pseudology by yas-noMAININDEXLISTBESTCD HUNTLINK

BACK

2006年3月後半

NEXT

06.3.31 - 4.1 (fri - sat)
FLYTE「S.T」カナダのメロディアスハード94年作。LONG ISLAND盤。軽めのGtと程々に彩りを加えるKeyアレンジに、仄かな哀愁が全体に漂うメロディの楽曲。Voの歌唱も不安定でプロダクションもチープと、インディっぽさはあるものの、メロディ自体は結構聴けるレベルで、哀愁のサビメロが良い感じの"LOVE IS A WEAPON"、ドラマティックな大作"PROMISES,PROMISES"等が印象に残ります。
B.O.R.N.「MAGIC OF MUSIC」ドイツのメロディアスハード。何年作かは不明。テクニカルなプレイとドラマティックな展開に、美しいコーラスとリリカルなKeyアレンジを施したメロディアスな楽曲は、QUEENSRYCHEをメロハー寄りにしたような雰囲気。演奏、プロダクションともしっかりしており、なかなかクオリティの高い一枚。
LYNN ALLEN「WE LAUGH AT YOU」アメリカのメロディアスハード84年作で、LONG ISLANDからの再発盤。Keyで軽く味付けしたGtオリエンテッドのメロハー。JOURNEY的な大らかで爽やかなメロディの"DEPENDIN' ON YOU"、濃密な哀愁メロの"RUNAWAY"、LAメタル的なGtとKeyの絡みのフレーズが格好良い"SHE'S LOOKIN' AT ME"、ポジティヴで爽やかなサビメロの"HAD ENOUGH"等、なかなか出来の良い佳曲が揃っています。
FRANZ BENTON「TALKING TO A WALL」ドイツのAORシンガーの86年作。柔和で厚みのあるKeyと適度にエッジのあるGtアレンジを施した穏やかなメロディを、透明感のあるハイトーンVoで歌い上げる楽曲。このアルバムの真骨頂はバラードで、悲哀に満ちたメロディを切々と歌う"VENICE"、"HOW I WISH YOU WERE HERE"、"YOU'RE FLYING AWAY"の3曲が、どれも名曲級の素晴らしさ。その他もポップな躍動感のある"WE ARE AWAKING"、繊細なヴァースからキャッチーなサビメロに移行する"DON'T GO"、アーバンなメロディの哀愁ハード"FOOL"等、良い曲が多い好盤。
PLANET CLAIRE「S.T」ドイツの産業ロック男性デュオ92年作。煌びやかなKeyを前面に出しつつも、時折エッジのあるGtも顔を出すゴージャスなアレンジに、スムースでポップなメロディを乗せたノリの良い楽曲。爽快なメロディは非常に出来が良く、PSEUDO ECHO等に近いタイプ。これは掘り出し物。

06.3.26 - 30 (mon - thu)
SAFIRE「S.T」オーストラリアのメロディアスハード95年作。繊細なピアノを前面に出したアレンジに、透明感のある爽やかなメロディを乗せた楽曲。自主制作故、アレンジにはチープな面が感じられますが、メロディの質はなかなか高く、爽快で美しいメロディの柔和なメロハー"NOW YOU'VE GONE"、リリカルなピアノに泣きのGtをフィーチュアしたスリリングな"IN YOUR EYES"等が良い感じ。
RAT BAT BLUE「SQUEAK」スウェーデンのAORハード90年作。透明感のあるメロディがエッジのあるGtと共に躍動する"JACK IS BACK"、ハートウォーミングなメロディをステディなリズムに乗せてキャッチーに聴かせる"SAINTS AND SINNERS"、軽いファンクテイストのあるアーバンなメロディの"BACK IN THE BACK SEAT"等々、WEST OF SUNSET等の北欧AORをハードにプレイしたような雰囲気のある楽曲。コレというキラーチューンは無いものの、まずまずの出来。
RATATA「AVENTYR」スウェーデンのAORデュオ83年作。以前聴いた後期のアルバムではかなりポップな楽曲がメインでしたが、このアルバムでは、ソウル/ファンク色のあるメロディを灰汁を抜いて洗練させ、繊細で軽やかなシンセポップにしたような楽曲が中心で、正直あまりキャッチーさは無い。ちょっと期待外れだった。
SWEET CRYSTAL「STILL STANDING...」アメリカのクリスチャン・メロディアスハード01年作。煌びやかなKeyを前面に出しつつも適度にハードなGtをフィーチュアした楽曲。Voの不安定な歌唱やバンドアンサンブルの甘さがインディ臭さを醸し出していますが、美しいメロディの出来は結構良い感じで、哀愁のヴァースから爽快なサビメロに展開する"WHEN I THINK OF YOU"、勇壮なメロディにリリカルなピアノと泣きのGtをフィーチュアした"IN GOD WE TRUST"等が特に良い。CHRIS EATONの名曲"DO YOU BELIEVE IN LOVE"をカヴァーするセンスも好感が持てます。メロディさえ良ければ楽しめる人には良いかも。
LE MANS「ON THE STREETS」アメリカのLAメタル83年1st。MIKE VARNEYプロデュース。VoのPETER MARRINOは後にCACOPHONYに、GtのJOSH RAMOSは後にTHE STORM〜TWO FIRESに、もう一人のGtのDREK FRIGOは後にENUFF ZNUFFに、それぞれ加入するという結構著名なメンバーを輩出したバンド。カン高いハイトーンに、テクニカルなプレイを随所で聴かせるGtオリエンテッドな楽曲。強いて言えばDOKKENあたりをラフでスピーディーにしたような雰囲気か。やや起伏には欠けるものの、アップテンポで攻撃的なGtリフにそこそこメロディアスな歌メロを乗せた楽曲は、なかなか格好良い出来。

06.3.25 (sun)
GARY CHAPMAN「SHELTER」アメリカのCCMシンガー96年作。MICHAEL OMARTIANプロデュース。軽やかなアコギとピアノアレンジを施した、アメリカンロックをベースにした穏やかな楽曲。朗々とした賛美歌に導かれてシリアスな哀愁メロが軽快に流れるロックチューン"WRITTEN IN THE SCARS"、大らかでハートウォーミングなメロディの"DON'T BE A STRANGER"、ホーリィでポジティヴさに満ちたバラード"MAN AFTER YOUR OWN HEART"等、目新しさは無いものの、安心して楽しめるCCMチューンが揃っています。
JUMP IN THE WATER「S.T」アメリカのアコースティックロック92年作。繊細なアコギとピアノ、美しいコーラスをフィーチュアした穏やかな楽曲。ハートウォーミングなメロディの"ILLUSIONS OF LOVE"、ややブルーズ味を帯びた郷愁を誘う憂いのメロディが良い"HALF THE STORY"、アコースティックながらもタイトなアンサンブルが聴けるブルーズロック"THAT'S HOW TROUBLE STARTS"、カントリー調のノリの良いアップテンポ"YOU MADE A VOW"等が良い。レイドバックした印象ながらも、繊細で叙情的なメロディはなかなかのもの。
DESMOND CHILD「DISCIPLINE」アメリカの名ソングライターのソロ91年作。当然自作曲中心ですが、DIANE WARRENやRICHIE SAMBORAとの共作曲も何曲かあり。如何にも彼らしいビッグなサウンドと大らかでキャッチーなサビメロを有した産業ロックチューン揃いですが、彼の書く楽曲の中では比較的穏やかなタイプが多いような気がします。産業ファンなら確実に楽しめる手堅い一枚。
GLASS TIGER「DIAMOND SUN」カナダの産業ロック88年2nd。JIM VALLACEが楽曲提供とプロデュースを手掛けています。"FAR AWAY FROM HERE"や"I'M STILL SEARCHING"のような爽快で軽やかな躍動感のある楽曲と、タイトルトラックや"A LIFETIME OF MOMENTS"のような仄かな憂いを帯びた大らかな楽曲。高品質な楽曲が揃った一枚。
MASTERMIND「ANGELS OF THE APOCALYPSE」アメリカのシンフォ・プログレハードの00年作。以前はEL&Pを思わせるプログレをやっていた彼等ですが、LANA LANEに触発されて心機一転、このアルバムでは女性Voを加入させて様式美的な歌メロをフィーチュアしたテクニカルでネオクラシカルなシンフォ・プログレハードをプレイしています。元々プログレ畑では高く評価されているだけあって、インストパートのテンションは物凄いのですが、メロディもそれに負けず劣らず魅力的。特にオープニングの大作疾走チューン"THE END OF THE WORLD"は、強力な出来。
PFR「THEM」アメリカのCCM96年作。プロデュースにBROWN BANNISTERが絡んでいます。前作同様オルタナ寄りのグルーヴィでザラついた音色のGtに、BEATLES的なポップで親しみやすいメロディを絡めた楽曲は、繊細でメロウなENOUGH ZNUFFという雰囲気。前作よりも更に内省的なトーンが増していますが、メロディは良い感じです。
PRIDE & GLORY「S.T」ZAKK WYLDE率いるアメリカンHRの94年1st。ブルーズ&カントリーをヘヴィなGtでアレンジしたワイルドなアメリカンHR。

06.3.22 - 24 (wed - fri)
ALEXA「S.T」PAUL SABUがプロデュース、楽曲提供、Gtと全面参加したスイスの女性シンガーの89年作。ジャケからは良く分かりませんが、物凄くルックスが良いです(ココ参照)。ややハスキーでパワフルな歌唱も見事。SAMMY HAGARやSTAN BUSHを思わせる熱いメロディをフィーチュアしたアメリカンHRは、モロにPAUL SABU色満点。彼のソロ作よりこちらの方がKeyのフックが多彩で「HEARTBRAKER」以上「KIDD GROVE」未満といった感じの出来映え。思ってたより良い内容だった。
LYNX「S.T」ベルギーのメロディアスハード93年作。軽やかなGtと程良いKeyアレンジに、爽やかでキャッチーなメロディを乗せた軽快な楽曲。高音がやや苦しいVoが少しインディ臭さを感じさせますが、メロディの出来は総じて高く、爽やかなメロディが秀逸な序盤の"SHE KNOWS"、"STAND UP"、中盤のフックとなる繊細な哀愁メロの"TAKING MY TIME"、キャッチーな疾走チューン"INTO THE FIRE"、ラストを締める悲哀に満ちたメロディのドラマティックチューン"DON'T GIVE IT AWAY"等が、中でも耳を惹く楽曲。レア盤にしては内容の伴った一枚。
FRANZ BENTON「PROMISES」ドイツ(?)のAORシンガー88年作。柔和で厚みのあるKeyと適度にキレのあるスムースなGtアレンジに、欧州的な仄かな翳りと親しみやすいポップさを随所に感じさせるスムースなメロディを乗せた楽曲。これが実にハイクオリティで、ハートウォーミングなメロディと何となくASIAを思わせるコーラスをフィーチュアしたタイトルトラック、ソウルフルなメロディがスリリングに駆け抜けるアップテンポのアーバンAOR "TALK TO ME"、しっとりと湿った叙情的な哀愁メロの"BLOODSHED"、ストリングスをフィーチュアした感動的なバラード"IS IT YOU"等々、非常に素晴らしい楽曲揃い。イギリス録音だからなのか、時折STINGあたりに通じる寂寥感のある憂いも感じられます。品質としてはJEFFERY ROSSあたりに匹敵する出来。これは超掘り出しものだった。

06.3.19 - 21 (sun - tue)
BRIDE「SNAKES IN THE PLAYGROUND」かなり長いキャリアを持ったアメリカのクリスチャンHRの92年作。GUNS 'N' ROSESをヘヴィにしたようなワイルドでスリージーなハードR&R。荒々しいGtとうねるグルーヴが絡むHRチューンがメインで、ピアノをフィーチュアした叙情的なバラードもあり。
BRITTON「UNLEASHED」MICHAEL BRITTON率いるアメリカのメロディアスハード98年作。やや重めのGtリフをフィーチュアした楽曲と、軽快なGtとハモリのコーラスが印象的なメロハーチューンがメイン。やはり後者の楽曲が良い感じで、"KEEPER OF THE FLAME"、"LIFE OF ILLUSION"等ではなかなかクオリティの高いメロディが楽しめます。
IT BITES「THE BIG LAD IN THE WINDMILL」イギリスのプログレハード86年1st。捻りの効いたポップなメロディに、ややプログレがかったテクニカルでキレのあるGtと程良く煌びやかな彩りを加えるKeyが織り成す唯一無二の独特なサウンド。非常にクオリティとクリエイティヴィティの高いサウンドなんですが、個人的にはこのメロディにはあんまりハマれないんですよ・・・。
SANDELIN & EKMAN「I STEREO」スウェーデンの名ソングライターチームによるプロジェクト04年作。SHA-BOOMやMORTEN FILLIPSSENに通じるような、ややダンサブルな要素のある軽快なアレンジに爽快なメロディを乗せたハードポップ。特にオープニングの"DEN SOM VAGAR"が超爽快なノリノリハードポップで素晴らしい出来。哀愁のヴァースが秀逸な"SA LANGE DU VILL"、北欧らしい透明感のある憂いのメロディの"STJARNORNA"等、素晴らしい楽曲揃い。二人ともかなりの年齢のはずですが、若々しい躍動感が感じられます。やっぱCHRISTER SANDELINの曲は良いわ。
NOCTURNAL RITES「GRAND ILLUSION」スウェーデンの正統派パワーメタル05年作。うおー!凄い!何だこの格好良さは!疾走チューンを捨ててミドル〜アップテンポ中心に構成された楽曲群は、メタリックで剛健な骨格と熱く芳醇なメロディに彩られた、正に「これぞHM!」な威風堂々たる内容。VoのJOHHNY LINDQVISTの熱い絶唱も素晴らしい出来。全曲素晴らしいけど、特に"NEVER TRUST"は"STILL ALIVE"あたりは、激燃える!このメタル度とクオリティの高さの共存は、KAMELOTとかに肩を並べるものがあるな。メタルを聴いてて良かったと思わせてくれる名盤だ。
■FF12を買ってしまったので更新頻度がかなり落ちると思います。今回のバトルシステムは何か微妙な感じ・・・。まだ慣れない。■「ハイテクAOR」ってワードは、もしかして日本で俺しか使ってないのか!?■NOCTURNAL RITES、絶対ライヴ観よっと。ググってみたらチェックしてなかった「SHADOWLAND」も同路線の名盤のようなので早速買ってみよう。

BACK

2006年3月後半

NEXT