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2005年6月前半

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05.06.15 - 17 (wed - fri)
B.J. THOMAS「MIDNIGHT MINUTE」アメリカのCCMシンガーの89年作。STEVE DORFFプロデュース。彼のアルバムの中でも最も産業ロック色の強い作品で、SURVIVORを思わせるような希望に満ちた爽快なメロディが堪能できる好盤。作曲陣にはSTEVE DORFFの他、TONY SCIUTO、STAN MEISSNER、RANDY GOODRUM、プレイヤー陣にはDAN HUFF、MICHAEL LANDAU等が参加。
PETER SMITH「TOGETHER」デンマークのAORシンガー95年作。透明感のあるスムースな歌声が非常に魅力的。前作同様、渋めのトーンで大人の哀愁を滲ませた楽曲が胸に染みます。哀感たっぷりに切々と歌い上げるスタイルは、所々でSTINGを連想させます。メロディのクオリティも押しなべて高く、"LOVE OF MY LIFE"とか! "IT'S A SHAME"等は珠玉の出来。"MORE THAN I CAN TAKE"は珍しく軽やかなピアノアレンジによる爽快な楽曲。

05.06.14 (tue)
NICE LITTLE PENGUINS「WORLD YOU CAN LIVE IN」デンマークのポップロック96年作。1枚ずつ遡って聴いているワケですが、このアルバムでは爽やかさというよりは、BEATLES的な親しみやすいポップ感覚が前面に出ているような気がします。"DAYDREAM BELIEVER"のカヴァーなんかもやってるし。シンプルでアコースティックなアレンジの軽やかな楽曲がメインで、時折フォーキーでハートウォーミングな曲もあり。なかなか良い感じ。
BIG FAT SNAKE「FIGHT FOR YOUR LOVE」デンマークのメロディックロック96年作。割とハードなエッジのあるGtをフィーチュアした年期の入ったロックサウンドは、例えばTHUNDERのようなブルーズベースのブリティッシュロックを洗練させた雰囲気というか。ややレイドバックした渋みを感じさせつつも、スムースにキレ良く聴かせる楽曲。

05.06.13 (mon)
ANDERS JOHANSSON「IF IT'S ALL I EVER DO」スウェーデンのAORシンガー03年1st。あちこちで話題になってた盤ですが、どこで売ってるか分からなかったのでTONIに頼んで買ってもらい、ようやく入手。MARTIN STENMARCK系の爽やかなメロの中に仄かな哀愁を滲ませたキャッチーなポップス。楽曲スタイルとしては特に目新しいものは無いんですが、メロのクオリティが半端じゃなく素晴らしい。"THOUSAND MILES"のような哀愁ド真ん中って曲はもちろん最高に好きなんですが、その他の爽やか系の楽曲でも切ないメロディラインの織り込み方が抜群に良い感じ。これは確かに名盤だわ。
N'EVERGREEN「S.T」デンマークのAORデュオ01年作。爽やかなメロディにアコースティックな音像とエレクトロニクスを巧く絡ませたモダンなアレンジを施したMLTR的な楽曲に、DARREN HAYESのようなソウルフル&グルーヴィなファンク調のメロディと繊細で哀愁を帯びたラテン調のアコギをフィーチュア。時に爽やかで繊細に、時に気怠げでジャジーに、時にフラメンコGtを伴いつつダンサブルにスイングする楽曲の数々が、僕の好みのツボをピンポイントで突いてくる。いやあ、メチャ良いわコレ。全曲良いってワケじゃないけど、ある意味ANDERS JOHANSSONより好きな部分がいっぱいある。
Mのカタログから紹介コーナーが無くなってしまった・・・。毎回楽しみにしてたのにな。昨日書いた感想読み直してたら、"フィーチュア"って使いすぎで笑てもうた。癖だな、これは。

05.06.10 - 12 (fri - sun)
SIMON CHASE「THRILL OF THE CHASE」カナダのメロハー88年作。RIK EMMETプロデュース。LONG ISLAND CLASSICシリーズ。このシリーズには隠れた名作が何枚かありましたが、このアルバムはその中でもトップクラスに位置する名作と言って良いと思います。煌びやかなKeyをフィーチュアした躍動感のあるキャッチーな楽曲で、時に爽快に時に哀愁をタップリ含ませたメロディの出来も秀逸。"PARADOX IN THE MATRIX"ではメロウな泣きのGtが駆け巡るフュージョンテイストのインストで懐の深さも見せてくれます。超爽快な"TRY TO LEAVE IT"、"LONG DISTANCE RIDER"、初期BON JOVIを思わせる哀愁ハード"DON'T LET GO"等、素晴らしい楽曲満載ですが、極め付けのキラーチューンがラストの"SURRENDER"。哀愁を帯びたメロウなヴァースから仄かな憂いと爽快感が融合した絶妙のメロディラインを誇るサビへの展開が最高に良い。
VANCOUVER「S.T」詳細は良く分かりませんが、MICHAEL CURTIS率いるカナダのメロハー。発表年も不明、というか彼の手掛けた楽曲のコンピのようなアルバムかもしれません。しかしそのクオリティはかなり高く、厚みのあるKeyとコーラスをフィーチュアした快活な楽曲と爽やかなメロディが全編で楽しめます。一方、泣きのGtフレーズが印象的な哀愁チューン"HEART OF THE CITY"や"THE LAST TIME"も秀逸な出来で、所々であのNEW ENGLANDを思わせる楽曲展開を見せます。ちなみにこれもLONG ISLAND CLASSICシリーズ。
URGENT「TIMING」カナダのメロハー84年作。LONG ISLAND CLASSICシリーズ。KLAUS MEINE似の湿り気を帯びた声質のVoが、泣きのGtを存分にフィーチュアした叙情的な哀愁チューンを全編で歌い上げる様は、TRIUMPHの哀愁曲を集めたような雰囲気。こと哀愁という側面に関してはこのLONG ISLAND CLASSICシリーズの中でも随一で、個人的にも1,2を争うほどに好きなアルバム。
BYSTANDER「NOT SO INNOCENT」アメリカのメロハー87年作。LONG ISLAND ROCK CLASSICシリーズ。厚みのある柔和でリリカルなKeyと爽やかなコーラスアレンジをフィーチュアしたキャッチーな産業ロック的な楽曲。比較的爽やかな楽曲が多い中で、1曲目の"WELCOME TO THE REAL WORLD"は強力な哀愁メロのキラーチューン。その他の楽曲も全体的にハイクオリティ。
NENA「99 LUFTBALLONS」タイトルトラックがビッグヒットとなったドイツの産業ロック84年作。抜群にキャッチーなシンセポップのタイトルトラックだけでも聴く価値アリですが、"JUST A DREAM"、"KINO"といった同系統のポップな楽曲から、しっとりした叙情メロをフィーチュアした"?"や"HANGIN' ON YOU"等佳曲もあります。
JOHNNY VAN ZANT「BRICKYARD ROAD」あの産業ロックの名盤「VAN ZANT」を残したJOHNNY VAN ZANTの90年ソロ。楽曲の骨格はサザンロックなんですが、メロディやKey、コーラスアレンジ等に産業ロック的な面影を見る事ができます。特に叙情的なKeyをフィーチュアした哀愁バラード"LOVE IS NOT ENOUGH"、爽快で軽やかなメロディックロック"THREE WISHES"、レイドバックした泣きのブルーズGtと哀愁産業ロックが融合した"YOUNG GIRLS"等は「VAN ZANT」に収録されていても違和感の無いような秀曲です。
MICHAEL MORALES「S.T」アメリカのシンガーソングライター89年1st。ROY THOMAS BAKERプロデュース。99年にDEF LEPPARD的なアルバムを出した彼ですが、この1stではもっと軽快かつ爽快なメロディックロックをプレイしています。アルバム全編キャッチーでハイクオリティな楽曲満載の好盤。
MICHAEL MORALES「THUMP」アメリカのシンガーソングライター91年2nd。1stに比べて厚みのあるサウンドになりロック色が増した印象。Gtソロもしっかり用意され、ドラムの音もタイトかつビッグになり、コーラスの重ね方もDEF LEPPARDのようにファットになっています。メロハーファンにはこちらのサウンドの方が肌に合うかも。メロディも変わらず高品質。
GO WEST「DANCING ON THE COUCH」イギリスのハイテクAORデュオ87年2nd。薄いヴェールのような柔和なKeyが全編を覆うハイセンスなポップスで、GLASS TIGERあたりをソフィスケイトしてスムースにしたような楽曲。意外な程Gtサウンドもフィーチュアされており、躍動感ある楽曲もあり。
SKAGARACK「A SLICE OF HEAVEN」デンマークのメロハー90年3rd。"TALK DIRTY TO ME"や"ROCK THIS CITY"での大味なリフで聴かせる楽曲で顕著なように、全体的にアメリカナイズドされてきたな、と感じさせるアルバム。とは言えメロのクオリティは依然として高く、"ANSWER TO YOUR PRAYERS"や"ANYTIME,ANYWHERE"あたりでは北欧らしい透明感のある仄かな哀愁メロも健在。
SKAGARACK「BIG TIME」デンマークのメロハー93年4th。このアルバムからアメリカナイズドされてダメになった、とずーっと思ってたんですが、いざ聴き直してみるとアメリカナイズドされたのは3rdからだし、このアルバムも全然悪くない。確かに哀愁という面で見るとサッパリですが、洗練された爽やかなメロは非常に出来が良く、例えばEUROPEの「PRISONERS IN PARADISE」的な質の高さが感じられます。・・・と言いつつ、「PRISONERS IN PARADISE」って好きじゃないアルバムなんですが、今聴き直したら良く聞こえるんだろうか?

05.06.09 (thu)
PHIL DRISCOLL「WARRIORS」CCMシンガーの90年ライヴ盤。本人がトランペット奏者だけあって、随所にホーンがフィーチュアされています。スタジオ盤では割と落ち着いたバラード系の楽曲がメインでしたが、このアルバムではアップテンポでノリの良い楽曲中心で選曲されており、ライヴならではの躍動感を味わう事ができます。
SOZO「PURITY」NEWSBOYSなるバンドのメンバーが参加している、女性Vo入りCCM94年作。スムースでポップなメロディに、ディスコ調のKeyが思い切りフィーチュアされたダンスポップ。

05.06.08 (wed)
SWEDISH EROTICA「BLINDMAN'S JUSTICE」ご多分に漏れずダーク&ヘヴィ化の進行した楽曲が増えており、序盤は後期MEGADETHやANNIHILATORを思わせるリフも出てきたり。ただ、元々メロよりはグルーヴやノリを聞かせるバンドだったような気もするので、聴いた印象は悪くない。中盤にかけて彼ら本来の持ち味であるブルーズベースのヘヴィR&R的な楽曲がメインに。それなりに良い感じのアルバムじゃないでしょうか。
PHIL DRISCOLL「THE PICTURE CHANGES」アメリカのCCMシンガー92年作。KOINONIAのBILL MAXWELLプロデュース、LOU PARDINIが楽曲提供とKeyに参加。黒っぽいハスキーで味わい深いVoでしっとりとしたAORを歌い上げます。メロは美しく良い感じではあるんですが、個人的にはちょっとマッタリしすぎの感はあり。"IS IT TOO LATE?"等、バラードの出来は珠玉。

05.06.06 - 07 (mon - tue)
PARADOX「GAMES IN WONDERLAND」YAMAHAが主催した「BAND EXPLOSION」なるコンテストで優勝したらしいデンマークのAOR92年作。BIG MONEYをウエストコースト寄りにした感じというか、ROBBY VALENTINEの3rdみたいな雰囲気というか、華麗なオーケストレーションがギンギンに施された爽快な楽曲。メロディ、アレンジ共に非常にクオリティが高く、前述のバンドが好きな人なら溜飲を下げる事間違いなしの好盤。
JAN GLAESEL「WHOLE IN ONE」デンマークの音楽業界ではディレクターとして有名らしいアーティストのソロ93年作。その音楽的素養と引き出しの多彩さを見せ付けるようなバラエティに富んだ楽曲揃い。ファンキーに跳ねる躍動感溢れるソウルフルなAOR、メロウなサックスをフィーチュアしたお洒落なインスト、雄大なオーケストラによる映画のサントラ的な楽曲、女性Voが歌い上げるしっとりとしたバラード等々様々な表情の見せるアルバム構成は、例えばDAVID FOSTERのソロなんかをイメージしてもらうと印象が近いかも。
LISA DOMINIQUE「ROCK N' ROLL LADY」イギリスの女性シンガーの89年作。タイトルの通り比較的シンプルなアレンジのR&Rにキャッチーなメロディを乗せたような楽曲が多く、初期のKISSとかKIXなんかに近い印象かな?あまりメロハーって雰囲気ではなく、僕がイメージしてた曲調とはちょっと期待外れかな・・・。

05.06.05 (sun)
PHIL DRISCOLL「INNER MAN」ハスキーで深みのあるVoがBENNY MARDONESあたりを思わせるアメリカのCCMシンガー90年作。メインはCCMらしい重厚で雄大なバラードとソウル/ファンク風味のあるアーバンAOR。その中では若干浮き気味ですが、タイトルトラックは哀愁のヴァースから爽快なサビへと展開する極上産業チューン。
JONZ「WHERE IT'S AT」デンマークのAOR99年作。非常にアダルトでR&B的な雰囲気が漂うムーディーなAOR。とはいえレイドバックした感じではなく、エレクトロニクスを取り入れたグルーヴィーでモダンなアレンジ。渋く胸に染み込むようなメロディが良い感じ。DARREN HAYESのソロをもっとR&Bよりにしたような印象。その辺のクラブやバーで流れてても違和感が無いな。

05.06.04 (sat)
SANNE SALOMONSEN「NO ANGEL」元SNEAKERSのデンマークの女性Voソロ87年作。緑ジャケの現地語盤ではなく、赤ジャケの英語盤。(と言いつつ、後半は現地語の曲ですが。)収録曲は同じですが、曲順が異なってます。DrにCOZY POWEL、BにNEIL MURRAYが参加しているためなのか、彼女の参加したアルバムの中で最もロック色の強い1枚になっています。アンニュイな憂いを帯びたメロウなAORチューンに加えて、躍動感のあるハードポップ的な楽曲も楽しめる作品で、特に"COMING FROM MY HEART"や"EN MAND OR EN MAND"、"STEMMEN FRA MIT HJERTE"等はCOZYの特徴的な力強いスネアがドライヴ感を演出する爽快な楽曲。

05.06.03 (fri)
LEGEND「THE VERY FIRST」デンマークの女性Voを含むKey入りインディ・メロハー94年作。BUMS RECORDS盤で、同レーベルのWILD ONEなんかを彷彿させる、線の細いチープさ漂うアレンジがインディっぽさを感じさせるものの随所に光るメロを聴かせる佳曲が多い。
EFFY & ELITEN「ROCK」EFFYなる女性Vo兼Gtを擁するデンマークのメロディックロック89年作。エンジニアをFLEMMING RASMUSSENが務めています。オルガンの音色とシンプルなサウンドのGtがややオールドスクールな趣を感じさせるアレンジに、爽やかなメロディをフィーチュアした軽快でノリの良い楽曲。
VENICE「SPIN ART」LENNON4兄弟率いるアメリカのAOR99年作。前作では美しいコーラスを全面的にフィーチュアした作風でしたが、今作は要所のみでハーモニーを聴かせる感じ。アコースティックで繊細な作風は変わらず、心和む優しいメロディが楽しめるアルバム。
MICHAEL STANLEY「COMING UP FOR AIR」バンド名義で数作を発表してるベテランミュージシャンの96年作。年期の入った渋さ漂う大人のロックという感じで、甘くメロウなメロディを聴かせるAORとは方向性が違うものの、これも正にAORかと。前半はややブルージーなテイストを交えたムーディな楽曲が多く、後半になるにつれて、ZZ TOPのようなビートの効いたドライヴ感のある"EVERYBODY"や軽快でポップな"JUST BETWEEN FRIENDS"、"SHA-LA-LA-LA"等、起伏のある展開を見せます。NEIL ZAZAが数曲でGtをプレイしています。

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