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2006年1月前半

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06.1.15 (sun)
ERIC MARTIN「SOMEWHERE IN THE MIDDLE」元MR.BIGのVoのソロ98年作。アコギをメインにしたオーガニックで軽やかな楽曲。ブルーズ/カントリーベースの楽曲に乗せたカラリとした爽やかなメロディを、リラックスしたムードで歌っています。"DON'T COUT ME OUT"や"OVER MY HEART"等での、ジワリと胸に染み込むような優しい歌唱が魅力的。
ZAR「SORTED OUT」ドイツのメロディアスハード91年2nd。より硬質感のあるGtを全面に出してハードさが強まった印象。Gtはネオクラシカル色が強くなり、様式美的なソロを随所で披露しています。哀愁のメロディがなかなか良い感じ。
ZAR「FROM WELCOME...TO GOODBYE」ドイツのメロディアスハード93年3rd。ある程度硬質感のあるGtリフと煌びやかなKeyアレンジを施した、程良く憂いを帯びた叙情的なメロディの欧州型メロハー。2ndに比べてKeyアレンジが格段にゴージャスになっており、メロディもメジャー感が増した印象。特に前半の流れが格好良い。1stで歌っていたJOHN LAWTONが1曲ゲスト参加しています。
MONSTER「THROUGH THE EYES OF THE WORLD」元MALICEのGtとB、元BLACK'N BLUEのDrが結成したアメリカのメロディアスハード95年作。MAX NORMANプロデュース。芯の太いハイトーンVoに、厚みのあるサウンドのGtオリエンテッドなメロハー。どことなくRAINBOWをヘヴィにしたような印象の楽曲で、日本のANTHEMやDOUBLE DEALERに近いかも。そう言えばVoの声質も森川に似ているような。なかなか格好良い。
SCANNER「HYPER TRACE」ドイツのメロディックスピードメタル88年1st。ヒステリックなハイトーンVoとスピーディーな疾走感溢れるクサいメロディと、モノに初期HELLOWEENのフォロワー。キャッチーなメロディや破綻の無い演奏のクオリティも高く、このテのバンドの中ではかなり好印象。
BRYAN DUNCAN「MERCY」アメリカの元SWEET COMFORT BANDのVoのソロ92年作。MICHAEL OMARTIAN、ROBBIE BUCHANAN等がアレンジを手掛けています。ソウルフルな味わいがが絶品の歌唱を活かしたAOR。ファンキーに弾けるメロディをポップにまとめた"MERCY ME"、スムースでアーバンなメロディが正にAOR!といった趣の"INTO MY SOUL"、CCMらしい静謐な雰囲気のあるバラード"YOU DON'T LEAVE ME LONELY"、北欧AORかと思わせる冷ややかで透明感のある哀愁メロが強力なバラード"I'LL NOT FORGET YOU"等、ファンキーにポップにメロウに、自在に歌いこなす歌唱を堪能できる一枚。このアルバムが彼の代表作とされているようです。
STEVE GREEN「THE LETTER」アメリカの元WHITE HEARTのVoのソロ96年作。ゆったりとした穏やかな心安まるメロディのAOR。以前のような大仰で演劇的な楽曲はなく、コンテンポラリーなサウンドの美しいメロディのバラードがメイン。和めます。
SHADOW KING「S.T」LOU GRAMM、BRUCE TURGON、VIVIAN CAMPBELL等が参加したプチ・スーパーグループの91年作。KEITH OLSENプロデュース。FOREIGNERをHR寄りにしたような産業ロック。ビッグなコーラスと哀愁メロが秀逸な"WHAT WOULD IT TAKE"、"ONCE UPON A TIME"、コンパクトにまとまったキャッチーなHR"BOY"、リリカルなKeyに翳りを帯びたメロディの産業チューン"THIS HEART OF STONE"等、1枚きりで終わってしまったものの、楽曲のクオリティは非常に高いです。

06.1.13 - 14 (fri - sat)
BLIND VENGEANCE「S.T」後にHAREM SCAREMを結成するHARRY HESSとDARREN SMITHが在籍したメロディアスHMの85年作。1曲目のカヴァー"NIGHT MUSIC"こそハードポップですが、その後は切れ味鋭いGtリフで構成された楽曲中心で、後の姿を思わせる要素は殆どありません。しかし、硬質感のあるGtリフに翳りのある歌メロを乗せたメロディアスHM"LEAVE ME TONIGHT"、コンパクトにまとまった小気味良いリフが何となくMETALLICAの1stの楽曲を思わせる"METAL OVER MIND"、重厚感のあるメロディアスなミドルチューン"I MIGHT(YOU WILL)"等、やや青さが感じられるものの、HMアルバムとしてなかなか格好良い出来です。サウンドはかなりチープですが・・・。
BILOXI「RIGHT THE MUSIC」アメリカのメロディアスハード久々の02年2nd。美しいコーラスと煌びやかなKeyアレンジを施した適度にハードなJOURNEY型メロハー。爽やかなメロディが素晴らしいオープニングチューン"OUT ON THE STREETS"、重厚なGtリフに哀愁メロが絡むミドル"LISTEN"、切ないメロディをややハードなアレンジで聴かせるパワーバラード"LAY"、キャッチーで爽快なアップテンポ"SOMEONE"等、前半〜中盤が良い感じ。後半はモダンロック的な味付けの楽曲が顔を出しますが、叙情的なメロディで上手くまとめていると思います。
LAURA BRANIGAN「TOUCH」アメリカの女性シンガー87年作。STEVE THOMSONの1stを手掛けていたDAVID KERSHENBAUMとBOB MARLETTEのコンビがプロデュースとアレンジを手掛けています。Key中心ながらも随所にGtフレーズを導入したハードテイストのキャッチーなAOR。BERLINのような憂いのある叙情メロディの"OVER LOVE"、ハード目のGtアレンジに爽やかでキャッチーなメロディの"ANGELS CALLING"、爽快でノリの良いポップソング"SHATTERED GLASS"、SHA-BOOM等を思わせるダンサブルな哀愁ハードポップ"WHATEVER I DO"、叙情的な哀愁バラード"CRY WOLF"等、やや打ち込み色が強いものの、クオリティの高い楽曲揃い。
LEGEND「LIGHT IN EXTENSION」イギリスのメロディアスハード91年1st。繊細でオペラティックな女性Voに泣きのGtをフィーチュアしたプログレハード的な楽曲。スリリングな展開と叙情的なメロディのキラーなタイトルトラック、エンディングの泣きのGtソロが圧巻のアップテンポ"WINDSONG"、繊細なピアノとメランコリックなメロディのヴァースからドラマティックな展開を見せるプログレハードチューン"EVIDENCE OF AUTUMN"等が特に良い。
ALLIED FORCES「R.U. WILD」アメリカのメロディアスハード99年作。煌びやかなKeyアレンジを施した適度にハードなアレンジに、爽やかなメロディの楽曲。BOSTONのような美しいコーラスが印象的な"ALLIED FORCES"、ソリッドなGtリフに哀愁メロの"ALL OUT OF LOVE"、爽快なメロディのアップテンポ"ON THE RUN"、ゆったりとした叙情的なメロディがまたもBOSTONを思わせる"EYES OF WONDER"等、なかなか出来の良い佳曲が揃っています。ゲストVoに元TYKETTOのDANNY VAUGHNが参加、3曲で歌っています。
THE BRYAN HUGHES GROUP「BREAK THE RULES」元BEAU GESTEのBRYAN HUGHES率いるカナダのメロディアスハード90年作。泣きのGtと哀愁メロディを随所にフィーチュアした楽曲は、BEAU GESTEをGtオリエンテッドにしたような雰囲気。何も言うこと無しの名作。
220 VOLT「EYE TO EYE」スウェーデンのメロディアスハード88年4th。MAX NORMANをプロデューサーに迎えてアメリカでレコーディングした結果、非常に垢抜けたサウンドに。憂いを帯びた北欧っぽいメロディを残しつつもコンパクトにまとまったキャッチーなHRチューンに仕上げたその雰囲気は、BONFIREの3rdでの変化に近いものがあります。切ない哀愁のメロディ展開が絶妙な名曲"BEAT OF A HEART"、キャッチーなサビメロが印象的なタイトルトラック、ヴェールのようなKeyアレンジを施した叙情的なバラード"LOVE IS ALL YOU NEED"、ソリッドなGtリフが小気味良くドライヴする"LIVE IT UP"、ハートウォーミングな優しいメロディの"STILL IN LOVE"等が特に良い感じ。
ENUFF Z'NUFF「STRENGTH」アメリカンHR91年名盤2nd。どこか退廃的で妖しい翳りを帯びたメロディを、コンパクトでグルーヴ感のあるGtリフに乗せてポップに仕上げた楽曲。切ない歌メロだけでなく、Gtプレイも魅力タップリで、タイトルトラックでの重厚なヘヴィプレイ、"IN CROWD"でのメタリックなリフ、"GOODBYE"での感情タップリの泣きのソロ等、Gtだけ聴いてても楽しめる。やはりENUFF Z'NUFFの最高傑作はコレだなあ。
SCOTT WENZEL「HEART LIKE THUNDER」元WHITECROSSのVoのソロ93年作。DEF LEPPARDを思わせるコーラスのキャッチーなHR"ONE GOD,ONE LOVE"、繊細で美しいメロディのバラード"GIVE UP YOUR HEART"、爽やかなメロディが軽快に舞う"HEART ON FIRE"、泣きのGtをフィーチュアしたドラマティックなバラード"SARAH"、ポップなメロディを小気味良いGtリフに乗せたタイトルトラック等、爽快で美しいメロディの佳曲揃い。
ヤフオク出品してます。以前買い逃してから、ずーっと探してたWAVEの1stをようやくゲット!嬉しい!

06.1.12 (thu)
DAGGER「NOT AFRAID OF THE NIGHT」カナダのメロディアスハード85年作。所謂ヘアメタルというやつで、適度にハードなLAメタル的なGtリフにキャッチーなメロディを乗せた楽曲。ステディなリズムに重厚でキャッチーなサビメロがRATT等を思わせる"DO IT AGAIN"、哀愁メロが美味しいタイトルトラック、重厚で堂々としたミドル"IT'S ALRIGHT"、爽やかなサビメロのノリノリポップなHR"GIVE'EM WHAT THEY WANT"、メランコリックで叙情的なバラード"AS THE HEART FALLS DOWN"等が良い感じ。
BLACKFISH「S.T」アメリカのインディ・メロディアスハード93年作。WHITE LIONあたりを思わせる仄かに湿り気を帯びたメロディアスなアメリカンHR。エッジのあるGtリフに、適度にキャッチーなメロディを乗せた楽曲はインディにしては結構クオリティが高く、特に叙情的なミドル〜バラードのメロディが良い感じ。モダン・ヘヴィ系を連想させる味気無いジャケのせいで損をしてると思います。
JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND「EDDIE & THE CRUISERS」アメリカの産業ロック83年作で、同名映画のサントラ盤。軽快な古き良きアメリカンロックという雰囲気。アレンジも軽くシンプルで、産業度は低いです。JOHN CAFFERTYが10曲中6曲をプレイしており、その他は本当のオールディーズな楽曲が収録されています。
ITCHYCOO「S.T」スウェーデンの男女ハードポップデュオ03年作。ややザラついた感触のモダンなアレンジを施したキャッチーで躍動感のあるポップな楽曲。爽やかなメロディの中に北欧らしい憂いを織り込んだメロディは素晴らしく、INVERTIGOが北欧っぽい楽曲をプレイしているような雰囲気。憂いのメロと爆発力のある展開がTHE RASMUSなんかも思わせる"CRASH COURSE IN LOVE"や"SO GOODBYE"、冷たい透明感のあるスローチューン"DON'T LET YOURSELF DOWN"、爽やかでキャッチーなアップテンポ"LOVETRAIN"、ヘヴィなグルーヴ感のある"COME UNDONE"、物悲しい悲哀のメロディが胸を抉る"PIERCING TO MY SOUL"等々、全曲素晴らしいクオリティ。これは強力だ!
TOTAL STRANGER「S.T」カナダのメロディアスハード96年作。適度なKeyと厚みのあるコーラスアレンジを施したオーソドックスなJOURNEY型メロハー。泣きのGtと哀愁のメロディをフィーチュアした"PARADISE"、ピアノを軸にした大らかなバラード"SHY AWAY"、爽やかでキャッチーな"CAN'T STOP"等、楽曲はなかなか粒揃い。
期待半分、不安半分の「白夜行」ですが。見始めた時は、この演出はありえんだろ!と憤慨しつつ見てましたが、まあこういう描き方もアリかな、という気もしてきた。何というか、原作を裏側から描いた感じというか、刑事モノを倒叙モノとして作り変えたというか。少なくとも原作とは全く違うモノになりそうな予感、というかもう全然違う。許せん!と怒る人もいるだろう。原作を知らずに先入観無しで見れば、それなりに面白そうじゃなかろうか。

06.1.11 (wed)
MEGAFORCE「SOCIAL DISEASE」スイスのメロディアスハード94年作。オーソドックスなGtオリエンテッドのメロハー。翳りを帯びたメロディのBONFIRE型欧州メロハー"SHELTER IN MY DESPAIR"、爽やかなメロディがキャッチーに躍動するタイトルトラック、アコギによる大陸的なバラード"TRANSMISSIONS OF SENSES"、重厚なGtリフのヘヴィミドルチューン"VICTIMS OF LOVE"等、様々なタイプの楽曲をソツなく収めたアルバム。まずまずの出来。
MYLON & BROKEN HEART「FACE THE MUSIC」アメリカのCCM88年作。メロディ、プロダクション共に、より洗練され産業度の高くなったアルバム。爽やかでキャッチーなメロディが軽快にドライヴするアップテンポ"WON BY ONE"、ややハードなGtをフィーチュアした産業チューン"SIXTEEN"、仄かに哀愁を帯びたメロと叙情的なGtソロが印象的なAORハード"MODERN MAN"、ドラマティックで美しいKeyイントロが素晴らしいライトポップ"AGAIN AND AGAIN"、ホーリィで美しいバラード"LAMB OF GOD" 等、秀曲・佳曲揃いの好盤。
JESTER'S TEARS「REFLECTIONS」ドイツのKey入りメロディックHM96年5曲入りミニ。所謂ジャーマンメタル的な臭いメロディが疾走する楽曲。不安定なハイトーンやチープな音質がB級臭いですが、楽曲の構成やメロディに光るものはあります。オープニングの疾走曲"DIFFERENT WORLD"と展開のあるインスト"MACCHINA DELL'ORO"が良い。
MINATON「ONE DAY IN PARADISE」NEDY JOHN CROSS率いるブルガリアのメロディアスハード94年作。当初はNEDY JOHN CROSS名義で出てました。KLAUS MEINE似のハイトーンVoで、ゴージャスなオーケストレーションを施したキャッチーな楽曲を歌い上げます。爽やかで透明感のあるアップテンポ"RUN TO WIN"、ドラマティックな展開を見せる華麗なバラードのタイトルトラック、重厚で大仰なアレンジの物悲しいバラード"DOWN BY THE QUAY"、ハイライトチューンでもあるスリリングな疾走チューン"HIGHLIFE IN THE NIGHT"等が特に良い。何曲かブルーズテイストのある楽曲もあって曲調にバラつきもあるものの、出来は良いです。ゼロから日本盤が出るにあたって曲順が変えてありますが、元の方が良かったな・・・。余談ですが、日本盤を出す時に曲順変えるのは個人的にはどうかと思うんですよね。担当者の意欲は分かるんですが、アーティストの意向を無視してるような気がするし、結局元の方が良い場合が多い気がする。MOZARTの1stとかも「"SPEED TRAIN"で始まるのが良いのに、何で変えるわけ?」と思った覚えがあります。
JESTER'S TEARSは、大学時代、ブルーベルレコードで店長に言われるがまま、ワケの分からんCDを漁っていた頃に買ったCDで、当時を思い出すなあ。あとDECEIVERとか、ANGUISHとか、MASTERS CHILDとか、HANKERとか・・・。そういえばEDGUYの1stもあの頃店長のオススメで買ったんやなあ。懐かしい。

06.1.10 (tue)
BRENT BOURGEOIS「COME JOIN THE LIVING WORLD」元BOURGEOIS TAGGの片割れのCCMシンガー94年3rdソロ。前作はどちらかというとR&B的なムードが強かったのに対し、今作では少し枯れた雰囲気のあるハートウォーミングなメロディの楽曲が中心で、ある意味非常にCCMらしい内容になっています。全編優しく包まれるような包容力のあるメロディに満ちており、彼の作品の中では間違いなくベストの出来。
ALLIES「THE RIVER」アメリカのCCM90年作。初期の産業路線とは異なり、R&Bやフュージョンのテイストを取り入れたメロディックロック。サックスが舞うファンキーでアップなゴスペルチューン"TAKE ME TO THE RIVER"、軽快で軽やかなR&R"CARRIED AWAY"、超ハイテンションな演奏が強力なフュージョンチューン"MULE-HEADED MAN"、繊細で美しいバラード"SOMEONE TO TURN TO"、MR.BIGを思わせるスウィングするHR"ROCK N' ROLL ANGEL"と"BURDEN DOWN"等々、何と言うか、玄人好みしそうな楽曲が並んでいます。方向性はともかく楽曲の出来自体は悪くないですし、BOB CARLISLEは伸びと粘りのある絶品の歌唱を聴かせており、むしろこういうタイプの楽曲の方がフィットしているような気がします。

06.1.9 (mon)
MYLON LEFEVRE & BROKEN HEART「CRACK THE SKY」アメリカのCCM87年作。重厚なアレンジの躍動感ある産業ロック。ホーリィで爽やかなサビメロを煌びやかでハードなアレンジで聴かせるタイトルトラック、憂いと緊張感のあるKeyアレンジの哀愁AORハード"CLOSER THAN A HEARTBEAT"、ゆったりとした壮大なアレンジを施した大仰なバラード"I BELONG"、物悲しく叙情的なメロディのミドル"REACH FOR THE SKY"、ハートウォーミングでポジティヴなメロディが素晴らしい産業チューン"HEART ON FIRE"等、上質な産業チューンの数々が楽しめる好盤。
STEVE PERRY「STREET TALK」JOURNEYのVoの1stソロ83年作。RANDY GOODRUMとの共作曲が多数。JOURNEYをよりマイルドにしたようなAOR。「RAISED ON RADIO」が好きな僕にとっては、この位のソフトさが心地良く、JOURNEYより良いんじゃないの?とか思ってしまう。"GO AWAY"、"FOOLISH HEART"、"SHE'S MINE"、"CAPTURED BY THE MOMENT"といった哀愁メロウチューンが特にポイント高いし、TOTOを思わせるスリリングな哀愁ハード"YOU SHOULD BE HAPPY"も良い感じ。名作。
EZRA「SHAPES」FYREWORKSなるプログレバンドでも活動しているシンガーのANDY EDWARDS率いるイギリスのプログレハード94年作。シンフォニックなKeyと爽やかなメロディをフィーチュアしたドラマティックな楽曲。ソロパートではかなりテクニカルなプレイを聴かせますが、基本は爽やかなメロディのメロディアスハード的な楽曲で、非常に聴きやすいです。
AMAZE ME「S.T」スウェーデンのメロディアスハードデュオ95年1st。LARS ERIC MATTSSON'S VISION〜STATE OF MINDのCONNIE LINDがVo。重厚なアレンジを施した、北欧らしい透明感と哀愁を帯びたキャッチーなメロディの楽曲。"GODS GIFT TO WOMEN"のような明るい楽曲もあるものの、やはり耳を惹くのは"FAIRWARNING"、"YOU CAN'T HIDE"、"I DREAM LONG DISTANCE"のような、しっとりとした憂いを含んだ北欧ならではの楽曲。良い。
BLACK JESTER「DIARY OF A BLIND ANGEL」現在はMOONLIGHT CIRCUSとして活動しているイタリアのプログレハード92年1st。幻想的でシンフォニックなKeyとネオクラGtをフィーチュアしたドラマティックな楽曲。とにかくマトモな耳ではとても聴くに耐えない位、恐ろしく下手クソなVoとチープなプロダクションが、このアルバムを確実にB級にしてしまっているのですが、楽曲自体はドラマティックな展開が目白押しで、本当に良い。凄く好きなバンドで、買った当時から何度も聴いてるのに、このVoだけは未だに馴染めない。特にラスト曲の歌唱なんて、逆の意味で悶絶モノ。凄いよ、マジで。今までプロのバンド聴いた中で一番下手だと思う。何でこのシンガーを専任で入れたのか理解に苦しむわ。
DOCTOR ROCK AND THE WILD BUNCH「STARK RAVING MAD」カナダのSTEVE HOLLIDAYなる人物のプロジェクト94年2nd。1st同様HAREM SCAREMが全面バックアップ。内容の方も「MODE SWING」を彷彿させるGtオリエンテッドでキャッチーなメロディアスハード。格好良い。

06.1.8 (sun)
STAIRWAY「SYMPHONY OF LIFE」スイスのメロディアスハード96年作。多彩なKeyアレンジと泣きのGtをフィーチュアした欧州型哀愁メロハー。MASTERS CHILDあたりを思わせるキャッチーなサビメロの"STRANGE KIND OF GAME"、繊細なイントロから展開してSUBWAYの1stのようにスリリングに疾走する"TO THE ROCKS"、アコギとピアノによる叙情的なバラード"MOON"、物悲しいKeyの音色と独特の哀愁メロが印象的なタイトルトラック、RAINBOWの影響が見える哀愁シャッフル"BAD NEWS"、泣きのGtフレーズが炸裂するインスト"AMATERASU"等、ある程度のバラエティを感じさせつつ、クオリティの高い哀愁メロを聴かせてくれます。
STRANGEWAYS「WALK IN THE FIRE」名シンガーTERRY BROCKが在籍したイギリスのメロディアスハード89年3rd。リヴァーヴ多めのビッグなプロダクションの雄大な楽曲。メロハーというよりは産業ロックと呼んだ方がしっくりくるサウンドですが、TERRY BROCKの熱い歌唱と要所でしっかりとフィーチュアされたGtが柔和さを感じさせません。全体的にミドルテンポ主体でスリリングな展開があるわけではありませんが、JOURNEYを思わせる爽やかで大らかで、時に仄かな哀愁を含んだ楽曲は超ハイクオリティ。
ARSENIC「LADY SNIPER」フランスのメロディアスハード96年作。KILLERSのメンバーがプロデュースを手掛けているようです。KILLERSをメロハー寄りにしたようなスピーディーで格好良い楽曲。疾走パートはスリリングで非常に格好良く、ツインGtのハモリなんかも正にKILLERSを彷彿させますが、更にキャッチーなコーラスを導入したり、ハードポップ的な楽曲もやっていたり、幅の広さも伺えます。イマイチ洗練されていない部分もあるんですが、B級メロハーとしてはかなりのクオリティ。
MANSSON「ARCH OF DECADENCE」スウェーデンのテクニカルGt、MICHAEL MANSSON率いるメロディアスハード98年作。プロデュースにTOMMY HANSEN、DrにANDERS JOHANSSON、KeyにMAJESTICのRICHARD ANDERSSON、ゲストに同じくMAJESTICのPETER ESPINOZA、JONAS REINGOLD、PETE SANDBERGといった北欧オールスターズとでも言えそうな豪華メンツを揃えたアルバム。内容はRAINBOWの影響が顕著に伺える様式美メロディアスハード。選任のくせにダミ声がイマイチなVoはさておき、演奏は流石にしっかりしてますし、叙情的な哀愁を帯びた楽曲のクオリティも高い。
HOTWIRE「S.T」ドイツのメロディアスハード95年作。BONFIREのCLAUS LESSMANNとHANS ZILLERのプロデュース。内容の方も、BONFIREタイプと言って良い哀愁メロをフィーチュアした欧州型メロハーと、アメリカナイズドされた爽やかでポップな楽曲の2パターン。どちらの楽曲もキャッチーなメロディが良く出来ています。
CLOUSEAU「IN EVERY SMALL TOWN」ベルギーのメロディックロック93年作。RICK PRICEあたりをハードにしたような爽やかでハートウォーミングな楽曲。快活で爽やかな楽曲がドライヴする抜群のオープニングチューン"LIVE LIKE KINGS"、しっとりとした憂いを感じさせるミドル"TAKE ME DOWN"、繊細なサビメロが印象的なバラード"TAKE IT TO YOUR HEART"、1曲目と似た雰囲気の爽快で軽快なアップテンポ"CAROLINE"、ややブルージーで渋い雰囲気を感じさせる"OOH YEAR"、ハートウォーミングでキャッチーなメロディの"EVERY SINGLE TIME"等、どの曲も確かなクオリティを備えた高品質なアルバム。
EDIN-ADAHL「REVIVAL」スウェーデンのCCM91年作。ゴスペル調の女性コーラスを随所に施したソウルフルなAOR。ハイトーンを活かした粘りのある歌唱もR&Bテイストを感じさせます。全体的にR&B/ソウル的な趣の強い楽曲が多いですが、それでもクリアで透き通った音像は北欧の空気感をどことなく感じさせます。"TAKE ME THROUGH THE TEARS"や"FORGOTTEN CHILD"といった楽曲は、寂寥感のある冷たいトーンの哀愁メロディをフィーチュアした北欧AOR。
2 ROCKS「WHEN SANITY IS ACTING KIND OF WILD」スウェーデンの産業ロックデュオ91年作。厚みのあるKeyと結構ハードなサウンドを奏でるGt、そして重厚なコーラスアレンジを施した楽曲。キャッチーで印象的なコーラスを持った"LIAR(ANOTHER ONE)"、ややブルーズ色のある楽曲をブ厚いKeyとコーラスでポップに仕立てた"I'M GONNA BREAK YOU"、ハードなGtリフが躍動する"STRANGER STRANGER"、フュージョン的でテクニカルなインスト"I AM BATMAN"、泣きのGtとリリカルなKeyをフィーチュアした哀愁のヴァースから爽やかなサビへ展開する"TIME IS OUT"等、どの曲も非常にゴージャスなアレンジを施した楽曲。
ヤフオク出品してます。貫井徳朗「さよならの代わりに」読んだ。今までの作風とえらく違う。最後の真相が明かされるまでは、「駄作かな・・・」と思ってたものの、ラスト数ページで涙が止まらなくなった。こういうのは弱い。見事に泣きのツボに入ったわ。ネットで書評見てみても、あんまり評価されてないのよね・・・。(読んだらすぐ分かるので敢えて書くが)時間SFモノなんだが、東野圭吾の「トキオ」に匹敵するくらい泣いたぞ。

06.1.6 - 7 (fri - sat)
NOUVEAUX「BEGINNINGS」アメリカのCCM94年1st。DEF LEPPARDを思わせる重厚なアレンジに、EXTREMEを思わせるリズミックで快活なアメリカンHR的な楽曲。飛翔感のある爽やかなサビメロが秀逸な"HOLDING MY OWN"、哀愁メロを重厚でハードなアレンジで聴かせる"ALL THAT GLITTERS"、繊細で物悲しいバラード"SOME THINGS NEVER CHANGE"等、佳曲多数。
MYLON & BROKEN HEART「GREATEST HITS」アメリカのCCM88年初期ベスト盤。今では入手困難な初期4作からチョイスされているのが美味しい。爽やかで軽快なメロディックロック"FREE MAN"、重厚なコーラスを施したミドル"LOVE GOD HATE SIN"、憂いを帯びたメロディを淡々と綴るヴァースから爽やかなサビメロへ展開する"HE IS STRONG"、軽やかなR&Rチューン"GOSPEL SHIP"、爽やかなサビメロの産業ロック"CRACK THE SKY"、繊細で美しくも悲しいバラード"FOR MY GROWING"、リリカルなKeyアレンジにスリリングな緊張感のある哀愁ハード"THE WARRIOR"等、秀曲・佳曲揃いの良く出来たベスト盤。
MURDOCK「CRY INSIDE」オーストリアのメロディアスハード93年作。やや散漫に思えてしまう位様々なタイプの楽曲を詰め込んだ、バラエティに富んだアルバム。キャッチーなアメリカンHR的な"SO MANY WAYS"、欧州的な翳りのあるメロディアスハード"NO BRAIN NO HEADACHE"、ネオクラシカルなGtソロをフィーチュアした正統派HMチューン"EYES-A.S.O.T.T."、叙情的なバラード"LONELY IN LOVE"、跳ねるリズミックなGtリフで構成されたアメリカンHR的な"TURN ME ON"、重厚なメタルアンセム"POWER OF THE METAL"、繊細なツインリードをフィーチュアしたパワーバラード"BELIEVE IN DREAMS"、ジャーマンメタル的なキャッチーなコーラスが印象的な"STRONGER THAN EVER"、JAG PANZERを彷彿させるスリリングなGtリフが格好良い"WE'RE HERE TO ROCK"等々、Voの力量に若干難があるものの、なかなかの佳曲揃い。
MYLON LEFEVRE「FAITH,HOPE & LOVE」MYLON & BROKEN HEARTのVoのソロ92年作。バンドではかなりハードな楽曲をプレイしていますが、このソロ作では穏やかなAORを聴かせてくれます。繊細なアコギとストリングスが絡む"INVINCIBLE LOVE"、リリカルなKeyと厚みのあるコーラスアレンジを施した哀愁ハード"THE NAME OF THE LORD"、爽やかでポップなメロディの"DON'T SAY IT'S OVER"、アーバンでジャジーなムード漂うインスト"MASTERPEACE"、爽やかでキャッチーなメロディが軽やかに流れる"CALLIN' DOWN FIRE"等が良い感じ。バンド作と雰囲気は異なるものの、メロディの出来は流石。
STEVEN CURTIS CHAPMAN「SIGNS OF LIFE」アメリカのベテランCCMシンガーの96年作。BROWN BANNISTERプロデュース。アコギを上手く活かした軽いアレンジのメロディックロック。今作ではカントリーっぽいGtフレーズを随所に取り入れています。軽快で爽やかな楽曲がある一方、深みのある落ち着いたメロディも味わい深い。安定感のあるクオリティの高いアルバム。流石の出来。
STREAM「EXPERIMENTAL」カナダのメロディアスハード95年作。テクニカルなプレイを随所に聴かせるプログレメタル的な楽曲。QUEENSRYCHEをメタリックにしたような雰囲気もあり。硬質感のあるリフとフラッシーなフレーズを紡ぐGtと、一癖ある凝ったリズム隊が絡むインストパートは非常に充実しており、格好良い出来。インスト曲も3曲あり。
POINT OF GRACE「S.T」アメリカの女性4人組CCM93年1st。4人全員がVoを取るコーラスグループで、適度にGtと厚みのあるKeyアレンジ、美しいコーラスをフィーチュアしたポップなAOR。バラードだけで無く躍動感のあるポップチューンもあるので、アルバムにメリハリが感じられます。
THIS PICTURE「CITY OF SIN」イギリスのメロディックロック94年作。RUPERT HINEやRON NEVISONが数曲でプロデュースを手掛けています。翳りを帯びたメロディを熱く掻き鳴らされるオールドスクールなGtサウンドに乗せた楽曲。リリカルなピアノとグルーヴを感じさせるバンドサウンドに乗せて哀愁のメロディが舞う"THE GREAT ESCAPE"、70年代ロック的なムードのある"HIGHRISE"、繊細でフォーキーなヴァースからヘヴィなサビへ展開する"HANDS ON MY SOUL"、淡々とした穏やかなメロディが徐々に激しく盛り上がる"SYCAMORE SEEDS"、浮遊感のある哀愁メロが軽快に駆け抜けるタイトルトラック、熱い激情を吐き出すようなサビメロが格好良い哀愁チューン"HEART OF ANOTHER MAN"等、ややヴィンテージな雰囲気漂うサウンドが、一層ロックのダイナミズムを感じさせる楽曲揃い。格好良い。

06.1.5 (thu)
GLAD「FLOODGATES」アメリカのCCM92年作。美しいコーラスワークとピアノアレンジを存分に活かした極上のAOR。全体的に穏やかで落ち着いた楽曲が多い中で、大仰でクラシカルなKeyと多層的なコーラスアレンジを施したドラマティックな演出と、哀愁のヴァースから爽やかなサビメロへの見事な展開を見せる名曲"WE ARE RECEIVING A KINGDOM"、ポップなドライヴ感のあるキャッチーな"HIS SACRIFICE"、スリリングで緊張感のあるアレンジの哀愁AORハード"WHATEVER WAS MY GAIN"が特にアルバムのフックを設けています。とにかくコーラスの美しさは筆舌モノで、CCM界には美しいコーラスを武器にしたバンドは多数ありますが、彼等のそれは群を抜いていると思います。
PARADOX「OBVIOUS PUZZLE」カナダのメロディアスハード91年作。軽い彩り程度のKeyアレンジを施したGt主体のメロハー。BLVD.と例えられる事があるようですが、そこまで繊細な印象は無く、例えばWORRALあたりのようにある程度Gtが主張し、リズミックなリフの刻みで構成するアメリカナイズドされた快活な楽曲が中心です。

06.1.4 (wed)
RENE ANDERSEN「GOOD COMPANY」ノルウェーの元DREAM POLICEのVoのソロ96年作。アコギとピアノによるオーガニックなアレンジのAOR。心温まるメロディが素晴らしい"TOTALLY RANDOM MIND"、ルーズでレイドバックした雰囲気の"WHERE THE WIND BLOWS"、軽やかに舞うピアノアレンジが印象的な"WALKING ON WATER"、悲哀に満ちたバラード"WOMEN LIKE YOU"、スモーキーでアダルトなアーバンAOR"ROMANCE AND REVOLUTION"、爽やかなメロディが軽快にロックする"I'M READY"、レゲエアレンジが面白い"DOWN ON THE BEACH"等、シンプルながらも趣向を凝らしたアレンジで、ゆったりとしたムードですが飽きずに楽しめる一枚。ラストの寂寥感満点のバラード"ALL SHE'S GOT TO TURN TO"は息を飲む強烈な美しさ。

06.1.3 (tue)
THE CHURCH「THE BLURRED CHUSADE」オーストラリアのメロディックロック82年2nd。軽やかなGt中心のドライヴ感のあるアレンジに、ニューウェーブ的な浮遊感のあるメロディを乗せた楽曲。Voスタイルがあまり起伏を出さない悶々としたタイプなんですが、楽曲自体に爽やかな躍動感があるので全体的な印象は朗らかな感じ。このミスマッチ感がこのバンドの肝なのかも?
THE CHURCH「HEYDAY」オーストラリアのメロディックロック86年4th。軽快にドライヴするGtアレンジに、浮遊感のあるメロディを乗せた楽曲スタイルは変わりありませんが、このアルバムでは非常にメジャー感のあるサウンドになっており、時折哀愁を交えた歌メロの魅力も増して、アルバム全体のインパクトが強くなっています。本国でもかなり売れたようです。
THE CHURCH「STARFISH」オーストラリアのメロディックロック88年5th。このアルバムでは従来の軽快さを抑え目にして、繊細でアコースティカルなアレンジを施した、深みと憂いのある気怠げなムードのメロディをじっくりと聴かせる方向性の楽曲が増えています。これによってアルバム全体の叙情性や余韻といったものがより深く感じられるようになったように思います。このアルバムで日本デビューしたようです。

05.12.29 - 06.1.2 (thu - mon)
DAVID MULLEN「REVIVAL」アメリカのCCMシンガーの89年作。ハスキーで男臭さを感じさせるVoに、時に渋みを感じさせるキャッチーなメロディをオーガニックなロックアレンジで大らかに聴かせる楽曲。特にCCMである事を意識させない普遍的なロックサウンド。爽やかなメロディが軽やかに流れるタイトルトラック、広がりを感じさせるメロディの"HEAVEN'S TO BETSY"等が良い。
LILA MCCANN「LILA」アメリカのニューカントリー系女性シンガーの97年1st。MARK SPIROプロデュース。アコースティックで軽やかなアレンジで爽快なメロディを聴かせる楽曲。若干カントリー色のあるアレンジが顔を出すものの、爽やかでメロディアスな女性歌モノと思って聴いて間違いの無いアルバム。MARK SPIROが作曲も手掛けた"I WANNA FALL IN LOVE"、"ALREADY SOMEBODY'S LOVER"、"SADDLE MY DREAMS"等はやはり流石の出来ですし、爽快なメロディがアップテンポに駆け抜ける"JUST ONE LITTLE KISS"は素晴らしい楽曲。
TWELVE DRUMMERS DRUMMING「WHERE THE WILD BUFFALO ROAMS」ドイツのメロディックロック88年作。軽快なアレンジに浮遊感のある涼しげなメロディを乗せた楽曲。CUTTING CREWやGLASS TIGER等に近い雰囲気。軽快な躍動感のある"I'LL BE THERE"、ゆったりとした憂いのメロディが切ない"TOO MUCH TOO SOON"、暖かみのあるサビメロの"THE LOVE"等が良い。
TREXEL「NOCTURNE」女性2人を含むアメリカのメロディアスハード95年作。Gtオリエンテッドなアレンジに憂いを感じさせるメロディを乗せた楽曲。適度な泣きのフレーズを随所に織り込んだGtはかなりテクニカルに弾きまくっており、楽曲に彩りとスリルを与えています。疾走曲が無いのが少し残念なんですが、繊細なバラードやテクニカルなインストを交えた構成はメリハリも効いており、インディHRとしてはなかなか格好良い仕上がりになっています。
URBAN HEROES「H0T PIECE OF MERCHANDISE」オランダのメロディックロック89年作。厚みのある柔和なKeyと軽やかなGtアレンジに、ニューウェーブ的でポップなメロディを乗せた楽曲。
FREDA「VALKOMMEN HERO」スウェーデンのAOR86年1st。実はCCMだったようです。後年の彼等の作風には大陸的な枯れた味わいが出てきますが、このアルバムではそういった要素は全く無く、冷ややかなトーンのKeyと軽やかなGtアレンジに、どこか郷愁を誘う憂いと透明感のあるメロディを乗せたメロディックロック的な楽曲。北欧のGLASS TIGERと言っても良い雰囲気。全体的にゆったりとした楽曲が多いですが、メロディは充実しています。再発にあたってボートラが3曲加わっています。
あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。久々に神戸を廻ってきましたが、やはりこっちでは見かけない盤が色々あって流石という感じ。ランキングも06年版にリセット。とりあえず暫定で1枚入れておきましたが、そこまで凄いアルバムというわけでも無いので。

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2006年1月前半

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