05.11.09 - 12
(wed - sat)
TONY CAREY「SOME TOUGH CITY」元RAINBOWのKeyのドイツでリリースされたソロ84年作。1曲目の"A
FINE FINE DAY"のイントロのKeyからして彼の特徴である超メロウな物悲しいメロディが炸裂しており、哀愁好きなら出だし5秒で溜飲が下がるはず。その後も全編スペーシーなKeyをフィーチュアした哀愁曲のオンパレードで、メロディの質も高い秀曲・佳曲揃いの好盤。
TONY CAREY「I WON'T BE HOME TONIGHT」元RAINBOWのKeyの1stソロ82年作。RENAISSANCEレーベルからの再発盤TONY
CAREYといえば哀愁メロですが、このアルバムではどちらかと言うと"I'LL TELL THE WORLD ABOUT
HER"や"I DON'T CARE"のような軽やかで爽やかな楽曲が多め。一方タイトルトラックや"CARRY
MY LOVE"等ではお得意の郷愁を誘う哀愁メロが存分にフィーチュアされており、両方のバランスの取れた好盤です。
GLENMARK ERIKSSON STROMSTEDT「DEN ANDRA SKIVAN」ANDERS
GLENMARKを含む3人のベテランアーティストが集った、スウェーデンのAORプロジェクト03年作。ヴィンテージ感のある音色のGtと郷愁を誘う懐かしさのあるメロディを、ストリングスを交えたモダンなアレンジで装飾した楽曲。"SANGERNA
OM SOMMAREN"や"LIKA BRA SOM JAG"等は同郷のPATRIK ISAKSSONに結構近い雰囲気なんですが、より特徴的なのは、何と言うか50〜60年代のモノクロ映画に使われてそうな(あくまでイメージですが・・・)ニヒルな哀愁と郷愁を感じさせるメロディで、"HANDRENA
PA TACKET"や"DEN ANDRA KVINNAN"なんかが特に良い感じ。
CAROLA「PERSONLIGT」スウェーデンの女性シンガー94年作。予想以上にロック色の強い仕上がりで、軽快なGtアレンジと爽やかでキャッチーなメロディをフィーチュアしたメロディックロックという雰囲気。暖かみのあるメロディが軽やかに駆け抜ける"DET
KOMMER DAGAR"、ディストーションGtがブルージーな唸りを上げる重厚な楽曲にキャッチーなメロディを乗せた"SANNINGEN"、憂いを帯びたメロディをアップテンポに聴かせるキラーチューン"REGNET
SOM FALLER"、ラストを飾るポジティヴな躍動感に満ちたメロディックロック"SANNA VANNER"等、秀曲多数。
CHILLIWACK「LOOK IN,LOOK OUT」BILL HENDERSON率いるカナダのAORハード84年作。LONG
ISLAND CLASSICシリーズ。独特の仄かな哀愁を漂わせたタイトでキレのあるAORハード。メロウさよりは、憂いを帯びたポップなメロディと、適度にハードなGtサウンドから感じられるハードネスが印象に残るアルバム。
CHAMPION FEATURING ALEX MACHIN「S.T」カナダのメロディアスハード84年作。LONG
ISLAND CLASSICシリーズ。軽いKeyアレンジとキャッチーなメロディの楽曲ながらも、タイトなリズムアレンジと随所にフィーチュアされたGtプレイによって躍動するバンド感の感じられるアルバム。同郷のLOVERBOYやCONEY
HATCH等に近い雰囲気の好盤。
LENA PHILIPSON「FANTASY」スウェーデンの女性シンガー93年作。エレクトロニクスを多用したダンサブルなビートが効いたハイテクAOR。繊細で翳りを帯びたKeyとムーディな哀愁を帯びたメロディが織り成す楽曲スタイルは、PET
SHOP BOYSの「NIGHTLIFE」等に近い雰囲気があります。BERLINの"TAKE MY BREATH
AWAY"のハイエナジーなカヴァー収録。
MICHAEL BOLTON「S.T」アメリカのAORシンガー83年1stソロ。GtにBOB
KULICK、KeyにMARK MANGOLD、ALDO NOVA、DrにCHUCK BURGIを擁した楽曲の数々は非常に産業ロック的で、内容も非常にハイクオリティ。特に哀愁を帯びた産業曲"SHE
DID THE SAME THING"、キャッチーな躍動感のあるハードポップ"CAN'T HOLD ON,CAN'T
LET GO"、爽快な疾走感のあるアップテンポ"PARADISE"、繊細な憂いを帯びたメロディがスリリングに駆け抜ける"CARRIE"等が素晴らしい出来。 |
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