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2005年11月前半

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05.11.14 - 15 (mon - tue)
JETTE TORP「NEW TRACKS」デンマークの女性シンガー01年作。アメリカのニューカントリー系のシンガーによるアルバムと同系統の、軽やかなGtとストリングスアレンジを施した若干カントリー風味もある爽やかなポップスという感じ。LILA MCCANNなんかに近い雰囲気。サラリとした唄い回しの中にも深みを感じさせる歌唱力は素晴らしい。
PETER SMITH「WILD WATER」デンマークのAORシンガー05年作。ガットGtによるスパニッシュ感満点のアレンジにラテン系の憂いを帯びたメロディをSTING風のメロウチューンと繊細な北欧ウエストコースト風AORの融合が更に進んでいます。今作ではモダンなリズムアレンジなんかも取り入れてて、アップトゥデートな雰囲気が感じられます。スムースな歌唱も相変わらず耳当たりが良いです。ゆったりと和みつつも胸に迫る憂いのメロディも堪能できる好盤。

05.11.13 (sun)
JAKOB DEICHMANN「SUPERFLYER」デンマークのシンガー兼Gtのソロ95年作。ダイナミックなGtプレイをフィーチュアしたメロディックロック。抑えた哀愁を帯びたヴァースから爽やかなサビメロへ展開する"PICKING UP THE PIECES"、キャッチーな歌メロがソリッドなGtリフと共にドライヴする"RED HOT"、ブルージーなトーンを帯びた叙情メロが印象的な"BITTER OR MEAN"等、熱いロックスピリットを感じられる楽曲揃い。
DIESEL「HEAR」デンマークのシンガー兼Gtのソロ03年作。ドライで渋い哀感を帯びたメロディをミドルテンポの大らかなアレンジでグルーヴ感と共に聴かせる、AAA系のモダンロック的な楽曲。基本は鳴りの良いGtを軸にしたアレンジですが、ストリングスやエレクトロニクスを随所に絡めた細やかなアレンジが耳に付きます。その中では若干浮き気味ですが、MARTIN STENMARCK的なモダンAORチューン"GETTA KICK"、"ON YOUR SAND"も非常に良い感じ。
IVAN PEDERSEN「UDEN FOR NUMMER,MEN VENLIG STEMT」元LABAN〜BACKSEAT BOYSという経歴を持つデンマークのAORシンガーのソロ04年作。軽やかなGtアレンジを施した爽やかなウエストコースト風北欧AOR。哀愁よりも涼しげで大らかな爽快感のあるメロディが目立つ楽曲が多いです。
ヤフオク出品しました。伊坂幸太朗、かなり良いな。mixi見てて知ったのだが・・・レイザーラモンHGって、俺の高校の1コ下だったのか!全然知らんかった・・・。

05.11.09 - 12 (wed - sat)
TONY CAREY「SOME TOUGH CITY」元RAINBOWのKeyのドイツでリリースされたソロ84年作。1曲目の"A FINE FINE DAY"のイントロのKeyからして彼の特徴である超メロウな物悲しいメロディが炸裂しており、哀愁好きなら出だし5秒で溜飲が下がるはず。その後も全編スペーシーなKeyをフィーチュアした哀愁曲のオンパレードで、メロディの質も高い秀曲・佳曲揃いの好盤。
TONY CAREY「I WON'T BE HOME TONIGHT」
元RAINBOWのKeyの1stソロ82年作。RENAISSANCEレーベルからの再発盤TONY CAREYといえば哀愁メロですが、このアルバムではどちらかと言うと"I'LL TELL THE WORLD ABOUT HER"や"I DON'T CARE"のような軽やかで爽やかな楽曲が多め。一方タイトルトラックや"CARRY MY LOVE"等ではお得意の郷愁を誘う哀愁メロが存分にフィーチュアされており、両方のバランスの取れた好盤です。
GLENMARK ERIKSSON STROMSTEDT「DEN ANDRA SKIVAN」
ANDERS GLENMARKを含む3人のベテランアーティストが集った、スウェーデンのAORプロジェクト03年作。ヴィンテージ感のある音色のGtと郷愁を誘う懐かしさのあるメロディを、ストリングスを交えたモダンなアレンジで装飾した楽曲。"SANGERNA OM SOMMAREN"や"LIKA BRA SOM JAG"等は同郷のPATRIK ISAKSSONに結構近い雰囲気なんですが、より特徴的なのは、何と言うか50〜60年代のモノクロ映画に使われてそうな(あくまでイメージですが・・・)ニヒルな哀愁と郷愁を感じさせるメロディで、"HANDRENA PA TACKET"や"DEN ANDRA KVINNAN"なんかが特に良い感じ。
CAROLA「PERSONLIGT」
スウェーデンの女性シンガー94年作。予想以上にロック色の強い仕上がりで、軽快なGtアレンジと爽やかでキャッチーなメロディをフィーチュアしたメロディックロックという雰囲気。暖かみのあるメロディが軽やかに駆け抜ける"DET KOMMER DAGAR"、ディストーションGtがブルージーな唸りを上げる重厚な楽曲にキャッチーなメロディを乗せた"SANNINGEN"、憂いを帯びたメロディをアップテンポに聴かせるキラーチューン"REGNET SOM FALLER"、ラストを飾るポジティヴな躍動感に満ちたメロディックロック"SANNA VANNER"等、秀曲多数。
CHILLIWACK「LOOK IN,LOOK OUT」
BILL HENDERSON率いるカナダのAORハード84年作。LONG ISLAND CLASSICシリーズ。独特の仄かな哀愁を漂わせたタイトでキレのあるAORハード。メロウさよりは、憂いを帯びたポップなメロディと、適度にハードなGtサウンドから感じられるハードネスが印象に残るアルバム。
CHAMPION FEATURING ALEX MACHIN「S.T」
カナダのメロディアスハード84年作。LONG ISLAND CLASSICシリーズ。軽いKeyアレンジとキャッチーなメロディの楽曲ながらも、タイトなリズムアレンジと随所にフィーチュアされたGtプレイによって躍動するバンド感の感じられるアルバム。同郷のLOVERBOYやCONEY HATCH等に近い雰囲気の好盤。
LENA PHILIPSON「FANTASY」スウェーデンの女性シンガー93年作。エレクトロニクスを多用したダンサブルなビートが効いたハイテクAOR。繊細で翳りを帯びたKeyとムーディな哀愁を帯びたメロディが織り成す楽曲スタイルは、PET SHOP BOYSの「NIGHTLIFE」等に近い雰囲気があります。BERLINの"TAKE MY BREATH AWAY"のハイエナジーなカヴァー収録。
MICHAEL BOLTON「S.T」アメリカのAORシンガー83年1stソロ。GtにBOB KULICK、KeyにMARK MANGOLD、ALDO NOVA、DrにCHUCK BURGIを擁した楽曲の数々は非常に産業ロック的で、内容も非常にハイクオリティ。特に哀愁を帯びた産業曲"SHE DID THE SAME THING"、キャッチーな躍動感のあるハードポップ"CAN'T HOLD ON,CAN'T LET GO"、爽快な疾走感のあるアップテンポ"PARADISE"、繊細な憂いを帯びたメロディがスリリングに駆け抜ける"CARRIE"等が素晴らしい出来。

05.11.08 (tue)
IVO「ALL IN ALL」ドイツのハードポップシンガー03年作。ややエレクトロニクスを導入したモダンなアレンジを施した、大らかでポップなメロディを聴かせる楽曲。ちょっとハスキーなVoが若き日のJOHN BON JOVIを思わせたりして、全体的な印象は、MARTIN STENMARCK meets BON JOVIといった雰囲気。結構良い感じ。

05.11.07 (mon)
CHARON「SONGS FOR THE SINNERS」フィンランドのゴシックメタル05年作。何だ、この、一皮むけた感は!CHARONって、こんなに大物の風格漂うバンドだっけ!?と耳を疑ってしまう程、今作の重厚で余裕のある佇まいは凄みを感じさせる。バンドの力量を図る個人的な指標として、いかに遅くて魅力的な楽曲が書けるか、みたいなのがあるんですが、正にこのアルバムでは、安易なノリの良さを抑えて、グルーヴとメロディで聴かせる楽曲で大半を占めた事によって、"RAIN"と"RIDE ON TEARS"の僅か2曲の疾走チューンが俄然インパクトを持って聞こえてきます。ディープな深みと色気のあるVoと、細やかなストリングスとKeyアレンジが楽曲の陰影をより深く刻み、AMORPHIS等に通じる70年代風のプリミティヴなうねりを感じさせるグルーヴ感が心地良い酩酊感を誘う。妖艶な女性コーラスを交えたグルーヴの固まりのような名曲"COLDER"(この曲を書けたのはマジで凄いと思う)、地鳴りのようなリフが唸りを上げる"BULLET"、ジャジーな憂いを気怠く聴かせる極上バラード"AIR"、エンディングのグリグリとした遠心力を伴った泣きのGtソロが余りにも強烈な"HOUSE OF THE SILENT"といった凡百のノリノリゴシックとは一線を画するようなフックと構成を持った楽曲が、このアルバムの肝か。いやあ、前からそれなりに好きなバンドでしたが、いきなりこんな弩級のアルバムを出してくるとは思いもよりませんでした。今年のベストはコレか?

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