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2005年10月後半

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05.10.17 - 11.06 (mon - sun)
PUR「WIE IM FILM」ドイツの産業ロック88年4th。このアルバムでは洗練の度合いが一層進み、AOR/ポップ化した楽曲が多くなっています。やや厚めのアレンジの爽快AORという趣の"VIEL ZU LANG ZU GUT GEGANGEN"、繊細で悲哀に満ちた哀愁バラード"WENN SIE DIESEN TANGO HORT"、非常にポップで朗らかな雰囲気の"SOLANG ICH NOCH AM LEBEN BIN"、重厚な哀愁を帯びたミドルテンポ"NUR IM FILM"、透明感のあるコーラスをフィーチュアした爽やかなサビが印象的な"FUNKELPERLENAUGEN"、NENAあたりを思わせる重厚なKeyをフィーチュアしたハードポップ"IMMER WITER"等、徐々に音楽性を変化させつつも、メロディの良さは高いレベルをキープしています。好盤。
OPUS「S.T」
ドイツのメロディアスハード87年作。「MAGICAL TOUCH」で頂点を迎える、キラキラしたKeyアレンジと躍動感のあるポップな楽曲スタイルがほぼ固まりつつあるアルバム。1曲目の"CAN YOU HEAR ME"は正にそのタイプで、アップテンポの爽快なメロディが最高に気持ち良い楽曲。キュートでポップなメロディの"COOL LOVER"、郷愁の憂いを帯びたミドルテンポ"WHITELAND"、大らかなメロディが徐々にテンポアップしていく"FASTER AND FASTER"、泣きのGtをフィーチュアした哀愁産業ロック"SHOT AT THE TOP"、リリカルなKeyと仄かな憂いを帯びたメロディが軽やかなリズムに乗った"WALKING ALONG WITH YOU"等、素晴らしい楽曲揃い。
TRIO RIO「WHO DAT,MON?」
ドイツの産業ロック90年作。ムーディでスムースなアレンジのAORに、レゲエ調のアレンジやジャズ/フュージョン的なムードを取り込んだ懐の深い楽曲。陽気なレゲエのアレンジと躍動感のあるポップなAORが融合した"I CAN'T DANCE"、翳りのあるムーディな哀愁バラード"THE NAME IS LOVE"、STING等を思わせるジャジーな哀愁が胸に迫る"AFTER DARK"、ハートウォーミングなメロディが軽やかに躍動する"NIGHTS"、TOTOを彷佛させるフュージョンタッチの哀愁ポップ"DO THE DERVISH"等、随所に細やかなアーティスティックなアレンジを施したクオリティの高い楽曲。
LILA MCCANN「SOMETHING IN THE AIR」
アメリカのニュー・カントリー系女性シンガーの99年作。プロデュースはMARK SPIROで、自らも楽曲を4曲提供しています。若干アレンジにカントリー色が顔を出しますが、メロディは完全に歌モノAOR。軽やかで爽やかなメロディが楽しめる一枚。
MUNCHENER FREIHEIT「ENERGIE」
ドイツの産業ロック94年作。このアルバムでは、プロデュースをARMAND VOLKERから自主プロデュースに変えています。理由は不明ですが、サウンドにはほとんど影響無く、いつも通りELO的な柔和でポップなメロディを繊細なコーラスで装飾した楽曲揃い。どことなくクラシカルなムードのある"KOMM"、繊細なアコギと多重コーラスが絡む小品"EINFACH BLEIBEN"、品のある憂いに満ちたキラーチューン"ALLES KOMMT ZU DEM,DER WARTEN KANN"、キャッチーなドライヴ感のあるアップテンポ"DU WEISST ES,ICH WEISS ES"等、彼等の持ち味を存分に味わえる一枚。
DANCE WITH A STRANGER「FOOL'S PARADISE」ノルウェーのAOR89年作。深みのある渋いVoに、ゴスペル調の女性コーラスをフィーチュアしたヴィンテージ感漂うAOR。冷やかなトーンのKeyアレンジを施した郷愁を誘う哀愁メロを渋く聴かせる"STOP LOOKING FOR LOVE"、軽やかで爽やかなメロディのライトAOR"EXPLOSION OF TIME"等が良い。
PUR「NICHTS OHNE GRUND」ドイツの産業ロック91年作。適度なハードさのあるキャッチーなアレンジに、躍動感のある楽曲という産業ロックスタイルにほぼ完全に移行したアルバム。ポップでアップテンポな躍動感がオープニングに最適な"LENA"、スケールの大きな雄大なミドル"LIED FUR DIE VERGESSENEN"、憂いのメロディを切れのあるGtリフに乗せてジワジワと聴かせる"KEIN KRIEG"、優しいメロディが軽やかに舞う"AN SO'NEM TAG"、爽快でアップテンポな"MEIN FREUND RUDI"等、安心して楽しめる高品質産業ロックチューンのオンパレード。
PUR「UNENDLICH MEHR」ドイツの産業ロック90年作。前作のAOR寄りの路線から産業ロック路線への移行期のアルバムという感じで、アレンジはやや軽めながらロック的なエッジのある躍動感が感じられる楽曲が多くなってきた印象。軽快なアレンジが躍動する爽快チューン"FREUNDE"、叙情的な哀愁バラード"ANONYME OPFER"、爽やかなメロディをドゥーワップに乗せた"KOWALSKI 2"、涼しげで爽快なメロディを程良いテンポで軽やかに聴かせる"ALICE IM WUNDERLAND"等、軽快なアレンジが印象的な好盤。
BOYCOTT「S.T」スウェーデンのメロディアスハード87年作。ホーンアレンジも取り入れたブルーズ風味の骨太ロックサウンドに、それなりに北欧味を感じさせる郷愁メロを乗せた楽曲。"EYES OF BLUE"や"GOTTA ROCK"あたりは結構楽しめる。彼等のアルバムの中では一番聴けるアルバムかも。
NORTHERN LIGHT「S.T」ノルウェーのGt、TOR TALLE率いるメロディアスハード・プロジェクト05年作。JOURNEYに北欧ならではの透明感を加えたようなスタイルは、STREET TALKあたりに近いものがあり、爽快でスムースなAORライクな楽曲を中心に、時折哀愁のフックを交えたアルバムのクオリティは非常に高い。ゲストVoにはPETER SUNDELL、TONY MILLS、KIMMO BLOM、FERGIE FREDERIKSENといった、このテの楽曲を歌わせるに相応しいクリアなハイトーン系をズラリと揃えてます。良い。少なくとも落ち着き過ぎとかで批判される謂われは無いと思うけどな。
HIM「DARK LIGHT」フィンランドの自称LOVE METAL05年5th。前作が今までの総括的な内容でベスト盤を挟んでの新作という事で、何か新機軸を打ち出してくるのか?とちょっと思ったものの、ほぼ前作の路線を継承した手堅い出来のアルバムでした。如何にも彼等らしいメランコリックなアップテンポ"VAMPIRE HEART"、キャッチーなサビメロの"RIP OUT THE WINGS OF A BUTTERFLY"、憂いを帯びたメロが疾走する"UNDER THE ROSE"、冷ややかなKeyにタイトなリフが絡む"KILLING LONELYNESS"、ツインピークスの音楽を彷彿させる雄大なタイトルトラック、と出だしから強力な楽曲を畳みかける構成が素晴らしい。その後の楽曲もキャッチーでノリの良い楽曲が多く、ややマンネリ感が出てきたかな?とは思わせるものの、充分期待に応える良いアルバムでした。
ヤフオク出品しました。仕事が忙しいのと、またiBookが壊れたのとでしばし放置。iBook修理出すの、もう3回目。

05.10.16 (sun)
ROBIN BECK「TROUBLE OR NOTHIN」アメリカの女性シンガー89年作。DESMOND CHILDプロデュース。"HIDE YOUR HEART"や"IF YOU WERE AWOMAN AND I WAS A MAN"を収録してるのもあって、同時期のBONNIE TYLERと非常に近い雰囲気。他の曲もDESMOND CHILDを始めDIANE WARREN、STEINBERG/KELLY等の職人産業ライターの手による、ややHR寄りのキャッチーな楽曲揃いで安心のクオリティ。
TROOPER「THICK AS THIEVES」
カナダのメロディックロック78年4th。アコギ中心の軽やかなアレンジに、爽やかでポップなメロディを乗せた楽曲。基本は爽やか系なんですが、時折顔を出すリリカルなピアノや繊細な泣きのGtをフィーチュアした楽曲では、往年のアメリカンプログレハード的な趣が強くなります。
PEOPLE「HIGHER」
スウェーデンのAORハード94年作。ブルーズ/ソウル/ファンクといったビンテージ感のある要素と北欧らしい透明感のあるコーラスワークを巧みに組み合わせたサウンドは、デンマークのBAMBOO BROTHERSあたりに近い雰囲気。タイトルトラックや"RESPECT"はその特徴が上手く表現されている佳曲。一方、"(CAN YOU)FEEL IT"や"GIVE IT UP"なんかは、如何にも北欧という感じの爽やかなメロディが印象的な楽曲。
DORO「FORCE MAJEURE」
元WARLOCKの女性シンガーの89年ソロ。1曲目が何故か"A WHITE SHADE OF PALE"のカヴァーという唐突な始まり方なんですが、その後はWARLOCK時代を思わせるキャッチーなメロディをフィーチュアした切れの良い哀愁HRが続きます。憂いを帯びたサビメロが良い"SAVE MY SOUL"、鋭いGtリフのアップテンポ"WORLD GONE WILD"、悲哀に満ちた美しい叙情バラード"BEYOND THE GREES"、疾走メタルチューン"UNDER THE GUN"等、佳曲揃い。

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