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2006年7月後半

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06.7.31 (mon)
STEVEN CURTIS CHAPMAN「ALL ABOUT LOVE」アメリカのベテランCCMシンガーの03年作。アコギとピアノによるオーガニックなアレンジを施した軽快で爽やかなメロディックロック。タテノリのハジけるリズムが気持ち良いタイトルトラック、ハートウォーミングなメロディが軽やかに駆け抜ける"YOUR SIDE OF THE WORLD"という出だしの2曲が最高で、今作は今までにも増して瑞々しい躍動感が漲っている印象。一方で優しげなメロの"ECHOES OF EDEN"、繊細で華麗なピアノバラード"I WILL BE HERE"といったバラードの美しさも絶品。本当にこの人のアルバムはクオリティが高いわ。

06.7.30 (sun)
MUSE「SHOUWBIZ」UKロック99年1st。遡って聴いてきたわけですが、クラシックとヘヴィロックを融合させて美しい歌メロで聴かせる、という彼等のオリジナリティは既にこの時点でほぼ確立されており、華麗なピアノフレーズから繊細なファルセットの歌メロ〜ディストーションGtをバックにしたサビメロという展開を見せる1曲目の"SUNBURN"で顕著に現れています。悲哀に満ちたメロディをダイナミックに聴かせる"MUSCLE MUSEUM"、ジワジワと盛り上がって爆発的なサビメロでクライマックスを迎えるタイトルトラック等が素晴らしい出来。楽曲単位では良い曲があるのですが、その後の彼等のアルバムに比べるとトータルな出来では一歩劣る感は否めないかな。
HOOBASTANK「THE REASON」アメリカのモダンHR03年2nd。硬質感とグルーヴ感のあるGtリフにメロディアスな歌メロを乗せた楽曲は、もう何の衒いも無くメロディックHRと呼びたくなってしまう。小気味良い疾走感満点のオープニングチューン"SAME DIRECTION"、哀愁のメロディが胸に染みるパワーバラード"WHAT HAPPENED TO US?"、仄かな憂いを含んだキャッチーなメロが良い感じな"ESCAPE"、フックのあるGtリフから浮遊感のある大らかなサビメロに展開する"FROM THE HEART"、超エモーショナルでハートウォーミングなメロが感動を呼ぶタイトルトラック等、ハードかつキャッチーな楽曲揃い。格好良い。

06.7.28 - 29 (fri - sat)
THE KRY「LET ME SAY」アメリカのCCM00年作。ややハスキーなVoに、アコギをメインにしたシンプルでオーガニックなアレンジを施したハートウォーミングで親しみやすいメロディの楽曲。
MARK SCHULTZ「S.T」アメリカのCCMシンガー00年作。ピアノ中心のアレンジの軽やかな楽曲を澄み切ったVoで歌い上げる楽曲。緊張感のあるヴァースから力強く開放感のあるサビメロへ展開する"I AM THE WAY"、軽快でポップな"LET'S GO"、ホーリィで美しいバラード"HE'S MY SON"、アップテンポで躍動感のあるゴスペルソング"WHEN YOU GIVE"、ドラマティックなピアノのイントロから爽やかかつ軽快に展開する"LEGEND OF MCBRIDE"等、クオリティの高い楽曲揃い。
MICHAEL W. SMITH「CHANGE YOUR WORLD」アメリカのCCMシンガーの92年作。彼のアルバムの中でも最もキャッチーでポップな一枚。ゴージャスなアレンジがファンキーに躍動する"PICTURE PERFECT"、感動的なサビメロのバラード"I WILL BE HERE FOR YOU"、ソウルフルでスムースなAOR"COLOR BLIND"、メロディと展開が秀逸な産業チューン"CROSS OF GOLD"、彼お得意のポジティヴなサビメロが印象的なファンクポップ"OUT OF THIS WORLD"等々、非常に完成度の高い楽曲揃いの一枚。
MISS B. HAVEN「S.T」デンマークの女性AORグループ88年作。軽やかなアレンジのニューカントリー調の楽曲。大らかで牧歌的なムードの和めるメロディ。

06.7.27 (thu)
ANBERLIN「NEVER TAKE FRIENDSHIP PERSONAL」アメリカのモダンロック05年作。透明感のあるストレートなVoが綴る爽やかながらも仄かに憂いを帯びたメロディに、適度にエッジのあるGtが軽快に駆け抜ける気持ちの良いロックサウンドは、何となくSPITZをハードにしたような印象があるような無いような。やや深みに欠ける部分が無きにしもあらずですが、全編にフックのあるキャッチーなメロディが漲っている好盤。
GEOFF MOORE & THE DISTANCE「PURE AND SIMPLE」アメリカのCCM90年作。シンプルで軽やかなアレンジを施したメロディックロック。素朴な味わいがやや地味に聞こえるものの、ジワリと胸に染みる良質のメロディが随所に感じられます。

06.7.24 - 26 (mon - wed)
CLAY CROSSE「A DIFFERENT MAN」アメリカのCCMシンガー00年作。スムースなAORからモダンなポップフィールドに踏み入れた前作同様、今作でもモダンなアレンジを施したR&Bテイストの入ったバラード調のポップスといったスタイルの楽曲が目立ちます。淡々とした歌唱から情感が滲み出るような"'TIL THE END OF THE WORLD"、美しいピアノに導かれる切ないメロディが堪能できる"WHAT WOULD YOU DO FOR A KING?"、深みのある哀愁バラード"WALK WITH ME(RENNA'S SONG)"等、なかなか聴き応えのある楽曲が揃っています。
AVALON「IN A DIFFERENT LIGHT」アメリカのCCMコーラスグループ99年作。BROWN BANNISTERプロデュース。KeyとコーラスをたっぷりフィーチュアしたポップなAOR。ゴキゲンにノリノリの爽快チューン"TAKE YOU AT YOUR WORD"、朗らかでキャッチーなメロディのタイトルトラック、CCMらしい大らかで美しいバラード"CAN'T LIVE A DAY"、アコギをバックにシンプルなアレンジで広がりのあるメロディを聴かせる"I'M SPEECHLESS"、しっとりとした憂いを帯びたバラード"HIDE MY SOUL"等、佳曲揃い。

06.7.23 (sun)
MUSE「BLACK HOLES AND REVELATIONS」UKロック06年4th。世紀末的な退廃感というか混沌とした雰囲気とクラシカルな気品が渾然一体となった傑作「ABSOLUTION」に比べると、何かメチャキャッチー!というのが第一印象。"STARLIGHT"のハッピーなKeyフレーズや"SUPERMASSIVE BLACK HOLE"の分かりやすいグルーヴ感とか、ライナーにも書いてあったけど急転直下的な静と動のコントラストが薄まってるとことか、全体的に非常に聴きやすくなってる気がします。とはいえ(あくまで僕が思う)MUSEっぽさも随所に感じられて、"TAKE A BOW"でのクラシカルでスペーシーな壮大さ、"MAP OF THE PROBLEMATIQUE"でのPET SHOP BOYSをラウドにしたようなダークでメランコリックな雰囲気、"ASSASIN"の不安を煽るような性急なGtリフ、"CITY OF DELUSION"でのストリングスを交えたダイナミックな展開の妙、"HOODOO"での大仰すぎるオペラティックな曲調、そしてカウボーイソングとテクノとQUEENとラウドロックが衝撃的な融合を果たした破天荒な名曲"KNIGHTS OF CYDONIA"とか、やっぱ最高に良いわ。傑作。
MICHAEL MORALES「THAT'S THE WAY」アメリカの産業ロッカー99年3rd。DEF LEPPARD的な厚みのあるゴージャスなアレンジが随所に顔を出すメロディアスハード。ファンクっぽいリズムを取り入れた"BETTER WAY"やタイトルトラックがモロDEF LEPPARDなんですが、感動的なサビメロと哀愁のギターフレーズが印象的な"CHANGE THE WORLD"、ハートウォーミングなメロディを小気味良いリフで聴かせる"MARIA"、濃密な哀愁メロディが素晴らしいミドル"NO WAY OUT"等、非常に充実した楽曲揃い。良いアルバムです。JOHNNY LIMAやBRIAN MCDONALDが好きならオススメ。
MICHAEL W. SMITH「THIS IS YOUR TIME」アメリカのCCMシンガーの99年作。ピアノとアコギを主体とした軽やかなアレンジのゆったりとした楽曲が中心なんですが、単なるバラードというわけでは無く、非常に起伏に富んだダイナミックなアレンジが施されており、フック満載。バグパイプの旋律がアイリッシュな爽やかさを運ぶ"RINCE DE"から瑞々しいピアノのフレーズが楽曲リードする感動的な"HEY YOU IT'S ME"、軽快に躍動するアップテンポでポジティヴなメロディが最高に気持ち良い"WORTH IT ALL"という序盤の流れが最高。その後も、寂寥感溢れるセンチメンタルなバラードのタイトルトラック、切ない哀愁のヴァースから包容力のあるサビメロへの展開が絶品なバラード"I WILL CARRY YOU"、美しいコーラスをフィーチュアしたダイナミックなゴスペルソング"REACH OUT TO ME"等、佳曲タップリ。素晴らしい出来。
MICHAEL W. SMITH「GO WEST YOUNG MAN」アメリカのCCMシンガーの90年作。彼の出世作と言っても良いアルバムで、前作では比較的落ち着いたAORをプレイしていたのに比べ、このアルバムでは見事なまでにポップ&キャッチーな産業ロックをやってます。超キャッチーでノリノリなタイトルトラック、BEATLES的な親しみやすいメロディの"FOR YOU"、TOTOの"AFRICA"を思わせるようなアフリカンテイストが入ったキャッチーな"SEED TO SOW"、スムースなAOR"CROSS MY HEART"、ホーリィで神々しいメロディのバラード"AGNUS DEI"等、充実した内容。
THOMAS BARQUEE & THE TURBOLENCE「ZULU TIME」ドイツのAORシンガー95年作。アコギを中心とした軽快なアレンジのメロディックロック。優しくハートウォーミングなメロディをゆったり聴かせる"WHAT A DAY"、爽やかなメロディをニューカントリー調のアレンジに乗せた"LADY RIGHT"、憂いを帯びた音色のKeyアレンジを施したメランコリックな"RUSH"、繊細で叙情的なバラード"SHIP IN THE STORM"等が良い感じ。アコースティックですが、そんなにレイドバックした雰囲気も感じさせません。TONY CAREYの90年代以降のアルバムに近い雰囲気かも。
RENAISSANCE「OCEAN GYPSY」イギリスのプログレ・フォーク97年作。MICHAEL DUNFORDがSTEPANIE ADLINGTONという女性と組んで、BLACKMORE'S NIGHTもカヴァーしていた名曲"OCEAN GYPSY"をはじめとする過去の楽曲に新曲を数曲加えてリリースしたアルバム。流石に美しく澄み切ったVoは素晴らしく、ANNIE HASLAMのような癖が無いナチュラルな歌声なので、過去の楽曲に新たな魅力を加えています。更に新曲の出来も良く、特にラストの"THE GREAT HIGHWAY"は新たな名曲と言っても良い出来。
LOSTPROPHETS「LIBERATION TRANSMISSION」UKロック06年3rd。このバンドってこんなメロディックだったのか!とちょっと驚いた。程々にエッジを持たせつつも比較的軽めのGtサウンドに、非常にキャッチーでメランコリックな歌メロとコーラスワークを備えた楽曲は、メロディックロックと言ってしまいたくなる程。とはいえお行儀良く洗練されてるかというと、そうでも無く、若さ故の衝動や荒々しさというのも確かに感じられ、B!のインタヴューで大野がSKID ROWに例えてるのは正に的を射ている気がする。"EVERYBODY'S SCREAMING!!"とか"4:AM FOREVER"とか、モロそんな感じ。いやあ、これは格好良いわ。
MUSEとLOSTPROPHETSが一緒に観れるのか。サマソニ2日目も俄然楽しみになってきたな。

06.7.22 (sat)
AVALON「THE CREED」アメリカのCCM4人組コーラスグループ04年作。美しいコーラスをフィーチュアしたAORなんですが、ピアノ、ストリングス、時にはディストーションGtを絡めた厚みのあるアレンジを施した重厚な楽曲に仕上がっています。スムースでキャッチーなメロディを軽やかに聴かせる"ALL"、繊細なヴァースから大仰に盛り上がるダイナミックなバラードのタイトルトラック、朗らかでポップなサビメロの"I WANNA BE WITH YOU"、R&B要素の入ったモダンポップ"OVERJOYED"等、なかなかクオリティの高い楽曲が揃っています。
HONEYMOON SUITE「LEMON TONGUE」カナダのメロディアスハード01年作。以前までのサウンドスタイルとかなり趣を変え、ゆったりとしたシンプルなアレンジのGtにBEATLES的なポップさの感じられるメロディを乗せた楽曲は、モダンなアメリカンロックというか、ENOUGH ZNUFFっぽいというか。"KNOW YOU WHEN"ではポップパンクみたいなスタイルにもチャレンジしています。出来自体は悪く無く、結構楽しめました。
KICK THE KANGAROO「SOUNDS LIKE A BAD JOKE」デンマークのメロディックロック00年1st。仄かに甘い哀愁を帯びたBEATLESライクなメロディに、ヘヴィなディストーションを効かせたグルーヴ感のあるGtサウンドは、ENOUGH ZNUFFを思わせます。ポップ&グルーヴィーな親しみやすい楽曲揃い。
TEN SHARP「THE FIRE INSIDE」オランダのAORデュオ93年作。ピアノをメインにした穏やかでスウィートなメロディのAOR。適度な躍動感のある"DREAMHOME(DREAM ON)"、上品で美しいアレンジとメロディの"AS I REMEMBER"、リリカルなピアノと憂いを帯びたメロディが秀逸な"RUMOURS IN THE CITY"等が良い感じ。
THE OUTFIELD「PLAY DEEP」イギリスのメロディックロック85年1st。伸びと透明感のあるハイトーンVoと美しいコーラスワークと、シンプルで軽快なGtアレンジが躍動するキャッチーな楽曲。開放感のある爽やかなメロディも非常に魅力的な好盤。

06.7.18 - 21 (tue - fri)
MICHAEL TESCHL「MOVIN' ON」デンマークのAORシンガー98年作。ソウルフルなVoで、基本はややR&B的なトーンが漂うスムースなAORを歌い上げる楽曲が中心ですが、ブルーアイドソウル的なバラード"THE ONLY THING I EVER WANTED"、ダンサブルなリズムに乗せて爽快でポップなメロディが駆け抜ける"LET'S GET SERIOUS"、WHITESNAKEの名バラードをAOR風にアレンジした"IS THIS LOVE"等、割とバラエティ豊かに懐の深さも感じさせます。ビターで落ち着いた楽曲がなかなか良い感じ。
ATHENAEUM「S.T」アメリカのメロディックロック01年作。ゆったりしたGtサウンドに、男臭い哀感を帯びたエモーショナルなメロディを乗せた楽曲は、典型的なAAA系アメリカンロック。アコギと美しいコーラスをフィーチュアした"COMFORT"、悲哀に満ちた泣きメロを重厚感タップリのアレンジで聴かせる"SWEETER LOVE"等、メロディの出来はかなり高く、このテの楽曲が好きな人なら楽しめるクオリティかと。
LIS SORENSEN「KAERTEGN」デンマークの女性シンガー98年作。軽やかなアレンジに乗せて力みの無い自然体の歌唱を聴かせる"TAENKER KUN PA DIG"やタイトルトラックのような楽曲を中心として、浮遊感のあるアンニュイなメロディの"PA EN ODE O"、ラテンのムードを漂わせた"TANGO"等をフックにしたアルバム構成。ソングライターにはLARS MUHL、POUL HALBERG、PER FROST等、デンマークの著名なライター陣が参加しています。

06.7.17 (mon)
RUGSTED KREUTZFELD「JORDEN KALDER」デンマークの名ソングライター/プロデューサーチームのプロジェクト84年作。過去3作は非常に洗練されたスムースなAORをプレイしていましたが、このアルバムでは洗練されたアレンジはそのままに、かなりポップなメロディが顔を出します。親しみやすいキュートなメロディの"TOKIO"、繊細で仄かな哀愁を帯びたサビメロが秀逸な"TIME FOR TIME"、デンマーク産AOR特有のメロディを躍動感と共に聴かせる"GLEMMER DIG ALDRIG"、爽やかなメロディが軽やかに駆け抜ける"CHECK IND"等、佳曲多数。AORとしては過去作の方が洗練されているのかもしれませんが、産業/メロハー寄りのリスナーからすると断然このアルバムの方が聴きやすいような気がします。
ESQUIRE「COMING HOME」YESのCHRIS SQUIREの元妻のNIKKI SQUIRE率いるメロディックロック97年2nd。どことなくYESっぽい雰囲気があるな、と思ってたら本当にYES人脈だったのね。ちなみにこのアルバムにはYES人脈は参加していません。ANNIE HASLAMっぽいVoに、浮遊感のあるメロディの楽曲。若干プログレハード的な展開/アレンジもあり、それなりに聴き応えはあります。Voの印象もあって、RENAISSANCEっぽい趣も無きにしもあらず。
MARC JORDAN「BLUE DESERT」アメリカのAORシンガー79年作。JAY GRAYDONプロデュースで、KeyにMICHAEL OMARTIAN、GtにSTEVE LUKATHER、DrにJEFF PORCARO等、お馴染みのメンツが参加。洗練された爽やかなウエストコーストサウンドが堪能できる楽曲揃いの名盤。Gtプレイも非常に充実しており、"I'M A CAMERA"、"TWILIGHT"でのソロや"FROM NOWHERE TO THIS TOWN"でのLUKATHER/GRAYDONの弾きまくり共演等、が随所にフィーチュアされています。

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2006年7月後半

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