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2005年12月後半

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05.12.27 - 28 (tue - wed)
4HIM「WALK ON」アメリカのCCM01年作。美しいコーラスをフィーチュアしたポップで爽やかな楽曲。厚みのあるゴージャスなアレンジとメロディのクオリティは安心して楽しめる出来映え。ほぼ全編爽やかでポップな楽曲の中で、Gtポップ的なアレンジに極上のサビメロを乗せた"I KNOW YOU NOW"、郷愁を誘う憂いのメロディの"THIS IS MY DECLARATION"、ややレイドバックした渋いトーンを聴かせる"THE WAITING"等が一際耳に残るフックとなっています。
ACT「LAUGHTER,TEARS AND RAGE」ドイツのハイテクAOR88年作。重厚で厚みのあるKeyアレンジに、欧州的な翳りとアンニュイな憂いを感じさせるポップなメロディ。
今日は仕事納め&忘年会のはずだったが、急に体調が悪くなってお休み。年内の更新は今日で最後になります。今年も一年間ご覧いただき、ありがとうございました。

05.12.26 (mon)
MAD ROMEO「LOVE IS THE LEADER」ドイツの産業ロック89年作。柔和なKeyアレンジを施したポップな楽曲。爽やかなメロディが軽やかに舞う"I'LL BE GOOD"、ダンサブルなビートに乗せて涼しげなメロディを乗せた"INTO MY ARMS"、繊細でポップなメロディの"YOUR SUN"等がまずまずの出来。
BRUCE STACEY「BEYOND REASON」カナダのマルチプレイヤーの89年作。IMAGE 7盤。曲作りからプロデュースまでを手掛け、サックスを除く全ての楽器とVoと、ほぼ独力で作り上げたようなアルバムになっています。内容は非常に美しくメロウなAOR。タイトルトラックが躍動感のあるポップな楽曲ですが、他の曲はほぼ穏やかなバラード系の楽曲がメイン。お洒落なサックスと繊細なピアノとホーリィなコーラスが織りなすアレンジに甘い歌メロが絡む見事なAOR。
ヤフオク出品してます。

05.12.25 (sun)
ALDO NOVA「S.T」カナダのマルチプレイヤー82年1st。スペーシーなサウンドのポップな産業ロック。キャッチーなヒットシングル"FANTASY"、泣きのGtフレーズをフィーチュアした哀愁ハード"HOT LOVE"、爽やかなメロディが軽快に駆け抜ける"IT'S TOO LATE"、メランコリックで繊細かつドラマティックなバラード"BALL AND CHAIN"、スリリングな哀愁疾走チューン"HEART TO HEART"、美しいコーラスが印象的な爽快ハードポップ"FOOLIN' YOURSELF"等々、全曲キャッチーなメロディを持ったハイクオリティな楽曲揃いの名盤。
THE CALL「LET THE DAY BEGIN」アメリカの産業ロック89年作。雄大な広がりを感じさせる爽やかなメロディを軽快に聴かせる楽曲。ジャケは何となくアーシーな曲調を想像させますが、アメリカの土臭さは全く感じられず、むしろMAGNUMあたりを思わせるスケールが大きく爽やかなメロディが印象的。軽快で爽やかな"YOU RUN"、ドラマティックな哀愁チューン"COMMUNICATION"、賛美歌のような美しさを持った"UNCOVERED"等が特に良い。
TEN SHARP「UNDER THE WATER-LINE」オランダのAORデュオ92年作。ピアノとアコギをメインとした繊細なアレンジに、穏やかで叙情的な哀愁を持ったメロディの楽曲。特にシングルヒットした"YOU"は名曲。その他、ストリングスアレンジが美しいメロウチューン"WHEN THE SPIRIT SLIPS AWAY"、繊細で悲哀に満ちたピアノバラード"LONELY HEART"、キャッチーで軽やかなポップソング"RAY"等、佳曲揃い。
MINDSTORM「BACK TO REALITY」カナダのメロディアスハード91年作。ハイトーンVoを活かしたGtオリエンテッドでオーセンティックなHR。エスニックなムードを持った"BABYLON"、繊細なイントロからドラマティックな展開を見せる"NEPTUNE"、ZEP的な浮遊感とグルーヴ感のある"MAKE ENDS MEET"、重厚かつ叙情的なスローチューン"DEPTHS OF TIM"等、伝統的なHRの手法の中で様々なフックを盛り込んだ楽曲。
POINT OF GRACE「LIFE LOVE & OTHER MYSTERIES」アメリカの女性4人組CCMコーラスグループ96年作。MICHAEL OMARTIANやPHIL NAISH等がプロデュース。美しいコーラスを活かした爽やかでポップな楽曲。バラードよりは軽やかなポップソングがメインで、気持ち良く聴ける一枚。
WHITEHEART「INSIDE」アメリカのCCM95年作。音楽性の変遷の激しいバンドですが、このアルバムでは時流に合わせて数曲でヘヴィなGtリフを導入した暗めの曲をプレイしています。グルーヴ感のあるBがうねるタイトルトラック、一転して繊細なアコギで美しいメロディを彩った"IT COULD HAVE BEEN YOU"、叙情的なメロディを繊細なアレンジで聴かせる"COME ONE COME ALL"、ハードなGtリフがドライヴするHRチューン"DOMINATE"、憂いのある叙情味タップリのバラード"FIND A WAY"等が聴き所。確かに彼等のカタログの中ではレベルが低いのは否めないものの、AORからHRまでプレイしてきたキャリアの長い彼等らしく、ヘヴィなサウンドを上手くまとめている気がします。
RAY ROPER「I'M A FIGHTER」カナダの元STONEBOLTのシンガーのソロ95年作。LONG ISLAND盤。程良いKeyアレンジを加えたキャッチーでメロウなメロディアスハードが中心ですが、曲調は結構バラエティ豊か。哀愁の名曲"I'M A FIGHTER"のカヴァー、ポップで爽やかな"HANG ON"、古き良きメロディックロックを思わせる"VICTIM OF THE FAST LANE"、サビメロが秀逸な哀愁キラーチューン"READ BETWEEN THE LINES"、ブルージーなムードを漂わせた"BABY DON'T YOU CRY NO MORE"、憂いを帯びたKeyフレーズが素晴らしい哀愁AOR"COLOURS"、泣きのGtをフィーチュアしたハードポップ"EXPECTATIONS"、これも哀愁Keyアレンジが秀逸な冴えを見せる"UNDER THE GUN"等々、非常にクオリティの高い楽曲揃いの好盤。

05.12.24 (sat)
KEVIN LEE & THE LONESOME CITY KINGS「RESTLESS」アメリカの産業ロック93年作。SURVIVORのFRANKIE SULLIVANがプロデュースに関わっています。JOHN CAFFERTY & THE BEABER BROWN BAND等を思わせるキャッチーなフックを持ったアメリカン産業ロック。哀愁メロが軽快に駆け抜けるキャッチーなオープニングチューン"STANDING IN THE LINE OF FIRE"、JIM PETERIKが作曲にからんだ暖かみのあるゆったりとしたミドル”TIME ALONE"、ピアノに導かれたヴァースからサビへと感動的に盛り上がる"RIVER OF DOUBT"、ポジティヴな躍動感に満ちたキャッチーな産業曲"ONE LITTLE PROMISE"、ブルージーな渋みを帯びたGtフレーズが印象的な"MYSTERY MAN"、ソリッドなGtリフの哀愁ハードネス"ONE WAY OUT"等、典型的ですがクオリティの高いアメリカン産業ロックチューンが満載。良い。
SHOOTING STAR「LEAP OF FAITH」アメリカのメロディアスハード00年作。1曲目の"I JUST WANNA ROCK"が快活だけど普通のHRだったので、こういう方向性に変わってしまったのかな・・・と思ってたら、"IF YOU WANT IT"が叙情的なヴァイオリンのイントロからリリカルなピアノに導かれるスリリングな哀愁疾走チューンの名曲で、彼等の魅力を再確認。その後も、ヴァイオリンを交えた感動的なバラードのタイトルトラック、DEF LEPPARD的な重厚なアレンジの"SHE DRIVES ME CRAZY"、モロKANSASなドライヴ感のあるアップテンポ"FACE TO FACE"、リリカルな叙情バラード"HUNGRY EYES"、キャッチーな哀愁産業チューン"LOVE IS A SHIELD"、憂いを帯びたヴァースとキャッチーなサビメロの"PROMISES"、ラストを飾るドラマティックなプログレハードチューン"HIGHER POWER"等、ブランクを感じさせない秀曲を集めた会心作。想像以上に良かった。
STEVE GRACE「LIBERTY ROAD」アメリカのCCMシンガー94年作。テンガロンハットに髭モジャのジャケ通り、ブルーズ/カントリー路線に傾倒した作風。"DROUGHTLAND RAIN"や"TEXAS"等はEXILE等を思わせる爽やかなカントリー調R&R。
PETER SHAMBROOK「S.T」アメリカのCCMシンガー91年作。力強く芯のあるVoに、ピアノとアコギ中心のアレンジの、爽やかで大らかなメロディックロック。
GRINGOS LOCOS「PUNCH DRUNK」フィンランドのメロディアスハード89年作。アメリカンでスリージーな雰囲気のあるHRで、北欧的な哀愁よりは、快活なメロディが中心。キャッチーなサビメロの"STRAIGHT TO YOUR HEART"、DEEP PURPLE的なアップテンポのシャッフルナンバー"LIVING ON BORROWED TIME"、LAメタルっぽい明るく快活なパーティロック"LIVIN' IN YOUR LOVIN' LIGHT"等が佳曲。BON JOVIの「NEW JERSEY」っぽい雰囲気のブルーズ/カントリー的な要素を取り入れた楽曲もあり。
FORE「THE RACE」ドイツの男女ハイテクAORデュオ90年作。厚みのあるKeyと軽快なGtアレンジに、スムースでタイトに洗練された歌メロのAOR。スケールの大きいサウンドにポップなメロのミドルテンポのタイトルトラック、スリリングでタイトな歌メロがドライヴするハイテクAOR"SYSTEMATIC"、洗練されたアーバンなメロディがゆったりと流れる"ANGEL EYES"、ディストーションGtがキャッチーなメロディをダイナミックに導く"REVOLUTION CITY"等が良い感じ。
BLAD「S.T」PETER BLADなるスウェーデンのAORシンガー94年作。渋く枯れたビターな味わいとハートウォーミングな暖かさの同居するAOR。繊細なアコギと暖かいメロディの"THINGS WILL CHANGE"、胸に染み入る渋い哀愁メロがドライヴする秀曲"REACHING OUT"、穏やかでハートウォーミングなムードの"ONE IN THE CROWD"、ブルージーなトーンをさり気なく取り入れた軽やかな哀愁曲"KISS MY EYES"、ジャジーでグルーヴィーなムードたっぷりの"DO WE REALLY NEED THE PAIN"、腰の入った骨太のブルーズ曲"SAVE YOURSELF"、夜の雰囲気が似合うアーバンなメロディが軽やかに舞う"RISE ABOVE"、ラストを飾る感動的なメロディが秀逸な"CLEAR VISION"等、派手さは無いものの、胸に染みる大人の味わいのある楽曲がズラリ。
THE NAME「PROMISE」イギリスの産業ロック89年2nd。JOHN WETTONプロデュース。そのせいか否か、スケールが大きく堂々とした風格のある楽曲は、ASIAを彷彿させる部分が無きにしもあらず。重厚な叙情ミドルテンポのタイトルトラック、キャッチーなメロディが軽快にドライヴする"TAKE YOU UP"、雄大な広がりを感じさせる爽やかなメロディの"BLOWN BY THE WIND"、緊張感のあるリフで構成されたHRチューン"COLD"等が良い。英国の雄大な草原を思わせるような、瑞々しい爽やかさを感じさせる印象的なメロディが全体を覆うアルバム。

05.12.23 (fri)
THE KRY「WHAT ABOUT NOW」アメリカのCCM96年作。以前はアコースティックで軽いアレンジの楽曲が中心でしたが、このアルバムはかなりロック色の強い仕上がりになっており、AAA系モダンロックの趣が感じられます。ややハスキーな包容力のある歌唱を聴かせるVoは、何となくHARRY HESSに似た雰囲気で、そのせいかモダンロックに傾倒したHAREM SCAREMの「HIGHER」に近い印象もあります。なかなかクオリティの高いメロディックロックです。
S.I.M.「HEART OF GOLD」ドイツのAORハード91年作。男女ツインVoにタイトかつ軽やかなAORチューン。程良く彩りを加えるKeyとクリーントーンのGtアレンジは音を詰め込まないスッキリとした音造りで、あまりドイツ臭の無い爽やかなメロディとも相まって、洗練された雰囲気。インディながらも好印象なアルバム。
BIGSTORM「LIVING IN EXILE」オーストラリアの産業ロック89年作。煌びやかなKey、厚みのあるコーラス、軽やかなGtアレンジを施した軽快な躍動感のある産業ロック。Voがややダミ声なのがちょっと違和感ありますが、爽やかな楽曲の内容は素晴らしく、PSEUDO ECHOの「RACE」あたりを思わせる雰囲気。これは掘り出しモノ。
PAUL SMITH「LIVE & LEARN」アメリカのCCMシンガー86年ソロ作。煌びやかなKeyが舞う非常に洗練されたAORハード。産業ロック的な厚みのあるアレンジにキャッチーなメロディが躍動するアップテンポ"EVERLASTING JOY"、叙情的なゆったりしたバラード"NEVER BE ANOTHER"、重厚感のあるリズムと渋いサックスの音色が絡むドラマティックなミドル"KEEP THE LIGHT ON"、アーバンな哀愁メロディの"LET LOVE HAPPEN TO YOU"、弾むようなKeyアレンジがポップな楽曲にマッチした"PRAISEMAKER"等、適度なハードさを持った楽曲と美しいバラードのバランスの取れた構成。CCM名盤の中の一枚。
NOUVEAUX「...AND THIS IS HOW I FEEL」アメリカのCCM96年2nd。ELEFANTE兄弟プロデュース。DEF LEPPARDっぽさの感じられた1stと異なり、アコギを軸に据えた軽やかなアレンジに、美しいコーラスワークを随所にフィーチュアした爽やかなメロディックロック。美しく穏やかなメロディが胸に染み込む好盤。
HARLOW「S.T」アメリカの女性Vo入りメロディアスハード90年作。元BLACK 'N BLUEのGtであるTOMMY THAYERが参加。TERESA STRALEYのパワフルな歌唱を活かした叙情的なHRで、ミドル〜バラード系の楽曲が多め。日本語のコーラスをフィーチュアしたヘヴィで叙情的なミドル"SILENCE"、泣きメロの哀愁バラード"DON'T SAY WE'RE OVER"、キャッチーな躍動感のあるアップテンポ"EMPTY"等が良い感じ。

05.12.22 (thu)
JAMIE SLOCUM「SOMEONE LIKE YOU」アメリカのCCMシンガー01年作。爽やかなメロディをフィーチュアした軽快なメロディックロック調の楽曲。ハートウォーミングなメロディが軽やかにドライヴする爽快なタイトルトラック、アコースティックでジワリと滲みるバラード"NEVER GONNA LET YOU GO"、ブルージーな雰囲気を取り入れたR&R"CAN'T DO IT ALONE"、ムーディでR&B的なスイング感のある"THIS FAMILIAR PLACE"、郷愁をそそる切ない叙情メロを雄大なスケールで聴かせる"HEADED FOR THE LIGHT"等、懐の深い多彩さを感じさせる佳曲揃い。

05.12.19 - 21 (mon - wed)
MILLIONS LIKE US「S.T」イギリスのAORデュオ87年作。英国らしいウェットな感覚と深みのあるアダルトなトーンを帯びたメロディを、ややポップかつタイトなアレンジで聴かせる楽曲。MICHAEL MCDONALDをもう少しポップに仕立てた印象か。なかなか良い感じ。
LOADED DICE「LET 'EM ROLL」アメリカンロック94年作。カントリー/ブルーズ的な要素が強く出た、非常にアメリカ的なアレンジの軽快なロックサウンド。メロディは爽やかで快活な雰囲気で、あまり泥臭い印象は感じません。
ANTON VERHAGEN「NOT AFRAID TO SERENADE」オランダのAORシンガー92年作。DrにJOURNEYのSTEVE SMITH参加。繊細なトーンながらも粘りと哀愁を感じさせるGtプレイを存分にフィーチュアしたソウルフルなAORハード。アダルトなテイストのメロディラインやコーラスの被せ方、ソロで円熟のプレイを聴かせるGtなんかが、DAKOTAの「THE LAST STANDING MAN」を彷彿とさせます。派手さは無いものの、職人芸を思わせる非常に卓越したメロディとアレンジが素晴らしく、隠れた名盤と言える出来映え。
BILLY & LISA「WAKE UP THE NEIGHBORS」アメリカの男女ハイテクAORデュオ88年作。STEELY DANで名高いGARY KATZがプロデュースを手掛けています。軽いシンセサウンドの女性Voモノなんですが、プロデューサーの影響なのかアレンジが結構凝ってます。特にGtのフィーチュア度合いがかなり高く、随所で泣きを帯びた熟練のプレイを聴かせてくれます。単なるハイテクAORではない深みが感じられます。RICK DERRINGERがGtで1曲参加。
ヤフオク出品してます。

05.12.17 - 18 (sat - sun)
KEVIN RALEIGH「DELUSIONS OF GRANDEUR」某氏に教えてもらって購入したMICHAEL STANLEY BANDのKeyのソロ89年作。ソウルフルな本人のVoを活かしたタイトなAORハード/産業ロック。渋くアダルトなムードを漂わせたメロディやグルーヴ感は、JOHN SLOMANの「DISAPPEARANCES CAN BE DECEPTIVE」を思わせる仕上がり。KeyやGtプレイも引きの美学というか、聴かせるべき所ではキッチリ主張しつつも、全体的に歌メロを盛り立てる大人のプレイに徹しているという印象。
AIRLESS「2ND ROUND」スペインのメロディアスハード05年作。RBERT R. RODRIGOのGtプレイを前面にフィーチュアしたGtオリエンテッドなメロハー。キレのあるソリッドなファストチューンである"IT'S UP TO YOU"や"CROSS THE LINE"だけでなく、ヘヴィなグルーヴ感を打ち出したタイトルトラック、爽やかでハートウォーミングなメロディの"HANDFUL OF LIES"、ザクザクとしたGtリフと哀愁メロディが絡む"THE STORM"、イントロのハーモニーが印象的なハードポップ調の"NEVER FALL FOR LOVE"等、様々なタイプの楽曲でアルバムにフックを設けようという意図は好感触。ただ、プレイや楽曲の充実振りに比べて歌メロがやや弱いような気がするのも確か。このテの質実剛健な感じのするメロハーバンドって貴重なので頑張って欲しい。
MAURO SCOCCO「S.T」元RATATAのスウェーデンのAORシンガー88年1stソロ。RATATAでのポップな雰囲気を少し残しつつも、全体的には北欧らしい透明感と翳りを帯びた、穏やかでスムースなAOR調の楽曲がメイン。繊細なピアノに乗せて切々と歌い上げる"HEM TILL STOCKHOLM"、現地でヒットしたというキャッチーなミドル"SARAH"、RATATAを思わせるポップな"JULIA"、渋くビターなテイストのバラード"OND CIRKEL"、仄かな憂いがいかにも北欧AOR的なトーンの"HUR MANGA GANGER"、ハートウォーミングなメロディが胸を暖かくさせる"VAD SKA JAG SAGA"等が良い。

05.12.16 (fri)
KARLA「S.T」アメリカの女性HRシンガー90年作。ドスの効いたパワフルで張りのあるVoを活かしたHRで、LITA FORD等を彷彿とさせます。キャッチーなアメリカンHR"OUTSIDER"、重厚で叙情味をタップリ帯びたパワーバラード"LOVE WON'T WAIT"、ZEP的なムードのある"I'M ALL OVER YOU"、ソリッドなGtリフをフィーチュアしたHMチューン"HOLD ON"等、かなりバラエティに富んだ内容。
PETRA「BEAT THE SYSTEM」クリスチャン・メロディアスハードの大御所PETRAの全盛期84年作。このアルバムでは軽快さや爽やかさといった要素よりも、重厚で勇壮なミドルテンポの楽曲が印象的。メロディのクオリティは流石。
PETRA「BACK TO THE STREET」クリスチャン・メロディアスハードの大御所PETRAの全盛期86年作。ELEFANTE兄弟プロデュース。煌めくKeyアレンジと透明感のある爽快なメロディが堪能できる名盤。
PETRA「THIS MEANS WAR!」
クリスチャン・メロディアスハードの大御所PETRAの全盛期87年作。ELEFANTE兄弟プロデュース。このアルバムから徐々にハードになっていきます。名盤「BACK TO THE STREET」と「ON FIRE!」の間の過渡期的な印象はありますが、メロディのクオリティは十分に高いです。
PETRA「ON FIRE!」クリスチャン・メロディアスハードの大御所PETRAの全盛期88年作。ELEFANTE兄弟プロデュース。ハードさとゴージャスなKeyアレンジが最もバランス良く整った理想的なメロディアスハードで、当然メロディも絶品。個人的にはPETRAの最高傑作はこのアルバムと思っています。
PETRA「WAKE-UP CALL」アメリカのベテランCCM93年作。BROWN BANNISTERプロデュース。90年代以降のPETRAはHR色を強める代わりにメロディの魅力をどんどん失っていきますが、このアルバムはまだ聴けるレベルを維持しています。80年代のような産業ロック調のアレンジはほとんど聴かれませんが、比較的シンプルなアレンジながらも快活で爽やかなメロディの魅力が随所に感じられます。"PRAYING MAN"、"BELIEVER IN DEED"、"JUST REACH OUT"等は感動的なメロディを配した中々の佳曲。

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