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2005年3月後半

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05.03.31 (thu)
JUDAS PRIEST「PAINKILLER」スラッシュメタルの盛り上がりに触発されたと思われる超ハイテンションな楽曲満載の90年作。1曲目のタイトルトラックはJUDAS PRIESTの代表曲というよりは、最早HMの代表曲といって良い程の名曲。リフオリエンテッドで徹底的にアグレッシヴでヘヴィなのにスラッシュじゃないという、この当時では革新的な楽曲だったような気がする。正直言って初めて聴いたときは何が何だか良く分からなかった。「何だこの曲!?」って感じでしたね。今ではライヴでこの曲を絶叫しなけりゃ帰れないっちゅう程好きです。"HELL PATROL"はメロ自体は「DEFENDERS〜」の頃に通じるようなシリアスな翳りを持った楽曲ですが、やはりこの曲もリフがヘヴィ。"ALL GUNS BLAZING"は90年代版"THE SENTINEL"という雰囲気のヒステリックなROBのVoをフィーチュアしたファストチューン。サビのシャウト型Voがメチャ格好良い。"LEATHER REBEL"は小刻みなリフが楽曲をリードするアップテンポで、"HELL PATROL"同様シリアスな歌メロが格好良い。"METAL MELTDOWN"はサビに向かって高揚感満点でハイテンションに疾走していくヴァース〜ブリッジと、一転してダークで重厚なサビメロのコントラストが鮮烈な一曲。"NIGHT CRAWLER"は彼等のメロディセンスの素晴らしさを心底堪能できる名曲。哀愁満点の歌メロ。要所で炸裂する泣きのGtは前半の超硬質でメタリックな質感から微妙に肌触りを変えて迫ってくる。"BETWEEN THE HAMMER & THE ANVIL"は隠れた名曲。比較的ストレートなHRチューンながら、リフがメチャクチャ格好良い。この曲は本当に好き。このアルバムのツアーでもプレイしてない曲ですが、一度は聴いてみたいな。"A TOUCH OF EVIL"はアルバムに必ず一曲は収録されていた重厚でメロウな楽曲の流れを汲む曲。その中でも特にヘヴィかつ悲壮感に溢れたメロディは秀逸。"BATTLE HYMN〜ONE SHOT AT GLORY"はラストを締めるに相応しい堂々とした威厳に満ちたメロディを持つ楽曲。以上どの楽曲も素晴らしい魅力を放っており、彼等のアルバムの中で真に捨て曲無しと言えるアルバムはこのアルバムだけかも。JUDAS PRIEST健在を世に知らしめたばかりでなく、90年代以降のHMの聖典的な位置付けともなる重要な名盤。
僕がJUDAS PRIESTを知った時、何故そう思ったのか分からないですが、僕は彼等を過去のバンドだと思ってました。それが90年に新譜が出ると聴いた時の驚きと言ったら。メチャクチャ期待を持ってレンタル屋に走りました。高1の時でした。で、高2の春、僕が初めてライヴに行ったのがPAINKILLERツアー。ツレ2人と大阪厚生年金に行ったんですが、外にタムロする黒ずくめのメタラー達が妙に怖かったなあ。"HELL BENT FOR LEATHER"がオープニングでしたが、もうそれはそれは素晴らしいステージで、最初にして最高のライヴでした。未だこれを超えるライヴにはお目にかかって無いような気がする。

05.03.29 - 30 (tue - wed)
JUDAS PRIEST「RAM IT DOWN」彼等のアルバムの中で一番中途半端な評価をされている88年作。しかし僕にとっては一番思い出深いアルバム。とにかく1曲のタイトルトラックに尽きる。JUDAS PRIESTに、ひいてはHM/HRにどっぷりハマる事になったのは、この曲のあまりの格好良さのためだったと言っても過言じゃない。ROBのヒステリックなシャウトから切り込んでくるスピーディーで切れのあるGtリフ、吐き捨てるような攻撃的なROBの歌唱、目まぐるしく展開するGtソロ、全てが格好良い。JUDAS PRIESTのベストトラックを挙げろと言われれば間違い無くこの曲を挙げます。ここから"HEAVY METAL"、"LOVE ZONE"、"COME AND GET IT"は何か同じような系統のハネるリズムを主軸にしたヘヴィなミドルテンポが3曲続く。彼等のアルバムにしては珍しい構成で、この辺りもこのアルバムの評価を微妙にしてる原因かな、と。僕は聴き過ぎてもう耳に馴染んでしまってるので格好良く聞こえてしまうんですけどね。特に"COME AND GET IT"はグルーヴのあるリフが気持ち良い佳曲かと。"HARD AS IRON"はスラッシュメタルように畳みかけるリフとリズムに、威厳のあるメロディアスな歌メロが乗る非常に格好良い名曲。Gtソロも良い。"HELL BENT FOR LEATHER"のスラッシュ版というか。"BLOOD RED SKIES"は"OUT IN THE COLD"系のドラマティックで重厚な哀愁メロウチューン。中間部のROBの悲痛な絶唱が素晴らしい。"I'M A ROCKER"は今回のツアーで再評価されるであろう憂いを帯びたメロディが良い感じのミドルテンポ。"JOHNNY B. GOODE"はサントラのために提供されたカヴァー曲。初めて原曲を知ってるカヴァーなワケですが、あの曲がこんな風になるの!?と驚きを隠せない超絶アレンジ。素晴らしい。好きな曲。"LOVE YOU TO DEATH"は前半の"LOVE ZONE"に似た感じのハネる楽曲。ラストの"MONSTERS OF ROCK"は超重厚にヘヴィなスローチューンで、今聴くと何か"LOCHNESS"に通じるようなモノがあるような。サビメロはあんなに素晴らしくないけども。冷静に聴けば、確かに楽曲的には弱いような気はしますが、彼等のアルバムの中でも特にこのアルバムは思い入れが強すぎて過剰に評価してしまいがちかも。「炎」の山崎氏のレビューを読むと、「TURBO」〜「RAM IT DOWN」に非常に辛い評価を下してます。まあ分からないでは無いですが、信者である僕からすると「分かってないね」って知ったような口を叩きたくなりますね。
その当時は気付いてなかったけど、多分このアルバムからリアルタイムで聴いてると思う。確か中学1年か2年の時に聴いたと思うんですが、強烈に衝撃的だった。あともう1曲物凄いインパクトを受けた曲があって、METALLICAの"FIGHT FIRE WITH FIRE"。僕がHR/HMにハマったのは本当にこの2曲が凄かったから。

05.03.28 (mon)
JUDAS PRIEST「PRIEST...LIVE!」「TURBO」ツアーを収録したライヴ盤87年作。何故前作か前々作のライヴじゃないの?という疑問は、常に付いて回るものの、アメリカで成功を収めたアリーナバンドとしての余裕と貫禄のあるライヴ感は感じる事ができます。逆に考えれば、"PRIVATE PROPERTY"や"ROCK YOU ALL AROUND THE WORLD"なんて二度とライヴでは聴けないだろうし、貴重と言えば貴重か。"HELLION〜ELECTRIC EYE"から続く、名曲連発の怒濤の展開は圧巻。これを聴くと無性に"SHOUT-OH YEAH!"がやりたくなってきます。あと「BREAKIN WHAT!? - THE LAW!!」もお約束。ああ、早くライヴ観たい。しかしこの頃のROBの歌唱は完璧だな。HALFORDで見てしまった衰えた姿を見てしまうと、この時期に間に合いたかったと思わざるを得ない。まあ「PAINKILLER」ツアーに間に合っただけでも幸せではあるんだが・・・。初期の曲が外れてるのは、「PRIEST IN THE EAST」と被らないような意図的な配慮なのかな?
NEW MONKEES「S.T」アメリカのメロハー87年作。詳細は良く分かりませんが、ソングライターにEDDIE SCHWARTZ、JOHN PARR、MICHAEL CRUZ、TOM COCHRANE、MIKE SLAMERあたりが参加しており、演奏陣にもDAN HUFF、MIKE SLAMERの名前が見えます。本人達が全く作曲に関与していないばかりか、演奏にもヘルプメンバーを大勢起用しているのは、もしかしたら実体の無いアイドルバンド的な存在だったのかも。それはさておき、楽曲の方は非常に充実しており、適度にキラキラしたKeyアレンジとコーラスアレンジをフィーチュアした、爽快で躍動感のある楽曲がアルバム全編で楽しめます。HONEYMOON SUITEをより爽やかに軽くしたような雰囲気かな?軽やかなライトポップ的なヴァースから仄かな哀愁を帯びたコーラスへの秀逸な展開がNEW ENGLANDを彷彿させる"I DON'T KNOW"、シンセリフが印象的な爽快産業ロック"WHATEVER IT TAKES"、CRUMBACHERの速い曲に通じるような超爽快チューン"CORNER OF MY EYE"(MIKE SLAMERが作曲に絡んだ曲はコレ)あたりがキラーチューン。かなり良い感じ。
昨日も書きましたが、僕が最初にJUDAS PRIESTを聴いたのはこのアルバムで、多分一番聴いたのもコレだと思います。中学生の頃にダビングしたテープをひたすら毎日聴いてました。僕がJUDAS PRIESTを知ったのは、少年ジャンプに連載してた「BASTARD!!」の影響。当時はあの漫画に出てきた元ネタバンドを探して聴いてました。ACCEPT、METALLICA、MEGADETH、IRON MAIDEN、ANTHRAX等々・・・。その中に「ジューダス」って単語が出てきて、「ああ、そういや最高のHMバンドだとか言ってたな・・・」とか思ってレンタルでこのアルバムを借りたのが最初。ただ本格的にKOされるのはこのアルバムでは無く、そのすぐ後に借りた「RAM IT DOWN」なのでした。このアルバムは、出だし3曲がイマイチ強力じゃない(と当時は思ってた)ので、速攻でハマった訳では無かったような気がする。「RAM IT DOWN」で完璧にJUDAS PRIESTの虜となった後に聴き直してメチャクチャハマッた、という感じ。ちなみにDIOはジョジョで知りました。DIOがあんな爺だと知ったときは結構ショックだったな(笑)。

05.03.25 - 27 (fri - sun)
JUDAS PRIEST「TURBO」傑作の後の問題作。時代の変化に合わせて自らのサウンドを変えていく彼らの真骨頂とも言える86年作。ポップさ、キャッチーさを強調して露骨にアメリカ狙いなのは「POINT OF ENTRY」に近い位置付けか。(と、政則もライナーで書いてる。)ただ、重要な違いは、このアルバムは楽曲の出来が非常に良い事。"TURBO LOVER"は、シンセサイザーを導入しつつも楽曲のスタイルは前作の流れを組む、重厚で翳りを帯びたミドルテンポの名曲。中盤の展開もドラマティックだし、Gtソロも良い。今回のセットリストに入ったのはかなり嬉しい。"LOCKED IN"はキャッチーなメロディを配した疾走感溢れるアップテンポ。格好良い。ここからの3曲がこのアルバムの問題作たる所以かと。"PRIVATE PROPERTY"はシンガロングが気持ち良さそうなビッグなコーラスをフィーチュアした楽曲。"PARENTAL GUIDANCE"は彼らの楽曲の中で最もポップな楽曲で、メチャクチャキャッチー。続く"ROCK YOU ALL AROUND THE WORLD"はアップテンポなんですが、非常に脳天気で明快なメロで今までの彼らの速い曲のイメージとは余りにも違和感がある。ただ、僕が最初に聴いた彼らのアルバムって、実は「PRIEST...LIVE!」で、それ故この辺りのポップな曲に対する違和感が全く無いのよね。確かに順番に聴いてきてこのアルバムを聴かされると「え・・・?」となるような気がしますが、そういう意味ではこのアルバムの楽曲を素直に楽しめる僕はラッキーだったのかも。"OUT IN THE COLD"は"NIGHT COMES DOWN"系の哀愁メロウな楽曲を重厚なミドルテンポに仕立て直したような楽曲。昔はあんまり好きじゃなかった曲ですが、今聴くと良い。僕がこのアルバムの中で苦手な曲を強いて挙げるなら次の"WILD NIGHTS,HOT & CRAZY DAYS"かな。どことなくダンサブルなリズムで、"LOVE BITES"を脳天気にしたような、そんな雰囲気。"HOT FOR LOVE"は「AFTERBURNER」を出した頃のZZ TOPのような楽曲。褒めてます。格好良い。ラストは超名曲"RECKLESS"。素晴らしくメロディアスな哀愁曲で、メロハー的な視点から見れば彼らの楽曲の中で最も完璧な1曲と言えるかもしれません。というワケで、割と駄作扱いされてるこのアルバムですが、僕は大好きな一枚。「SCREAMING〜」より好きです。アメリカ狙いって事で言うと、歌詞にもそれが顕著に現れてるのかも。昔のROBの歌詞って、凄い難しい単語を結構使ってるんですが、このアルバムだと凄く平易な英語なんですよね。
NICE LITTLE PENGUINS「FLYING」デンマークのポップロック94年作。美しいVoハーモニーとアコギを巧く活かした軽やかなアレンジに親しみやすいメロディを聴かせるコンパクトにまとまったポップな楽曲。03年の「FREE」ではモダンな気怠さも顔を出していましたが、このアルバムではアルバム全編に爽やかな空気感が満ちています。北欧的な憂いも随所に感じられるのも個人的には非常に嬉しい。
WAYNE WATSON「FIELD OF SOULS」アメリカのCCMシンガー95年作。プロデュースにDAVID PACK、MICHAEL OMARTIAN参加。大らかでハートウォーミングなメロディのAORがメインですが、切ないメロディが映えるバラード"ONE TIME IN EACH FOREVER"、躍動感のある爽快なアップテンポ"DON'T YOU REMEMBER"、物悲しいピアノのイントロからダイナミックな盛り上がりを見せる"EVERY WAKING MOMENT"、ケルティックな美しさを感じさせるバラード"BLESSED ARE"等バラエティを感じさせる内容。
WAYNE WATSON「THE WAY HOME」アメリカのCCMシンガー98年作。MICHAEL OMARTIANプロデュース。ハートウォーミングなメロディのAORを中心に、メロディックロック的な躍動感を感じさせる楽曲もあり。ポジティヴかつ爽やかなメロディが気持ち良い"WOULDN'T THAT BE SOMETHIN'?"、ややレイドバックした哀愁が渋い"THE URGENCY"、まるでMAGNUMのような威風堂々たるメロディをフィーチュアした"PERCEPTION"等が特に良い。
ROBERT TEPPER「NO REST FOR THE WOUNDED HEART」アメリカの産業ロックシンガー96年3rd。過去作と異なりオーガニックなアレンジを施した楽曲は深みを感じさせるもので、穏やかながらも円熟味に満ちたメロディは非常にクオリティが高く、彼の最高傑作と言ってもおかしくない出来。
BENNY MARDONES「S.T」アメリカの産業ロックシンガー89年作。ソングライターにMARK MANGOLD、ROBERT TEPPER、STEVE KIPNER、MARK SPIRO等が参加。ダイナミックで堂々としたVoに、適度なハードさを伴った厚みのあるアレンジの産業ロックチューン。安心して楽しめる高品質な楽曲が満載の好盤。
FEE WAYBILL「DON'T BE SCARED BY THESE HANDS」TUBESのVoの97年2ndソロ。RICHARD MARX & BRUCE GAITSCH組がプロデュースからソングライティングまでを手掛けています。STEVE LUKATHERとTOMMY DENANDERも少し絡んでいるようです。1stソロではモロTOTO/AIRPLAY路線でしたが、今作ではもう少し捻りの効いたメロディで、ある意味TUBESに近いと言えます。が、そこはRICHARD MARXが絡んでいるだけあってサビにはキャッチーなフックを設けています。
WORLD TRADE「S.T」UNRULY CHILDのBRUCE GOWDYが在籍していたプログレッシヴなメロディアスハードのレアな89年作。KEITH OLSENプロデュース。BRUCE GOWDYのバンドというよりは、ブレーンはBILLY SHERWOODで、「90125」以降のYESを思わせる浮遊感のある独特なメロディとコーラスワークに重厚かつ細かく展開する楽曲。展開は結構複雑ですが、メロディが非常にキャッチーなので取っ付きやすいです。
CHINA「SIGN IN THE SKY」スイスのメロディアスハード89年2nd。1stでのアメリカナイズドされた爽快なキャッチーさはやや影を潜め、その代わりに欧州風の湿った叙情メロを前面に出した楽曲が多くなっています。
DAYTONA「THE BEST OF...SO FAR」スイスのメロディアスハード93年作。外れ無しのROBERT PAPSTプロデュース作の中でも間違いなくトップクラスに位置する名盤。煌びやかなKeyアレンジを施した躍動感溢れるキャッチーな楽曲で、とにかく全編爽快でハイクオリティなメロディのオンパレードの傑作です。
BILLY BRANIGAN「MAKE A MOVE」アメリカの産業ロッカー87年作。GtにJACK PONTI参加。躍動感溢れる軽快で爽やかな楽曲は、初期HAYWIREタイプ。
SUN RED SUN「S.T」故RAY GILLENの遺作であるアメリカの正統派HM95年作。DrはBOBBY RONDINELLI。硬質でヘヴィなGtリフがドライヴするHM。"I KNOW A PLACE"のサビメロは秀逸。
THE KRY「I'LL FIND YOU THERE」アメリカのCCM95年作。前作同様アコギを軸に据えた軽やかなメロディックロックをプレイしていますが、今作ではよりダイナミックなアレンジになり、楽曲にメリハリが出ています。ハートウォーミングなメロディの魅力も一層増しており、また時折哀愁を帯びたフックも感じられるようになり、確実にレベルアップしたアルバムになっています。
ARVID「SA LAENGE DET SWINGER」デンマークのAORシンガーの89年作。洗練されたアダルトなグルーヴを感じさせるメロディに適度なドライヴ感を伴った楽曲、抑制が利いていて尚かつソロではフックのあるプレイを聴かせるGt、深みのあるソウルフルなVoと、AORの美味しい所を見事に押さえたアルバム。これは良いわ。
SIRENIA「AT SIXES AND SEVENS」ノルウェーのゴシックメタル02年作。TRISTANIAのメンバーが結成したらしいが・・・TRISTANIAを知らん。割とノリの良いアップテンポの楽曲に、ゴージャスなシンフォアレンジと可憐な女性Voを乗せるという、ある意味典型的なサウンド。このバンドが僕の嗜好にフィットするのは適度な程々さ。ストリングスバリバリの余りにも大仰なシンフォアレンジって実はあんまり好みじゃなくて、SIRENIAのピアノを交えたアレンジがかなり良い感じ。女性Voがオペラティックに歌い上げるタイプじゃなくて、朴訥な萌え系ヴォイスなのも好み。オペラ系の女性Voって苦手なのよね。あと基本的なトコでメタリックな感じがちゃんと全面に出てきてるのも良い感じ。あ、ヴァイオリンの音色も良いフックになってるね。かなり気に入った。
MAROON5「SONGS ABOUT JANE」日本でも売れたらしいアメリカンロック03年作。何というか非常にジャンルに括り難いサウンドで、ファンクやR&B的なフレーバーを随所に散りばめながらも、しっかりロックなGtのエッジを感じさせるグルーヴィーな楽曲に、どこか懐かしい雰囲気のポップな歌メロが乗るというスタイル。まあ僕の耳で聴くと、楽曲の懐の深いメロディックロックというような感じに聞こえます。良い。
初めて花粉症になってしまった。こんな辛いモンだとは思わんかった・・・。COLESKEダメか・・・。まあダメな人もいるだろうなあ。自分がここまで絶賛してるのを気に入ってもらえないと何か申し訳ない気になってくるよ。サンプルもあるみたいだし、それ聴いて判断するのが一番良いんだろうが、俺が本気で良いと思ってるのは嘘でも誇張でもない。

05.03.23 - 24 (wed - thu)
JUDAS PRIEST「DEFENDERS OF THE FAITH」恐らく彼らの最高傑作であるという認知の一番高いだろう超名作84年作。様式美的なオープニングだった前作から一転強烈なテンションで疾走する"FREEWHEEL BURNING"で幕を開ける。この曲の中間部の展開のドラマティックさと格好良さはマジ最強で、僕がPRIESTのベストGtソロを挙げろと言われたら多分この曲を挙げるな。僕が初めてこの曲を聴いたのは中学生の頃でしたが、こんな展開をする音楽があるのか!と衝撃を受けた覚えがあります。続く"JAWBREAKER"も半端じゃ無く格好良い。"FREEWHEEL BURNING"が疾走感と展開で聴かせる曲だとすれば、こちらは歌メロで聴かせる曲。ヴァースメロの何と勇ましく格好良い事か。拳を握りしめつつ泣きながらヘドバン必至。これをHALFORDのライヴで聴けた時は狂喜したモンです。扇情的な泣きのGtフレーズの乱舞でオープニングからいきなりクライマックスを迎える"ROCK HARD RIDE FREE"もミドルテンポの名曲。まだ名曲オンパレードは続き、重厚なGtフレーズから一転して疾走する"THE SENTINEL"。中盤のブレイクでの荘厳な雰囲気と疾走するサビとのコントラストが最高に格好良い。ここまでの4曲の流れは本当に完璧最強で、非の打ち所が無い。"LOVE BITES"は何となくダンサブルなリズムとヘヴィなリフを組み合わせた、ちょっと異色な佳曲。"EAT ME ALIVE"は"LET US PRAY"的な疾走チューン。メロディの魅力よりはアグレッシヴな疾走感で聴かせる楽曲。僕は結構好き。"SOME HEADS ARE GONNA ROLL"は、まあアルバムの中の佳曲という位置付けの曲で、このアルバムの中ではクオリティの落ちる楽曲ではありますが、前作の"BLOODSTONE"とかよりは全然好き。"NIGHT COMES DOWN"は「BRITISH STEEL」から継続して収録され続けている哀愁メロウ系の楽曲。このタイプの曲はいつも暗い雰囲気のメロディが秀逸で良い感じ。エンディングの"HEAVY DUTY〜DEFENDERS OF THE FAITH"はヘヴィかつ重厚なシンガロング系アンセムで、"METAL GODS"と"UNITED"を繋げたような展開。ライヴで聴いたらすごい雰囲気でそうな感じ。全体に流れるダークでシリアスな雰囲気がメチャクチャ良い感じで、聴くたびに居住まいを正されるような凛と張りつめた緊張感が漲ってて、彼らのアルバムの中でも最高に好きな一枚。格が違うって感じ。僕がHEAVY METALって何?と聴かれたときに、黙って差し出すような、そんなアルバム。
B-JAMに木村カエラ観に行ってきた。ライヴでも凄い良い声の張りしてた。MCでもっとしゃべって欲しかったんですが、超淡々としたライヴ進行で、あっという間に終わってしまった。打ち上げに潜り込ませてもらおうと思ったけど、何か体調悪くて打ち上げ参加しなさそうという話だったんで、ライヴ終わってすぐ帰る。ウチみたいなサイトが普通に年間ベストをやっても何の面白みもないような気がしたので、裏ベストを作ってみました。選定条件は、2004年に聴いた旧作のうち、他のサイトの紹介等を一切見ずに聴いたアルバム。必然的にマイナーなアルバムが多くなってますが、わざわざウチのサイトを見に来てくれてる方が求めてるのはこういう方向性なのかな、と。

05.03.22 (tue)
JUDAS PRIEST「SCREAMING FOR VENGEANCE」彼らの黄金期の代表作にして最高傑作の一つと言われる82年作。「BRITISH STEEL」で確立した硬質なサウンドはそのままに、原点回帰というか、意図的に狙った楽曲スタイルから初期の彼らの魅力であった陰影のあるメロディとケレン味たっぷりのGtソロを含むドラマティックな展開を持つ楽曲スタイルへ変遷を図ったアルバム。最強無敵のオープニング"THE HELLION"〜"ELECTRIC EYE"という流れはいつ聴いても痺れる。Gtソロのキメのフレーズから展開してブレイクに入る辺りの流れが最高に格好良く、いつもライヴでは悶絶モノ。曲のラストでタイトルを絶叫して余韻に浸っていると間髪入れず続く疾走チューン"RIDING ON THE WIND"のリフが切り込んでくる。このリフがまたやたら格好良い。この曲もブレイクからGtソロに行く部分がメチャクチャ良い。ROBのVoも往年のヒステリックなハイトーンを惜しげもなく全開。続く"BLOODSTONE"は悪くないけど、個人的にはあんまりピンと来ない普通のアップテンポという感じ。メロは結構キャッチーだけど。それよりは次の"(TAKE THESE) CHAINS"の方が好き。これはあのBOB HALLIGAN JR.提供のメロディアスな楽曲。哀愁メロが非常に美味しい佳曲。Gtソロも良い。ここ数作の反動なのか、このアルバムはホントにGtソロが素晴らしく良い感じでフィーチュアされてる。"PAIN AND PLEASURE"はこのアルバムの中では捨て曲の部類。"EVIL FANTASIES"に近いものがあるかな。B面の幕開けは超アグレッシヴ&ハイテンションなタイトルトラック。この曲のROBのVoはマジで血管切れそうな勢いでメチャクチャ格好良く、エンディング前のスクリームなんて超壮絶。あとこの曲のGtソロのキメのハモリは最高に煽情的。カッチョええ!続く"YOU'VE GOT ANOTHER THING COMIN'"は"LIVING AFTER MIDNIGHT"と並んでライヴの定番盛り上がり曲。ポップでキャッチー。"FEVER"は"THE RAGE"〜"DESERT PLAINS"の流れの哀愁メロウ。素晴らしい歌メロ。ラスト"DEVIL'S CHILD"は"BLOODSTONE"と同じような雰囲気のダイナミックな躍動感あるアップテンポ。これもあんまり好きな曲じゃないんだよな。という感じで、このアルバムは好きな曲はムチャクチャ好きだけど、そうでない曲もチョコチョコある、という感じで、個人的には世間の評価ほどアルバム単位では好きで無いのよね。「SIN AFTER SIN」や「BRITISH STEEL」の方がアルバムとしては好き。
そろそろ忙しくなってきたなあ・・・時間が無い・・・。

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2005年3月後半

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