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2006年6月前半

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06.6.12 - 6.17 (mon - sat)
FRIENDS「DANCE WITH ME」スウェーデンの女性2人+男性3人のポップユニット02年作。プロデュースは元LEVITICUSのBJORN STIGSSON。北欧の透明感と仄かな憂いを含んだ朗らかなメロディに、若干ダンサブルな要素もあるポップなアレンジの楽曲は、ABBA+ERIKA+THE CORRSといった趣。ERIKAが歌えばハマりそうな哀愁チューン"THE ONE THAT YOU NEED"、AGNETTA FALTSKOGのカヴァー"I WON'T LET YOU GO"、超THE CORRS「IN BLUE」タイプの爽快ハードポップ"LOVE DID IT"等々、キャッチーな楽曲満載なんですが、一番のお気に入りはROBBY VALENTINEを彷彿させる哀愁ドラマティックハードポップな"OM IGEN"。これは名曲と言っても良いな。
ROGER PONTARE「I VARGENS SPAR」スウェーデンのAORシンガー00年作。Key主体のアレンジに、やや北欧トラッド調の威風堂々とした勇ましいメロディを乗せた楽曲は、何というか、ヴァイキングAORというか、GARY MOOREの「WILD FRONTIER」をAORっぽくした感じというか。ソフィスティケイトされた穏やかな楽曲もありますが、"FLYKTING"や"NAR VINDARNA VISKAR MITT NAMN"等の勇壮なメロディは超熱い!面白いアルバム。
KAMERA「S.T」スウェーデンのゴシック風ポップ03年作。ニューロマンティック/ゴシック風味の暗くメランコリックなメロディをシンセポップなサウンドに乗せたキャッチーな楽曲は、TO/DIE/FORを更にポップにしたような雰囲気。個人的にはメチャクチャツボ。良い。
JOAKIM NIELS「FORSTA」スウェーデンのAORシンガー94年作。繊細なアコギをフィーチュアしたオーガニックなアレンジに、仄かな憂いを含んだ穏やかなメロディを乗せたRICHARD MARX的な楽曲。軽やかな躍動感を持った楽曲も何曲かあってアルバム全体の起伏を作っています。特に刺激的な内容ではありませんが、高品質なAORチューンを安心して楽しめる手堅い佳作といった趣。良い。
LISA MISKOVSKY「FALLINGWATER」IN FLAMESのアルバムにもゲスト参加していた、スウェーデンの女性シンガー03年2nd。メロディックロック的な1stに対し、今作ではグッと渋く落ち着いたアコースティックでフォーキーな雰囲気が強くなっています。その代わりに胸に迫る切ない郷愁メロのフィーチュア度が更に高まり、切ない泣きのメロディを軽やかに綴る"A BRAND NEW DAY"、"SING TO ME"といった楽曲は秀逸な出来。朗らかで牧歌的なメロディの楽曲も、和み系でなかなか良い感じ。

06.6.11 (sun)
MUSE「ABSOLUTION」イギリスの3ピースロックバンド03年3rd。HRのダイナミズムや熱さとクラシカルな繊細さ美しさを融合させ、悲哀に満ちたメロディをドラマティックに展開させる楽曲というと、何か哀愁様式美HRを思わせるんですが、彼等のサウンドは全く対極というか、様式美とは全く違うくっつけ方をしたらこうなった、というか。混沌としたロックのエモーショナルな初期衝動を感じさせつつも美しい。良いな、これは。傑作だ。
MUSE「ORIGIN OF SYMMETRY」イギリスの3ピースロックバンド01年2nd。先に聴いた「ABSOLUTION」とほぼ同じ印象で、ラジカルで荒削りなロック感とクラシカルで美しいピアノの旋律が絡み合う楽曲。キャッチーなメロをストレートに聴かせる"HYPER MUSIC"や"PLUG IN BABY"も良いけど、繊細さと激しさのダイナミズムに溢れまくった"SPACE DEMENTIA"や"CITIZEN ERASED"なんかが超ツボ。何かどっかで聴いた事ある雰囲気だなと思ったら、THE RASMUSに似てるな。というか、THE RASMUSの元ネタがMUSEなのか。
DIVING FOR PEARLS「S.T」
アメリカのメロディアスハード89年作。爽快でキャッチーなメロディ満載の好盤。
EXILE「STILL STANDING」アメリカのニューカントリー系産業ロック90年作。アコギを中心としたカントリー的なアレンジに、洗練された爽やかなメロディを乗せた楽曲。いかにもカントリーな楽曲も数曲ありますが、大らかな広がりを感じさせる"NOBODY'S TALKING"、ハートウォーミングなメロディをゆったりと聴かせる"THERE YOU GO"、叙情的なバラード"YET"等は、AOR/産業ロック的な趣。
EYE & I「S.T」アメリカの女性Voを含むメロディックロック92年作。前半は軽やかなアレンジに爽快な歌メロを乗せた気持ち良い楽曲。中盤以降、アレンジやメロディに一捻り加えた深みのある楽曲が増えてきます。押し並べてメロディの出来は良く、なかなかの掘り出し物。
FACE FACE「CHILDHOOD DREAMS」O'RYANことMARVYN SPENCEがVoを務めるスイスのメロディアスハード94年作再発盤。ソウルフルな絶品の歌唱で、透明感のある爽快なメロディを歌い上げる素晴らしい楽曲揃い。O'RYANの1stに勝るとも劣らない好盤。
FERREIRA「FALLEN HEROES」ブラジルのメロディアスハード02年作。適度なエッジのある爽やかなミドルテンポがメイン。ほとんど自主制作に近いノリなのでサウンド面がチープ、出来の良いUSインディメロハーといった趣。WORLDS APARTの1stとかを聴いてるような感じ。メロのクオリティはかなり高いと思います。
FIGHTER「THE WAITING」男女ツインVoを擁するクリスチャン産業ロック91年1st。割とハードなエッジのあるGtに厚みのあるKeyとコーラスアレンジ、そして躍動感のあるキャッチーなメロディという、ある意味教科書的な産業ロックサウンド。非常にハイクオリティな一枚。
FIGHTER「BANG THE DRUM」男女ツインVoを擁するクリスチャン産業ロック92年2nd。1stとほぼ同じような印象の楽曲で、割とハードなエッジのあるGtに厚みのあるKeyとコーラスアレンジ、そして躍動感のあるキャッチーなメロディ。
FIONA「SQUEEZE」アメリカの女性シンガー92年4th。カラッとした爽快なメロディのアメリカン・メロディアスハード的な楽曲。
FM「BLACK NOISE」カナダの産業ロック77年作。繊細なGtとスペーシーなKeyが彩る、ややプログレハード色もある叙情的な楽曲。
FM「TOUGH IT OUT」イギリスのメロディアスハード89年2nd。NEIL KERNONプロデュース。キャッチーなハードポップ的要素とタフなGtリフを聴かせるHR的要素がバランス良く整った高品質メロディアスハード。特に哀愁ハード"BAD LUCK"はFMの素晴らしさを凝縮したような悶絶モノの名曲。RANDALL母子の名曲"SOMEDAY"も収録。
FORSALE「STRANGER IN TOWN」GOTTHARDのSTEVE LEEとLEO LEONIが在籍したバンドの88年作。THUNDERに対するTERRAPLANEのような位置付けか。GOTTHARDっぽさはほとんど感じられない、Keyを多用したキャッチーなメロディアスハードで、非常にクオリティの高い楽曲。
FREDDY CURCI「DREAMER'S ROAD」SHERIFF、ALIASの元Voのソロ94年作。艶やかに伸びる美声で叙情的なメロディを歌い上げる産業ロック。バラード系の楽曲が多いですが、メロディの出来は良い。
FROZEN GHOST「SHAKE YOUR SPIRIT」カナダのメロディアスハード91年3rd。カナダ産らしいキャッチーで爽やかなサビメロが印象的な楽曲。
GARY CHAPMAN「THE EARLY YEARS」アメリカのCCMシンガーの初期ベスト盤で、81年「SICERELY YOURS」と82年"HAPPENIN'"の2作から10曲を収録。DEGARMO & KEYプロデュース。アコースティックで非常に美しいバラードをメインに選曲していますが、"NO TIME AT ALL"や"LOVE IS A NAME"あたりはソウル/ファンクテイストが隠し味となったタイトかつメロウな初期DAVID FOSTERプロデュース作のようなドライヴ感のある楽曲。
GEOFF MOORE & THE DISTANCE「HOME RUN」GEOFF MOORE率いるアメリカのCCM95年作。男らしい渋みを備えたVoに、ややタフになったGtオリエンテッドなアレンジ、ハートウォーミングでキャッチーなメロディ。EDDIE MONEYの最近のアルバムに似た雰囲気。
GEOFF MOORE & THE DISTANCE「THE EARLY YEARS」アメリカのCCM初期ベスト盤で、「FOUNDATIONS」、「PURE AND SIMPLE」、「A PLACE TO STAND」の初期3作から10曲を収録。軽快で躍動感のある楽曲を中心に選曲したようで、ノリが良く非常に聴きやすく、彼等のロック寄りの魅力が存分に伝わる良いベスト盤になっていると思います。
GEOFF MOORE & THE DISTANCE「THREADS」GEOFF MOORE率いるアメリカのCCM97年作。アコースティックな生音とエレクトロニクスをブレンドさせたモダンなアレンジに、彼等の持ち味であるハートウォーミングなメロディを乗せた楽曲は、LIFEHOUSEやVERTICAL HORIZONあたりのアメリカンロック勢に通じるような味わいがあります。
GEOFF MOORE「S.T」アメリカのCCMシンガーの99年ソロ。バンドでは躍動感のあるロック色の強い楽曲をプレイしていますが、このソロ作ではハートウォーミングで落ち着いたAORを聴かせてくれます。
GIANT「TIME TO BURN」DANN HUFF率いるアメリカンHRの2nd。キャッチーで快活ながらもHRの熱さを常に感じさせる楽曲に、フック満載のGtプレイ。アメリカンHRかく在るべしというお手本のようなアルバム。
GIGI HAMILTON「S.T」CHRISTER SANDELINも在籍していた元STYLEの女性Voのソロ91年作。基本は穏やかなKeyアレンジの北欧ポップスなんですが、"BITTER SWEET LOVE"、"TALKING TO MY SELF"あたりは爽快ハードポップと呼べる程度には躍動感が感じられる楽曲。程よく憂いを帯びたメロディは良い感じ。
GLENMARK「S.T」ABBAのバックバンドをやっていたらしいスウェーデンのAORアーティストの97年作。打ち込みとアコースティックなサウンドを組み合わせたモダンなアレンジに、少しフォーキーで郷愁を誘う北欧的な歌メロの楽曲。全体的にコンパクトにまとまった軽快なポップ感覚が溢れており、気軽に楽しめる一枚になっています。
GUARDIAN「FIRE AND LOVE」アメリカのクリスチャン・メロディアスハード90年2nd。ELEFANTE兄弟プロデュース。XYZ等を思わせるキャッチーなLAメタルスタイル。粒の揃った楽曲で、非常にクオリティの高いアルバムです。
HALBERG LARSEN「4」デンマークの女性Voを擁するAORハード85年4thにしてラスト作。元DE 5のMICHAEL ELOが参加。今作では、ある程度ハードなGtをフィーチュアしたアレンジになったものの、スペーシーなKeyは健在。また楽曲自体も軽快でポップな路線から、より重厚な雰囲気を醸し出すようになった印象。叙情的で儚げな雰囲気のヴァースからキャッチーで爽快なサビメロへの展開が素晴らしい。SNEAKERSを現代的なアレンジにしたような感じで、特に憂いのあるメロディをハードタッチのアレンジで疾走感と共に聴かせる"SPOTLIGHT"は名曲。
HALO「S.T」アメリカのCCM/メロディアスハード90年1st。エレファンテ兄弟プロデュース。洗練された透明感のあるコーラスアレンジと、適度なハードさと躍動感のあるキャッチーなメロディの楽曲。
HALO「HEAVEN CALLING」アメリカのCCM91年2nd。ELEFANTE兄弟プロデュース。美しく爽やかなメロディの産業ロックで、1stに比べてハードさは無くなり、よりメロウな楽曲が増えましたが、メロディのクオリティは引けを取らない好盤。
HARLOT「ROOM WITH A VIEW」デンマークのメロディアスハード88年作。これぞ北欧といった繊細な哀愁と透明感に満ちており、初期ALIENやTREATあたりが好きな方には間違いなくフィットする高品質な楽曲満載。特に"SO MUCH FOR HAPPY ENDINGS"は名曲。
HARVEST「MIGHTY RIVER」アメリカのCCM93年作。希望に満ちたポジティヴな美しいメロディを穏やかに聴かせるアコースティックなAOR。
HEART「S.T」プロデューサーにRON NEVISONを迎え、外部ライターを大々的に起用した、HEARTの産業ロック路線が始まる名作にして大ヒット作。ゴージャスなKeyアレンジに、適度にハードで適度にキャッチーな洗練された楽曲は正に産業ロックの王道。
HEART「BRIGADE」HEARTの産業ロック3部作のラストを飾る90年の名作。RICHIE ZITOプロデュース。HEARTのアルバムの中でも一番ハードな印象ですが、ハードなアレンジとキャッチーなメロディのバランスの取れた素晴らしいアルバム。
HEAVEN WARD「DANGEROUS NIGHTS」ドイツのメロディアスハード。恐らく90年中頃のアルバム。いかにもドイツのマイナーメタル的な臭い哀愁メロディをフィーチュアしたHRで、個人的には名盤。"YESTERDAY"、"DANGEROUS NIGHT"の2曲は特にキラーチューン。
HOGLUND BAND「FACES」スウェーデンのクリスチャン産業ロック88年作。ゴージャスなKeyをフィーチュアしたキャッチーな楽曲の中に時折北欧風な透明感のあるメロディが顔を出します。
HONEYMOON SUITE「THE BIG PRIZE」カナダのハードポップ85年名盤2nd。BRUCE FAIRBAIRNプロデュース。LOVERBOYに代表されるような、適度にキャッチーで適度にハードなカナダ産ハードポップの王道を行くアルバム。
HONEYMOON SUITE「MONSTERS UNDER THE BED」カナダのハードポップ91年4th。適度にキャッチーで適度にハードなカナダ産ハードポップ。彼等のアルバムの中では一番ハードな一枚。

06.6.5 - 6.10 (mon - sat)
ONE MORE TIME「DEN VILDA」スウェーデンのAOR96年作。タイトルトラックはEUROVISIONのスウェーデン代表曲として3位に入っています。ENYAやSARAH BRIGHTMANを思わせる静謐で荘厳なサウンドに北欧トラッド的なメロディをメロディをミックスした楽曲。非常に美しく和める。
ROSEBUD「KEEP SMILING...」ドイツのメロディアスハード93年作。VoのALEX CONTIはドイツのプログレハードLAKEに在籍していた人のようです。GOTTHARDあたりを彷彿させるGtオリエンテッドでカラッとしたHR。
LORI RUSO「SHOW OFF」アメリカの女性シンガー90年作。GtにTIM PIERCE参加。厚みのあるKeyアレンジを施した当時のメインストリーム的な産業ポップスで、全体的にメロディはキャッチーで良い感じ。前半は完全にポップ寄りの楽曲中心ですが、中盤の"CAN'T TAKE MY HEART"やラストの"REBEL"は割とGtのフィーチュア度が高い産業ロックっぽい格好良い楽曲。
ERIC GADD「ON DISPLAY」デンマークのAORシンガー93年作。持ち前の繊細なファルセットを全編に活かしたグルーヴィでお洒落なソウル/R&B色の強い楽曲が、ゆったりと心地良くスウィングします。
THOMAS HELMIG「LOVENS HJERTE」デンマークのAORシンガー90年作。ブルージーなロックに傾倒していた時代の名残を残しつつ、かなりキャッチーなメロディを導入した産業ロック的な作風になっており、RICK SPRINGFIELD等に近い印象。かなりクオリティの高い一枚。
SOREN POPPE「HVERT MINUT」デンマークのAORシンガー02年作。ウエストコースト風の爽やかな楽曲と、北欧的な物悲しい憂いを帯びた楽曲が混在する作風。前者ではポジティヴでキャッチーなサビメロが素晴らしい"SMIL"、軽やかなアコギをバックにカリビアンなムード漂う"SKUDT I DIG"等、後者ではストリングスをフィーチュアしたPATRIK ISAKSSON的な哀愁のタイトルトラック、胸に染みる郷愁バラード"HVIS DU VIL"等が良い出来。良いメロディを随所で楽しめる好盤。
SOREN SKO「UNPOLISHED」元SKO/TORPのデンマークのAORシンガー01年作。アコースティックでシンプルなアレンジに、仄かな郷愁を潜ませた叙情的なメロディを乗せた楽曲。素朴な味わいながらも胸に染みるメロディが良い感じ。NILOLAJ STEEN、CURTIS STIGERS、RICK ASTLEY等がゲスト参加しています。
FATE「SCRATCH'N SNIFF」デンマークのメロディアスハード90年4th。TOMMY HANSENプロデュース。従来のキャッチーなメロディはそのままに、新たに加入したMATTIAS EKLUNDHのGtが楽曲にエッジを加えており、Gtオリエンテッドなメロハーの好盤に仕上がっています。彼独特のテクニカルでトリッキーなソロプレイも随所で炸裂。
AARON SPIRO「SING」MARK SPIROの甥っ子であるアメリカのCCMシンガーの02年作。素朴でシンプルな味わいながらも、ジワジワと胸に染み込むようなハートウォーミングなメロディが心地良い楽曲。MARK SPIROの近作に通じる雰囲気が無くもない。
LAWRENCE GOWAN「...BUT YOU CAN CALL ME LARRY」カナダのAORシンガー93年作。アコギとピアノによるオーガニックなアレンジに、叙情的なメロディを乗せた穏やかな楽曲が中心。EDDIE SCHWARTZやJIM VALLANCEとの共作が数曲あり。やはりJIM VALLANCEとの共作の"INNOCENT"、"(IN THE)WILD SUMMER NIGHT"等が一際メロディの出来が良い。
TONY CAREY「STORYVILLE」元RAINBOWのKeyのソロ90年作。軽やかなGtとスペーシーなKeyアレンジに、どことなく郷愁を誘うメロディを乗せた楽曲。初期のようなクサい程の哀愁メロはあまり感じられず、どちらかというとフォーキーな味わいのある楽曲が多め。

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