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2006年9月前半

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06.9.4 - 18 (mon - mon)
VANILLA NINJA「LOVE IS WAR」エストニアのガールズ・ロック06年3rd。実は人知れずもう一枚アルバムを出してて4thだとか。3人編成になった今作は、1stのハードポップ的な要素と2ndの欧州HR的な要素が上手く融合したような作風になっている気がします。濃密な欧州風の翳りのあるメロディを重厚に聴かせる"KINGDOM BURNING DOWN"、哀愁メロが軽快に疾走するアップテンポ"DANGERZONE"、ハートウォーミングな産業ロック風"THE BAND THAT NEVER EXISTED"、AVRIL風のポップロック"ROCKSTARZ"、ゴシカルなムード満点の"SHADOWS ON THE MOON"、THE RASMUSを思わせる展開の"BLACK SYMPHONY"、超郷愁をそそるメランコリックなアコースティックバラード"SPIRIT OF THE DAWN"、ドラマティックな叙情パワーバラード"SILENCE"等々、過去最高と呼べる粒の揃い具合。着実にクオリティが上がってきて嬉しい限り。来日無いかなあ・・・。
LORDI「THE AROCKALYPSE」フィンランドのメロディアスハード(と言って良い音楽性だと思うんだが)06年3rd。80年代的なキャッチーなHRを硬派にして哀愁を増した楽曲は、何というかALICE COOPER meets ACCEPTといった趣。本家UDO DIRKSCHNEIDERもゲストVoで参加しています。1stに比べるとやや哀愁味が減って普通の産業HRっぽい雰囲気が強くなった印象はありますが、どの曲も十分に魅力的。
LORDI「THE MONSTER SHOW」フィンランドのメロディアスハードの04年ベスト。2ndと思って買って聴いてたら、何かよく似た曲があるなあ・・・と、見てみたらベストだった。しまった。2ndを買わねば。やっぱ1stの曲の方が強力っぽいな。
NAGLFAR「PARIAH」ノルウェーのメロディック・ブラック05年作。ヌルくならない程度の適度なメロディを含ませた細かく速いGtリフと激烈なブラストビートが絡みつつ疾走する楽曲は、破天荒さを感じさせつつも、整合感を伴ってドラマティックに展開します。強烈に格好良い。
OPETH「GHOST REVERIES」スウェーデンのプログレ・デスの05年作。「BLACKWATER PARK」を聴いた後なので、正直最初に聴いた時にはそれ程のインパクトは無かったんですが、やっぱ底知れぬ深みがあるし、聴けば聴く程ハマっていく。何かKeyの音色も多彩だし、クリーンVoのメロディックパートは以前にも増して美しく幽玄な感じだし、ほんの少し良い意味で聴き易くなったかも?素晴らしい。ライヴ観れるのがメチャクチャ楽しみだ!
HARTMANN「OUT IN THE COLD」AT VANCEのVoの05年ソロ作。DAVID COVERDALEを彷彿させる渋さと艶やかさが同居した極上歌唱で歌い上げるメロディアスハード。爆発力のあるサビメロが印象的な"ALIVE AGAIN"、叙情的なシンフォアレンジを施した濃密哀愁ミドルのタイトルトラック、繊細なヴァースからヘヴィなサビメロへダイナミックに展開する哀愁曲"BRAZEN"、ヘヴィなGtリフに乗せて熱い憂いのメロを聴かせる"THE SAME AGAIN"という序盤の流れが強力。哀愁が強めな前半に比べ、後半はややドライな雰囲気の楽曲が増えてきてHEARTLANDを思わせます。歌メロの良いHEARTLANDといった趣。メロハーの好盤だ。
ちょっとサボりすぎました。DARK TRANQUILLITYを観に行く事にしたので、ずーっと予習してました。で、9.11(月)の公演に参戦。UNITって全然知らない箱でしたが、ここも会社から歩いて行けるのね。うーん、小さい。前座はGALNERYUS。これは結構嬉しい。1st以降アルバムを買ってないので全然知らない曲ばかりでしたが、それでも頭を振らずにはいられない煽情力タップリの楽曲揃い。SYUのGtソロも最高に良い。むしろ歌メロよりGtソロパートの方が燃えるくらい。大満足。で、DARK TRANQUILLITY。いきなりキラーチューンの"THE TREASON WALL"〜"LOST TO APATHY"でキター!ってなるハズだったんですが、何かGtの音が全然聞こえない。機材トラブル?ちょっと萎え。メンバーのパフォーマンスもイマイチで、ぶっちゃけ演奏はGALNERYUSの方が断然上手かったし、MCの入れ方もどうかな・・・って感じ。その後サウンドは徐々に改善され"THE NEW BUILD"でモッシュが始まってからは終始勢いでノリノリ。やっぱ素晴らしい楽曲揃いなのは強い!終演後は六本木に移動して会社の子とちょっと飲んで帰宅。
9.17(日)は久々に休日出勤したので、ついでにライヴでも観ようとPURE ROCK JAPANに当日券で参戦。 ATOMIC TORNADOはモロHELLOWEENのフォロワーって感じですが、ツインリードがなかなか良い感じでした。まあでもワンマンなら絶対観ないな。CLOUD NINEはPANTRA系?曲は趣味じゃないですが、パフォーマンスは良い。特にBの人が格好良かった。バックダンサーでミニスカのお姉ちゃんが踊ってたので、ずーっとそっち見てた。BLINDMANは久々。新しいアルバムはまだ買っておらず、定番曲もほとんどやらなかったので結構知らない曲が多かったものの、やっぱ安定感あるし、Gtフレーズも良い感じで楽しめました。で、先日観たばかりのGALNERYUS。選曲が結構変わってたので、またまた知らない曲が多いわけですが、やっぱり良い。終始ヘドバン。トリのDOUBLE-DEALERも久々。例によって最新作を買ってないので知らない曲がチラホラ。うーん、Voの力量は下山の方が上だろうが、やっぱGALNERYUSの方が格好良いなあ。で、最後の全員でのセッションは"PAINKILLER"で、これが一番燃えた(苦笑)とは言いつつセットチェンジ毎にビール飲んで結構酔ってたのも良い感じで、どのバンドもなかなか楽しめた良いイベントでした。帰りは神座でラーメン食って帰宅。

06.9.1 - 3 (fri - sun)
WIG WAM「WIG WAMANIA」ノルウェーのメロディアスハード06年最新2nd。いやー今作も良い!80年代アリーナロックの醍醐味を最高のメロディセンスでまとめ上げてますね。スケールの大きいダイナミックなロックアンセムでGtソロも最高な"ROCK MY RIDE"、STAGE DOLLSなんかを思わせるメランコリックなメロディが素晴らしいパワーバラード"SLAVE TO YOUR LOVE"、確信犯的なまでにモロBON JOVIな"GONNA GET YOU SOMEDAY"、彼等のメロディセンスが凝縮された悶絶パワーバラード"BYGONE ZONE"、ACCEPTの"HEAD OVER HEELS"を思わせるイントロからワイルドなヴァース〜キャッチーなサビメロという展開の妙が面白い"DARE DEVIL HEAT"、溌剌としたキャッチーなメロの"KILL MY ROCK'N'ROLL"、前作でもあったメタリックなインスト"THE RIDDLE"、ハートウォーミングなメロが感動的なバラード"AT THE END OF THE DAY"、"MY SHARONA"そのまんまのGtリフがご愛敬なLAメタルっぽい"A R'N'R GIRL LIKE YOU"、これもまったLAメタル的な猥雑さとポップさが同居した"CAN'T GET HER(OUT OF MY BED)"、重厚感タップリのメタリックチューン"BREAKING ALL THE RULES"で本編終了。で次の曲からが日本盤ボートラなんですが、これが実に美味しい。シンガロング必至の哀愁のサビメロが秀逸な"AFTER THE NINE O'CLOCK NEWS"、この曲が一番好きだったりして。"FLYING HIGH"は朗らかでキャッチーな佳曲。ボートラまで含めてバッチリ。
IRON MAIDEN「A MATTER OF LIFE AND DEATH」06年最新作。最近の彼等は一作おきに凡作と良作を交互にリリースする傾向にあって、前作が良かったので今回は凡作かなー、なんて個人的に思っていたんですが、うーん、微妙な感じ。いや、悪くは無い。一曲ごとに聴いてるとそれぞれの中に如何にもMAIDENらしいダイナミックな展開やメロディがあって楽しめる。しかし、どの曲も叙情的で繊細なパートから始まり、徐々にダイナミックに盛り上がり(もしくはいきなり疾走)、スケールの大きなサビメロからインストパートで疾走という黄金パターンの楽曲ばかりで、もうちょい他の楽曲パターンは無いのかと。今2回目聴いてる所ですが、どの曲聴いてるか分からなくなる。2ちゃんで「"OUT OF THE SILENT PLANET"のような曲ばっかり」というカキコを見ましたが、言い得て妙!"OUT OF THE SILENT PLANET"は凄く好きな曲で、今作の曲も良い曲が多いとは思うんだけど。もうちょい聴き込みが必要かな。今の所言えるのは、「BRAVE NEW WORLD」以上「DANCE OF DEATH」以下。
SLAYER「CHRIST ILLUSION」06年最新作。"DIVINE INTERVENSION"以降の彼等にはあまり良い印象が無いので前作も買ってなかったりするんですが、先日の飲み会で良い評判を聴いたので買ってみた。1曲目からアドレナリン出たよ!格好良い!!メチャクチャスラッシュしてる!インタビューとか読むと「REIGN IN BLOOD」と比較されたりしてますが、どっちかというと「SEASONS IN THE ABYSS」に近い雰囲気を感じました。リフや展開も練り込みが感じられて各曲ごとにフックがあるし、緩急の織り交ぜ方も良い感じ。正直言ってSLAYERには何も期待してませんでしたが、これは嬉しい驚き。力作だわ。

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