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2006年8月後半

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06.8.27 - 31 (sun - thu)
BACK TO BACK「SOM DE ANDRE GOR」デンマークのAORデュオの05年ベスト盤。打ち込み系のグルーヴ感が感じられるリズムアレンジに、繊細なアコギと透明感と仄かな憂いのあるスムースな歌メロを絡めた楽曲。
TRACE BALIN「OUT OF THE BLUE」アメリカのCCM女性シンガー91年作。ハスキーかつパワフルなVoが歌い上げるメロディックロック的な楽曲。爽快で大らかな広がりのあるサビメロの"STRANGER"、ハートウォーミングなメロディを軽やかに聴かせる"MY HEART IS SET ON YOU"、叙情的なピアノバラード"ANSWER TO PRAYER"、軽快でタイトなAORチューン"THE LOVE WE KNOW"等が良い感じ。
仕事で絡む事になったので、東野圭吾「手紙」のマスコミ試写会行ってきた。原作も深いテーマで良く出来た話だったが、映画は更に良かった!原作の深いテーマはそのまま活かしつつ、上手い脚本で感動をより一層高める演出をしてる。山田孝之もかなり良い演技してたけど、脇を固める渋い役者の演技が秀逸。唯一気になったのは沢尻エリカの妙な関西弁だけだな。かわいいから許すけど。傑作。11月公開なのでもうちょい先ですが、これはオススメ!

06.8.25 - 26 (fri - sat)
LINNET/SALOMONSEN「KRIG OF KAERLIGHED」ANNE LINNETとSANNE SALOMONSENが組んだデンマークのAORプロジェクト90年作。楽曲は共作ではなく、お互いが半数ずつ持ち寄る形。ANNE LINNETはどちらかというとポップな躍動感のある楽曲、SANNE SALOMONSENはムーディな憂いのある穏やかな楽曲がメイン。前者だと躍動感のあるKeyアレンジにキャッチーなメロディを乗せた"VIRK'LIGHEDEN HAR FANDEN SKABT"、後者だと泣きのGtと浮遊感のあるKeyでしっとりと聴かせる叙情バラード"DET KOLDE GYS"あたりが良い出来。SANNE SALOMONSENのソロに比べると、よりキャッチーな側面が強調されており、聴きやすいアルバムになっています。
JIMMY BARNES「BARNESTORMING」オーストラリアの産業ロッカー88年ライヴ盤。JONATHAN CAINやDESMOND CHILDが参加して、ブルーズベースの逞しいHRとキャッチーな産業ロックが上手く融合した好盤「FREIGHT TRAIN HEART」のツアーを収録したもの。「FREIGHT〜」をほぼ全曲と、「WORKING CLASS MAN」から名曲タイトルトラックを始め数曲を加えた内容で、選曲も非常に良いです。サウンドバランスも良好で、彼の全盛期のライヴを楽しめる一枚になっています。
BOBBY KIMBALL「ALL I EVER NEEDED」TOTOのVoのソロ99年2nd。UNRULY CHILDのメンバーと組んでメロハー寄りの作風だった「RISE UP」に比べ、よりTOTOを思わせるタイトなAOR路線に軸足を移したアルバム。非常にTOTOっぽいタイトなGtをフィーチュアしたAORハード"'TILL TOMORROW"、美しいピアノとストリングスが壮大な盛り上がりを演出するバラードのタイトルトラック、MICKEY THOMASがコーラスで参加したスウィートに洗練されたAOR"TWO SOULS"、軽やかなピアノにポップなメロディを乗せた"THIS TIME"、パワフルなVoとグルーヴ感のあるファンキーな演奏が格好良い"LIVE THE GROOVE"等、佳曲揃い。好盤です。
ROBERT BERRY「TAKIN IN BACK」HUSH〜3〜ALLIANCE等で活躍したアメリカのマルチミュージシャンのソロ96年作。LONG ISLAND盤。多少プログレ的なアレンジの要素を取り入れつつ、キャッチーなメロディを上手く活かしてメロハーにまとめた楽曲。重厚感のある勇ましいメロディの"TAKIN' IT BACK"、YESを思わせるコーラスが印象的な"SOMEBODY'S WATCHIN'"、FOREIGNERあたりを思わせる哀愁の産業チューン"YOUNG BLOOD"、このアルバムの中でも一際爽やかでキャッチーなメロディの"HOLD ON"、軽快で清涼感のあるウエストコースト系のメロディの"LET'S START LIVIN'"、重厚なヴァースから軽快でメロディックなサビメロへダイナミックな展開を見せる"LIGHTNING STRIKES"、大仰なKeyアレンジの哀愁産業チューン"HEARTACHE"、叙情的な歌メロとドラマティックなプログレ展開が融合した大作"LAST RIDE INTO THE SUN"等々、良い曲揃いなんですが、メロハー的キラーチューンが"RUN TO YOU"で、緊張感のあるヴァースから一気に格好良い哀愁のサビメロへ駆け抜ける展開は超秀逸。既発曲がかなり多いのが難ですが、彼のアルバムの中では一番バランスの取れた好盤です。ちなみに"RUN TO YOU"はこのアルバムにしか入ってません。
SAGA「IMAGES AT TWILIGHT」カナダのプログレハード79年2nd。スペーシーでシンフォニックなKeyサウンドを全編で大フィーチュアした躍動感のあるポップなプログレハード。中期以降のSAGAは非常に洗練されて穏やかなAOR的な方向性に進みますが、初期のSAGAは非常にキャッチーでノリが良いアップテンポ中心の楽曲で、気持ち良く聴けます。

06.8.24 (thu)
TALK OF THE TOWN「THE WAY OF THE WORLD」THOMAS VIKSTROMがVoを務めるスウェーデンのメロディアスハード00年作。TOMMY DENANDERが絡んでプロデュース及び多数の楽曲を提供しています。透明感のあるサウンドに良くマッチしたTHOMAS VIKSTROMの歌唱が映える楽曲。爽快な中に仄かな憂いを含んだアップテンポ"MAINSTREAM"、物悲しく叙情的な泣きメロバラード"A LIFE SO FRAIL"、抜けるような爽快さが気持ち良いタイトルトラック、サビのメロディが秀逸な"A MATTER OF THE HEART"、哀愁のヴァースから爽やかなコーラスをフィーチュアしたサビメロへの展開が素晴らしい"WITH A LITTLE LOVE"等、非常に北欧らしさを感じさせる出来の良い楽曲が揃っています。
BODIES WITHOUT ORGANS「PROTOTYPE」スウェーデンの3人組ダンスポップ05年1st。BWOって、BODIES WITHOUT ORGANSの略だったのね。分厚くダンサブルなKeyサウンドに乗せて北欧らしい憂い漂うメロディを乗せた楽曲は、PET SHOP BOYS meets SHA-BOOMといった趣。"VOODOO MAGIC"、"SAY I LOVE YOU"、"GONE"あたりのメロディの煽情力は半端じゃなく強烈。ダンスなアレンジさえ気にならなければ珠玉のメロが楽しめる一枚。

06.8.23 (wed)
ROBIN BECK「CAN'T GET OFF」アメリカの女性シンガー94年作。CLIFF MAGNESSの「SOLO」にも収録されている"FOOTPRINTS IN THE RAIN"を始めとして、STEVE KIPNER、DIANE WARREN、OLE EVENRUDE、MARC JORDAN等、有名ライターが提供した産業/AORチューンがズラリ。大らかで包容力のあるメロディを力強く聴かせる"CLOSE TO YOU"、涼しげなウエストコーストAORテイストが存分に感じられるSTEVE KIPNER作"A PRAYER FOR JANE"、叙情的な泣きのバラード"LOVE STINGS"、正にOLE EVENRUDE節と言うべきキャッチーなメロディが堪能できる"IF LOVIN' YOU IS WRONG"、KIPNER/MAGNESSの名タッグによる一風変わった哀愁曲"PLEASURE AND PAIN"等々、かなりのクオリティを備えた楽曲が楽しめる一枚。
AIR SUPPLY「LOST IN LOVE」オーストラリアのAOR80年作。繊細なアコギにピアノとストリングスを絡めた上品なアレンジに、甘く爽やかな歌メロを乗せた楽曲。ソウルフルなグルーヴが聴いたアップテンポ"JUST ANOTHER WOMAN"、キレのあるGtをフィーチュアした躍動感のある"I CAN'T GET EXICITED"が良いアクセントになっています。
BRIAN MCDONALD「WIND IT UP」アメリカの産業ロッカー00年作。DEF LEPPARDを思わせる分厚くゴージャスなアレンジに、爽快でキャッチーなメロディを乗せた楽曲は、どの曲もフック満載の素晴らしい出来。GtにREB BEACH、ALEX MASIが参加しています。

06.8.21 - 22 (mon - tue)
FACE FACE「BRIDGE TO NOWHERE」O'RYANことMERVYN SPENCEがVoを務めるスイスのメロディアスハード06年作。前半に強力な楽曲を揃えており、重厚感のあるサウンドにO'RYANならではの歌メロを乗せた"LIGHTS OF NEW YORK"、TENを思わせる仄かな憂いのあるメロディが軽やかに駆け抜ける"WALKING ON SUNSHINE"、疾走感のあるメロハー曲"DON'T STOP"等が非常に秀逸な出来。後半も充分及第点を与えられる佳曲満載で、PURPLE CROSS名義の前作「EYES OF THE MIRROR」よりも格段にレベルアップし、好盤1stに勝るとも劣らない会心作。
ANDERS GLENMARK「JAG FINNS HAR FOR DIG」ABBAのバックバンドとして活躍したスウェーデンのSSWの90年作。ハイテクAORっぽいKeyと軽やかなGtアレンジに、涼しげでスムースなメロディのAORチューン。タイトルトラック、"HON HAR BLOMMOR I SITT HAR"、"NAGONTING JAG VILL HA"等が、軽快な躍動感に満ちたキャッチーな楽曲で特に良い出来。
KRYSTAL MEYERS「S.T」アメリカの女性シンガー05年作。パンク/HR色のあるラフなサウンドにキャッチーなメロディを乗せた楽曲は、モロにAVRIL LAVIGNEを思わせます。AVRILよりもよりモダンなメタル的要素が多いような。静かなヴァースからサビメロで爆発する"THE WAY TO BEGIN"、溌剌としたポップパンク"ANTICONFORMITY"、エモっぽい叙情メロからサビへの展開が秀逸な"FIRE"、LINKIN PARKっぽいヘヴィGtに冷ややかなKeyのアクセントを加えたアレンジが印象的な"FALL TO PIECES"、哀愁の効いたメロディを重厚かつグルーヴィーに聴かせる"REFLECTIONS OF YOU"等々、かなりハイクオリティな楽曲が揃っています。
OUT OF THE GREY「GRAVITY」アメリカの夫婦CCMデュオ95年作。繊細で軽いアレンジにスムースでポップなメロディを乗せたAOR。ゆったりとした優しげなメロディの"STAY CLOSE"、アコギをバックに軽快に躍動する"HOPE IN SIGHT"、少しフォーキーなアクセントの聴いた"SO WE NEVER GOT TO PARIS"、ムーディで叙情的なヴァースからサビメロで盛り上がるタイトルトラック等、なかなかの佳曲揃いです。

06.8.18 - 20 (fri - sun)
MEDUZA「NOW AND FOREVER」スウェーデンのネオクラシカルHM02年1st。VoはMAJESTICののAPOLLO PAPATHANASIO。初期YNGWIEやSILVER MOUNTAINの影響がモロに出た典型的なネオクラ。目新しさは何も無いですが、楽曲の出来はかなり高く、悲哀に満ちた歌メロや構築美のあるテクニカルで流麗なGtソロ等、ネオクラの旨みを充分に備えた格好良いアルバム。
MYDRA「II」ドイツのメロディアスハード02年復活作。楽曲のクレジットは90年になっているので、88年の1stリリース後にお蔵入りしていた楽曲を収録したアルバムのようです。適度にハードなGtとキャッチーな彩りを加えるKeyアレンジに、ドイツらしい哀愁を帯びたメロディという欧州型メロハー。KAROやCRAAFTといった当時のドイツ産メロハーと同様の雰囲気を感じられます。楽曲のクオリティも結構高く、1stよりも出来が良いと思います。
ROBIN BROCK「HIDDEN POWER」カナダの女性シンガーの01年2nd。プロデュースはKEITH OLSENで、GtにTIM PIERCE、BにJEFF PILSON参加。軽やかなアレンジのメロディックロックで、後期のFIONA辺りに近いような気もしますが、ブルーズ色はあまり感じられません。まずまずの出来。
SHIVA「DESERT DREAMS」スウェーデンの女性Voメロディアスハード03年2nd。以前はもっとソフトなサウンドだったらしいんですが、今作ではかなりヘヴィなGtサウンドとパワフルなVoをフィーチュアしたタフでGtオリエンテッドな楽曲になっています。"UNJUSTIFY THE TRUTH"、"CRUCIFIED"、"THE PREACHER"といった疾走チューンは非常に格好良い。一方で美しい泣きのバラード"COMPLETELY STRANGERS"での叙情性も見事。良質なメロハー作です。
SECRET SMILE「ANATOMY」アメリカのメロディアスハード93年作。適度にハードなGtと厚みのあるコーラスアレンジに朗らかでポップなメロディを乗せた典型的なアメリカン・グラムロック。軽快でキャッチーな佳曲が多く、このテの楽曲が好きなら楽しめる一枚。
PATRIK ISAKSSON「S.T」スウェーデンのAORシンガー06年4th。Gtサウンドがかなり少なくなったようで、ロック色が薄れマイルドになったという印象。とはいえ、持ち前の歌謡曲にも通じるような物悲しい憂いを含んだメロディは健在。ピアノとストリングスで盛り上げるポジティヴなメロディの"INNAN KLOCKAN SLAR"、正にPATRIK ISAKSSON節とでも言えそうなメロディが秀逸な"VAR SISTA DAG"、感動的なピアノバラード"TILL MIN SYSTER"、スパニッシュなアクセントが良い感じに効いた"KOM DANSA OM DU TORS!"、強力な寂寥感を漂わせたアコギとピアノによるバラード"ALSKA MIG SOM MEST DA!"等々、これといったキラーチューンは無いものの、全曲総じてハイクオリティ。良い出来です。
GEOFF MOORE & THE DISTANCE「A FRIEND LIKE U」アメリカのCCM92年作。軽快なアレンジに適度な躍動感を備えたメロディックロック。ハートウォーミングなメロディは同時期のSTEVEN CURTIS CHAPMANに近い雰囲気。なかなか良く出来たアルバム。

06.8.17 (thu)
DON HENLEY「I CAN'T STAND STILL」元EAGLESのVo/Drのソロ82年1st。ややアーシーなテイストを持ったアメリカンロックをハスキーなVoで歌い上げる楽曲。深みのある叙情的なバラードが良い感じ。
IRRWISCH「LIVE」ドイツの産業ロック90年ライヴ盤。前年リリースの「THE FISH CAME TO THE SURFACE」のツアーを収録したアルバムで、大半がそこから選曲されています。CD化されていないアルバムからの楽曲を数曲プレイしています。MUNCHENER FREIHEIT等を思わせるような柔和なKeyアレンジを施した親しみやすくポップな楽曲。スムースに漂うような叙情的なメロディが良い感じです。

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