05.09.10 (sat)
HUMAN RADIO「S.T」アメリカのメロディックロック90年作。親しみやすいメロディをフィーチュアした軽快でポップな楽曲が基本路線なんですが、ストリングスを交えたり、細かいGtカッティングとファンキーなグルーヴを絡めてみたり、エスニックなムードを取り入れてみたりと、芸の細かい凝ったアレンジが随所に施されており、飽きさせない意欲的な造り。
MAMA'S BOYS「GROWING UP THE HARD WAY」イギリスのメロディアスハード87年作。元AIRRACEのKEITH
MURRELLがVoで加入したアルバム。前作の「POWER & PASSION」が名作と言われていますが、メロディのクオリティはこちらの方が上。洗練されたKeyアレンジを伴ったキャッチーな楽曲揃いで、哀愁と爽やかさのブレンド具合が正に英国哀愁メロハーといった趣の名曲"WAITING
FOR A MIRACLE"、産業ロック的なアップテンポ"HOT BLOOD"、DARE等にも通じる憂いが堪能できる"RUNNING
AWAY"、GARY MOOREばりの泣きのGtをフィーチュアしたインスト"LAST THING AT
NIGHT"等が聴き所。
BENNY MARDONES「NEVER RUN NEVER HIDE」アメリカのAORシンガー80年1st。ROBERT
TEPPERが数曲に絡んでいます。"MIGHTA BEEN LOVE"や"CRAZY BOY"等のキャッチーで軽快なアップテンポも魅力的ですが、彼の本領発揮という点では、やはり"SHE'S
SO FRENCH"や"INTO THE NIGHT"でのダイナミックで力強い歌唱を活かしたドラマティックなパワーバラードに尽きます。雰囲気としてはMEAT
LOAFの1stあたりに近いものがあるかな。
TURNING POINT「RIVER DANCE」スウェーデンのメロディアスハード94年作。トラッド風のメロディを随所に導入した、爽やかなのにどこか郷愁をそそる泣きが感じられる独特の楽曲。DAREやGARY
MOORE「WILD FRONTIER」で感じられる雰囲気に近いものがあります。MIKE TRAMP風のベタッとしたVoが若干気になりますが、全体的にメロディの出来は良いと思います。
MUNCHENER FREIHEIT「SCHATTEN」ドイツの産業ロック98年作。90年代に入っても彼等のメロディセンスは全く衰えを見せず、今作でもELOばりの華麗なアレンジとキャッチーなメロディを存分に聴かせてくれます。素晴らしく爽快なメロディが飛翔感と共に疾走する抜群のオープニングチューン"SO
WEIT,SO LANG"、アイリッシュなアレンジを取り入れた美しいメロウチューン"DANN VERSINKT
DIE WELT IN SCHWEIGEN"、余りにも美しく悲哀に満ちた繊細な郷愁バラード"2001"、KAYAKを彷佛とさせる華麗なピアノバラード"HIER,JETZT
UND VIELLEICHET IN EWIGKEIT"、ROBBY VALENTINEばりの大仰なアレンジを見せるドラマティックチューン"ICH
SEH' GEWALT"等々、強力な楽曲の連続。このアルバムが最高傑作と言われても全く違和感の無い素晴らしい出来。
JON「THIS SIDE UP」デンマークのアイドルシンガー02年作。ベイビーフェイスに似合わず結構芯のある良い声をしてます。全曲外部ライターによって提供された楽曲は、程良いテクノロジーとオーガニックさが融合したモダンなアレンジに、切ない憂いと爽やかさを感じさせるキャッチーなメロディが非常にハイクオリティ。正にMARTIN
STENMARCKタイプという表現がピッタリとくる印象。これはかなり良いです。残念ながらコピーコントロールCDなのが珠に傷ですが・・・。 |
|