05.10.11 (tue)
MUNCHENER FREIHEIT「ENTFUHR MICH」ドイツの産業ロック96年作。このアルバムでも全編ELOを思わせるような柔和でポップなメロディをフィーチュアした産業ロックのオンパレードで、彼等に期待されるサウンドを見事に表現しています。90年代の彼等の作品に共通していますが、繊細さが一層際立ってきており、楽曲によっては北欧AOR的な透明感のある叙情メロが顔を出します。そして一番の特徴である厚みはあるけど押し付けがましくなくサラリと聴かせる美しいコーラスアレンジが随所で楽曲に彩りを加えています。全曲優しく穏やかなポップサウンドなので、やや刺激に欠ける面は無きにしもあらずですが、彼等にしてはアタックの強いリズムにキャッチーなメロディとキュートなアレンジが絡む"LIEBE,LUST
UND LEIDENSCHAFT"、クラシカルなアレンジと物悲しいメロディを聴かせる"ROTE ROSEN,WEIBE
TRAUME"、ラストを飾る爽やかでポップな躍動感のある"KOMMT EIN ENGEL VORBEL"等がアルバム中のフックになっています。彼等のファンなら安心して楽しめる一枚。
NEO A4「THE HARD WAY」カナダの産業ロック89年作。カナダ特有の爽やかな中に仄かな哀愁を帯びた浮遊感のあるメロディを軽快なアレンジで聴かせる楽曲で、EYE
EYEやGLASS TIGERタイプと言えます。繊細で叙情的なメロディを躍動感を持って聴かせるや"CALLING
YOU"や"ONCE AGAIN"等ではBLVD.に近い雰囲気も感じられます。 |
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