05.05.22 (sun)
STEVE FLANIGAN「S.T」アメリカのCCMシンガー93年作。プロデュースにCHRIS
CHRISTIANが絡んでいます。BRYAN DUNCANを薄味にしたようなソウルフルなVoで、ホーリィで繊細なバラードからポップにドライヴするアーバンAOR、ハードエッジなGtをフィーチュアしたアップテンポチューンまでバラエティ豊かな楽曲を歌いこなします。TOTOを思わせる展開が見事なAORハード"NO
FEAR OF FLYING"が非常に素晴らしい出来。
THE ARROWS「THE BEST OF THE ARROWS」カナダのソングライターDEAN
MCTAGGARTが結成した産業ロックの84年1st「STAND BACK」と85年2nd「THE LINES ARE OPEN」の2in1。LONG
ISLAND盤。1stの方は柔和なKeyアレンジに仄かな哀愁を帯びた歌メロが心地良くドライヴする産業ロックで、非常にキャッチーな出来。2ndはメジャーからリリースされただけあって、よりコンテンポラリー度の高いアレンジになり、産業ロックというよりはメインストリームなポップスに近づいた印象。どちらのアルバムでもメロのセンスは秀でたものが感じられます。
CPR「S.T」CROSBY,STILLS,NASH
& YOUNGのDAVID CROSBYが自らの息子JAMES RAYMONDとツアーGtのJEFF PEVARで結成したバンドの98年作。美しいハーモニーと繊細なピアノ、アコギをフィーチュアした穏やかなAOR。ただソフトなだけでなく、ジャズやブルーズの雰囲気を随所に取り入れたプレイが楽曲に彩りと緊張感を与えており、時にプログレハード的な趣すら感じさせます。
DOMINOE「THE KEY」ドイツの名ソングライター/プロデューサーROBERT
PAPSTが結成したハードポップ90年2nd。1stはW Keyを前面に押し出したダンサブルな要素さえ感じられるキャッチーなポップチューンをプレイしていましたが、この2ndではKeyが一人になり、ロック寄りのサウンドになった印象。爽快感たっぷりのメロディのクオリティは変わらず素晴らしい。
ROX「UDE PAA SKRAMMER」デンマークの産業ロック87年作。Gt、Key共に比較的厚みのあるアレンジでポップな産業系の楽曲をプレイしています。北欧的な哀愁はあまり感じられず爽やかなメロが多い。キャッチーな楽曲は悪くないんですが、印象に残るような強力なフックは無いような気がします。
OPETH「BLACKWATER PARK」スウェーデンのプログレ・デス01年5th。凄いな、これは。デスなんて一括りにしてしまうには余りにアーティスティックだ。比較するならDREAM
THEATERやPAIN OF SALVATIONあたりか。繊細なアコギ、リリカルなピアノ、ヘヴィなリフを繰り返すディストーションGt、ディープに咆哮するデス声、美しく華麗な歌メロを奏でるクリーンVoといった要素が、70年代っぽいグルーヴに包まれて目まぐるしく展開する楽曲は、聴いてると心地良い酩酊感を醸し出していつの間にかアルバムが終わってるという・・・。各曲はひたすら長尺で大半が10分近くあるんですが、その割には難解さやダルさを感じる事も無い。とにかく歌メロの美しさが圧倒的で、"THE
DRAPERY FALLS"や"DIRGE FOR NOVEMBER"での哀切のメロディは鳥肌モノ。今までOPETHってチェックしてなかったんですが、これは他のアルバムもちゃんと聴いてみないと。素晴らしい。強烈な名盤。 |
今の嗜好のままベスト10なんて挙げてたら全部デス/ゴシック系になってしまいそうだ・・・。一応メロハー/産業/AORを中心にしようとは思ってるんだけど。 |
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