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2006年2月後半

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06.2.27 - 3.04 (mon - sat)
GOLDBRICK「S.T」梶山章と森川之雄が組んだ日本の様式美HRの03年1st。このスタイルはRAINBOWに思い入れのある日本人しかできないだろうなあ、と思わせるRAINBOWの美味しい所の粋を集めたようなアルバム。Gtプレイは絶品だし、Voも日本人にしては非常にレベルが高いし、楽曲のクオリティも抜群だし、という事で、RAINBOWが好きか否かで評価が決まってしまうような気がする。僕は大好き。それにしてもGtプレイ、特にソロの組み立ては素晴らしい出来で、どの曲でも見事に楽曲の雰囲気に合ったプレイを奏でてくれるんですが、特に"DON'T LET ME DOWN"のソロは悶絶モノ。
HEAVENS FIRE「THE OUTSIDE」カナダのメロディアスハード00年作。テクニカルなGtプレイをフィーチュアした正統派メロハー。DOKKEN+QUEENSRYCHEのフレーバーというか。歌メロやSEとかKeyの使い方に若干「OPERATION:MINDCRIME」時代のQUEENSRICHEっぽさがあるような。前半かなり格好良い楽曲が続くものの中盤以降若干メロの魅力が薄れてきます。が、ラスト2曲にキャッチーで爽快な楽曲を持ってきた事で大分印象が良くなりました。真っ当なメロハーをやろうとしている姿勢は非常に好印象で、ハイクオリティなインディUSメロハーという雰囲気のアルバムでした。
VICTORY「DON'T GET MAD...GET EVEN」TOMMY NEWTONやHERMAN FRANKが在籍するドイツのメロディアスハード86年2nd。SINNERや初期BONFIREを思わせる欧州型メロハーで、小気味良くキレのあるGtリフと哀愁の歌メロが織り成すタイトかつキャッチーな楽曲は、決して派手さは無いものの、コンパクトに格好良く仕上がっています。なかなかの好盤。
PONT NEUF「S.T」ドイツの女性Vo産業ロック90年作。適度にハードなGtと柔和で厚みのあるKeyアレンジに、欧州らしい翳りのある哀愁メロを乗せた楽曲は、例えばBERLINのGtを強くしたような雰囲気か。洗練度合いはあまり高くないもののメロディの質は高く、欧州型インディ哀愁ハードポップ/産業ロックという括りの中では、かなり上質な出来のアルバムと言えます。
ERIC GADD「THE RIGHT WAY」本国ではグラミー賞を獲るくらいメジャーなAORシンガーの97年作。ファルセットを多用したソウルフルな歌唱で、R&Bテイストが入った繊細かつポップなAORを歌い上げます。透明感のある涼しげなサウンドと、マイルドなコーラスアレンジを施したスムースなメロディラインが北欧の空気感を感じさせます。
HIGHER GROUND「A THOUSAND PIECES」スウェーデンのメロディアスハード04年作。何というか、北欧AORハード系のバンドが、骨太なサウンドでAAA系モダンロックをプレイしたような、そんな印象の楽曲。ダイナミックなGtリフが構築する広がりのある楽曲と熱くエモーショナルなメロディはAAA系を思わせるんですが、そこに仄かに織り込まれる透明感や爽やかさが北欧らしさを感じさせます。繊細なアコギを用いたメロウな楽曲ではSTAGE DOLLSっぽさも感じたり。結構オリジナリティのあるサウンドで、メロの質も高く好印象な一枚。
GRAF「ODDITY TO ACCEPTANCE」ノルウェーのLAVAのBのソロ01年作。EGIL ELDOENやSVEIN DAG HAUGEといったLAVAのメンバーが少しだけゲスト参加もしているようです。内容の方はLAVAのようなジャズ/ファンク色は殆ど感じられない、軽やかなGtと適度なテクノロジを用いたモダンでポップなAORといった雰囲気。前半は親しみやすいメロディの穏やかなポップソングという印象で、後半になるにつれ、北欧的な憂いや透明感がやや前面に出てきて、例えばTORSTEIN FLAKNEのソロ作やLAVAの最新作「ALIBI」の楽曲に近いムードの楽曲が出てきます。穏やかで叙情的なメロディが楽しめる佳作。
HOOBASTANK「S.T」アメリカのラウドロック01年1st。メタリックなグルーヴ感のあるGtリフとメロディアスな歌メロのコントラストは、LINKIN PARKのメロディアスな楽曲に近いんだろうか。メロハー系の人からはHAREM SCAREM「MOOD SWING」に例えられたりしてたようだが、その気持ちも分かる。なかなか格好良い。
■急に体調を崩し、THE RASMUSのライヴを断念・・・。■IN FLAMESの新譜にも参加しているLISA MISKOVSKYの1stが、ボートラ6曲入りで再発されてたので聴いてみた。よりアコースティック寄りの楽曲になっており、1曲はかなり良いが、あとはまあまあ。買い直す価値があるかは微妙な感じ。ジャケがちょっと明るくなってます。■久々に気合い入れて猟盤。詳しくはCD HUNTにて。■東野圭吾の直木賞受賞作にして去年のミステリランキング総ナメの「容疑者Xの献身」やっと読んだ。コレは凄いよ。

06.2.26 (sun)
DODO & THE DODOS「5」デンマークの女性Vo入りAOR98年5th。エレクトロニクスを多用したモダンで厚みのあるアレンジと、よりポップに時にR&B寄りのムードも感じさせる歌メロは、前作より更にモダンな印象で、普遍的な女性Vo歌モノに近づいた印象。ソウルフルな哀愁メロがグルーヴィに舞う"HUND OG KAT"、ポジティヴでハートウォーミングなメロディの"JEG KENDER EN ENGEL"、物憂げなメロディがLANA LANEに似たムードを感じさせる"HJAELPELOSE HJERTE"等、どの楽曲も親しみやすいメロディが好印象のアルバム。
EVEREVE「REGRET」ドイツのゴシックメタル99年作。ザクザクしたメタリックなGtリフにデジ風味のKeyサウンド、そしてダークな哀愁を感じさせつつもキャッチーな趣すら感じる歌メロは、北欧産のメランコリックゴシックに非常に近い雰囲気。TO/DIE/FORをメタリックにした感じでしょうか。THE ANIMALSのカヴァー"HOUSE OF THE RISING SUN"も激ハマリ。
EDDIE MONEY「LOVE AND MONEY」アメリカのシンガーソングライター95年作。RICHIE ZITO、CURT CUOMOプロデュース。彼のアルバムの中ではAOR色の強い一枚で、落ち着いていながらも重厚感のあるハイクオリティな楽曲が楽しめます。
ETERNAL RYTE「WORLD REQUIEM」メタル然とした要素の強かった初期STRYPERのフォロワー90年作。PURE METAL盤ソリッドなGtリフに載せて勇壮たる歌メロが舞うメロディックHM。STRYPERに比べるとややフックが弱い気もしますが、充分格好良い。

06.2.25 (sat)
SONICFLOOD「S.T」アメリカのCCM99年作。オルタナを通過したAAA系モダンロックという感じのサウンド。前半は鳴りの良いエッジのあるGtにキャッチーなメロディを乗せたロック色の強い楽曲中心で、中盤にかけて繊細なアコギを軸に据えたメロウな楽曲が増えてきます。ストリングスを用いた壮大な雰囲気の"HOLINESS"やアンビエントな雰囲気の"SOMETHING ABOUT THAT NAME"等、捻りの効いた楽曲もあり、メリハリのある流れになっています。
TRADEMARK「ANOTHER TIME ANOTHER PLACE」ドイツのAORトリオの97年作。コーラスグループのような美しいハーモニーをフィーチュアした繊細でメロウな楽曲と、グルーヴ感のあるエレクトロニクスなアレンジを施したアーバンな哀愁が感じられるR&B的な楽曲の2パターンが収録されています。個人的にはSAVAGE GARDENっぽさもある後者の楽曲も非常に好きですが、やはり4 HIM等を思わせる美しいメロディが堪能できる前者の楽曲が秀逸な出来。
BOB WELCH「FRENCH KISS」元FLEETWOOD MACのシンガー兼Gtの77年作。動きのあるベースのサウンドがグルーヴ感を感じさせるタイトな演奏とポップでスムースなメロディが同居する楽曲。多少古さは感じさせるものの、ポップな楽曲が好きなら一聴の価値あり。
PLUS ONE「THE PROMISE」アメリカのCCM系ボーイズコーラスグループの00年1st。DAVID FOSTERがプロデュースに絡んでいます。美しいコーラスをフィーチュアした爽やかでメロウな楽曲。繊細な泣きのアコギを伴ったラテン調の哀愁バラードも何曲かあって、アルバムのフックになっています。
PLUS ONE「EXODUS」コーラスグループからロックバンドへ転身したアメリカのCCM03年。適度にエッジのあるGtサウンドと冷ややかな音色のKeyアレンジに、翳りを帯びた哀愁メロディを乗せた楽曲。個人的にはこのスタイルの方が断然好み。冷ややかなKeyに力強い哀愁メロの"OUTLAW"、切ないメロディが軽やかに流れる"BE LOVE"、ゴシック調のKeyとヘヴィなGtリフの"POOR MAN"、悲哀に満ちた激情バラード"QUEST OF MANY TRAILS"、サビメロで感動的な盛り上がりを見せる"LIKE A KITE"等が良い感じ。

06.2.24 (fri)
PLANETSHAKERS「OPEN UP THE GATES」アメリカのCCM04年作。AAA系モダンロックに近い雰囲気で、結構エッジのあるGtサウンドに仄かな憂いを含んだ爽やかでキャッチーなメロディを乗せた楽曲。オープニングからノリの良いタイトルトラック、"RESCUE ME"と続き、メロウな哀愁バラード"YOU ARE HOLY"でジワリと感動させる流れでツカみはバッチリ。その後も非常にクオリティの高い楽曲が続く好盤。
FUNHOUSE「S.T」MARIUS MULLERなるGtが率いるノルウェーのHR90年作。ブルージーなGtプレイをフィーチュアした70年代的なHR。ブルージーで艶と粘りのあるGtプレイは非常に色気があり、昔のRICHIE BLACKMOREのブルージーなプレイをはじめとした、このテのGtが楽しめる人なら聴き応えタップリでしょう。"COME TOGETHER"や"FOXY LADY"のカヴァーも収録されています。ちなみにMARIUS MULLERは99年にバイク事故で亡くなっています。

06.2.23 (thu)
JASON INGRAM「S.T」アメリカのCCMシンガー01年作。軽やかなアコギにテクノロジーを程良く溶け込ませたモダンなアレンジに、爽やかでハートウォーミングなメロディを乗せた楽曲。スタイルとしては結構ありがちなんですが、全曲自作のメロディのクオリティが半端じゃなく高く、爽やかに駆け抜ける軽快な楽曲も、仄かな憂いがジワリと胸に染み込む穏やかな楽曲も、全て強力。ENIGMAを思わせる賛美歌的なコーラスアレンジを施した""I'M RICH,I'M POOR"、息を飲む美しいメロディがピアノとストリングスに乗せてしっとりと綴られる"SPEAK MY NAME"といったあたりが特に素晴らしい。プロデュースのJOHN LAWRYというのは、あのPETRAのKeyなんでしょうか?
HENNING KVITNES' LITTLE EDEN「SOLITUDE ROAD」ノルウェーのAORシンガー88年作。アコギをメインにした繊細なアレンジに、カントリー色のある渋いメロディを乗せたAOR。

06.2.22 (wed)
FFH「STILL THE CROSS」アメリカのCCM04年作。このアルバムでは、何故か4人とも楽器としてもクレジットされています。ハートウォーミングなメロディはそのままに、ロック的な躍動感がプラスされたような印象。キャッチーなメロディを適度にエッジのあるGtサウンドに乗せた"YOU DRIVE I'LL RIDE"、QUEENを思わせるキュートなメロディが印象的な"ALL PART OF THE WALK"等がフックとなり、アルバムのメリハリが出てきています。良い。
HEADPINS「LINE OF FIRE」元CHILLIWACKのGtのBRYAN MACLEODが、VoにDARBY MILLSを迎えて結成したカナダのメロディアスハード83年作。ソリッドなGtリフとアメリカンHR的なカラリと乾いたメロディをフィーチュアした楽曲は、VAN HALENあたりを思わせる雰囲気。JANIS JOPLINのようなパワフルでハスキーな歌唱もかなりのインパクト。アダルトな渋さとHR的な格好良さが同居した好盤。
OUTRIDER「NO WAY OUT」アメリカのAORハード91年作。TOTOを彷彿させる、ある程度タイトなアレンジと洗練されたメロディをフィーチュアしたAORチューン。ある意味TOTOよりもキャッチーに思えるメロウで哀愁を帯びたメロディが非常に秀逸で、インディAORハードの名盤と呼んでも差し支えない出来映え。

06.2.21 (tue)
FFH「FOUND A PLACE」アメリカのCCM00年作。女性1人を含む4人組で、一応コーラスグループになるんでしょうか。アコギ中心の軽やかなアレンジに、美しいコーラスを交えた暖かみのあるメロディの楽曲。コレという強力な楽曲は無いんですが、どの曲も充分に及第点超えで、CCM好きなら手堅く楽しめる一枚かと。
ICE BLUE「S.T」スペインのメロディアスハード02年1st。初期BON JOVIを思わせる、煌びやかなKeyと適度にハードなGtアレンジを施した哀愁メロハー。Voの歌唱力も甘いしアレンジも練り不足で、ハッキリいってまだまだ垢抜けない印象は拭えないものの、それを差し引いても余りあるのがそのメロディの魅力。数曲爽やか系の楽曲があるものの、全体的にを欧州的な憂いを帯びたメロディが支配しており、哀愁好きには堪えられない出来。メロディだけを取ってみれば、少なくとも同郷の91 SUITEやGOLDEN FARMあたりと比較しても遜色無いんじゃないでしょうか。

06.2.20 (mon)
THE STORYTELLER「S.T」スウェーデンのメロパワ00年作。HAMMERFALL直系の勇壮なパワーメタルに、ヴァイキングメタル風のトラッドテイストを盛り込んだ楽曲。ジャケがあまりにもお粗末なのでB級間違いなしと思って聴いたんですが、意外にも高品質。展開・メロディ共にお約束的な部分があるものの、なかなか格好良い出来で気に入った。あのSTEVEN ANDERSONがGtソロを弾いているというのも意外なサプライズ。
ROSEBUD「S.T」ドイツのメロディアスハード90年作。欧州的な湿り気よりは快活な躍動感が強く感じられる楽曲。キレのあるGtリフが小気味良いドライブ感を演出し、そこにキャッチーなメロディを乗せた楽曲は、ややアメリカナイズドされた最近のBONFIREといった趣。リフのグルーヴ感は時にAC/DC的な雰囲気もあり。全曲かなりクオリティが高いんですが、特に爽快感満点の"FIRE"は秀逸な出来。名盤というワケでも無いんですが、掘り出し物的な一枚。
THE BRIDGE「DEMO」LILLIAN AXE活動停止中に、VoのRON TAYLORが結成したアメリカのメロディックロックデュオの97年作。アコギを中心にした穏やかで爽やかなメロディの楽曲。ヘヴィなアレンジだったLILLIAN AXEとは耳当たりが異なりますが、透明感のある繊細なメロディにはその面影が感じられます。

06.2.19 (sun)
SWIRL 360「ASK ANYBODY」アメリカの兄弟ハードポップデュオの98年1st。エレクトロニクスな雰囲気が適度に感じられるモダンなアレンジに、軽快で躍動感のある爽やかで甘いメロディの楽曲。少し切ないメロのバラードも良いフックになってます。どの曲も非常にキャッチーで、このテのポップ系が好きな人なら間違い無く楽しめる一枚。
SACRIFICE「ON THE ALTAR OF ROCK」スイスのメロディアスHM85年盤。やや高音部がヒステリックなハイトーンVoと泣きのツインリードをフィーチュアした哀愁HM。1曲目の疾走チューン"THE EYES OF THE POSSIBLE"での、ハイトーンのシャウトを一発かましてから悶絶の哀愁ツインリードという展開で好きモノならばKO間違い無し。"HOT STREET"はドラマティックなインストで、RIOTの"NARITA"を思わせます。"REASON OF SILENCE"等での歌メロのセンスもかなりのもので、サウンドのチープさがB級感を漂わせていますが、非常に格好良いアルバムだと思います。
CLAY CROSSE「I SURRENDER ALL」アメリカのCCMシンガーの新曲2曲をプラスしたベスト盤99年作。ソウルフルな歌唱が映える穏やかで美しい楽曲。新曲ではBOB CARLISLEともデュエットも披露しています。
CLAY CROSSE「STAINED GLASS」アメリカのCCMシンガーの97年作。前作まではいかにもCCMなスムースなAORをプレイしていましたが、今作ではややラフさを残したモダンなアレンジを施した、少しロック色の感じられる楽曲が中心になっています。"CONSIDER THE CHOICES"、"WICKED"等は深みのある哀愁メロディが味わえる佳曲。個人的には彼のアルバムの中では一番好み。
COLOURHAUS「WATER TO THE SOUL」男女ポップデュオ92年作。ROXETTEやシンディ・ローパーあたりを思わせるポップでキャッチーな楽曲。それなりにGtもフィーチュアされてます。
CONNIE SCOTT「LIVE TO TELL」カナダのCCM女性シンガー92年作。IMAGE 7盤。メロウで美しいメロディのバラード中心のAORですが、適度にハードなGtをフィーチュアしたメロディックロック的な楽曲も数曲あり。メロディのクオリティは高く、安心して楽しめる一枚。
CROSSECTION「BREAKING GROUND」カナダのクリスチャンAORハードの2st。WHITEHEARTを更にHR寄りにした感じ。AORの洗練さとHRの格好良さが絶妙にブレンドされたソリッドでタイトなアルバム。
CRUMBACHER「TAME THE VOLCANO」アメリカのCCM/メロディアスハードの88年4th。ゴージャスなKeyとキャッチーなコーラスを施したポップでキャッチーな楽曲。超名盤の2ndには劣りますが、柔和で親しみやすいハイクオリティなメロディの宝庫。
CRUMBACHER/DUKE「WORLDS AWAY」STEPHEN CRUMBACHERとCHRISTOPHER DUKEのプロジェクト90年作。CRUMBACHERの最高傑作は断然2ndですが、その次に来るのは恐らくこのアルバム。Keyをふんだんに使用したポップな楽曲がメインですが、一方メロハー的な展開の楽曲もあり、中でも"LATTER RAINS"は超ドラマティックな哀愁メロハーの名曲。
CRYSTAL LEWIS「LET LOVE IN」CCM女性Voシンガーの90年作2nd。多少打ち込み色もあるスムースでコンテンポラリーなAOR。"SET YA FREE"や"DANGEROUS GROUND"は、ハード目のGtをフィーチュアしたタイトな楽曲。
DALTON「THE RACE IS ON」元TREATのMATS DAHLBERGが結成したスウェーデンのメロディアスハード87年1st。初期TREATを思わせる煌めくKeyアレンジに北欧の透明感たっぷりのキャッチーな楽曲。
DALTON「INJECTION」元TREATのMATS DAHLBERGが結成したスウェーデンのメロディアスハード89年2nd。北欧らしさに加え、ややアメリカナイズドされたメジャー感を感じさせるアルバムで、TREATというよりはポップな時代のEUROPEという表現がピッタリと来ます。特に1曲目の"GO FOR IT!"はそのままEUROPEの楽曲と言っても通用しそうな雰囲気。
DAN LUCAS「2000!」元KAROのVoのソロ94年作。ソングライターにMARK SPIRO、DESMOND CHILD、GtにはMICHAEL LANDAU、MICHAEL THOMPSON、KANE ROBERTS等、産業ロック系の豪華メンツが参加したアルバム。少しブルーズテイストの入ったキャッチーなメロディアスハード。
DANGEROUS TOYS「S.T」アメリカンHRの89年作。MOTLEY CRUEやSKID ROWあたりを連想させる、キャッチーながらも、ワイルド&ダーティーな雰囲気を感じさせるハードR&R。クオリティはかなり高いです。
DARYL HALL「THREE HEARTS IN THE HAPPY ENDING MACHINE」HALL & OATESの片割れのソロ86年作。非常にポップな楽曲揃いですが、特にシングルの"DREAMTIME"は秀逸。
DAVID ZAFFIRO「SURRENDER ABSOLUTE」元BLOODGOODのGtで、現在はプロデューサーとして活躍中のCCM系Gtソロ92年作。アコギを巧く活かした渋めのメロディアスハード。本人のVoも非常に深みがあって上手い。しかし、一番の聴き所は3曲あるインストで、どれも豊かなメロディを持った素晴らしい構成の楽曲。
DECEIVER「TALES OF TIME」ドイツのメロディアスハード94年作。マイナーながらも質の高いバンドを多く抱える「BATTERY」レーベルからのリリースですが、これはその中でもMASTER'S CHILDと並ぶトップクラスのクオリティ。全曲素晴らしい歌メロとGtプレイの連発。10年前に聴きまくった個人的大名盤です。
DEREK ST. HOLMES「THEN AND NOW」かつてMSGにも在籍したVo兼Gtのソロ作。GLENN HUGHES的なソウルフルなVoに、時折ブルージーでアコースティックなテイストのアメリカンロック。渋く叙情的なメロディがVoにマッチして味わい深い。
DEVICE「22B3」HOLLY KNIGHT率いる産業ロック86年作。MIKE CHAPMANプロデュース。ゴージャスなKeyアレンジがふんだんに施されたキャッチーな楽曲。HR的なスリリングなメロディ展開も随所に聴かれる哀愁曲が素晴らしく、彼女のアルバムの中でも最もクオリティの高い一枚と言えます。
DIAMOND IN THE ROUGH「S.T」カナダの産業ロック96年作。LONG ISLAND盤。GtにRIK EMMETT、RAY ROPER等が参加。アーバンに洗練されたAOR的なセンスと、リリカルで煌びやかなKeyとキャッチーなメロディを聴かせる産業ロックっぽさを併せ持ったアルバム。スムースかつパッションのあるGtプレイも魅力的。非常にハイクオリティな楽曲揃いの名盤。
IAN CUSSICK「RUNAWAY TRAIN」イギリスの産業ロッカーの91年作「FOREVER」からのシングル。少しシンフォプログレハード風味のある、重厚で堂々とした楽曲。この1曲だけでは何とも言い難いものの、アルバムを聴きたくさせるだけの魅力は感じられる。詳細不明ながらも、ちょっと気になるアーティスト。
ヤフオク出品してます。■タダ券を貰ったので、久々に映画を観に行く。「フライトプラン」。みなとみらいに新しく(って程最近でもないが)出来たシネコンに朝一に自転車で行ったんですが、最近の映画館は快適ですねえ。一日中映画をハシゴして過ごす休日なんかもオツなモンじゃないかと思ってしまいました。そんな時間も金も無いですが。肝心の映画の内容は、大した話では無かったですが、まあそれなりに面白かったです。■横浜に行くより楽なので、みなとみらいに中古CD屋ができないもんだろうか。BLITZも出来た事だし。■VANILA NINJAの2ndはメタル。

06.2.18 (sat)
DAVID ZAFFIRO「THE OTHER SIDE」プロデューサーとしても活躍している元BLOODGOODのGtの1stソロ89年作。キレのある泣きのGtと美しいコーラスを存分にフィーチュアしたメロディアスハード。軽快なドライヴ感のある"STAY"、ソリッドなGtリフがLAメタル調の"WHERE ARE YOU NOW"、泣きのイントロから軽やかで爽快なメロディに展開する"DIVERSITY"、キャッチーなハードポップ調の"YOU"等、秀曲揃いの格好良い一枚。
BURN「SO FAR,SO BAD」イギリスのメロディアスハード93年1st。BON JOVI的なハスキーVoに、適度な華やかさを添えるKeyアレンジと適度にハードなGtリフが織り成すオーソドックスなアメリカンHR的なサウンド。B!でもそれなりに高評価されていましたが、良質な楽曲揃いの好盤かと思います。
CHASE「IN PURSUIT」アメリカのクリスチャンHRの93年作。ミドルテンポのLAメタル的な楽曲を繊細で透明感溢れるメロディと美しいコーラスで装飾した楽曲。BILL BAUMGARTプロデュース。
CHER「HEART OF STONE」アメリカの女性シンガー89年作。JOHN KALODNER指揮の元、豪華メンツのバックアップを受けた産業ロックの好盤。DIANE WARREN、DESMOND CHILD、MICHAEL BOLTON、BOB HALIGAN JR.、BON JOVI & SAMBORA、JONATHAN CAINというライター陣の名前から想像できるサウンドそのままです。
CHRYZTYNE「TALES OF PARADISE」ドイツのKey入5人組メロディアスハード93年作。キラキラしたKeyに、ハードさを十分に感じさせるエッジのあるGtサウンドの欧州型哀愁メロハー。癖のあるVoが若干気になりますが、メロディはかなりのハイクオリティです。
CINEMA FACE「S.T」カナダのメロディックロック94年作。スペーシーなKeyと美しいコーラスをフィーチュアしたドラマティックな楽曲は、プログレハード的な趣もやや感じられます。トリッキーなリフをフィーチュアした癖のある"UGLY SISTERS"、ドライヴ感のある哀愁チューン"FOR YOUR OWN GOOD"、プログレハード的な展開を見せる"CALLIN' THE SHOTS"、爽快なメロディが細かなGtリフと共に駆け抜ける"LEAD US ON"、叙情的なバラード"HEAVEN KNOWS"等、一筋縄では行かない個性的な楽曲が揃っています。
CITY BOY「YOUNG MEN GONE WEST/BOOK EARLY」MIKE SLAMER率いるイギリスのハードポップの、77年3rdと78年4thの2枚組カップリング。どちらもあのMUTT LANGEプロデュース。QUEEN的なコーラスを施したポップかつコンパクトにまとまった、バラエティ豊かな楽曲。
TONE NORUM「DON'T TURN AROUND!」JOHN NORUMの妹であるスウェーデンの女性シンガー92年4th。今作ではOLE EVENRUDEをプロデューサーに迎え、よりポップな楽曲が中心になっています。DIANE WARRENも2曲提供しています。軽やかなKeyアレンジとOLE EVENRUDEならではの親しみやすいメロディの楽曲は、スリルは無いものの非常にキャッチー。
HUSH「II」ノルウェーのメロディアスハード01年2nd。適度にラフなエッジを残したGtと程良い彩りを加えるKeyアレンジに、爽やかなメロディを乗せた楽曲。時にDAVID COVERDALE風のブルージーな渋みを感じさせるVoの歌唱が、キャッチーな楽曲に更なるフックを加えています。爽快な躍動感のある"THE RESTLESS ONES"、ハートウォーミングなメロディが光る"DON'T TURN AROUND"、ハードなエッジのある哀愁メロハー"DON'T SAY GOODNIGHT"等、佳曲多数。
GOOD RATS「COVER OF NIGHT」長いキャリアを持つアメリカのメロディアスハード00年作。MARCHELLOで活躍していたGENE MARCHELLOがGtで、彼の親父がVoを務めています。当然Gtオリエンテッドで、ソロではテクニカルな速弾きを聴かせますが、全体的には歌メロを活かしたメロハーで、爽やかでキャッチーなメロディが気持ち良い楽曲。"MAJOR MINOR CHORD"ではQUEENを思わせるようなドラマティックな展開もあり。なかなかクオリティの高いアルバムに仕上がっています。
SARACEN「HEROES,SAINTS & FOOLS」イギリスのメロディアスハード81年1stに、ボーナストラックとして84年の2nd「CHANGE OF HEART」から7曲を加えた92年の再発盤。NWOBHM期にデビューしたバンドですが、メタリックなGtリフで押すスタイルでは無く、70年代的なムードのある叙情的なメロディアスHRに、徹底的に泣きまくるGtとシンフォニックなKeyを大フィーチュアした楽曲。PRAYING MANTISをもっと叙情的かつドラマティックにしたような感じか。素晴らしい楽曲揃いなんですが、中でもラストに延々と続く泣きまくりのGtソロが圧巻な"READY TO FLY"は超名曲。2ndの楽曲は、ややキャッチーなメロディになった分、持ち味である構成力や叙情性がスポイルされた感もありますが、それでも十分に良い曲です。名盤。
W.A.S.P.「DOUBLE LIVE ASSASINS」アメリカのメロディアスハードのライヴ盤98年作。妖しい毒を発しつつも、その実キャッチーでメロディアスな彼等の代表曲が次々に繰り出される充実の構成。特にDISC1の前半はほとんどが名曲クラスで超強力!

06.2.17 (fri)
QUEEN OF SPADES「MAKE IT HAPPEN」ドイツの男女AORデュオ90年作。プロデュースは、WARLOCKでもプロデュースや楽曲を手掛けていたHENRY STAROSTEで、このアルバムでもプロデュースと楽曲提供に絡んでいます。柔和なKeyと適度にハードなGtをフィーチュアしたキャッチーなAORハード。大らかで仄かに憂いのあるメロディは、なかなかに秀逸な出来で、特に重厚なKeyアレンジを施した雄々しいメロディのミドル"CARRY ON"、スリリングな哀愁疾走チューン"TEARING ME APART"、キャッチーな哀愁メロが軽快に舞う"ONE SLAP MORE"等が素晴らしい。
RAQUEL「S.T」アメリカのメロディアスハード00年作。粘っこいグルーヴ感のあるリズミックなGtリフに、美しくハモるコーラスをフィーチュアしたキャッチーなサビメロを乗せたアメリカンHR。典型的ながらも楽曲の質は高く、アメリカンHRが好きなら十分に楽しめる出来。
20/20 BLIND「NEVER FAR」アメリカのクリスチャン・メロディアスハード94年作。ヘヴィなGtをフィーチュアしたグルーヴィーな楽曲と、より軽いアレンジで美しいメロディを聴かせる楽曲が混在。後者はMICHAEL SWEETのソロ作のような雰囲気のキャッチーな楽曲。
3「TO THE POWER OF THREE」KEITH EMERSONとCARL PALMERの組み合わせにROBERT BERRYを加えたプロジェクトの88年作。程よくプログレッシヴなスリリングさのある楽曲に、ROBERT BERRYの冴えまくった極上の歌メロが絶妙にマッチした強力な楽曲は、メロディアスハード的でもあります。そういった歌メロ重視のキャッチーな楽曲に加えて"DESDE LA VIDA"や"ON MY WAY HOME"といった威厳のあるプログレ曲も楽しめる非常に美味しいアルバム。初期ASIA的な聴き方ができる一枚かも。
4 SALE「HOLD ON」ドイツのAOR92年作。線の細い繊細で透明感のある歌メロを、程よく抑制の利いたKeyと軽やかなGtでアレンジしたキャッチーな楽曲。洗練されたAORハードという雰囲気の好盤。Voの歌唱力は今一つ。
A.N.D.「100 HOURS」AL ATKINSのバックバンドを務めた事で知られるイギリスのマイナーメロディアスハード90年作。これぞ英国と言えそうなひ弱Voに、非常に繊細で湿り気たっぷりの楽曲。メロディは良いです。
KERRY LIVGREN'S AD「TIME LINE」元KANSASのKERRY LIVGRENが結成した産業ロック84年作。VoはMICHAEL GLEASON。スペーシーなKeyをフィーチュアした爽やかでキャッチーな楽曲。若干ながらプログレハード的なドラマティックな展開も聴かれます。
AIRKRAFT「IN THE RED」イギリスのメロディアスハード91年作。RANDALL母娘の名曲"SOMEDAY YOU'LL COME RUNNING"、JACK PONTI & STAN BUSH作曲の"HEAVEN"といった外部ライターの楽曲が続く前半が非常に素晴らしいんですが、後半の自作曲の出来もハイクオリティな好盤。
ALLIES「MAN WITH A MISSION」アメリカのCCM92年作。プロデュースはBUDDA SMITH。Keyによる装飾は影を潜め、生音を中心としたシンプルなアレンジで、ハートウォーミングなメロディを時に軽やかに、時にじっくりと聴かせるスタイルになっています。1曲目の"IN MY LIFE"はその代表的な楽曲で、開放的で爽やかなメロディが軽やかに躍動する佳曲。
ANDERS ERIKSSON「WITHIN REACH」カナダのシンガーソングライター97年作。全編爽やかでキャッチーなメロディックロックが楽しめる好盤。
BACKSEATBOYS「LONG DISTANCE」デンマークのメロディックロック94年2nd。ブルーズベースのドライなGtにピアノを絡めたダイナミックなHR的な楽曲。"BITTER MOON"や"THE LAST HONEST COWBOY"のような大陸的で大らかな爽やかさを感じさせる楽曲や、タイトルトラックや"DOWNHILL"のような粘りのある腰の入ったブルーズHR等は、サザンロック的な趣。ソリッドなリフが男臭い哀愁メロをリードする"SEA OF LOVE"が格好良い。
BAD SISTER「HEARTBREAKER」ドイツの女性Voメロディアスハード89年作。JADED HEART等を思わせるキャッチーながらも哀愁を帯びたメロディに、程良い彩りを加えるKeyアレンジを施した欧州型メロディアスハード。VoはDOROを思わせるパワフルで張りのある歌唱。クオリティの高い一枚。
BALANCE「S.T/IN FOR THE COUNT」BOB KULICKが在籍した産業ロックの81年1stと82年2ndのカップリング。1stは爽やかでポップな親しみやすいメロディにAOR的と言っていいくらい軽やかで洗練されたアレンジの楽曲。1stも名作ですが、2ndは更にそれを上回る強力さ。HR的なエッジと緊張感溢れる展開を盛り込んだ楽曲は、全曲名曲と言って良いくらいの秀逸さ。歴史に残る名盤と言っても過言では無いです。ポップで爽やかな1st、緊張感溢れる格好良い2ndと異なるタイプの名盤2枚をカップリングした非常に美味しいアルバム。
BARRY GOUDREAU「S.T」BOSTONのGtソロ80年作。VoにBRAD DELP、FRAN COSMOが参加しており、このプロジェクトがORION THE HUNTER〜RTZへと繋がっていきます。そのままKeyの無いBOSTONという雰囲気で、R&Rノリのアップテンポ"HARD LUCK"、"MEAN WOMAN BLUES"や、ORION THE HUNTERの楽曲を思わせる美しいコーラスをフィーチュアしたキャッチーな"NOTHIN' TO LOSE"、"DREAMS"等を収録。
MIKE TRAMP「CAPRICORN」元WHITE LIONのVoの初ソロ97年作。FREAK OF NATUREのメンバーが参加。アコギやハモンドオルガンを中心としたアーシーな雰囲気の渋いメロディックロックなんですが、味わい深い哀愁を帯びたメロディが非常に秀逸で、非常に胸に染みる楽曲に仕上がっています。彼のメロディセンスが堪能できる好盤。
ALLISON「ONE」スイスの女性Voメロディアスハード91年作。パワフルな歌唱を聴かせるVoに、適度な彩りを加えるKeyアレンジを施したGtオリエンテッドな楽曲はVIXENあたりを思わせます。メロディは欧州らしい哀愁を帯びた叙情的なもので、非常に格好良く聴き応えのあるメロハーに仕上がっています。
38 SPECIAL「ROCK & ROLL STRATEGY」アメリカの産業ロック88年作。この頃になると、Keyアレンジがさほど目立たなくなり、産業というよりは、メロディックロックと呼んだ方がしっくりくる軽やかなアレンジの楽曲が多くなっています。非常に洗練された爽やかなメロディが軽快に躍動する素晴らしい楽曲揃いの好盤。
BILLY SPRAGUE「THE WIND & THE WAVE」ソングライターとしても有名なCCMシンガーの93年作。BEATLES的な親しみやすくポップなメロディを軽やかなアレンジで聴かせてくれます。郷愁をそそる切ない哀愁を感じさせる楽曲もあり。
BITE THE BULLET「S.T」イギリスの産業ロック89年作。繊細でスペーシーなKeyが全編を覆う軽やかな楽曲。素晴らしくハイクオリティな叙情メロディの連発で、印象としてはBLVD.の1stに近い雰囲気。
B-JOE「READY TO RIDE」B-JOEなるアーティストが率いるスウェーデンのレアなハードポップ93年作。アコースティックで乾いたサウンドに、ちょっとハスキーなVo.がハートウォーミングなメロを歌い上げる様はMIKAEL EARLANDSONの2ndっぽい雰囲気。
BJORN STIGSSON「TOGETHER WITH FRIENDS」元LEVITICUSのGtのソロ89年作。VoにはSONNY LARSSONとPEOが参加しています。メタリックなリフとハイトーンVoをフィーチュアしたHRチューンと、キャッチーなメロディの産業ロックチューンが混在しています。初期STRYPER等と同様のスタイルと言えるかもしれません。
BLUE TEARS「S.T」アメリカのメロディアスハード90年作。全席期のBON JOVIやDEF LEPPARDを思わせる、ゴージャスなKeyアレンジとキャッチーなメロディを聴かせるハイクオリティな楽曲。印象としてはALICE COOPER「TRUSH」辺りのサウンドに一番近い気がします。
BLVD.「S.T」カナダの産業ロック/メロディアスハード88年1st。叙情的で繊細なメロディ溢れる名盤。
BOB CARLISLE「BUTTERFLY KISSES」アメリカのCCMシンガー97年作。落ち着いた美しいメロディを、ソウルフルな歌唱で歌い上げるバラード中心の楽曲。
BOB CARLISLE「S.T」元ALLIESのCCMシンガー93年ソロ作。ソウルフルな極上の歌唱で、穏やかなAORを聴かせてくれるアルバム。
BOB CARLISLE「STORIES FROM THE HEART」元ALLIESのVoの98年ソロ作。深みのある歌唱に、大らかで美しいメロディのバラード。
PETER BECKETT「BECKETT」アメリカのAORシンガー91年作。エッジのあるGtをフィーチュアした結構ハードなアレンジが目立ち、産業ロック的といって良い楽曲で、スタイルとしてはCLIFF MAGNESSの「SOLO」に近い雰囲気。メロディの出来も流石で、渋く重厚な産業チューン"MY RELIGION"、繊細でアーバンな哀愁AOR"HANGIN' BY A THREAD"、GLEN BALLARD作曲の爽快メロハー"HOW CAN THE GIRL REFUSE"、ハートウォーミングなメロディの"STILL OF THE NIGHT"と、充実の内容。
TRUE BRITS「READY TO RUMBLE」LEA HERTが指揮を執り、NWOBHM時期に活躍したミュージシャンが勢揃いしたメロディアスハード92年作。DENNIS STRATTON、CLIVE BURRがメインプレイヤーとして参加している他、PAUL DIANNO、JOHN SLOMAN、NEIL MURRAY、DON AIREY、GARY BARDEN、DOUGIE WHITE、PAUL SAMSON等々が参加。楽曲の方も、その後色々な所で使い回しされている楽曲も多いものの、出来の良いメロハー曲が揃っており、特に"DON'T TAKE THESE DREAMS AWAY"は名曲。
ICEBREAKER「ELECO」アメリカのメロディアスハード97年作。NORMAN/SEXTONで素晴らしいアルバムを出しているBOBBY SEXTONがKey。ERIK NORLANDERプロデュースで、その絡みなのか、クレジットは無いもののLANA LANEが数曲でリードVoを執っており、その中でも"WILD & WICKED"と"PROMISE ME"という2曲が哀愁メロハーで非常に良い出来。その他の楽曲も哀愁の効いた叙情的なメロディが秀逸なものが多く、メロハーの佳作と言える出来になっています。
BOULEVARD「INTO THE STREET」カナダのAOR/メロディアスハードの90年2nd。名盤1stに全く引けを取らない素晴らしい出来。哀愁に満ちたメロディのクオリティも半端ではなく、特に"TALK TO ME"〜"WHERE IS THE LOVE"と続くオープニングのインパクトは素晴らしい。
BRETT WILLIAMS & IN REACH「POWER & PROMISE」アメリカのCCM93年作。DAVID ZAFFIROプロデュース。DAVID ZAFFIROのソロ作に通じるような、軽めのGtアレンジでアコースティックに美しいメロディを聴かせるメロディックロック。
BRIDE「KINETIC FAITH」アメリカのCCM系メロディアスハード91年作。ややグルーヴの感じられるハードなアレンジの楽曲。
BRIGHTON「PROMISE OF LOVE」アメリカのクリスチャン・ハードポップ91年作。ELEFANTE兄弟プロデュース。BEATLES的な軽快でポップなメロディの楽曲。
BRIGHTON ROCK「TAKE A DEEP BREATH」カナダのメロディアスハード88年作。ゴージャスなKeyとコーラスアレンジを施した楽曲に、爽やかな中にも哀愁のフックが所々に聴かれるキャッチーな歌メロ。ハイクオリティな一枚。
BRUCE GAITSCH「NOVA」アメリカ人Gtのベスト盤02年作。繊細で深みのあるアコギをフィーチュアしたフュージョン/ワールドミュージック的なインストと、BILL CHAMPLINやRICHARD MARXと共作した歌モノが半々といった構成。ラテンの哀愁が切ない"BARCELONA NIEVE"やRICHARD MARXの絶品の哀愁メロが秀逸な"HAUNT ME TONIGHT"、KING OF HEARTSの"DON'T CALL MY NAME"のインストバージョン等収録。
BRYAN DUNCAN「BLUE SKIES」アメリカのCCMシンガー96年作。パワフルでファンキーな歌唱が持ち味の彼ですが、このアルバムではファンク色のほとんど感じられない穏やかでメロウなAORを聴かせてくれます。ある意味非常にオーソドックスなAORで、彼のアルバムの中でも実は一番聴きやすいのかも。一歩引いたマイルドな歌唱も絶品。GtはTIM PIERCE、KeyはALAN PASQUA。
ARRIVAL「DELAYED」アメリカのCCM99年作。シンフォニックなKeyと適度にエッジのあるGtアレンジに、透明感のある爽やかなメロディと厚みのあるコーラスをフィーチュアしたメロディアスハード。NEWMANあたりに近い雰囲気。なかなか良い感じ。
FRANCIS DUNNERY「FEARLESS」元IT BITESのVoのソロ94年2nd。プログレッシヴでトリッキーな楽曲が持ち味だったIT BITESとは全く異なり、オーガニックなアレンジとハートウォーミングなメロディの穏やかな楽曲が中心。これはこれで異なった魅力が感じられます。
感想書いたものの掲載してないのが結構あったので、順次アップしていきます。

06.2.16 (thu)
ONE NATION「STRONG ENOUGH」KIPPERなるアメリカ人シンガーのソロプロジェクト88年作。プロデュースから作曲までを全て自らこなしています。ソウルフルな歌唱で、渋くビターなテイストのあるファンキーでメロディアスなAORチューンを歌いこなす様は、JOHN SLOMANの「DISAPPEARANCES CAN BE DECEPTIVE」を思わせます。また、ブルージーな泣きを感じさせるGtも良い味を出しており、"THIS IS DIFFERENT"の終盤の圧巻のソロプレイは、MICHAEL THOMPSON BANDの「HOW LONG」を彷彿させます。格好良い。
ONE MORE TIME「HIGHLAND」スウェーデンのAOR92年作。大仰で厚みのあるKeyアレンジに、大らかな広がりと北欧らしい憂いを感じさせるメロディのシンセポップ調の楽曲。クラシカルで壮大な雰囲気はSARAH BRIGHTMANなんかを思わせる一面もあり。メロディの出来は素晴らしいものがあるので、シンセサウンドさえ気にならなければ北欧AORの好盤としてオススメできる一枚。
BROTHER 2 BROTHER「FREEDOM」デンマークのAOR94年作。ファンキーなテイストを持った楽曲も数曲あるものの、大半はWEST OF SUNSETやFINGERPRINTSを思わせる、タイトなアレンジに爽やかな中に仄かな哀愁を含んだ涼しげなメロディの北欧AORチューン。中でも爽快なサビメロの大らかなミドル"GOD HEAR ME"、泣きのGtフレーズをフィーチュアした哀愁ハードネス"CHANGE 2 BE FREE"等は秀逸な出来。

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2006年2月後半

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