pseudology by yas-noMAININDEXLISTBESTCD HUNTLINK

BACK

2006年2月前半

NEXT

06.2.15 (wed)
NIKOLAJ STEEN「S.T」デンマークのAORシンガーの91年1st。AORといっても、このアルバムではファンキーでロック色の強い楽曲が多いです。完全にファンクロック的な"I WANT YOU"や"ANGEL"といった楽曲がある一方、キャッチーなサビとリズミックなアレンジがアメリカンHR的な"ROCK YOU TONIGHT"、爽やかなメロディの産業チューン"ONLY THE LOVE"、GLASS TIGER的なアップテンポ"DON'T GO AWAY"等、比較的バラエティに富んだ内容。ファンク色が苦手だとちょっとキツいかもしれませんが、メロディはなかなか良いものを持ってます。
JOSEFIN NILSSON「SHAPES」スウェーデンの女性シンガー93年作。ABBAのBENNY ANDERSSONとBJORN ULVAEUSがプロデュースから楽曲提供まで全面的に関わっています。当然内容はABBAを思わせる、厚みのあるKeyアレンジを施した適度に躍動感のあるキャッチーなポップソング。サビの盛り上がりが強力な"WE WON'T BE GOING ANYWHERE"、爽やかで広がりのあるサビメロがABBAっぽい"HIGH HOPES AND HEARTACHES"、ノリノリのダンサブルなポップス"MIDNIGHT DANCER"等が良い感じ。
THE RASMUSとHIMのチケット、ようやく購入。THE RASMUSの最近のセットリストを見つけたので貼っておこう。見たい人は反転して。01.Night After Night / 02.First Day Of My Life / 03.Lucifer's Angel / 04. Keep Your Heart Broken / 05.Shot / 06.Last Generation/ 07.Guilty / 08.Still Standing / 09.Immortal / 10.Chill(Acoustic) / 11.Days(Acoustic)? / 12.Liquid(Acoustic) / 13.In My Life / 14.Heart Of Misery / 15.No Fear / 16.Sail Away / (Ancore) 17.Rakkauslaulu? / 18.In The Shadows / 19. Don't Let Go 以上。新作中心に、過去の曲を適度に散りばめた、ありそうなセットだな。やっぱりアコースティックはやるのね・・・。個人的には全く不要なのだが。正直言ってウザい。あと、"Dead Promises"やってないがな!!俺が一番好きな曲なのに何でよりによって、この曲だけ外すかな。ライヴ映えしそうな曲なのに。ワケ分からん。何とかならんもんか。"Heartbreaker"も聴きたいなあ・・・。

06.2.14 (tue)
BURIED DREAMS「NECROSPHERE」メキシコのメロデス02年作。前作ではシンフォ系のメロデスだったようですが、今作ではKeyが抜け、非常に展開の多いテクニカルなデスラッシュ調の楽曲がメインで、所々で叙情的なメロディが唐突に顔を出すというスタイルになっています。個人的にはちょっと展開が多すぎてノリ難いな、という印象はあるんですが、クオリティは非常に高いと思います。
BREATHE「PEACE OF MIND」イギリスのAOR90年作。前作同様、スムースで耳当たりの良いアーバンなメロディをポップな味付けで聴かせます。やや憂いを帯びたムーディなメロディを適度に厚みのあるアレンジで装飾した楽曲は非常に聴きやすく、特に"WITHOUT YOUR LOVE"は産業ロック的と言って良い程のキャッチーが感じられる佳曲。
BATON ROUGE「LIGHTS OUT ON THE PLAYGROUND」KELLY KEELINGがVoを務めるアメリカのメロディアスハード91年作。。JACK PONTIがプロデュースと楽曲提供で絡んでいます。いかにもJACK PONTIらしいキャッチーなサビメロを持ったGtオリエンテッドなメロハー。なかなか格好良い楽曲が揃っています。
DANGER DANGERのGtは、ANDY TIMMONSじゃなかったのか・・・。当日の感想も修正しておこう。

06.2.13 (mon)
UNDERCOVER「DEVOTION」アメリカのクリスチャンメタル92年作。メタリックなGtリフを幾重にも積み重ねてグルーヴ感を生み出すUSメタル。メランコリックで繊細なパートが動と静の対比を見せ、楽曲によってはSAVATAGEっぽかったり、BLACK SABBATHっぽかったりします。
Z「KEEPERS OF THE SIGN」アメリカの正統派HM99年作。DIOを彷彿させるパワフルで粘りのある抜群の歌唱力を聴かせるVoが、やや様式美がかった重厚でドラマティックな楽曲を歌い上げます。メロディも秀逸で、"FIRE IN HER EYES"や"RESTLESS HEART"等は、ヘヴィなメロディアスハードと言っても良いくらいメロディアスな楽曲。TONY MARTIN在籍時のBLACK SABBATH+DOKKENという雰囲気で、かなり格好良い。
WAYNE WATSON「GIANTS IN THE LAND」アメリカのCCMシンガーの87年作。KeyにPHIL NAISH参加。柔和で厚みのあるKeyアレンジとハートウォーミングなメロディをフィーチュアした楽曲は、例えば産業ロック期のDAVID MEECEのメロウな楽曲に近い雰囲気。美しいバラード調の楽曲が中心で、特に爽快なメロディを軽やかなアコギアレンジと共に感動的に聴かせる"LOOKIN' OUT FOR NUMBER ONE"や、物悲しい哀愁メロをドラマティックに仕立てたタイトルトラックは秀逸な出来。
TWO OR MORE「WALKING ON THE WATER」アメリカのCCM98年作。ELEFANTE兄弟プロデュース。繊細なアコギ中心のアレンジに、美しいコーラスをフィーチュアした軽やかなメロディックロック。爽やかで叙情的なメロディが楽しめる好盤に仕上がっています。EXTREMEの"HOLEHEARTED"のカヴァー収録。
ペコさんのサイトでオーディオの電源周りのネタが出てたので僕の経験談を。機器を変えれば(善し悪しはともかく)確かに音も変わるんですが、僕の経験上、一番音が変わったのが実は電源ケーブル。僕もオーディオを始める前はケーブルで音が変わるなんて眉ツバモンだと思ってたんですが、本当にメチャクチャ変わるんですね、これが。特に低音の変わり方は凄い。ケーブルよって広がったり堅くなったり。専門店に行けば試聴用のケーブルをタダで貸してくれるので、何本か借りて違いを聴き比べてみると良く分かると思います。僕はあまりにも衝撃を受けたので、CDプレーヤーとアンプの電源各1本に、RCAケーブルとスピーカーケーブルの4本で20万以上使ってしまいました。やっぱ電源タップとか屋内配線とか変えると更に劇的に変わるのかなあ。また物欲が・・・。

06.2.12 (sun)
38 SPECIAL「TOUR DE FORCE」アメリカの産業ロック83年作。サザンロックから徐々に洗練されてきた彼等の作風が、最も産業ロック化した時代の作品。ブルーズ/カントリー的な要素は隠し味程度で殆ど前面には出てこず、全編でSURVIVORあたりを思わせるキャッチーなメロディをフィーチュアした楽曲が楽しめます。特にシングルカットされた"IF I'D BEEN THE ONE"は、高揚感のある爽快なメロディがドライヴする秀曲。
AD「ART OF THE STATE」元KANSASのKERRY LIVGREN率いるアメリカのプログレハード。VoはMICHAEL GLEASON。発表年は不明ですが、制作は85年頃。ADとしては2作目に位置するようです。ややプログレ的な展開を見せつつも、スペーシーなKeyとキャッチーなメロディに、聖歌隊を思わせるゴスペル調のコーラスアレンジを施した楽曲は非常に素晴らしい出来。一方で、"WE ARE THE MEN"はエスニックな音階を用いたプログレ色の強い楽曲だったりして、キャッチーさとプログレ色を上手く融合させています。
TOM KIMMEL「5 TO 1」アメリカの産業ロッカー86年作。アーシーな要素を仄かに含んだ爽快で軽やかなアメリカンロックはROBET TEPPERやJOHN WAITE等を彷彿させます。爽やかでキャッチーなメロディの"THAT'S FREEDOM"、アーバンな渋みを帯びた叙情バラード"A TO Z"、スリリングな哀愁ハード"TRUE LOVE"、柔和なKeyアレンジを施したハートウォーミングな"HEROES"等、オーソドックスながらも高品質な産業ロックチューンが楽しめる一枚。かなり良い感じ。
STEEPLECHASE「S.T」アメリカのメロディックロック81年作。HIGH VAULTAGEからの再発盤。未だ洗練されきっていない70年代ロックの雰囲気の残る楽曲に、キャッチーなコーラスと爽やかなメロディを乗せた産業ロック黎明期のサウンド。時にスペーシーなKeyアレンジも顔を出しますが、どちらかと言うとGt中心のアレンジ。躍動感のあるメロディアスな楽曲はなかなかの出来。
DWAYNE FORD「NEEDLESS FREAKING」カナダのSSWの81年作。DAVID FOSTERプロデュースで、演奏はお馴染みのTOTO勢。タイトなグルーヴ感のあるリズムとSTEVE LUKATHERの躍動感のあるGtプレイに、仄かに哀愁を帯びた洗練されたメロディを乗せた楽曲。産業ロックファンとしては、アルバム中盤にハードな曲調で盛り上がる"THE HURRICANE"、"MIDNIGHT RIDE"あたりが特に良い感じ。FOSTERが手掛けていない2曲は、どことなくカントリー調のバラード。
MIDPOINT「S.T」カナダのメロディアスハード95年6曲入りミニ。エンジニアとしてHAREM SCAREMのHARRY HESSが絡んでいます。そのせいか否か、Gtオリエンテッドな楽曲にキャッチーなメロディを乗せたスタイルは、どことなくHAREM SCAREMを連想させます。特に頭2曲の"IT'S ABOUT TIME"と"TANGLED WEB"は出来が良い。
M.T. EYES「FIRST LOOK」ドイツのメロディアスハード94年作。制作にAFFAIRのBOBBY ALTVATERが全面的に関わっています。厚みのあるKeyアレンジを施したキャッチーな楽曲は、KAROやROKOを思わせますが、彼等の持ち味が哀愁曲にあるのに対して、このバンドの場合は爽やかな楽曲が魅力的。特に中盤以降の"CARRY ON"、"CALL ME ANGEL"、"TELL ME WHY"といった爽快メロハーの連発は、かなり強力なインパクトがあります。
ヤフオク出品してます。

06.2.11 (sat)
PUR HARMONY「COLOURS」ドイツの産業ロック93年作。繊細なKeyと軽快なGtアレンジに爽やかで愛らしいメロディのポップな楽曲。透明感のある軽やかなVoの声質も楽曲にマッチしています。どの曲も柔和で朗らかな印象ですが、中でも爽快なメロディが躍動する"HEARTBEAT"は秀逸。非常に気持ち良く聴ける好盤。
DANGER DANGER「S.T」ライヴに向けて予習。アメリカンHR89年作。久々に聴いたけど、この1stはやっぱ名盤だ。哀愁メロハーの名曲"UNDER THE GUN"と爽快メロハーの名曲"ROCK AMERICA"の2大キラーチューンを筆頭に、ライヴで盛り上がるキャッチーなサビメロを持った典型的なアメリカンHRの"NAUGHTY NAUGHTY"と"BANG BANG"、ハートウォーミングなメロディが秀逸な"DON'T WALK AWAY"と"FEELS LIKE LOVE"、叙情的なバラードONE STEP FROM PARADISE"等々、正にアメリカンHRの粋を集めたような高品質盤。
DANGER DANGER「SCREW IT!」91年2nd。1stとほぼ同様の方向性ながらも、キラーチューンが無いんだよな、このアルバムって。勿論キャッチーな"MONKEY BUSINESS"、爽快な躍動感がある"CRAZY NITES"、シリアスな哀愁HR"BEAT THE BULLET"や"DON'T BLAME IT ON LOVE"等、良い曲は沢山あるものの、キラーというには弱い。あと、変なSEやラップの"YEAH,YOU WANT IT!"等の遊びが多すぎて、どうも散漫な印象。好きなアルバムではあるものの、ちょっと気になる部分も多かったりする。
今日はDANGER DANGERのライヴ。何故今のタイミングの来日なのか理解に苦しむものの、彼等のライヴが日本で観れるのは非常に嬉しい。メンバーも、知らない間にTED POLEYが復帰してたのね。で、ライヴの内容ですが、オープニングから"CRAZY NITES"、"UNDER THE GUN"、"MONKEY BUSINESS"、"BEAT THE BULLET"と1st〜2ndの美味しい曲の連続でいきなりの大盛り上がり!メチャ楽しい!中盤知らない曲(多分COCKROACHの曲かな?)を数曲プレイした後、後半はまたしても名曲"ROCK AMERICA"、"DON'T BLAME IT ON LOVE"、"BANG BANG"等で盛り上がって本編終了。アンコールは、観客のリクエストを聴きつつジャムで遊んだ後、"BOYS WILL BE BOYS"、"NAUGHTY NAUGHTY"で盛り上がって終了。いやあ良かった良かった。ちょっと曲間のMCが多すぎで流れが途切れがちかな、とも思ったものの、流石に1st〜2nd中心のセットリストは素晴らしかった。

06.2.10 (fri)
KELLI REISEN「SOMEDAY...」アメリカのCCM女性シンガーの95年作。ELEFANTE兄弟プロデュース。美しいコーラスとピアノアレンジが秀逸なバラード中心の構成。バラードとは言え、タイトなDrが楽曲にキレを与えています。悲哀のメロディを切々と歌い上げる"DID THE LILIES CRY?"、軽やかな躍動感のあるポップチューン"SOMETHING ABOUT HIS LOVE"、ストリングスアレンジを交えた感動的なメロディ展開が素晴らしい"LOVE EVERLASTING"等、CCMファンなら納得の出来映えの佳曲揃い。
NOIZE TOYS「FALLIN' IN LUST...(...AGAIN)」いかにもグラム的な派手なルックスのLAメタル89年作。POISONっぽい快活でキャッチーなHRに、ストリートっぽいラフでワイルドな雰囲気を取り入れた楽曲。取り立ててキラーチューンがある訳ではないですが、楽曲のクオリティはまずまずで、このテのアメリカンHRが好きな人なら楽しめるはず。

06.2.8 - 9 (wed - thu)
HIPSWAY「S.T」イギリスのポップス86年1st。軽やかなGtと柔和なシンセアレンジを施したポップな楽曲。イギリスらしさを感じさせる、どこか物憂げなメロディが印象的。
SOS FENGER「ON HOLIDAY」デンマークの女性シンガー92年作。最近のアルバムではAOR寄りの楽曲を歌っているのですが、このアルバムは完全にジャズバラード中心。穏やかでお洒落でジャジーな楽曲。
DWEEZIL ZAPPA「MY GUITAR WANTS TO KILL YOUR MAMA」FRANK ZAPPAの息子であるアメリカのGtの88年2nd。プロデュースはBEAU HILLで、DrにはSTEVE SMITH、TERRY BOZZIO、BOBBY BLOZERが参加。テクニカルなGtプレイをフィーチュアしたキャッチーなアメリカンHR。本人のVoがやや弱いものの、Gtオリエンテッドな楽曲とメロディの出来はなかなかのもの。アメリカンHRが好きなら楽しめる一枚になってますが、個人的にはちょっと快活すぎて、もうちょい哀愁なりメロウさが欲しいな、というところ。
BO KASPERS ORKESTER「PA HOTELL」スウェーデンのAOR94年作。ジャズやボサノバをポップに洗練させてお洒落に聴かせる楽曲。軽やかで繊細な歌唱も楽曲の雰囲気にあっており、リラックスして聴ける一枚になっています。

06.2.7 (tue)
BEAU GESTE「THE LAST REMIX」カナダのBEAU GESTEではなく、恐らくオランダのメロディアスハード91年作。軽やかなアレンジに爽やかなメロディの楽曲。柔和で爽快感満点のキラーチューン"TWO HEARTS"、ハートウォーミングなメロディをステディなリズムに乗せた"HERE SHE COMES AGAIN"、仄かな憂いを含んだアーバンなメロディが軽やかに躍動する"BACK ON MY FEET AGAIN"、クリアトーンの繊細なGtプレイのメロウなウエストコースト"SOLO"等、なかなかクオリティの高い楽曲が揃っています。
LILI & SUSSIE「ANYTIME」スウェーデンの女性ポップデュオ88年2nd。ポップでダンサブルなKeyアレンジのキャッチーな楽曲。やや歌謡曲的な切ない哀愁を帯びたシングル"ROBERT AND MARIE"、繊細な透明感と仄かな憂いを帯びたメロディの"MISS YOU"等では、いかにも北欧的な雰囲気を感じられますが、全体的には朗らかでキャッチーなシンセポップがメイン。重厚な打ち込み系ディスコチューン"GIRL WITH A BROKEN HEART"、爽快感タップリサビメロと仄かな憂いを帯びたヴァースとの対比が良い感じの"LOVING YOU IS ALL I KNOW"、暖かみのある叙情バラード"BEST YEARS OF OUR LIVES"等が良い感じ。メロは良いので、MADONNAの「TRUE BLUE」あたりが楽しめる人ならイケると思います。

06.2.6 (mon)
IN FLAMES「COME CLARITY」最新06年8th。前作、前々作も良いアルバムだったと思っているので、別に本作の前評判に対して特に期する所も無かったし、実際聴いてみても、そんなに違いが感じられないというのが正直な所。ただ、確かにGtリフのフックやソロパートの芳醇さといった、所謂メタル的な美味しい部分が一層強く感じられるようになってる気はします。それらと過去2作で開拓した歌メロや寂寥感のあるKeyアレンジが渾然一体となった楽曲は、かなり良い感じ。LISA MISKOVSKYが参加したドラマティックな"DEAD END"、昔のメランコリックな雰囲気を取り戻したタイトルトラック、Gtリフが格好良いデスラッシュ"VACUUM"、超メロディックな"VANISHING LIGHT"等が良い感じ。保守/革新が上手く融合した良いアルバムだと思うんですが、でも、これってDARK TRANQUILLITYが数作前からやってる方向性じゃないの?とか思ってしまったりもして。僕の中ではDT>IFなので。
MARTIE PETERS GROUP「S.T」デンマークの元PUSHのVoのソロプロジェクト05年作。メチャクチャPUSHに似てるバンドだなあ、なんて思ってたら、実際Voのソロだったとは・・・。MIKE TRAMP似のベタッとした湿り気のある声質で、アメリカンHRっぽいエッジと爽やかさの中に北欧の仄かな憂いと透明感を滲ませた楽曲を歌い上げるスタイルは、PUSHそのまま。楽曲のクオリティも全体的に高く、PUSHが気に入った人なら間違いなくイケる一枚。かく言う僕もPUSHは好きなバンドだったので、非常に気に入りました。
PUSH「MAXIMUM ENTERTAINMENT」で、そのPUSHの96年1st。この段階ではどちらかというとグルーヴ感のあるリフで構成されたアメリカンHRっぽさの方が前面に出ており、WHITE LIONのフォロワーという感じの楽曲が目立ちます。しっとり湿った叙情的な哀愁メロが美味しい"IN THIS TOGETHER"、繊細なアコギバラード"YOU BELONG TO ME"、爽やかなながらも仄かな憂いを含んだ"YEARS THAT WE WASTED"等では、後の成長を予見させる輝きが見て取れます。やや青さが感じられるものの、確かなクオリティを持ったアルバム。

06.2.3 - 5 (fri - sun)
NICHOLSON「UNDER THE INFLUENCES」カナダのAORシンガー95年作。ブルーズ/カントリーやジャズといった渋くアダルトなルーツを感じさせる楽曲。朗らかで軽快な"TROUBLE"、TONY CAREYを思わせる郷愁を帯びたブルージーな哀愁曲"LET'S LIVE FOR TODAY"、アーバンで繊細な"STILL THAT RIVER FLOWS"、MEAT LOAFを思わせるドラマティックな展開を見せる大作"FISHERMAN(THIS IS YOUR HOME)"等が印象的。
PARADISE LOST「S.T」イギリスのゴシックメタル05年10th。元祖ゴシックメタルたる彼等の面目躍如たる傑作。僕が完璧にハマっている北欧のゴシック勢とは似て非なる感触があって、宗教的荘厳さとか陰鬱さとか威厳とか、所謂「ゴシック」っぽさがPARADISE LOSTの場合、断然深いというか。これを聴くと北欧勢は「ゴシック風HR」とでも呼びたくなるというか。別にそれが悪いとは全然思ってないけど。正に「DRACONIAN TIMES」+「ONE SECOND」といったヘヴィなGtリフとソフィスティケイトされた洗練されたKeyアレンジが絶妙に絡んだ楽曲は、僕にとって彼等の最高傑作と断言できる素晴らしさ。
MASON RUFFNER「GYPSY BLOOD」アメリカの産業ロッカー87年作。ロカビリー調というか、ややオールドスクールな雰囲気の感じられるR&R。あのMARK AVSECがKeyで全面参加しており、彼のKeyアレンジもあって、単なるR&Rではなくキャッチーな産業ロックとギリギリ呼べる路線にとどまっています。
PRAYER「WRONG ADDRESS」フィンランドのメロディアスハード05年作。煌びやかなKeyと適度にハードなGtアレンジをフィーチュアしたオーソドックスなメロハー。Voが弱いのが難点ですが、哀愁のハモリが心地良いGtフレーズがかなり格好良く、BON JOVI+THIN LIZZYというレヴューを見ましたが、言い得て妙。古き良きHRの魅力を残しつつキャッチーな味付けを施した楽曲は、ありそうで無い感じ。気に入った。
裏BESTもアップしました。PARADISE LOSTが良かったので、BESTも一部修正。ゴシックばっかりになってしまった・・・。法事で広島へ行ったついでに広島〜岡山で猟盤。

06.2.2 (thu)
UNDERCOVER「FORUM」アメリカのクリスチャンメタル94年作。彼等のアルバムを聴くのは初めてですが、そのキャリアの中でも異質の作風のよう。全体的に翳りを帯びたダークなトーンの中で、様々なアレンジを凝らしたバラエティに富んだ楽曲をプレイしています。ヘヴィなGtリフがうねる"SPILL"、叙情プログレ的な趣のある繊細なミドル"THE MOON AND THE BLUE AROUND"、ダークでプログレッシヴで長大な"FORUM(LULLABY)"、急にカントリー調になる"CARMENITA"、JIMI HENDRIXのようなヘヴィブルーズ"POCKET FULL OF MONEY"、どこかGUNS'N ROSESのメロウな楽曲を思わせるアメリカンロック的な"(TELL ME)EVERYTHING ABOUT YOU"等、やや散漫にさえ思える楽曲群。
PARADOX「S.T」カナダの産業ロック89年1st。柔和なKeyアレンジを施した爽やかでスムースな楽曲。2ndは少しロックよりのスタイルになっていましたが、この1stは、仄かに哀愁を帯びた透明感のあるメロディと適度な躍動感が、正にBOULEVARDタイプと呼ぶに相応しい出来。全体的に出来の良い楽曲が揃っていますが、哀愁ハードな"ONE LOOK"、超BOULEVARD的なキラーチューン"WHEN YOU PLAY"、瑞々しい爽やかさを感じさせるメロディの"ANOTHER DAY"、キャッチーなメロディがポップに躍動する"SOME KIND OF LOVIN'"等を擁する中盤の充実は強力。
STRANGE ADVANCE「OVER 60 MINUTES WITH...」カナダの産業ロックデュオのベスト盤87年作。82年の1st「WORLDS AWAY」と85年の2nd「2WO」から16曲を収録。BRUCE FAIRBAIRNがプロデュースを一部手掛けています。。柔和でスペーシーなKeyアレンジを施したポップな楽曲。ゆったりとした叙情的でアンビエントな雰囲気漂う"WORLD'S AWAY"や躍動感溢れるハードポップ的な"SHE CONTROLS ME"等がメイン。如何にも当時のカナディアン産業ロックの風情が感じられます。

06.2.1 (wed)
LOUISE GOFFIN「SOMETIMES A CIRCLE」CAROLE KINGの娘であるアメリカの女性シンガー02年作。古いレコードのような質感のあるウォームなサウンドと音を詰め込まない隙間のあるアレンジに、語りかけるような淡々とした歌唱が、淡い叙情味を帯びて徐々に胸に染みていくような楽曲。一聴して地味な印象を受けますが、非常にサウンドを吟味したアーティスティックな作品という感じがします。

BACK

2006年2月前半

NEXT