN WAITE共作のハートウォーミングなミドル。サビメロはいかにもなSPIRO節。"STAY YOUNG"は、郷愁を誘う切なげなアコギとピアノで静かに始まり、2コ−ラス目のサビでバンドが入ってきてアップテンポに盛り上がる。切ない歌メロが最 高。

"IN THE DARK"は、重厚なバスドラに乗ってゆったりと始まり、感動的なサビでぐっと盛り上がるミドル。"AROUND YOU"は、イントロの渋い泣きのGtが印象的なタイトなアレンジのミドル。このGtはMICHAEL THOMPSONでしょうか。"WIND ON THE WATER"は、そのMICHAEL THOMPSONと共作の楽曲。さすがにGtが随所に主張してます。メロはハートウォーミングなSPIRO節。"SON WITH THE WALKING SHOES"は、爽やかな風が吹き抜けるようなコーラスが美しいサビのミドル。"LONDON IS BURNING"は、切れの良いGtリフが格好良いミドル。歌メロのバックでも細かく色々やってます。サビは爽やかに盛り上がります。STEVE KIPNER共作。

"DANCING WITH EINSTEIN"は、アタックの強いリズムにリリカルなピアノが絡むミドル。哀愁のサビメロとGtソロ。"THROUGH MY EYES"は、DAN HUFF共作。静かに始まり爽快なサビで盛り上がるパターンの楽曲。クリアトーンのスムースなGtソロ。"LIGHT IN THE DARKNESS"は、スパニッシュ風の哀愁漂うGtフレーズが耳を惹く哀愁バラード。Gtソロは熱く情熱的。"MID WESTERN SKIES"は、繊細に爪弾かれるGtのみをバックに熱くSPIRO節を歌い上げるバラード。

08.1.14 (mon)
311「GRASSROOTS」アメリカのミクスチャー ロック94年作。ディストーションの効いたヘヴィなGtリフに、ラップ、ファンク、レゲエ、ジャズ等々、様々なスタイルの音楽性を取り入れたバラエティ豊 かな楽曲。しかし、個人的には厳しい内容だ・・・。

32PHREEZE「S.T」アメリカの ダンスポップ89年作。ファンキーでダンサブルな打ち込み系のポップス。ブラコンっぽいバラードもあり。ジャケ買い失敗。

38 SPECIAL「RESOLUTION」DONNIE VAN ZANT率いるアメリカのサザンロック97年再結成作。80年代後期の産業ロックスタイルではなく、骨太のGtと繊細なアコギの絡みを軸にしたサザンロッ ク的なアレンジに、比較的キャッチーなメロディを乗せた楽曲。大人びた渋みと聴き易いメロディとが調和した楽曲は、味わい深い出来映えだとは思うんです が、やっぱ僕としては、38 SPECIALは産業期が良いな、と。大半の楽曲でJIM PETERIKが参加しているんですが、彼の真骨頂発揮と言える程のメロディの輝きは無いかも・・・。後半はバラードとブルージーな楽曲が固まっていて、 個人的にはちょっと辛い。

THE HAUNTED「REVOLVER」ス ウェーデンのデスラッシュ04年作。Voが1stの人に戻ったらしいんですが、デス声というよりはハイテンションにシャウトするスタイルで、ハードコアっ ぽい雰囲気なんでしょうか。そのせいもあるのか無いのか、楽曲スタイルもモダンな印象が強まってきて、突進力のある爆走チューンと、グルーヴ感のあるダー クでメロディアスな楽曲とのコントラストで聴かせるという側面が強くなってきています。ダークなグルーヴと泣きのGtソロで聴かせる"ABYSMAL"、 不穏で静かなヴァースと狂気を孕んだコーラスとの落差が激しい"BURNT TO A SHELL"、壮大なサビメロが感動すら催すダイナミックな展開の"MY SHADOW"等が印象的。勿論彼等の持ち味である、超アグレッシヴな爆走チューン"NO COMPROMISE"、切れ味鋭いGtリフが格好良い"99"、メロデス的なリフを持った"ALL AGAINST ALL"なども健在。全体的に疾走感や攻撃性から曲調が拡散して、バラエティに富んだ楽曲を揃えた印象。SLAYERの「SOUTH OF HEAVEN」のような位置付けなんでしょうか。十二分に格好良い。

THE HAUNTED「THE DEAD EYE」ス ウェーデンのデスラッシュ・・・と呼んで良いのかすら最早分かりませんが・・・の06年作。前作で見せた拡散路線を更に進めたような作風で、何も考えずに ヘドバンに興じられる爆走チューンはほぼ皆無になっています。ダークな色彩を帯びた歌メロとGtフレーズのフィーチュア度は更に高まっており、これはこれ で魅力的と言えますが、Gtリフの殺傷力の落ち方と比べると、やはり全体的な満足度は落ちていると言わざるを得ません。また曲間にブレイクダウンを多用し ていて、よりメタルコア的なアプローチが目立ちます。今更彼等がやらなくても・・・という感じですが。巧みなリフ構成とフレージングが秀逸なアップテンポ "THE FLOOD"、シャウトスタイルを維持しつつも歌メロを聴かせる"THE DROWNING"、ヴィンテージ・ロック的なグルーヴと風合いを帯びた"THE CYNIC"、引きずるようなGtリフがドゥーミーな味わいを感じさせる"THE GUILT TRIP"等が、新しい要素と言えるかな。正直アルバムで聴くと辛いものがありますが、ライヴのセットの一部として聴くと、流れの中でのフックとして感じ る事が出来るような気もします。

18日の DARK TRANQUILLITY/THE HAUNTEDのライヴに参戦する事にしたので、急遽THE HAUNTEDの予習開始。THE HAUNTEDは、最初の3枚しか持ってなかったので、昨日HMVに通販オーダーしたら今日着いた。早い!早速聴いてみたんですが、THE HAUNTEDも結構音楽性が変わってきてますね。しかし、このカップリングは美味しいですね。DTだけでも観に行くつもりでしたが、THE HAUNTEDまで観れるとは!確か以前観た時は、IN FLAMESの前座だったような。あんまり記憶が定かでは無いんですが、ライヴに定評があるみたいなんで、DTは喰われてしまわないように頑張ってもらわ ないと・・・。つか、どっちがメインなんだろう?Wヘッドライナー?

08.1.13 (sun)
THE HAUNTED「S.T」AT THE GATESのメンバーが結成したスウェーデンのデスラッシュ98年1st。切れ味鋭く殺傷力の高いGtリフが小気味良くスタスタと疾走するアグレッシヴな スラッシュチューンのオンパレードで、全編で気持ち良くヘドバンできます。サビでタイトルを連呼する"HATE SONG"は超ライヴ映えしそう。メロディアスなGtリフと疾走するDrが絡み合う"IN VEIN"は、正にAT THE GATES的。

THE HAUNTED「MADE ME DO IT」Vo とDrがチェンジした00年2nd。1stを全体的にグレードアップさせたような作風で、Gtリフの切れ味や格好良さは一段と研ぎ澄まされ、アグレッショ ンも倍加。イントロの"DARK INTENTIONS"に続く"BURY YOUR DEAD"は、疾走感と強力なGtリフ、そしてメロディアスなGtソロが一体となったキラーチューン。AT THE GATESの流れを汲むメロディ豊かなGtリフを有する"TRESPASS"、そこはかとない寂寥感を帯びたドラマティックな展開のミドル"HOLLOW GROUND"、激速ブルータルチューン"REVELATION"等、素晴らしい楽曲揃い。ES的。

220 VOLT「POWER GAMES」ス ウェーデンの北欧メタル84年作。全く垢抜けないものの、そのクサく叙情的なメロディがツボにハマるというB級北欧メタルの典型的サウンド。煮え切らない 陰りのあるメロディをフィーチュアしたアップテンポ"FIREFALL"、泣きの歌メロとGtフレーズが胸に迫る"OVER THE TOP"、NWOBHM的な小気味良い疾走感のある"MISTREATED EYES"等が良い感じ。メロは好みなんですが、もう少し楽曲のメリハリがあれば良かったかな・・・。

2HOT4U「UNLOCK YOUR MIND」ド イツのポンプロック94年作。ポンプと言ってもそれほど華美なアレンジでも無く、全体を柔らかく包むKeyアレンジに、マイルドなVoが穏やかに歌う洗練 されたAOR的なメロディを乗せた楽曲は、SAGAあたりを思わせる雰囲気。ただ穏やかなだけでもなく、"LISTEN CLOSELY"や"FORCE OF FORMER TIMES"等では、スリリングで緊張感を帯びたアップテンポな展開もあったりして、かなりクオリティの高い一枚に仕上がっています。

3 COLOURS RED「REVOLT」イ ギリスのロックバンド99年2nd。ザラついた音色のパンキッシュなサウンドにポップなメロディを乗せた楽曲で、THE WILDHEARTSみたいな雰囲気でしょうか。"PIROUETTE"のようなキャッチーなポップロックがあったり、壮大かつ叙情的で美しいバラード "BEAUTIFUL DAY"があったり、まずまず楽しめました。

08.1.12 (sat)
ANGUISH「SYMMETRY」ドイツのメロディッ ク・メタル02年作。メンバーの名前は全員ラテン系なので、出身はそっちの方なのかも。96年の1stではジャーマン寄りのメロディを少し線の細いアレン ジで聴かせる感じだったんですが、このアルバムでは、QUEENSRYCHEの影響を受けた、少しプログレ要素のあるメロディック・メタルになっていま す。例えるならELEGYとかでしょうか。陰りを帯びた流麗なメロディは結構聴き応えがありますし、プレイの質も高いんですが、ややありがちな楽曲構成な のと、このテの楽曲につきものですが即効性に欠ける部分が気になります。

ANGUISH「LOST DAYS OF INFANCY」ド イツのメロディック・メタル96年作。陰りを帯びつつも分かり易いメロディを歌い上げるハイトーンVoに、比較的オーソドックスな正統派HM的なGtリフ に、繊細なアコギやピアノによる装飾を加えたアレンジでドラマティックに聴かせる楽曲。「SYMMETRY」でのプログレ・メタル的な取っ付きの悪さは無 く、特にサビメロは非常にキャッチー。当時三ノ宮のブルーベルレコードの大プッシュで購入したんですが、コレとDECEIVER、MASTERS CHILDあたりは大当たりでした。

08.1.7 - 11 (mon - fri)
21ST CENTURY SIN「S.T」詳細不明の スラッシュメタル98年作。少しこもったダミ声Vo(一昔前のTHERIONみたいな感じ)と、ダークなムードを帯びた、テクニカルで起伏の多いスラッ シーな楽曲。特にこれといった特徴は無いんですが、なかなかクオリティは高いです。

21ST CENTURY GIRLS「S.T」イ ギリスのガールズ・ハードポップ99年作。パンキッシュな要素を多分に含んだグラムロックっぽいアレンジに、能天気でポップなメロディを乗せた楽曲。 TRANSVISION VAMPっぽい雰囲気もちょっとあり。

AVENGED SEVENFOLD@横浜BLITZに行ってきました。セットリストが極端に短かった事を除けば、概ね満足のいくライヴでした。サウンドはかなり良好で、 Voを含めたプレイも充分に及第点を付けられる内容で、06年のサマソニで観た時より断然タイトになっていた気がします。選曲は言い出したらキリが無いで すが、新旧取り混ぜてバランス良く並べてたんではないかと。もう少し曲数増やしてくれたら、アレやコレも聴けたのに・・・という思いはありますが。中程で 観てたので、前の方の観客のノリは良く分からないですが、最近のメタルのライヴでもヘドバンしてる人ってそんなに多くないので、いつものライヴとあまり雰 囲気は変わらなかったような。ただ、ラストの"BAT COUNTRY"のメロディアスなGtソロの部分、多分メタラーなら思わず「オーオー」とハモリでシンガロングしてしまう所だと思うんですが、何人かは 歌ってたものの、流石に大合唱にはならず、やっぱメタラー以外の方が多いんだろうな・・・なんて思ってしまったり。

08.1.6 (sun)
BOB CATLEY「LEGENDS」MAGNUMの Voのソロ99年2nd。1stもメロハー史上に残る傑作でしたが、僕の中では、この2ndもそれに匹敵する評価。1stに満ちていた威厳と風格はやや欠 けていますが、それに替わって更に湿り気を帯びた哀愁メロが充満しています。緊張感と哀愁に満ちたアップテンポ"THE PAIN"、リリカルなKeyフレーズから憂いを帯びたメロディまで、どこを聴いても哀愁だらけのミドル"SHELTER FROM THE NIGHT"、威厳を感じさせる雄大なバラード"CARPE DIEM"、悲哀に満ちた慟哭のメロディが胸を抉る激情バラード"TENDER IS THE NIGHT"、VINNY BURNSのGtが躍動するスリリングなHRチューン"MEDUSA"、叙情的でキャッチーなサビメロの"HYDRA"、仄かな憂いを帯びつつも包容力の あるメロディが暖かい"A BEAUTIFUL NIGHT FOR LOVE"、アンセム的なスケールの大きなサビメロを持つ"TOO LATE"、タイトなGtリフで構築された威風堂々とした趣のミドル"THE LIGHT"、神聖な趣すら感じさせる繊細かつ大らかなバラード"WHERE THE HEART IS"と、全編隙無し。これも傑作。

BOB CATLEY「MIDDLE EARTH」GARY HUGHESとのコラボ最終作となった01年3rd。「指輪物語」をテーマにしたコンセプトアルバムになっています。方向性自体は前作までとほぼ同様なが らも、より整合感を増した印象で、BOB CATLEYの声から滲み出る威厳と、GARY HUGHESが生み出すファンタジックで憂いを帯びたメロディが、コンセプトと完璧に合致した見事な完成度を誇っています。実は出た当時は、どうもこの破 綻の無い整合感のせいか、前作までと比べてこじんまりとした淡白な印象を受けてしまっていたんですが、改めて聴いてみると、やっぱこれも良いアルバムだな と再認識したのでした。特に新境地とも言える爽やかに躍動するKeyフレーズと歌メロが印象的な"CITY WALLS"、GARY HUGHES流哀愁チューンの集大成とも言える"WHERE YOU LEAD I'LL FOLLOW〜STORMCROW AND PILGRIM"、これもお得意のスリリングなHRチューン"THIS GALLANT BAND OF MANIC STRANGERS"等は秀逸な出来映え。このコンビの締め括りに相応しい総決算的な一枚と言えるでしょうか。

URGENT「CAST THE FIRST STONE」カ ナダのメロディアスハード84年1st。

印象的なKeyリフの哀愁アップテンポ"RUNNING BACK "は、サビはタイトルを連呼するだけの単純なものですがブリッジからの流れが良くてとても格好良い曲。間奏はコンパクトにまとまった泣きのGtソロ。続い てもKeyリフが非常に格好良いアップテンポ"SAY GOODBYE"。ヴァースの哀愁メロが良い!。底抜けに爽快なアップテンポ"CAST THE FIRST STONE"は、Gtソロも爽快。

"LOVE CAN MAKE YOU CRY"は、とても静かな美しいバラード。薄いヴェールのようなKeyに包まれて終始穏やかな曲。リズミックなミドルテンポ"PAY UP"は、今一つのメロディ。"LOVE HIM OR LEAVE HIM"は、コーラスが元気で爽快なアップテンポ。

"DEDICATED TO LOVE"は、哀愁のギターリフが格好良いアップテンポで、初期BON JOVIの哀愁曲という感じ。哀しいメロディのピアノバラード"ONLY YOU"は、泣きのGtソロが秀逸で、終盤はドラマチックに盛り上がります。

"SO THIS IS PARADISE"は、どっしりとした哀愁メロのミドルテンポで、哀愁系アメリカンハード的楽曲。"TELL THE BOYS,NO"は、R&Rノリのアップテンポ。ラストはまたも"RUNNING BACK"ですが、アレンジ違い。恐らく2ndに収録されたヴァージョン。

BURRN!の「いにしえのメロディック・ロック特集」に「2ndでメロディの質が落ちた」と書かれていて、その時2nd しか持ってなかった僕は、「2ndも結構良いのに・・・」と思ってたんですが、この名盤1stを聴いた後には納得してしまったのでした。

DAVID MEECE「7」アメリカの CCMシンガーの85年作。彼の作品の中で最も産業度が高い一枚。もちろんメロは繊細でメロウ。哀愁系の曲が多いのも僕好みです。

荘厳で賛美歌チックなKeyイントロから始まる哀愁産業チューン"YOU CAN GO"は、郷愁を誘う切なげな歌メロ&Keyがたまらないキラーチューン。中間部でコーラスが入ってグッと盛り上がるパートのメロもバッチリです。 "TUMBLIN' DOWN"は、鋭い切れ込みのGtと重厚なKeyアレンジのド産業哀愁アップテンポ。歌メロも最高に格好良い!大仰で感動的なバラード "FORGIVEN"は、熱いGtソロでエンディングを迎えます。

"THE LADDER"は、爽やかなミドル。優しげなVoや繊細なKeyアレンジですが、Drのアタックの強さが楽曲をタイトにしてます。"THE ALIEN"は、キラキラした切ないKeyと渋いサックスで始まる哀愁ミドル。隙間の多いアレンジで、これはAORって感じです。

"WE CAN OVERCOME IT ALL"は、厚みのあるアレンジの産業曲。ヴァース〜ブリッジの歌メロ展開がSURVIVORを思わせます。"THE UNKNOWN SOLDIER"は、優しげなメロディのポップな曲。サビではきれいな女性コーラスが入ってきます。

"LEAN ON EACH OTHER"は、緊張感のある歯切れの良いAORハード。どっしりとしたタイトなリズム。ラストの"I CAN SEE"は、締めに相応しい、強烈に美しく哀しいバラード。繊細な歌メロとストリングスとピアノが絡み合いながら劇的に盛り上がっていきます。

ICON「NIGHT OF THE CRIME」ア メリカのメロディアスハード85年作で、Keyを大胆に導入した2nd。1stのエッジのある格好良いHRも良いですが、メロディの充実度という点では文 句無しでこのアルバムの方が好き。音楽性の変化の過程で産まれた好盤。

キラキラしたキーボードで始まる哀愁ハードポップ"NAKED EYES"は、軽いGtをバックにしっとりと歌い上げるヴァースからバンドが入って盛り上がるコーラス。コンパクトにまとまった泣きのGtソロという展 開。"MISSING"は、1曲目と似たような展開の湿った哀愁メロのミドル。"DANGER CALLING"は、ややハードなGtリフのメロハー。この曲も哀愁系で随所に泣きのギターフレーズ。

"(TAKE ANOTHER)SHOT AT MY HEART"は、細かく刻むリフの爽快系アップテンポ。仄かな哀愁のあるキャッチーなサビメロが格好良い。"OUT FOR BLOOD"は、アコギと泣きのGtの絡みに勇壮なKeyが入ってくるドラマチックなイントロに続き、激しくリフを刻むGtリフへの展開が格好良い! 1stの"UNDER THE GUN"を彷彿させるHRチューン。

"RAISE THE HAMMER"は、リフオリエンテッドで重厚なミドルテンポ。ゆっくりと行進するようなリズムに乗せて重々しく歌われるヴァースが格好良い。 "FROZEN TEARS"は、割と淡泊なメロディのスロー。"THE WHITES OF THEIR EYES"は、大味なGtのアメリカンハードな曲。哀愁のメロと泣きのGtで濃厚に聴かせてきたここまでの流れからするとちょっと異質。

"HUNGRY FOR LOVE"は、穏やかなKeyとアコギに乗せてしっとりと歌い上げるイントロからGtリフへと展開する哀愁ミドル。"ROCK MY RADIO"は、サビのコーラスがアンセム的なミドル。ライヴでシンガロングしたら盛り上がりそうな曲。

KHARMA「WONDERLAND」ア メリカのメロディアスハード00年作。往年の産業ロック/プログレハードの美味しいトコどりに北欧フレーバーを加えた楽曲をGORAN EDMANがソウルフルに歌い上げる逸品。コーラスも随所に凝ったアレンジをしています。

キャッチーで爽快なアップテンポ"FREE YOURSELF"は、割とストレートな楽曲。タイトルトラックの"WONDERLAND"は、ミドルテンポのSTYX風プログレハード。結構起伏のある 展開で聴き応えアリ。何重にも重ねられたコーラスが気持ち良い。"KNOWING YOU"は、爽快メロのサビメロに気持ち良いコーラスがこれでもかというほどに絡んで高揚感をアップさせる楽曲。"BURN FOREVER"は、哀愁メロのバラード。優雅なサビメロが秀逸でソウルフルな歌唱が映える1曲。悲哀を湛えたピアノソロ〜アコギソロも最高。

"IN CHAINS"は、北欧臭を感じさせるヴァース〜ブリッジの哀愁メロが素晴らしい産業ナンバー。イントロのキーボードがいきなり胸を打つ。 "STANDING ALONE"は、哀愁メロハー風に始まってサビでいきなり爽快になるミドル。"PART TIME LOVERS"は、アコギに乗せてソウルフルに歌い上げるスロー。サビの歌い回しなんかはグレン・ヒューズばり。ハモンドのソロも良い感じ。"ANGEL EYES"は、どことなくYNGWIE MALMSTEENを思わせる哀愁劇的バラード。終盤大仰に盛り上がっていきます。

"RAY OF SUNSHINE"は、モロKANSAS的な展開を見せるプログレハード。ピアノに乗せて軽やかなヴァース〜突如疾走する哀愁メロディ〜爽快なコーラス〜 フルートを交えたドラマチックなソロパートといった感じ。ちょっとこれは露骨かな・・・。次はFOREIGNER風の"SPELL ON YOU"。冷ややかなキーボードに哀愁の歌メロ。サビメロがめちゃ好き。"DON'T CLOSE YOUR EYES"は、北欧風哀愁メロディの産業ロック。Gtソロが格好良いです。

"HOLD ON"は、またしても北欧風メロディ・・・というかこの人が歌ってるとそう聞こえてしまうのか?な産業ロック。ヴァース〜サビにかけてのコーラスが気持ち 良いです。"WINGS OF HISTORY"は、静謐なKeyに乗せて歌われるホーリィなヴァースメロから壮大で感動的なメロのコーラスへ。徐々にバンドが入ってきて盛り上がってい き、また最初の感じに戻って幕を閉じます。"COLD AS ICE"は、アーバンAORなメロディのアップテンポのシャッフルナンバー。

THE REACH「UNDER THE SAME SKY」IN REACHの前身でもある、アメリカのCCM89年作。DAVID ZAFFIROプロデュース。クリアトーンのギターを軸にした繊細で透明感のあるアレンジ。Voは柔和な感じでスムースに哀愁メロディを歌い上げます。

"VOGUE"大味なギターであっけらかんとしたメロディのミドルで、何故か1曲目が一番退屈。ツカミが相当悪い。 "RIGHTFUL ONE"は、繊細なクリアトーンのGtが切ないメロを奏でる哀愁AORハード。透明感のあるハモリが美しいコーラス。"BIG TIME"は、朗らかでコンパクトにまとまったAORハード。"1 LUFTHGIR"は、"RIGHTFUL ONE"のサビメロをただ単に巻き戻しただけという意味不明な小品。

タイトルトラックの"UNDER THE SAME SKY"は、クリアトーンのGtとアコギが絡む軽いアレンジに乗せて哀愁メロを優しげに歌うミドル。"TONIGHT"は、比較的ヘヴィなGtリフに切な いクリアトーンGtと柔和な歌メロが乗る哀愁ミドル。

繊細なハーモニーが美しい。"B-4-1-GO"は、泣きのGtフレーズをフィーチュアした緩やかな曲。リリカルなクリア トーンGtがアクセントになってます。"YOU ARE THE LIGHT"は、重厚なKeyと緊張感のある哀愁メロのヴァースから開放感のあるコーラスに展開するアップテンポ。"1000 CANDLES"は、小気味よいギターリフの爽快アップテンポ。

2007年のBESTをアップしました。ちょっと前の話ですが、いよいよCDの枚数がどうしよう もない事になってきたので、思い切って特注して壁全面をCDラックにしちゃいました。高さ2.5m×幅2.8mのCDラックは壮観な眺めです。

08.1.5 (sat)
TESLA「PSYCHOTIC SUPPER」アメリ カのブルーズHR91年作。このアルバムが一番HR色が強く出ているんではないでしょうか。特に勢い良くハードに押してくる頭3曲が格好良い。ブルージー な泣きのバラード"SONG & EMOTION"、ZEP的な趣の"TIME"、郷愁を誘うアコースティックの小品"GOVERNMENT PERSONNEL"、タフでキレのあるリフが格好良いブルーズHR"HAD ENOUGH"等、充実の一作。

707「MEGA FORCE」アメリカ の産業ロック82年作。このアルバムでKEVIN CHALFANTが参加。適度にエッジとキレのあるGtと、程良く彩りと厚みを加えるKeyアレンジに乗せて、抜けるようなハイトーンで爽快に歌い上げる メロディを乗せた楽曲。映画のサントラに提供された舞い上がるような高揚感に満ちたタイトルトラック、小気味良いGtリフが印象的なアップテンポ"GET TO YOU"、メロウなKeyフレーズのバラード"OUT OF THE DARK"、キラキラしたKeyアレンジが楽曲をリードする"WE WILL LAST"等、秀曲、佳曲多数

2 BRAVE「BIG TIME BEAT」ノ ルウェーのハイテクAORデュオ89年作。ブラコン的なメロディにダンサブルなアレンジ。これはちょっと厳しい・・・。ジャケ買い失敗。

2 DIE 4「S.T」アメリカのメロ ディアスハード92年作。ジャケのイメージから誤解していましたが、案外メロディアスな楽曲で驚き。1曲目こそヘヴィなリフにスクラッチを使ったりしたミ クスチャーっぽい楽曲でしたが、それ以降は、DEF LEPPARDのGtリフをハードにしたようなキャッチーな楽曲が続きます。爽やかなメロディをポップに聴かせる"GREEN WITH ENVY"や、「PRISONERS IN PARADISE」の頃のEUROPEを思わせるバラード"HOW CAN YOU BELIEVE IN LOVE?"などが良い感じ。

24K「BULLETPROOF」VON GROOVEのGtとPHIL NAROによるカナダのメロディアスハード01年作。やや古めかしいブルーズHR風の"BLACK & BLUE"、勢いのあるハードR&R"CONSIDER YOURSELF LUCKY"、朗らかでポップなメロディのロックチューン"GET IT WHILE YOU CAN"、ヘヴィなGtリフが勢い良く疾走する"BULLET PROOF"等、骨太でアメリカンなハードR&Rっぽい基本路線の中で多彩なスタイルの楽曲が収録されています。ちょっと印象は異なりますが、タ イプとしてはHANOI ROCKSみたいなもんでしょうか?メロディの魅力としては、うーん・・・今一つか。

10CC「MIRROR MIRROR」UK ポップス95年作。繊細でマイルドなメロディを穏やかに聴かせるアダルト・コンテンポラリー的な楽曲。ソングライターの違いによって、アコースティックで シンプルなアレンジの曲と、厚く深みのあるシンセアレンジの曲に二分されますが、親しみ易いメロディは共通。前者では透明感のあるVoハーモニーを活かし た爽やかなバラード"THE MONKEY AND THE ORION"、後者ではゆったりとした憂いのメロディが秀逸な"WHY DID I BREAK YOUR HEART"が良いです。再録の"I'M NOT IN LOVE"はCMで良く耳にする有名曲。

AL CORLEY「SQUARE ROOMS」ス イス(?)のダンスポップシンガーの84年作。HAROLD FALTERMEIERプロデュース。タイトル曲がヒットしたらしいんですが、ポジティヴな高揚感を煽るKeyアレンジと仄かに憂いを含んだキャッチーな メロディが秀逸なキラーチューン。他の曲は、やや打ち込み色が強くてハードポップとして聴くには厳しいかもしれませんが、憂いを帯びたKeyフレーズと哀 愁メロがダンサブルに躍動する"HUNGRY FOR YOUR LOVE"、"COLD DRESSES"、"THE ANSWERS-THE SOLUTIONS"等は、メロだけ聴けばかなり良い感じ。JEFFREY ROSSをダンサブルにしたような雰囲気かな?

08.1.4 (fri)
220 VOLT「MIND OVER MUSCLE」ス ウェーデンの北欧メタル85年作。1曲目の"THE TOWER"が強烈な名曲で、BISCAYAの"HOWL IN THE SKY"に通じるような、当時の北欧メタルの魅力を凝縮した疾走チューン。他の曲はややレベルが落ちるものの、UNIVERSEを思わせるキャッチーな アップテンポ"POWER GAMES"、SILVER MOUNTAINのクサい歌メロを彷彿させる"SECRET DANCE(XYMANIA)"等、北欧メタルファンならツボに入る楽曲が多数収録されていると思います。ACCEPTみたいな楽曲もあり。

29 PALMS「FATAL JOY」イ ギリスのポップ・デュオ90年作。軽やかなアコギに繊細なメロディを乗せた楽曲。軽快でポップな"MAGIC MAN"、大らかなピアノにバックに仄かな憂いのあるメロディを乗せたバラード"TEDDY'S SONG"他、なかなか聴ける曲もある一方、ちょっとムーディでまったりし過ぎの楽曲も多いので、アルバム通して聴くのはちょっと辛い感じ。

過去ログ
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