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2005年2月後半

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05.02.28 (mon)
JUDAS PRIEST「ROCKA ROLLA」記念すべき74年デビュー作。多分聴くのは10年、いや15年振りくらいじゃないか?買って最初に数回聴いて以来一度も聴いて無いと思う。改めて聴いてもやはり所詮その程度の出来だったことを再確認できた(苦笑)。何というか、BLACK SABBATHとLED ZEPPELINの出来の悪いフォロワーというか、古臭いサウンドのマッタリとした地味なHR。ROBもハイトーンは要所のみで、基本的にディープな声で歌メロをなぞってます。メインソングライターはK.K.で、GLENは2曲にクレジットされているのみ。オープニング"ONE FOR THE ROAD"は、多少フックのあるGtリフ主導のミドルテンポ。GLENの名前がクレジットされたタイトルトラックは、このアルバムの中で唯一キレの良いリフとキャッチーな歌メロが聴ける佳曲。続く"WINTER〜DEEP FREEZE〜WINTER RETREAT"は、大胆なインプロをフィーチュアした連作。ZEPを意識したのか(?)のようなインプロ部は、正直冗長極まりないんですが、次作での"DREAMER DECEIVER〜DECEIVER"への布石が見て取れるようで興味深い。"CHEATER"、"NEVER SATISFIED"は特筆すべき事も無いヌルいリフのオールドHR。"RUN OF THE MILL"はGLENの名前がクレジットされたもう1曲。ダークでリリカルなバラードで、多分歌メロはROBなんでしょうが、叙情的なメロがなかなか良い感じ。"DYING TO MEET YOU"はSABBATHの影響を受けたような暗くヘヴィなリフから繊細な歌メロへ展開し、中盤のブレイクを経て全編にROBのハイトーンをフィーチュアしたダイナミックなHRパートに以降するという非常にドラマティックな楽曲。この曲は結構良い。"EPITAPH〜ISLAND OF DOMINATION"の展開と通じるものがあるか?ラストの"CAVIAR AND METHS"は短く淡い余韻を残すインスト。まあ全体的に地味な印象は拭えませんが、そんなに酷くも無いかな。改めて聴き直して思ったのは、初期の名作2ndに通じる雰囲気や展開がこのアルバムでも確かに感じられるという事。ただ彼等のアルバムの中で段違いにレベルの低い作品であることは疑う余地無しで、まだまだ青いなあという印象。というか、ここから次作へのステップアップが信じ難い程の飛躍なのよね。やはりGLENのもたらしたものは計り知れない位大きいっちゅう事か。
JUDAS PRIESTの過去作を久々に聴き直してみようと思い立った。確かJUDAS PRIESTとの初めての出会いはMTVだった。RATTだかのメンバーが「最高のHMバンドはJUDAS PRIESTだ」みたいな事を言ってて、「PRIEST...LIVE!」のライヴ映像が流れたと思う。その時はまだ「ふ〜ん」って感じだったような気がする。このアルバムは、僕が一番最初に買ったCDでもある。一緒に買ったのは2nd。当時はレンタルCDを借りてテープにダビングして聴いてたんですが、この2枚だけは近所のレンタル屋に在庫が無くて仕方無く買ったのを覚えている。中学2年の時だったかな?中学2年のガキにこのアルバムの味が分かるはずもなく、一聴して「ハァ!?」って感じで、そのままラック行きでした・・・。しかし2chのPRIESTスレ祭りは凄いね。2日に1スレ消費くらいのペースで進んでんじゃないの?見てて楽しい。雰囲気も最高だし。

05.02.24 - 27 (fri - sun)
MOONJAM「OSTEN FOR SOLEN」デンマークのAOR88年作。透明感のある爽やかなメロディが特徴的なウエストコースト風北欧AOR。陰りの部分よりは爽やかさが前面に出た楽曲が多く、耳当たりの良いスムースなメロディを楽しめます。
MOONJAM「BUTTERFLY」デンマークのAOR94年作。このアルバムでも爽やかなメロディのウエストコースト風北欧AORをやってますが、より楽曲スタイルに幅が出て、カラフルな印象が強くなっています。サックスの音色が渋く映えるフュージョン的なインストから、TOTOのような躍動感のあるダイナミックな楽曲、いかにも北欧な涼しげな哀愁曲まで、様々な楽曲を収録。
FLIP「S.T」ドイツのハードポップ86年作。打ち込み系のリズムアレンジにポップな躍動感のあるKey、ニューウェーブ色もある憂いを帯びたマイルドな歌メロという、GLASS TIGERやCUTTING CREWあたりを思わせるサウンド。なかなかに高品質で良い感じ。
BEYOND THE BLUE「S.T」オランダのAORデュオ90年作。ややブルージーで渋いトーンを聴かせる味のあるGtとタイトなリズムに、スムースかつ繊細な哀愁メロディが絡むAORハード。聴いたことも無いバンドですが、メチャクチャ高品質な素晴らしい出来。
ようやく2004年BEST作成。DAKOTAは03年作だけど、BESTに入れないのは忍びない位素晴らしい出来なので強引にランクイン。"LOCHNESS"やってない!まあ長いからなあ・・。個人的には"VICTIM〜"外して"LOCHNESS"入れて欲しいわ。PAINKILLERツアーから毎回"VICTIM〜"入ってるけど、ハッキリ言って全然好きな曲じゃないし、シンガロングも無いし、しかも長いし、マジで外して欲しい。人気あるのかね?HALFORDのライヴで念願の"TYRANT"と"JAWBREAKER"も聴けたし、あとは"RAM IT DOWN"と"〜VENGEANCE"が聴きたいな。"LIVING AFTER MIDNIGHT"と"〜ANOTHER THING〜"いらないって意見もあるけど、俺は逆に必須だな。これ聴かないとPRIESTのライヴって気がしないくらいメチャメチャ楽しいんだが。「青の炎」のビデオを観たが、原作の雰囲気が全然出てなかったなあ。ガッカリ。関係修復できた・・・良かった・・・。

05.02.18 - 23 (sun - wed)
JUDAS PRIEST「ANGEL OF RETRIBUTION」遂に出た。俺がこの世で最も愛するバンドの待望すぎる新譜。発売日前日の昼休みに待ちきれず会社抜け出して近所の新星堂で購入。早くもラスト1枚だった。売れてるのかな。1曲目、"VICTIM OF CHANGES"を確信犯的に彷彿させるイントロからヘヴィなドライヴ感と堂々とした威厳のあるサビメロが印象的な"JUDAS RISING"。なるほど、こう来るわけね。てっきり"HELLION〜ELECTRIC EYE"的な展開で来ると思ってた。続く"DEAL WITH THE DEVIL"はHALFORDの"MADE IN HELL"あたりを思わせる疾走感溢れるキャッチーな楽曲。正直"JUDAS RISING"は「ふーん」って感じだったのが、この曲で一気にアドレナリン放出!Gtソロも最高に格好良い。1stシングルの"REVOLUTION"はグルーヴたっぷりのミドルテンポで、アルバムで聴くよりライヴで聴くと気持ち良い"METAL GOD"的な楽曲かな。中盤のブレイクは、ここでも"VICTIM〜"っぽい雰囲気があるな。確かにいきなりコレを「シングルです」って聴かされたら俺も引くわ。でもライヴでは良さそう。是非やって欲しい。次の"WORTH FIGHTING FOR"は対照的にライヴよりアルバムでこそ映える感じのメロディアスな楽曲。この歌メロ秀逸やなあ。リッパーは確かに凄かったが、こういう歌メロを書けるライターがいないのが前2作の出来を決めた一因かと。で、次の"DEMONIZER"は「JAGULATOR」時代を思わせる、歌メロではなくリフの突進力で聴かせる楽曲。あのアルバムの中でも比較的好きだった曲、例えば"BULLET TRAIN"なんかと比較できそう。この曲でもやっぱGtソロが良いわあ。"WHEELS OF FIRE"は曲名や曲順からして"FREEWHEEL BURNING"とか"JAWBREAKER"あたりの強烈な疾走曲を期待してたんですが、実際はキャッチーなグルーヴを持ちつつも何て事も無いアルバムの中の1曲って感じかな。"SOME HEADS ARE GONNA ROLL"あたりの位置付けというか。悪くないけど、この曲がキラーチューンだったらアルバムの評価を更に押し上げてただろうな・・・。"ANGEL"は"BEFORE THE DAWN"以来じゃないか?と思わせるセンチメンタルなバラード。JUDASってバラードも抜群に良いんだよな!と再認識させられる叙情的なメロがタマらん楽曲。"HELLRIDER"はぶっちゃけ"METAL MELTDOWN"の焼き直しか?と思ってしまったが、一層荘厳さを増した雰囲気やメロディアスなソロパート、そしてライヴのシンガロングを意識したサビメロ等を聴いてると、このアルバムの中でもお気に入り度の高い曲になった。彼等のサビメロって割と単調で、アルバムで聴いてると「何じゃこりゃ?」って思う場合が多かったりするんだけど、ライヴだと実はそれが映えるのよね。この曲も是非ライヴで聴きたい、というか「へるらいだっ!へるらいだっ!」って歌いたい。で、"EULOGY〜LOCHNESS"という超大作がラストに控えてるワケですが、もうこの曲のサビメロ聴いた瞬間、マジでビビッたよ、俺は。ブリッジのメロからして凄いんだが、もうサビが、サビが、何ちゅう強烈なメロなんだ!ドゥーミーでスローなヴァースから徐々に盛り上がっていく感じが堪らなく良いッ!「ろーっくねーす!こんふぇーす!」って歌いてえぇ!これは絶対ライヴでやって欲しい!・・・というワケで。復活作としては充分すぎる程及第点を上げられる内容でしょう。というか、かなり良いわコレ。「SAD WINGS OF DESITINY」から「JAGULATOR」までもを含んで過去の美味しい所を寄せ集めてロブ復活の意味を感じさせつつも、"LOCHNESS"のような新たなスタイルの名曲までも生み出してんだから、もう文句の付けようが無いわ。ただ、JUDAS PRIESTらしさを「現在最もメインストリームなメタルを最高品質で聴かせる教科書的なメタル作」をリリースする事だと定義すると、確かにそれはほとんど感じられない。唯一否定的な意見で頷けるのは、そこだな。まあ前2作でもう彼等にそれは出来ない事が分かってしまったので、例えアイデンティティの否定になろうが敢えてそっちの方向性に拘らなかったのは正解でしょ。今この時点でARCH ENEMY、IN FLAMESやMAメタルみたいな方向性とクオリティを備えたアルバムを作れたら、それはそれで物凄い事だけど、何か違うなって気もするし、無理だろうし。「PAINKILLER」が限界だったって事で。何にせよ俺は完璧にJUDAS教の信者なので冷静な判断は出来ないんですが、「昔からのファンは大満足、PAINKILLERが好きなファンはショボーン、初めて聴く人は微妙・・・」って感じのアルバムかな?うーん、良く分かんね。とりあえず今年のベストアルバムは決定。どの曲をライヴでやってもウエルカムですが、例えば4曲やるとすると、"LOCHNESS"、"HELLRIDER"、"REVOLUTION"、"DEAL WITH THE DEVIL"ってトコかなあ。
またiBookが故障した。初期不良なんか、これ?しかしサポートのスピードは抜群やな。月曜に引取に来て、今日水曜にはもう戻ってきた。今日はJUDAS PRIEST来日公演のウドー先行予約。取りあえず横浜アリーナと武道館の2日間ゲット。あと広島と大阪も行きたいな・・・。

05.02.18 - 19 (fri - sat)
FREDA「ALLA BEHOVER」スウェーデンのAOR93年作。要所で繊細なトーンで渋味のあるフレーズを聴かせるGt、程良く隙間のあるサウンドにグルーヴを感じさせるBという感じのアレンジに、物悲しい透明感のある歌メロ。JAN JOHANSEN「2」に枯れたロック色を加えた雰囲気という感じか?
VIENNA「S.T」デンマークの女性Voを擁するAOR。柔和なKey中心の繊細で穏やかなアレンジに、クリアトーンでフックのあるソロを聴かせるGtと憂いのあるスムースなメロディ。楽曲によっては多少ダンサブルでポップな要素もあり。

05.02.17 (thu)
THE USED「IN LOVE AND DEATH」アメリカのスクリーモ04年2nd。ラジカルでラウドな楽曲とエモーショナルな絶叫を轟かせる楽曲に加えて、メロウな部分も大幅に増えた感じで、良く言えばバラエティ豊か、悪く言えば散漫。個人的には後者の印象。どうもこのバンドはピンと来ないんだよな・・・。メロは確かに悪くないけど。メタル度が足りないのかな?
THE SENATORS「HOPES & BODIES」イギリスのAORデュオ90年作。アコースティックで繊細なアレンジで時に切なく、時に親しみやすいメロディを聴かせる楽曲。とにかく1曲目、余りにも素晴らしく絶品な哀愁メロの"DECEIT"が強烈。この1曲のために買っても損は無いね。あと爽快なハードポップをエネルギッシュなアレンジで聴かせる"NAKED WITH YOU"、UKらしい弱々しい美メロをフィーチュアした"THE LITTLE THINGS"が良い。
この世で一番好きなバンドとか言っておきながら、JUDAS PRIESTの新譜が発売日間近ってB!読むまで知らなかった!(苦笑)早速2chのスレ読んでみたら今回は結構期待して良いみたいだな。しかしスレ読んでるだけで鳥肌立ってくるわ涙ウルウルしてくるわ、辛抱タマランくなってきた!発売日に買いに行こっと。

05.02.16 (wed)
GALAXY GROUP「S.T」ロシアのメロハー91年作。UNIVERSEや220VOLTあたりを思わせる翳りを帯びた北欧メタルっぽさと、煌びやかなKeyとキャッチーなポップさを併せ持った良質メロハー。音質の悪さには辟易させられますが、楽曲のクオリティは折紙付き。
OPUS「UP AND DOWN」ドイツのメロハー84年作。CD化されてることすら知りませんでしたが、「SOLO」の前作。「MAGICAL TOUCH」程に大仰では無いものの適度な華やかさを持ったKeyと美しいコーラスアレンジを施したキャッチーな楽曲。しなやかでスムースなメロディを洗練されたアレンジで聴かせる楽曲は「SOLO」と同系統。良い。

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