06.8.6 - 14
(sun - mon)
HOOBASTANK「EVERY MAN FOR HIMSELF」アメリカのメロディックHRの06年3rd。ヘヴィロック的な側面が前作以上に希薄になり、普通のエモ/メロディックロック的な楽曲が目立ちます。その分アレンジを練ってきており、楽曲のダイナミズムよりはメロディとアレンジの妙で聴かせる楽曲という感じ。行進曲的なリズムパターンが面白い"THE
RULES〜BORN TO LEAD"、ホーンを取り入れたファンキーなノリが新境地な"INSIDE OF
YOU"、叙情的で物悲しいメロディが素晴らしい出来の"THE FIRST OF ME"、繊細なGtサウンドとストリングスの絡みが美しいバラード"IF
ONLY"、フルートやサックスの音色が幻想的な雰囲気を醸し出すヴァースから徐々に盛り上がっていくダイナミックかつ感動的な"MORE
THAN A MEMORY"辺りが良い感じ。全体的な印象としては、何となくインパクトに欠ける気がしないでも無いですが、じっくり聴けばなかなか良いアルバムかと。
LOSTPROPHETS「START SOMETHING」UKロック03年2nd。遡って聴いてますが、このアルバムも格好良いな。アレンジとしては3rdよりもヘヴィで色んな音が詰まってて、Voもスクリームが多く、何というかありがちなサウンド。しかしキャッチーなメロディやコーラスアレンジは次作を思わせる魅力が感じられ、一皮むけて今のアルバムがあるといった感じ。ヘヴィなGtリフから疾走感タップリの歌メロに雪崩れ込む様が格好良い"WE
STILL KILL THE OLD WAY"、大らかでポジティヴなサビメロへのダイナミックな展開が印象的な"LAST
TRAIN HOME"、少しゴス的な憂いのメロディが良い感じの"WAKE UP(MAKE A MOVE)"、ダンサブルなリズムがノリノリな"BURN,BURN"等、良い曲タップリ。
METALLICA「MASTER OF PUPPETS」予習がてらに久々に何回も聴いた86年3rd。昔はこれぞスラッシュ!な前作の方が好きだったんですが、今聴くとやっぱ完成度はこのアルバムに軍配が上がるなあ。硬質感のあるサウンドに、歯切れの良いGtリフの疾走感とダイナミズムたっぷりの緩急の展開、そして叙情味溢れまくりのメロディアスなGtフレーズ。格好良すぎ。"BATTERY"やタイトルトラックは勿論、"DISPOSABLE
HEROES"や"DAMAGE,INC."の疾走感、"THE THING THAT
SHOULD NOT BE"や"LEPER MESSIAH"の重厚感、"WELCOME
HOME(SANITARIUM)"、"ORION"の泣きメロ。全曲最高に素晴らしい。
DEFTONES「S.T」アメリカのヘヴィロック03年作。ヘヴィな轟音Gtリフと、ひたすらスクリームを繰り返すVoが紡ぐ浮遊感のある捕らえ所のない歌メロが絡む、ミドル〜スロー中心の楽曲。時折スペーシーで薄いヴェールのようなKeyがアクセントを加えます。ダメだこれは。全く理解できない。強烈に退屈。
DEFTONES「WHITE PONY」アメリカのヘヴィロック00年作。「S.T」とほぼ同じ作風ながらも、こちらの方がメロウで繊細なパートが多い。プログレッシヴな感覚やアーティステイックな雰囲気を感じる事が出来なくは無いものの、やはりダメだ。「S.T」より若干マシだが拷問的な退屈さ。これ、名盤なの?このアルバムに魅力を感じ取れる感性が、皮肉でなく羨ましい。
AVENGED SEVENFOLD「SOUNDING THE SEVENTH
TRUMPET」アメリカのHM02年2nd。IRON MAIDENの"THE IDES OF
MARCH"に歌を乗せたような大仰な序曲"TO END THE RAPTURE"からして正統派HMからの影響丸出し。しかし続く"TURN
THE OTHER WAY"への繋がり方が今一つスムーズさに欠けて、序曲の役割を上手く果たせて無いような。Voがデス声中心なのを除けば、メタリックでスラッシーなGtリフ、大仰でメロディアスなサビメロ、目まぐるしい展開と、最新作の要素が随所に感じられるのですが、どうにも冗長というかまとまりに欠けるというか、まだまだ青さの残る楽曲だなという印象。
D-TALE「S.T」ドイツのメロディアスハード05年自主制作盤。やや線が細くメロディアスなフレーズを奏でるGtと適度に様式美色を加えるKeyアレンジを施した欧州型メロハー。歌メロの出来もなかなかのもので、同郷のDECEIVERあたりを思わせる楽曲。気に入った。 |
サマソニに初参戦してきました。初日の目当てはA7X、HOOBASTANK、METALLICA。動き回るのも面倒なのでずーっとマリンステージに常駐。まずはHAWTHORNE
HEIGHTS・・・なんですが、全く記憶に残ってないな。ヘヴィなサウンドのエモ系のバンドだったような気がする。続いてSTONE
SOUR。SLIPKNOTのメンバーのバンドなのか?ちょっと捻りのあるヘヴィロックだったような気がするが、これも特に印象無し。ここまではスタンドで見てたんですが、A7Xをアリーナで見ようと移動するついでに昼飯を食べてたので、次のTAKING
BACK SUNDAYはほとんど観れず。アリーナに入った時にちょっとだけ観たところヘヴィなエモ系?の音だったような。で、最初の目当てのA7X。音の分離が悪いのかグチャグチャしたサウンドで楽曲の輪郭が掴みにくかったんですが、パフォーマンスは非常に格好良くHMバンドとしての魅力を出せてたと思います。ツインGtのフォーメーションとか、あの短い持ち時間で思いっきりGtソロやってたのとか、観ててニヤついてしまった。ここで雨が降ってきたので屋根のあるスタンドに退散。酷い雷雨の中でZEBRAHEAD。ドシャ降りだというのに凄く客が増えてきた。聴いた事無いんですが、凄く色んな色彩を持った楽曲だなーという印象。ちょっとハッピー過ぎて趣味では無いんですが、ライヴアクトとしての魅力が感じられるステージでした。ファンなら満足できたんじゃないでしょうか。アリーナも大盛り上がりで楽しそうでした。続くお目当てのHOOBASTANKですが、A7Xで思いの外バテてしまったので引き続きスタンド観戦。HM的な格好良さを期待してたんですが、その部分に関してはちょっと肩透かし気味で、ライヴならではの醍醐味が無かったような。スタンドで観てたからかな・・・。途中でMETALLICA待ちのために移動。"THE
REASON"は感動的でした。トリ前のDEFTONESからスタンド観戦。CD聴いてダメだこりゃと思ってたんですが、当然ライヴも1時間の拷問でした。そしてMETALLICA。マジで最高でした。過去観たMETALLICAのライヴの中でも圧倒的にベスト。パフォーマンスも今までのバンドが完璧に霞む程のオーラ出まくりだし、セットリストも神。「MASTER〜」再現のアナウンスには本当に涙が出てきた。これだけで完璧にチケットの元は取れたと思った。で2日目。特に大好きなバンドってワケでも無いですが、アルバムが良かったのでLOSTPROPHETS、MY
CHEMICAL ROMANCE、MUSEあたりがお目当て。まずは10YEARS。これもヘヴィなエモ系か。何も残ってません。総じてエモ系のバンドは何も響いてくるものが無かった。CDの方が良いわ。続いてはELLEGARDEN。格好良いなコレ。ライヴの進め方も上手い。終始ノリノリでした。続くTHE
ALL AMERICAN REJECTSとFALL OUT BOYは本当に何の記憶も無い。ヘヴィなサウンドを出しつつメロをしっかり聴かせて更にライヴの醍醐味を出すのは難しいんじゃないかね。で、お目当てのLOSTPROPHETSでアリーナに降りる。これは期待通りの格好良いライヴでした。楽曲の良さをライヴでもキッチリ出せてたし、パフォーマンスや客の煽り方も上手かった。ちゃんと曲覚えて声出したかったなあ。続くMY
CHEMICAL ROMANCEは、超期待外れの最悪のライヴでした。Voが全く歌えてない上に演奏もガチャガチャ、更に余計なMC入れまくりで客のノリぶった切り。しかもフェスで新曲2曲もやるか?そりゃノレんわ。演奏・パフォーマンス・ステージング・セットリスト全てが酷い出来。ホント最悪。一気に幻滅した。こいつらはそのうち消えるな。続くMUSEはあまりにもバテてしまったのでスタンド観戦。これは凄かった。あの世界観がライヴで出せるの?なんて思ってたんですが、いやはやそれ以上だったんじゃないのアレは?サウンドも素晴らしく、強烈に歪んだヘヴィなサウンドと繊細な歌メロやKeyサウンドがバッチリ制御出来てた。アルバムも傑作だったがライヴも強烈だった。凄いバンドだ。もう一回単独で是非観たい。で、最後はLINKIN
PARK。まあ普通に良かったんじゃないでしょうか。何かバンドの風格みたいなのは無かったですが、楽曲はキャッチーだし、Voも上手いし、客も盛り上がってるし。前に観たMUSEが強烈過ぎた。MUSEトリにしてくれれば良かったのに。という事で、両日とも凄いステージを2組が見せてくれたので大満足のサマソニでした。 |
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