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2003年11月後半

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03.11.30 (sun)
VADER「BLOOD」ポーランドのデスメタル03年作。シングルB面やボートラに新曲2曲を追加した企画盤ミニ。ここ最近彼等のアルバムは聴いてなかったんですが、全く変わってないですね。所々にブラストを交えた超高速デスラッシュの1曲目、ザクザクと刻むヘヴィでスローなリフに不気味なトーンのリードGtが絡む2曲目という新曲2曲は、SLAYERを更にテクニカルに極悪にしたようなVADERのお家芸という感じ。

03.11.27 - 29 (thu - sat)
RAMOS「LIVING IN THE LIGHT」元THE STORMのGt初のソロ03年作。正に彼に期待されていたものを裏切らない、THE STORM直系のメロハー路線。前半立て続けに舞い上がるような爽快感のある楽曲が飛び出しツカミはバッチリ。中盤は少し落ち着いたトーンの楽曲が出てきますが、これも実に魅力的。締めは爽快なアップテンポ〜叙情的で壮大なパワーバラード〜夕陽が似合いそうなアダルトなGtをフィーチュアしたインストで余韻を漂わせて終わる、と構成も見事。これはかなりの好盤ですね。
HERLAND「ONE SMALL STEP」HERLAND兄弟率いるアメリカのメロハー自主制作95年作。アコギをフィーチュアした爽やかで落ち着いた楽曲がメイン。それなりに美しいメロが楽しめますが、期待してた程じゃなかったかな・・・。
BONNIE TYLER「HIDE YOUR HEART」女性Vo産業ロック屈指の傑作「SECRET DREAMS AND FORBIDDEN FIRE」を生んだJIM STEINMANとのコンビを解消し、時の人DESMOND CHILDと組んで制作された88年作。この頃のDESMOND CHILDの色がそのまんま出たアルバムで、特にタイトルトラックなんかはALICE COOPERの「TRASH」に入ってそうな楽曲。ライター陣もHOLLY KNIGHT、DIANE WARREN、MICHAEL BOLTONと産業ロックの達人がズラリ。これで悪いハズが無い・・・と思うんですが、イマイチ輝いて無いんですよねえ。十分及第点を取れるバランスのとれた内容だとは思うんですが、まあ前作が凄すぎるからねえ。市場にもこのテの音が飽和状態だったようでセールス的にも失敗したようですね。
CHRIS SUTTON「SONGS INTO THE LIGHT」ドイツのAORシンガー94年作。前半は穏やかで清涼感のあるバラードが続き、何故か後半から急にダンサブルなアレンジが飛び出し、JOHN WARRENみたいなハイテクAORに。ココまではっきりと色分けされてるのは何らかの意図があったんでしょうか。
AGNETHA FALTSKOG「EYES OF A WOMAN」元ABBAのVoの2ndソロ85年作。10CCのERIC STEWARTプロデュースで、ライターにはJEFF LYNNE、JAY GRUSKA、WETTON/DOWNESあたりの名前が。哀愁を伴ったエレポップ的な楽曲は非常に良い感じ。1曲目の"ONE WAY LOVE"もこれぞJEFF LYNNEたる親しみやすいメロのエレポップ。WETTON/DOWNES作曲の"WE MOVE AS ONE"はラストを飾るドラマティックなバラードで、その大仰な展開は正にASIAって感じでこのアルバムの中では浮いてます。
AGNETHA FALTSKOG「I STAND ALONE」こっちは3rdで88年作。プロデュースはPETER CETERA。何でも彼がABBAの大ファンで是非ともプロデュースさせてくれと買って出たんだそう。流石ABBAというか。1曲目は何とあのRANDALL母子作曲の激名曲"THE LAST TIME"。サビメロが何か平坦で、MARK FREEのヴァージョンを聞き慣れてると凄い違和感が・・・。前作とはかなり雰囲気が異なり、いかにも洗練されたアメリカのAORという感じ。これはこれで良いですが、僕は前作の方が好きかな。
今日の入手CD
■五反田BOOK OFF/AGNETHA FALTSKOG「I STAND ALONE」\750/HYPOCRISY「CATCH 22」\750/LAURA BRANIGAN「BRANIGAN 2」\950/POWER CRUE「STAY HEAVY」\250

03.11.26 (wed)
PAUL SMITH「HUMAN TOUCH」アメリカのCCMシンガー91年作。このアルバムも前作同様あまりホーリィになりすぎない適度にロック的なエッジを残したAOR。CHRIS EATONが絡んだ楽曲が特に良い感じ。彼のアルバムではレアな「LIVE & LEARN」が名盤とされてますが、その後のアルバムも負けず劣らず出来が良いです。
BRITNEY SPEARS「OOPS!...I DID IT AGAIN」世界のPOP ICONブリトニーの00年2nd。切ない歌メロのダンスポップとラブソング系のバラード。タイトルトラックのようなダンスポップが好きなんですよね・・・。

03.11.25 (tue)
FERREIRA「FALLEN HEROES」ブラジルのメロハー02年作。適度なエッジのある爽やかなミドルテンポがメイン。ほとんど自主制作に近いノリなのでサウンド面がかなりショボく、出来の良いUSインディメロハーといった趣。WORLDS APARTの1stとかを聴いてるような感じ。メロのクオリティはかなり高いと思います。
BLACKFOOT「SIOGO」アメリカのサザンロック83年作。URIAH HEEPのKEN HENSLEYが加入してメロディックになった名盤という噂だけは聞いてて、どんな音なんだろうとずーっと気になってたアルバムをようやく聴けました。超リリカルなKeyから始まる劇的哀愁ハード"SEND ME AN ANGEL"にいきなりヤラれてしまいました。ムチャクチャ格好良え!ブリティッシュハードに漢の哀愁が加わった至高の名曲!"TEENAGE IDOL"も同路線のスーパーキラーチューン。他の曲は、哀愁というよりは、むしろキャッチーで明快なメロが多いんですが、力強いVoと芯の通った演奏でナヨった雰囲気は皆無。これはメロハーな人でも確実にイケる名盤!

03.11.24 (mon)
SAYIT「LOUDER」スウェーデンのGt、SAYIT氏のプロジェクト3rdで、プロデュースは今回もTOMMY DENANDER。1曲目聴いてビックリ、タイトル通りやけにハードになってる!2ndを聴いてないので何とも言えませんが、もっとAOR色の強い曲をやってたはずが、今作ではディストーションの効いたGtをフィーチュアしたオーセンティックなHRになってます。洗練された方向性では無く、むしろブルーズ/R&B的な雰囲気がちょこっと顔を出すようなJOE LYNN TURNERの最近の楽曲に似た感じかな?HRファンにはこの方が良いという人も多いような気もする。
IRRWISCH「TIME WILL TELL」スイスのメロディック・ロック02年作。80年代〜90年代初頭にかけてはKeyメインの柔和でキャッチーなハードポップをやってましたが、このアルバムではもっと落ち着いた美しいメロを聴かせる、SAGAのような叙情プログレハードっぽい感じになってます。ちょっとニューエイジっぽい雰囲気もあるかな。繊細なメロはそれなりに良い感じなので、これはこれで良いかも。
BETSY「S.T」BITCHが改名してVoのBETSY嬢のソロ的になった88年作。初期の硬派な雰囲気は陰を潜め、シンプルかつコンパクトにまとまったリフにキャッチーな歌メロを乗せたLAメタルっぽい楽曲になってます。別に特筆する程のモノでは無いですが、僕は結構好きな音。"FLESH AND BLOOD"とかDOKKENみたいで格好良い。
WAX「WORKS」元10CCのGRAHAM GOULDMANがANDREW GOLDと組んだデュオのベスト盤。・・・って全然知らないんですが(笑)。いかにも80'SなKey中心のキャッチーなポップソングなんですが、流石にキャリアの長い人たちが作っただけあって、所々に洒落たアダルトなセンスが滲み出る楽曲が多い。思いっきりポップなAORという感じもアリ。86〜89年に発表された3枚のアルバムから選曲されてるだけあって、ベスト盤ながらもアルバム全体のトーンが整ってます。
今日の入手CD
■関内DISK UNION/AMY GRANT「STRAIGHT AHEAD」\166/GREAT WHITE「RECOVERY:LIVE!」\166/LUIS FONSI「AMOR SECRETO」\166/MIND'S EYE「...WAITING FOR THE TIDE」\166/MOTHER'S FINEST「BLACK RADIO WON'T PLAY THIS RECORD」\166/STEVEN CURTIS CHAPMAN「HEAVEN IN THE REAL WORLD」\166

03.11.23 (sun)
ELIS「GOD'S SILENCE,DEVIL'S TEMPTATOIN」リヒテンシュタインの女性Voゴシックメタル・・・というよりは、NIGHTWISH系と言った方がしっくりくる感じのHM。透明感のある可憐なVoに、ザクザクとしたエッジのあるリフ、耽美なシンフォアレンジ等美味しい要素が満載なんですが、何かイマイチのめり込めない。多分歌メロのせいだな。深みが無いというか、何か情感の迸りみたいなのが感じられんのよね・・・。
子供連れて野毛山動物園に行った。入園無料の割に結構ちゃんとしてるのね。肝心の動物には全然興味を示してなかったけど・・・。

03.11.22 (sat)
DREAM THEATER「TRAIN OF THOUGHT」「AWAKE」に近いというあちこちの評判を見て期待しながら購入した新譜。イントロから妖しく不穏な雰囲気が漂いまくりで非常に良い感じ。METALLICA的なグルーヴが感じられるヘヴィかつキャッチーな1stシングル"AS I AM"を一聴したところでは「割と普通かな・・・」と思ったんですが、その後が凄かった。ダークかつヘヴィ・メタリックなリフの波状攻撃による緊張感と密度感溢れる楽曲に気が狂ったように弾きまくるJOHN PETRUCCIのGtと、休む間もなく繰り返されるリズム・チェンジと鬼のようにスネアを叩きまくるMIKE PORTNOYのDrとにかく圧倒されっぱなし。"THIS DYING SOUL"の後半のパートなんてもう、笑っちゃうくらい凄まじいテンション。かと思えば続く"ENDLESS SACRIFICE"では叙情的でメランコリックなパートから始まり、徐々にヘヴィにドラマティックに盛り上げていき、Keyの魅力的なフックを交えた超絶テクニカルパートに突入、クライマックスではHM的な歌メロとスラッシーなリフの格好良さも聴かせてくれるという構築美も見せつけてくれます。この曲、マジで凄い。何となくココでA面終了の雰囲気。続く"HONOR THY FATHER"はこのアルバムで初めてのJAMES LABRIEの見せ場。サビのメロが良い感じ。物悲しくも美しい小品"VACANT"に続くは、超スリリングで魅力的なフレーズ満載の大作インスト"STREAM OF CONSCIOUSNESS"。この曲も物凄く強烈。ラストの"IN THE NAME OF GOD"は、これでもかこれでもかと多彩な歌メロとフレーズが畳みかけてくる贅沢かつ壮大でドラマティックな大作。「METROPOLIS PT2」がアルバム全体でドラマを描ききった傑作なら、このアルバムは各曲の中で濃密に楽曲を展開させるという感じの傑作。前作で40分かけてやってた事を10分でやってる感じなので聴き応えはめちゃくちゃタイトで凝縮された印象があります。ホント凄い。こんなアルバム作れるの、世界で彼等だけでしょうね、絶対。で、どこをどう聴けば前半が弱いんでしょうか・・・?
物凄く久しぶりに映画を観た。「KILL BILL」。何てバカバカしくて最高にハイパーな映画なんでしょうね、コレ。ニヤニヤ笑いが止まりませんでした。DSBからトレードブツが届く。一番欲しかったSTAN BUSHC.O.D.A.が在庫切れ?最初に言えよ!今回のトレードは大失敗。元手すら回収できてないような気がする・・・。ちなみに放出ブツは→21 GUNS「SALUTE」/BABYLON A.D.「S.T」/BILLIONAIRES BOYS CLUB「SOMETHING WICKED COMES」/CHESNEY HAWKES「THE ONE AND ONLY」/CHESNEY HAWKES「GET THE PICTURE」/DA VINCI「BACK IN BUSINESS」/DISTANT CRY「S.T」/DOMINOE「KEEP IN TOUCH」/HOLLY KNIGHT「S.T」/HURRICANE「SLAVE TO THE THRILL」/JOHN WARREN「TAKE ME BACK」/MASQUERADE「S.T」/PORTRAIT「S.T」/SHOW-YA「HARD WAY」/TIGERTAILZ「YOUNG AND CRAZY」/ZINATRA「S.T」/ZINATRA「THE GREAT ESCAPE」
今日の入手CD
■横浜DISK WAVE/ANDY TAYLOR「THUNDER」\100/DSB-RECORDSBLACKFOOT「SIOGO」「VERTICAL SMILES」/THE BLONDES「YEAH YEAH YEAH」/HEVANSENT「IMPERFECT ANGELS」/HOBBIT「TWO FEET TALL」/PLATINUM BLONDE「ALIEN SHORES」/RICK MEDLOCKE AND BLACKFOOT「S.T」/SEVEN LTD.「RESET DEVICES」/TOKYO BLADE「BLACKHEARTS AND JADED SPADES」/TRADE MARK「FATAL BLUES」/VIVA「DEALERS OF THE NIGHT」

03.11.21 (fri)
OPEN UP FEAT. MORTON HOLM「S.T」ノルウェーのメロディック・ロック。爽やかさと仄かな哀愁を感じさせる歌メロを必要最小限に彩るシンプルなアレンジで聴かせる楽曲。素朴ながらも胸に染みるメロが多く、特に"A JOYFUL DAY"は秀逸な出来。
LAST AUTUMN'S DREAM「S.T」MIKAEL ERLANDSSONとANDY MALECEKという、このテのファンなら注目せざるを得ない期待のコラボ1st。胸を掻きむしらんばかりの切ない哀愁と、大らかで雄大な雰囲気を併せ持ったMIKAEL EARLANDSSON独特の楽曲に、歌心と叙情味溢れるANDY MALECEKのGtが乗ったメロハーで、正にこれぞ皆がこのプロジェクトに期待していた音像をそのまま具現化したアルバム。両者のどちらかが欠けてもこのクオリティには達していないに違いなく、その意味でも理想的なコラボになったんじゃないでしょうか。楽曲に関しても両者がソングライティング・チームを組んで持ち寄ったものが収録されてて、やはり各々の持ち味が反映された楽曲になってるんですが、とは言え全てアルバムのトーンにきっちりハマってます。特にプロデュースも手掛けている、ANDYと組んだRICK BRIGHTMANはかなり良い曲を提供してます。今後注目の人かも。日本盤ボートラの"GOING HOME"も、まるで本編最後を締めくくるような悲哀に満ちた美しいバラード。このアルバムは絶対日本盤を買うべき。(追記)・・・と書いたものの、ボートラは2曲目の"PICTURES OF LOVE"だったんですね。最後の曲だと勘違いしてました。
ANDY MALECEK、今年のベストGtだ!じっくりとタメの効いた叙情メロがタマらん。

03.11.19 - 20 (wed - thu)
LANA LANE「WINTER SESSIONS」LANA LANEの企画モノ新譜。冬をテーマにした楽曲を集めただけあって、どことなく寂寥感のあるムーディーな楽曲に情感を豊かに伝えるきめ細かいアレンジが素晴らしい。唯一にして致命的な欠陥は、以前から気になってるLANA LANEの歌メロ。もう信じられないくらい酷い。特に2曲目の"SPIRIT OF THE GYPSY"なんて、イントロの切ないピアノから哀愁のサックスと泣きのKeyが相まって超強烈なインパクトなのに、歌メロが入ってからは最悪。名曲の予感ビシバシだったのに台無しも良いトコ。カヴァー曲のセンスは相変わらず良いし("A WHITER SHADE OF PALE"はちょっとベタ過ぎるかな)、ERIK NORLANDER作曲の曲はいつにも増して素晴らしいので、MUSIC AND LYRICS BY LANA LANEの3曲の歌メロのショボさが余りにも惜しい。頼むからLANA作曲の曲だけは収録しないでくれ。アレンジは全曲絶品。
IGNITION「S.T」スウェーデンのメロハー03年作。北欧的なテイストは余り感じさせず、割とエッジの効いたGtに、ややブルージーさも感じられる渋めのじっくりと聴かせるタイプの哀愁メロを乗せたオーソドックスなHR。地味な印象は拭えないものの、安心して聴ける本格派のクオリティを持ったアルバム。
WITHIN TEMPTATION、久々のヘヴィローCDで5周くらい聴いてますが、聴く度に素晴らしい。これはランキングに入れよう。
今日の入手CD
■SHIBUYA TSUTAYA/DREAM THEATER「TRAIN OF THOUGHT」\2520/LAST AUTUMN'S DREAM「S.T」\2476/LANA LANE「WINTER SESSIONS」\2476

03.11.17 - 18 (mon - tue)
HEARTPLAY「THE ALBUM!」URBAN TALEのKIMMO BLOMがVoを務めるフィンランドのメロディック・ロック。但しブレーンはKeyの人。1〜3曲目辺りは「URBAN TALEのKIMMOが歌うメロディック・ロック」という第一印象通りの爽やかで涼しげな空気感のある和み系の楽曲。それ以降はアレンジに手をかけた楽曲が続き、どことなくダンサブルだったり、ムーディなAOR的だったりしながらもキッチリ歌メロを聴かせてくれます。かなり良い感じ。
WITHIN TEMPTATION「MOTHER EARTH」オランダのゴシック・メタル2000年2nd。というか、もうその枠組みは超えてるな。トラッド/ケルト的な郷愁を掻き立てる哀愁メロを、癒しを感じさせる透明感のある澄み切ったVoが歌い上げ、壮大なオーケストレーションとクワイアを交えつつヘヴィ・メタリックに構成した一大絵巻はヘヴィになったRENAISSANCEか、という雰囲気。徹底的にドラマティックにクラシカルに大仰に盛り上げる様はまるでMANOWARか、という趣。こりゃ凄いわ。もっとじっくり聴きたい。ちなみに僕が持ってるのは2003年に再発されたボートラ4曲入りのCD。このボートラもまた良いんだわ。
HAREM SCAREM「HIGHER」前作を聴いてないのに、こっちを先に聴いてしまった・・・。全体的に自然体のオーガニックなサウンドが中心で、何となく1stをモダンにしたような、良く言えば懐が深くて味わいのある、悪く言えば地味な印象のあるアルバム。VERTICAL HORIZONやLIFEHOUSEといった最近のエモーショナルなアメリカン・ロックに通じるものがあるような。これも彼等なりの売れ線の追求かも。実際売れても良さそうな音だと思うし。聴き込めば聴き込むほど味が出るような気がする良いアルバム。
今日の入手CD
■ヤフオク/MICHAEL DAMIAN「LOVE IS A MYSTERY」\980

03.11.16 (sun)
T.A.T.U.「200 KM/H IN THE WRONG LANE」ロシアのガールズ・メランコリック・デジポップ・デュオの02年作。去年HMVで試聴した時点から良いとは思ってたけど、実際全編聴いてみたらマジで最高に良い。全体を覆うPET SHOP BOYSの「NIGHTLIFE」的なダークかつ繊細な雰囲気が僕のツボにモロハマリ。ハイパーなテクノ感覚が超気持ち良い"NOT GONNA GET US"、キャッチーな哀愁サビメロが頭にこびり付く"ALL THE THINGS SHE SAID"という頭2曲のシングル曲(何とあのTREVOR HORNプロデュースなんですね・・・)も抜群に良いんですが、その後に続く触れれば折れそうな位繊細で悲哀に満ちたメロを聴かせてくれる"SHOW ME LOVE"、"30 MINUTES"がそれ以上に素晴らしいんですわ。この虚無的な寂寥感、無軌道なハイパーさと繊細さを併せ持った楽曲、背徳的なイメージに満ちたPV、アルバムタイトル、そしてこの2人のビジュアルイメージの全てが完璧にマッチしてる。泡沫的アイドル感はバリバリですが、少なくともこのアルバムは傑作と言わざるを得んでしょ。80年代にPET SHOP BOYSの「PLEASE」「ACTUALLY」にハマった人は避けて通れない音というか。企画の勝利という感じ。次はPET SHOP BOYSがプロデュースしてくれんかな。
今日の入手CD
■横浜HMV/BYRD「FLYING BEYOND THE 9」\300

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2003年11月後半

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