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2006年4月後半

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06.4.27 - 5.03 (thu - wed)
DRIVE,SHE SAID「DRIVIN' WHEEL」元TOUCHのMARK MANGOLDがAL FRITSCHと組んだ、アメリカのメロディアスハード91年2nd。柔和なアレンジを施した産業ロック的な楽曲と、快活なアメリカンHR的な楽曲の2パターンが収録されていますが、メロディのクオリティとしては前者の方が高いです。ハートウォーミングなメロディを感動的に聴かせる"THINK OF LOVE"、爽快なサビメロが秀逸なALDO NOVAとの共作"HARD TO HOLD"、哀愁ハードなMICHAEL BOLTONとの共作"IT'S GONNA TAKE A MIRACLE"等が素晴らしい。TOUCHの"BLACK STAR"を思わせるタイトルトラックも躍動感満点で良い感じ。
DANNY TATE「NOBODY'S PERFECT」アメリカのシンガーソングライター95年作。アコギを中心としたアレンジの、軽快かつ爽快でややレイドバックしたアメリカンロック。色々な人と共作していますが、馴染みのある名前としてはSTEVE PLUNKETTの名が見え、彼と共作した"WHERE THE SUN GOES DOWN"は仄かな憂いを含んだスケールの大きなサビメロが印象的なミドルで、アルバム中盤のフックになっています。
KEATS「S.T」ALAN PARSONS PROJECTのメンバーとCAMELのPETE BARDENSが組んだ、イギリスの産業ロックプロジェクト84年作。プロデュースはALAN PARSONS。プログレ色は殆ど無く、柔和なKeyアレンジと耳当たりの良いキャッチーなメロディの中に、叙情的な憂いや英国らしい気品といった要素を盛り込んだ叙情的な楽曲で、ASIA等にも通じる雰囲気があります。特に堂々とした威厳のある哀愁メロが強力な"TURN YOUR HEART AROUND"は正にASIA。その他も秀逸な楽曲揃いで、これ1作のみで消滅してしまったプロジェクトですが、隠れた名盤と呼んで差し支えない内容かと思います。
PRIVATE ANGEL「THE TRUTH」ドイツのメロディアスハード99年作。Gtオリエンテッドなアレンジに哀愁を帯びたメロディをフィーチュアした楽曲で、やや様式美色もあり。いかにもドイツ産メロハーといった趣の"ANYTIME"、RAINBOW的な様式美を取り入れた重厚なミドル"UNTIL THE END OF TIME"、泣きのGtをフィーチュアした濃密な哀愁がMSGを思わせる"PLEASE DON'T FORGET ME"、HELLOWEEN的なメロディをメロハーっぽく処理した疾走チューン"LIKE A STRANGER"、メタリックなGtリフがACCEPT直系の"I'M ON FIRE"等々、どこかで聴いた事のあるようなフレーズや展開が若干見えるものの、総じてメロディの出来が良く、粒の揃った欧州メロハーが楽しめる一枚となっています。
NOCTURNAL RITES「SHADOWLAND」スウェーデンの正統派HM02年作。最新作が猛烈に気に入って遡って聴いてみたアルバムですが、確かに同じ感触。「GRAND ILLUSION」がほぼ同じようなテンポの重厚な楽曲中心だったのに対し、こちらは"VENGEANCE"のような疾走チューンもあり、構成のメリハリがあるような気がする。一方メロディの充実という意味では、タイトルトラックのような強力な楽曲はあるものの、最新作に一歩譲るという印象。しかしやっぱ、このアルバムも格好良い。
スネオヘアー「A WATERCOLOR」PVを見て気に入ったJ-POP03年作。涼しげで繊細なメロディを軽快に聴かせる"セイコウトウテイ"が凄く良かったので、そういうのを期待してたんですが、同系統の楽曲は"ウグイス"くらいで、あとは少し切なげなメロディをアコギに乗せてメロウに聴かせるような楽曲が中心。まあそれはそれで良いものの、ちょっと肩透かし気味。
ST.THOMAS「ELECTRIC CITY」アメリカンHR92年作。GUNS'N'ROSES的なスリージーなアメリカンHRをヘヴィなディストーションGtでアレンジしたという雰囲気。繊細なアコギによる叙情的なパートとヘヴィなパートのコントラストが鮮烈で、なかなか聴き応えのある楽曲。
WALK THE MOON「S.T」アメリカの男女ハイテクAORデュオ87年作。適度にハードなGtとややダンサブルなKeyアレンジを施したポップなハイテクAORで、ROXETTEに近い雰囲気もあり。

06.4.23 - 26 (sun - wed)
SLIDE「DOWN SO LONG」アメリカ(?)のメロディアスハード89年作。ブルージーで渋いムードを漂わせつつも、軽快な躍動感のある楽曲で、レイドバックした雰囲気は殆どありません。例えばRICHIE SAMBORAのソロ作等が近い印象ですが、もっとロック色が強くてメロディアス。アメリカンロックが好きな人なら結構楽しめそうな一枚。良い。
DANGEROUS AGE「TROUBLED TIMES」イギリスのメロディアスハード。何年作かは不明ですが、LONG ISLANDからのリリースなので恐らく94〜95年頃の作品かと。不気味なジャケとは裏腹に、程良くハードなGtにKeyを多用したアレンジに、爽やかなメロディを乗せた非常にキャッチーな楽曲。爽快なアメリカンプログレハード系の"FOLLOW YOUR HEART"、ドラマティックな展開が秀逸なタイトルトラック、SHYを思わせる哀愁メロハー"BREAKING MY HEART"等、非常に出来の良い楽曲揃い。

06.4.17 - 22 (mon - sat)
OCHSENKNECHT「O-TON」ドイツの産業ロックシンガー97年作。このアルバムではMARK SPIROの関与は無くなり、ほぼ全て自作曲で占められています。内容は過去作同様、アメリカンロック的な楽曲が中心ですが、若干アーシーな部分が増えてサウンドも軽くなってきています。軽快な躍動感が瑞々しい"SAG ES IST WAHR"、渋くブルージーな哀愁が映える"WO BIST DU?"、爽やかでハートウォーミングなアップテンポ"UNGETUM"、物悲しく美しいメロディのバラード"RAUS"等が良い感じ。
FREDA'「HITS」スウェーデンのAORの00年ベスト盤。過去何作出ているかは分かりませんが、僕の手持ちの3枚からは、ほぼ均等に収録されています。冷ややかなトーンのKeyとスムースで透明感と憂いのあるメロディが印象的な北欧AOR。初期の楽曲はKey中心で、時代が下るにつれ枯れたトーンの渋いGtアレンジが随所に加わり、それがより哀感を掻き立てる役割を果たしています。
SUPERTRAMP「BREAKFAST IN AMERICA」ブリティッシュポップ79年作。彼等のアルバムを聴くのは初めてなんですが、本来プログレ畑のバンドだったようですが、大ヒットしたという本作は非常にポップでキャッチーなメロディに満ちています。しかし全編に渡ってフィーチュアされたピアノフレーズやバンドアンサンブルの巧みさには、確かにプログレッシヴな感性が見え隠れしています。

06.4.16 (sun)
STONEBOLT「REGENERATION」LONG ISLANDからソロ作をリリースしていたRAY ROPER率いるカナダのメロディックロック99年ベスト盤。70年代後半から80年代前半の楽曲が収録されているようです。美しいハーモニーをフィーチュアした清涼感のあるメロディが印象的な古系の楽曲。若干STYXにも通じる所があります。サウンドも古臭さが無く非常に聴き易い。これは良い。
CULTURE CROSS「S.T」ドイツの産業ロック93年作。アコギやヴァイオリンといった生楽器とヘヴィなディストーションGt、モダンなエレクトロニクスを組み合わせた多彩なアレンジに、やや物憂げなメロディを大らかに聴かせる楽曲。アーティスティックで胸に迫るメロディはあるものの、キャッチーさはあまり無い。
SWEET CRYSTAL「POWER-N-GLORY」アメリカのクリスチャン・メロディアスハードの85年6曲入りミニ。マスターテープが見つかったので03年にリリースしたとの事。煌びやかなKeyと厚みのあるコーラスアレンジに、ややプログレハードっぽい展開を交えながら爽快なメロディが躍動する楽曲。これがかなりハイクオリティで、後に出した「STILL STANDING...」より断然良い感じ。6曲入りなのが物足りない。
ROSEBUD「SAN SIMEON」ドイツのメロディアスハード92年6曲入りミニ。「S.T」に比べて、よりアメリカンで快活な雰囲気が増し、カラッとしたドライでスリージーなハードR&R的な要素が強い作風。シャッフルのリズムで前のめりに疾走する"WHITE NOISE BOOGIE"、小気味良いGtリフがドライヴする"TOP HEAVY-BIG BOTTOM GIRLS"等が格好良い。
BILLY SPRAGUE「LA VIE」アメリカのCCMシンガー88年作。GARY CHAPMANプロデュース。ジャケでは親父顔なんですが意外にも若々しい声質で、楽曲の方も爽快なメロディが軽やかに流れるポップなAORで、KENNY MARKSのような雰囲気。かなり良い感じ。
SACRED SEASON「NO MAN'S LAND」ドイツのメロディアスハード98年2nd。適度にハードなGtに美しいコーラスと程良いKeyアレンジを施した、繊細で爽やかなメロディの欧州型メロハー。やや線の細いハイトーンも楽曲にマッチしています。透明感のある爽快なメロディが駆け抜ける"VOICES"、仄かな哀愁を含んだヴァースから爽やかなサビメロで盛り上がる"WATER FOR YOUR FLAME"が特に素晴らしい。典型的ながらも良心的なメロハー作品です。

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