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2005年8月後半

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05.08.31 (wed)
PATRIK ISAKSSON「TILLBAKS PA RUTA 1」スウェーデンのAORシンガー02年作。今回もANDERS GLENMARKプロデュース。前作同様、冷ややかなKeyともの悲しいストリングスを絡めた繊細なアレンジですが、今作はメロディにより一層悲哀の色を1.5倍増し程に強めた印象。今作のキラーチューンは、緊張感のあるストリングスをバックにゆったりと憂いに満ちたメロを歌い上げるヴァースから一気にテンポアップしてサビメロに突入する"HUR KAN DU LAVA MIG"、仄かに憂いを帯びた爽やかなメロディが疾走感と共に駆け抜ける"VALKOMMEN HEM"といった所。その他にもモダンなトーンのKeyとストリングスに歌謡曲的な哀愁メロが絡む"TILLBAKS IGEN"、しっとりとした憂いの中に潜むポジティヴなメロディが光る繊細なバラード"JAG BER"、切々と歌われる強烈な悲哀に満ちたメロディをアコギとピアノが彩るバラード"ANOETAG"等々、前作を上回る強力な楽曲揃い。何故か前作のキラーチューン"HOS DIG AR JAG UNDERBAR"と"DU FAR GORA SOM DU VILL"がこのアルバムでも収録されてます。傑作!
AL DENSON「DO YOU KNOW THIS MAN?」アメリカのCCMシンガーの95年作。より落ち着いた楽曲スタイルになり、軽やかで爽快なメロディのアップテンポチューンと、胸に滲みるハートウォーミングな楽曲がメイン。STEVE CURTIS CHAPMANのような印象になりました。メロディのクオリティは相変わらず非常に高いです。
PATRIK ISAKSSON、天才!

05.08.30 (tue)
PATRIK ISAKSSON「NAR VERKLIGHETEN TRANGER SIG PA」スウェーデンのAORシンガー99年作。ANDERS GLENMARKプロデュース。本国ではかなり人気のあるシンガーらしく、グラミー新人賞を取ったりしているようです。冷ややかなトーンのKey、悲哀を感じさせるストリングス、繊細なアコギとガレージっぽいラフなディストーションGtを組み合わせたモダンなサウンドアレンジに、切なくもの悲しいメロディを乗せた楽曲。特に前半の楽曲が半端では無い強力さで、冷たく透明感のあるKeyに乗せた爽やかなヴァースから極上哀愁サビメロでアップテンポに展開する"HOS DIG AR JAG UNDERBAR"、やや歌謡曲的な哀愁の歌メロからストリングスとピアノが狂おしい泣きのクライマックスを演出するインストパートが余りにも素晴らしいバラード"DU FAR GORA SOM DU VILL"というスーパーキラーチューンを始めとして、やや地味で朴訥なポップチューンと思わせておきつつ泣きのストリングスでドラマティックに展開する"NELL"、エレクトロニカなKeyに乗せたニューウェーブ的なヴァースから爽やかなサビメロへの展開が見事な"KOM GENOM ELD"等、非常に充実。後半は若干テンションが落ちるものの、爽やかギターポップ"LYCKLIG MAN / LYCKLIGARE DAGAR"、エモーショナルでメランコリックな繊細バラード"LANGESSEN"等佳曲揃い。素晴らしい。
SCHULZE「PARADIESVOGEL」ドイツの産業ロック92年作。ポップで厚みのあるKeyと美しいコーラスをフィーチュアしたゴージャスなアレンジを施した軽快で躍動感のあるキャッチーな楽曲が中心。OPUSやPURを彷彿とさせるハイクオリティな楽曲が次々に飛び出してくる好盤。素晴らしくポップでキャッチーなオープニングチューン"AUF WOLKEN GENN"、細かく泣きを演出するアレンジが随所に施された哀愁チューン"WILLKOMMEN IN DEUTSCHLAND"、仄かな哀愁胸焦がす系の爽やか哀愁なタイトルトラック、TOTOの「THE SEVENTH ONE」に収録されてそうなアーバンAORハード"NIMM MICH MIT"、シンガロングを伴ったキャッチーなサビメロに適度なハードさと適度なポップさを兼ね備えた王道産業ロック曲"VON VORNE"等、充実。これも素晴らしいぞ。
今日の2枚も強力だった。まだまだドイツにも現地語で歌っていてワールドワイドでは知られざる良質産業ロックが隠れてそうだな。今後はこの辺も漁っていこうかな。

05.08.29 (mon)
PETER VISKINDE「S.T」デンマークの産業ロックシンガー86年作。適度にハード、適度にポップなアレンジで、躍動感あるメロディックロックを聴かせる様は、若き日のBRYAN ADAMSやLOVERBOYあたりを連想させます。軽快で爽やかなメロディをフィーチュアした楽曲は、オーソドックスではありますが、どの曲も確かなクオリティを有しており、佳曲揃いのアルバムという印象。結構良い感じ。
AARON BENWARD「IMAGINE」アメリカのイケメンCCMシンガー00年作。大らかでエモーショナルなロックサウンドに、CCMらしい爽やかな透明感を加味したスタイルは、MATT BROUWERなんかと同路線。結構骨格のしっかりしたロックっぽさが魅力。
BOBBY CREW「FIRST HELLO」アメリカのセッションKeyのソロ86年作。Keyをフィーチュアした楽曲という点は一貫しているんですが、そのスタイルは多彩。キャッチーでポップな"LOVE IS FUNNY BUSINESS"、繊細でアーバンな哀感を感じさせるメロウな"ECHOES OUT OF PLACE"、GEORGE WINSTONの楽曲に歌を付けたような美しいピアノバラード"VACATION OF THE HEART"、リリカルに躍動するシンセをフィーチュアしたハードポップ"I NEVER CRIED A TEAR"等、バラエティ豊かな楽曲が楽しめます。美しいピアノインストも何曲か収録されています。

05.08.28 (sun)
BOHEME「LIVING IS A KIND OF ART」ドイツのハードポップ95年作。とにかく1曲目のタイトルトラックが超強力で、大仰でドラマティックなKeyアレンジ、QUEENばりの重厚な多層コーラス、クラシカルな響きを帯びた雄々しくもキャッチーなメロディをフィーチュアしたオペラティックなハードポップの大名曲。その後も、アイリッシュなアレンジが爽快なメロを盛り立てる"HEAVEN CAN WAIT"、明るくポップな"MERRYGOROUND"、抑えた哀愁メロがアーバンな雰囲気を感じさせる"FIREFLY"、タイトルトラック同様クラシカルなアレンジを施した華麗なメロが印象的な"FOOL'S PRAYER"等、ブ厚いKeyとコーラスに彩られたキャッチーな楽曲を気持ち良く聴かせる名盤。
ANKIE BAGGER「WHERE WERE YOU LAST NIGHT」スウェーデンの女性シンガー89年作。WINKがカヴァーした名曲タイトルトラックを始め、北欧の透明感と哀愁を有したメロディアスな楽曲。ダンサブルなアレンジに耐えられるかどうかが好き嫌いの分かれ目になると思いますが、メロディ自体のクオリティはSHA-BOOMクラスと言っても過言では無い、ことも無いか。言い過ぎ。でもかなり良い。KISSの"I WAS MADE FOR LOVING YOU"の更にダンサブルなカヴァー収録。

05.08.27 (sat)
BAD MEDICINE「S.T」デンマークのメロハー92年作。PETER BRANDERプロデュース。爽快なメロディをフィーチュアしたGtオリエンテッドなアメリカンHRタイプの楽曲は結構クオリティが高く、切れ味鋭いリフのアップテンポ"WEELS ON FIRE"や叙情的なパワーバラード"LOVE HURTS"等はなかなかの佳曲。
HALBERG-LARSEN「2」デンマークのAOR82年作。このアルバムからバンド編成になったようで、より厚みのあるサウンドになっています。前作で感じられたフュージョン風味はほぼ無くなり、ポップでキャッチーな面が前面に出てきました。叙情的で幻想的な側面とポップな側面が同居した雰囲気やスペーシーなKeyサウンドなんかはアメリカンプログレハード的な印象も受けます。軽快で躍動感のある楽曲が多く、1stから悪く言えば売れ線に、良く言えばキャッチーになったアルバム。
DAN FOGELBERG「EXILES」アメリカのベテランロッカー87年作。アーシーなロックをやっているというイメージの強い彼ですが、このアルバムは時代柄非常に産業ロック/AOR的。ポジティヴで爽快なメロディを躍動感たっぷりに聴かせる"EXILES"、"SHE DON'T LOOK BACK"、アーバンで洒落たAORセンスを見せる"WHAT YOU'RE DOING"、"LONELY IN LOVE"、悲哀に満ちた切ない哀愁バラード"SEEING YOU AGAIN"等、産業ロック/AORファンの嗜好にフィットするであろう楽曲満載。
DEGARMO & KEY「COMMUNICATION」アメリカのCCMデュオの84年作。柔和で親しみやすいキャッチーなメロディをKeyたっぷりの産業ロックサウンドで聴かせる楽曲。非常にクオリティの高い楽曲揃いの好盤。
SUBWAY「DANGEROUS GAMES」ドイツのメロディアスハードの幻の1st。リリカルなKeyとムーディなサックスをフィーチュアした欧州型メロディアスハード。切れ味鋭いGtリフとシンセリフが哀愁を帯びながら疾走する名曲タイトルトラック、憂いを帯びたヴァースから爽やかな開放感のあるサビメロへと展開する"CHILLY SNIFFIN' WILD CHILD"、渋いサックスが効果的に哀愁を引き立てる極上バラード"WASTING TIMES"、スリリングなシンセリフとサックスの絡みが印象的なアップテンポ"FIRE IN YOUR EYES"、泣きのGtソロが存分にフィーチュアされた重厚なミドルテンポ"TROUBLE IN THE DARKNESS"、シンガロングを誘うキャッチーなサビメロの"STARRY LIFE"等々、名曲・秀曲目白押しで捨て曲無し。プロダクションがイマイチだったり、Voが弱かったりと、B級的な要素もありますが、間違いなくインディ・メロハーの名盤と言って良いと思います。
SIX POINT SIX「FALLEN ANGEL」ドイツの正統派HM84年作。NWOBHMに影響を受けたリフ主体の翳りのあるオーソドックスなHM。ややダミ声気味のVoは勢い任せではなく丁寧に歌っており、結構メロディアスな印象。何よりこのバンドの聴き所はGtプレイで、哀愁を帯びたツインリードが随所に煽情力タップリのプレイを聴かせてくれます。"CITY"、"STARFIGHTER"等でのプレイはかなり強力。叙情的でドラマティックなメロウチューン"I'M IN LOVE"や"SATAN'S SEED"も良い感じ。
ヤフオク出品しました。

05.08.26 (fri)
RENE ANDERSEN「BREAK OF DAWN」元DREAM POLICEのVoであるノルウェーのAORシンガーの95年作。DREAM POLICEの時にも感じさせたブルーズへの傾倒を更に進めた雰囲気で、レイドバックしたブルージーな歌唱を、カントリー風味のあるリラックスしたムードのウエストコースト調AORに乗せた楽曲。"SWEET CLARISE"や"STARING AT THE RAIN"のようなジャジーな渋い哀愁漂う楽曲は良いんですが、全体的にマッタリしすぎてキツい・・・。
ROBIN「OVER ALL SEVEN SEAS」ROBIN兄弟率いるドイツのメロハー90年作。安っぽいサウンドのKeyをタップリ用いたアレンジに、RICKY VAN HELDENのような線の細いヘタレハイトーンVo、強烈にクサいメロと、ドイツのB級メロハーの雰囲気満点。RUNNING WILDや「MARCHING OUT」の頃のYNGWIEがメロハーをやったような印象というか、勇壮で漢臭いメロディはB級と分かっていながらも心奮わされるモノがあります。爽やかでキャッチーな楽曲の出来もまずまずで、SUBWAYの「DANGEROUS GAME」に通じるようなB級メロハーの好盤と言えます。

05.08.25 (thu)
JETTE TORP「PAST THE POINT OF RESCUE」デンマークの女性シンガーの03年ベスト盤+ライヴDVD。スムースなAOR調のバラード、ニューカントリーっぽい爽やかな楽曲、フォーキーな哀愁漂う楽曲と、若干スタイルを変えつつ、艶のあるVoで美しいメロディを聴かせます。デンマーク産独特の癖のあるメロディは見受けられない、普遍的な女性シンガーモノ。
TWINSMISSION「NORMAL LIFE」デンマークの男性AORデュオ01年作。GtでPETER BRANDER参加。前半はモロカントリータッチの楽曲が多いんですが、中盤以降はより爽やかメロディを活かしたAOR調の楽曲に移行します。後半の爽快アップテンポ"OWN GOOD WAY"やポジティヴなサビメロで盛り上がる"NOW THE ROAD"あたりはCLOUSEAUっぽい雰囲気もあり。
AL DENSON「THE EXTRA MILE」アメリカのCCMシンガー92年作。これまではKey主体の柔和でポップな楽曲がメインでしたが、このアルバムではアコースティックな雰囲気を取り入れた、軽快で爽やかかつキャッチーなメロディックロックをやっています。メロディのクオリティはかなり高くて良い感じ。
AL DENSON「REASONS」アメリカのCCMシンガー93年作。前作で見せたメロディックロック寄りのアレンジを若干残しつつも、よりポップでキャッチーな路線に移行したアルバム。楽曲スタイルもより幅広くなり、特にオペラティックなアレンジを施したハードポップチューン"ALCATRAZ"は、まるでROBBY VALENTINEのよう。個人的には名作1stの次にコレが好き。
久々にRAINDANCERを聴こうかと思ってラックを探したが、無い!?・・・絶対コイツがワケ分からん所に移したに違いない。アルファベット順を崩されたら、もうドコにあるかサッパリ分からん。良い機会なので、RAINDANCERを探しつつ前からやろうと思ってたCDの棚卸しをする事に。やはりリストに入れ忘れてるアルバムが結構あるな。

05.08.24 (wed)
HALBERG-LARSEN「POUL HALBERG-MONA LARSEN」デンマークの男女AORデュオ81年1st。前半は1曲目の"JULIAN"を始めとして、やや軽めのKeyアレンジを施したポップなメロディのAOR。デンマーク産AOR独特のメロディラインはSANNE SALOMONSENをよりキャッチーにした雰囲気。クリーントーンのGtプレイが随所にフィーチュアされており、ソロではタイトかつフックのある演奏を聴かせてくれます。後半に入るとフュージョンっぽいインストがメインになり、テクニカルなGtとピアノ、タイトなリズムセクションがスリリングに絡み合うラストの"DIRTY FINGERS"は聴き応えタップリ。
VIDAL JOHNSEN「COVER ME」ノルウェーのAORシンガー95年作。深みのあるスモーキーな声で様々なタイプの楽曲を歌い上げる歌モノAOR。ファンキーなテイストを活かしたロックチューン"BELIEVE IN YOU"、リリカルなピアノに合わせてしっとりと歌うタイトルトラック、爽快なメロディが軽快にドライヴする"BLUNDERS AND STAINS"、寂寥感タップリの秀逸な哀愁バラード"SAILORMAN"、ブルージーなスライドGtをフィーチュアした渋い"PAPERBAG"、ケルティックな雰囲気漂う"DISTANCE"、ラストを飾るに相応しいTOTO風爽快AORハード"SPEECH OF WELCOME"等、実に多彩。個人的に印象に残ったのは、哀愁メロを切々と歌い上げる楽曲での煽情感満点のメロディ。好盤。

05.08.23 (tue)
INKER & HAMILTON「PORCELAIN DOLL」スイスの男女AORデュオ92年作。何か聴いた事のある曲ばっかりやな・・・と思ったら、94年の「POETRY IN MOTION」と収録曲が全く同じやんけ!
XSAVIOR「CALEIDOSCOPE」GORAN EDMANとBENNY JANSSONが中心となったスウェーデンのプログレハード05年作。僕はGORAN EDMANがVoで参加していたKHARMAが凄く好きで、インタヴューで「これがメインの活動だ」みたいな事を言ってたので、2ndを楽しみに待ってたんですが、まるでこれがKHARMAの2ndのような気がしてしまうようなサウンド。QUEENやSTYX、KANSASといった往年のバンドのエッセンスを凝縮させたのがKHARMAなら、それにA.C.T.のような目まぐるしい展開と愛らしいポップなメロディセンスを付け加えたのがXSAVIORという雰囲気。とにかく惜しげもなく次から次へと展開を繰り返す構成は圧巻で、よくアレンジしたもんだと感心してしまう。スリリングなGtとKeyの絡みを叙情的なフレージングを交えてじっくり楽しめるインタープレイは満足度充分。それに比べると多少歌メロは弱い気もしますが、それでも充分名盤の域かな。
DAMARIS JOY「LIMITED EDITION」デンマークのAOR02年作。軽やかで爽やかなメロディの中に、ゴスペルっぽい渋さを存分に滲ませた味わい深いアダルトな楽曲。BANBOO BROTHERSやDANCE WITH A STRANGERのような雰囲気。

05.08.22 (mon)
TROY WERNER「DIFFERENT」アメリカのCCMシンガー90年作。全曲の作詞作曲だけでなく、プロデュースからミックスまでを手掛けています。全く無名のアーティストですが、これが実に素晴らしい内容で、程良く厚みのあるKeyと随所にフックのあるメロディを奏でるハードタッチのGtをフィーチュアしたタイトなTOTO風のAORチューンは、あのCHRIS EATONの名盤「VISIONS」を彷彿させる雰囲気。メロディは「VISIONS」よりも少し爽やか寄りで、躍動感のある感じ。CHRIS EATONが時折見せる神懸かり的な悶絶メロは無いものの、全体的に非常にクオリティの高いメロが楽しめます。ここまで良いアルバムならそれなりに知られてるだろうと思ってググってみたものの、全く情報が無い。謎めいた好盤です。
海老名のうた、泣けた・・・。LAICA BREEZEがちょっと気になる最近。

05.08.21 (sun)
RUGSTED/KREUTZFELDT「1+2」デンマークのAORデュオの79年1stと80年2ndの2in1。繊細で涼しげなアレンジで、ポップなメロディを軽やかに聴かせる北欧ウエストコースト。時代柄アレンジにはやや古臭さを感じる部分がありますが、爽やかなメロディのセンスはこの時点で既に顕著に感じられます。
PETER SMITH「ELASTIC」デンマークのAORシンガー97年作。アコギを主軸にした軽やかなアレンジに乗せたポップなメロディを持ち前の美声で聴かせる楽曲がメインで、割と躍動感の感じられる構成になっています。従来のアルバムで感じられたSTING色は薄くなっていますが、数曲ある渋くムーディな楽曲での歌い回しに若干その名残があります。

05.08.20 (sat)
NEWS「KUN OM NATTEN」デンマークの女性Vo入りハイテクAOR94年作。スムースでポップなメロディを柔和なKeyアレンジでサラリと聴かせる楽曲。全体的に穏やかな雰囲気。
PUR「LIVE-DIE ZWEITE」ドイツの産業ロック96年ライヴ盤。95〜96年にかけての「ABENTEUERLAND」ツアーの模様を収録したアルバム。ジャケットの写真を見ると物凄く大掛かりなステージセットと広い会場を埋め尽くす大観衆で、母国での人気の高さを伺わせます。ステージ映えするキャッチーで大らかな楽曲をプレイしており、観客のリアクションも充分盛り込んだライヴ盤ならではの臨場感溢れるアルバムになってます。
THE HAUNTED「ONE KILL WONDER」スウェーデンのメロディックデス02年作。正にAT THE GATESの正統継承者という感じで、切れ味鋭いクールなリフに次ぐリフを、強烈な疾走感と共に息つく暇無く繰り出してくる楽曲。SLAYERを思わせる不穏なムード満点のインスト"DEMON EYES"とMICHAEL AMOTTが泣きのGtソロを披露するスローな"BLOODLETTING"も良いフックになってます。ラストのドラマティックなリフ構成と疾走感を併せ持ったタイトルトラックは特に強力。最高。
ヤフオク出品しました。

05.08.19 (fri)
RICHARD MARX「MY OWN BEST ENEMY」シンガーを引退してソングライター業に専念していたらしいRICHARD MARXの4年振りソロ04年作。バラードのイメージが強い人ですが、このアルバムでは割とロック色が強めで、アメリカのモダンなAAA系ロックの趣が感じられ、特に"WHEN YOU 'RE GONE"や"COLDER"といった曲で顕著。勿論お得意のバラードも珠玉の出来。アコギを軸にした大陸的で雄大な楽曲に、ハスキーなVoが歌い上げる瑞々しく美しいメロが染みるように流れる様は非常に素晴らしい。朴訥な印象ながらも聴く程に深みを増しそうな好盤。
NEON 2「POLKU」フィンランドのAORデュオ92年作。ややトラッド的な雰囲気も感じさせる爽快で透明感のあるメロディを、モダンなテクノロジーを交えた軽快なアレンジで聴かせるAOR。一方悲哀感溢れる美しいメロディのバラードもあり、バランスの取れた好盤。
MASQUERADE「FLUX」スウェーデンのメロディアスハード(と言って良いのか?)01年作。1stで見せた北欧メタルっぽさはほとんど無く、ヘヴィなGtリフが深みのある暗めの歌メロをリードする楽曲。メロディの出来自体は悪くなく、"BACK ON EARTH"はLIFEHOUSEあたりのモダンなアメリカンロックが好きな人には引っかかりそうな曲。
TALK「DEAL WITH THE CONSEQUENCE」ドイツのプログレハード96年作。イントロを含む4曲入りEP。DREAM THEATERフォロワーの一派で、テクニカルな演奏をフィーチュアしつつ、ポンプ調の柔和なKeyとメロウで憂いを含んだメロディを聴かせる欧州風スタイル。このテの楽曲にしてはややスリリングな展開に欠ける気はするものの、叙情的なメロディはなかなか。

05.08.18 (thu)
BRUCE DICKINSON「TYRANNY OF SOULS」7年振り(そんなになるのか!)のソロ05年作。当たり前ですが、歌メロ自体はIRON MAIDENとほとんど同じようなBRUCE節とでも言えそうなメロディと歌い回しで、ぶっちゃけちょっと似過ぎじゃね?なんて思ってしまったりもするんですが、バックのアレンジが変わるとこうも印象が違うのか!と改めて感じさせられる一枚。イントロに続く2曲目"ABDUCTION"のサビのバックで奏でられるツインGtのハモリ、"SOUL INTRUDERS"での楽器隊が一糸乱れず突撃するようなマシンガンリフ、"KILL DEVIL HILL"での重厚なヘヴィリフから壮大なKeyを交えたサビへの展開、"DEVIL ON A HOG"でのポップとさえ言えそうなキャッチーなサビメロ、"BELIEVIL"での浮遊感漂うドゥーミーな雰囲気等、新鮮味を失わないフックが随所に設けてあります。適度なヘヴィネスを感じさせるプロデュースも絶妙で、この辺りはROY Zの匙加減が光るトコですね。近作のIRON MAIDENの欠点(無闇な冗長さとか、明らかに違和感のあるサウンドバランスとか)を見事に補正した伝統的かつ現代的なHMの教科書的なアルバム。「ACCIDENT OF BIRTH」以降の3作の中では、個人的にはこのアルバムが一番バランスが良いような気がして好きかな。
PUR「MACHTIG VIET THEATER」ドイツの産業ロック98年作。ハイクオリティなアレンジに爽快でキャッチーなメロを乗せた楽曲は他のアルバム同様素晴らしいんですが、特にこのアルバムは出来が良いような気がします。まだ3枚しか聴いてませんが(結構ベテランでアルバムは多く出てるみたい)、その中ではこれがベスト。爽快極まりないオープニングトラック"WENN DU DA BIST"、繊細で切ない哀愁バラード"TREIB MICH WEITER"、大陸的な開放的でハートウォーミングなメロディの"MACH ES NOCHMAL"、ちょっとプログレがかったテクニカルなKeyアレンジとキャッチーなメロを融合させた"MERLIN'S PUMMELFLUG"〜"KONIGIN"と、出だしから強力な楽曲連発。前半の勢いに比べると、やや後半マッタリとした楽曲が増えますが、聴き終わった後の全体的な印象も充実感満点。PUR、マジで良い!これもコンプリートしよう。

05.08.17 (wed)
LINE-UP IN PARIS「S.T」カナダのメロディック・ロック91年作。メンバーにKeyもいますが、Keyは味付け程度で、軽快なGtがメインの比較的シンプルなアレンジの楽曲。クセの無い爽やかなメロは可も無く不可も無くといった感じのソコソコ感漂う出来。
RATATA「MELLAN DROM OCH VERKLIGHET」MAURO SCOCCOとJOHAN EKELUNDによるスウェーデンのAORデュオ87年作。柔和で冷ややかなトーンのKeyアレンジに、北欧的な透明感のあるポップなメロディの楽曲。仄かな憂いを帯びた美しい歌メロが徐々に盛り上がっていく"SE PA MIG NU"、北欧的な寂寥感に満ちたメロが胸を打つバラード"SA LANGE VI HAR VARANN"、重厚なKeyがキャッチーかつ爽やかなメロを彩る"SAG DET IGEN"等が良い感じ。好盤。TOMMY NILSSONがコーラスで参加してます。
PUR「MITTENDRIN」ドイツの産業ロック00年作。厚みのあるモダンなアレンジに抜群にキャッチーなメロを乗せた楽曲は、この前聴いた「SEILTANZERTRAUM」と同路線で、方向性を変えずにアレンジがより現代的になったという印象。仄かな哀愁のヴァースから爽やかなコーラスで盛り上がる"HERZBEBEN"、オーガニックな雰囲気漂う爽やかポップ"TRANEN IM KISSEN"、切ない哀愁アコギバラード"ENGEL ZU STAUB"等、秀曲・佳曲満載ですが、特に郷愁を誘う憂いを振りまきつつ疾走する"WEIBT DU WIE"は素晴らしい出来。
5 VISIONS「WOKE UP THIS MORNING」デンマークのAOR94年作。3曲入EP。とにかく1曲目の"THE SHADOW"の出来が強烈に良い。割とハード目のGtと煌びやかなKeyが縦横無尽に駆け巡るタイトに洗練されつつもキャッチーAORハード。"THE LOVE WE HAVE"は一転して柔和でスムースなメロディのバラード、ラストのタイトルトラックはスペーシーなKeyとムーディなサックスが全編を覆う幻想的なスローチューン。フルアルバムを聴いてみたかったと思わせる一枚。
REAPER「THE YEARS WITHIN」ドイツの正統派HM92年作。ハスキーな金切り声Voに、ヘヴィで重厚かつ勇壮感溢れるメロディをフィーチュアしたHM。リフ構成はIRON MAIDEN、クラシカルなGtフレーズはACCEPT、そして全体的な印象はGRAVE DIGGERという感じのアルバム。

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2005年8月後半

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