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2007年2月前半

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07.2.13 - 18 (tue - sun)
VADER「DE PROFUNDIS」ポーランドのデスメタル95年作。僕が最初に買った彼等のアルバムで、当時B!の奥野氏が絶賛してたので買ってみたんですが、これは一発で気に入りました。不穏でダークなムードを帯びたフレーズを随所に挿入しつつも、キレ味鋭いGtリフをひたすらスピーディーに聴かせる楽曲は、ムチャクチャ格好良い!アタマからラストまで全くテンションが落ちる事無く疾走する様は、SLAYERの名作「REIGN IN BLOOD」を彷彿させる感じ。Voはかなり聴き易いし、楽曲もデスメタルというよりはSLAYER直系のスラッシュっぽい雰囲気が強いかな。
VADER「BLACK TO THE BLIND」ポーランドのデスメタル97年作。基本的には前作の延長線上にあるSLAYERを更にアグレッシヴにしたような楽曲中心ですが、ライナーにも書いてあるように、前作と比べると緩急のコントラストが若干強くなったような気がします。全体的には疾走しまくってるんですが、やっぱミドルテンポで始まる1曲目の"HEADING FOR INTERNAL DARKNESS"の印象のせいでしょうか。本編ラストのタイトルトラックはリフといい展開と良い素晴らしい出来。ただ、前作が良過ぎたせいか、彼等のアルバムの中ではやや地味な印象は拭えないかも。
VADER「LITANY」ポーランドのデスメタル00年作。このアルバムを最高傑作に挙げる人も結構いるみたいですね。聴いた最初の印象はバスドラの音でかすぎ。今のコンポは低音をタイトにしてるから良いものの、前使ってたコンポだと堪え難い音になってたかも・・・。で、内容の方は前作のちょっとした地味っぷりを完璧に払拭するかのような爆走チューンの連発。中盤以降に1分台の短い楽曲を畳み掛けるところとか、"RAINING BLOOD"の展開を思わせるラストの"THE FINAL MASSACRE"とか、やはり楽曲の雰囲気はやはりSLAYERを彷彿とさせます。僕の中ではタイトな切れ味のある「DE PROFUNDIS」の方が上ですが、確かにこのアルバムも強力。
最近はVADER、CRYPTOPSY、スピッツをローテーションで聴いてます。VADERとCRYPTOPSYのセットリスト見つけたので自分用にメモっておこう。本番では恐らく曲の区別なんて出来ないような気がするが・・・。■VADER 1- ShadowsFear / 2- Sothis / 3- Helleluyah!!! (God is Dead) / 4- Warlords / 5- Epitaph / 6- Out Of The Deep / 7- Carnal / 8- Reborn In Flames / 9- Silent Empire / 10- Xeper / 11- This Is The War / 12- Lead Us!!! / 13- Predator / 14- Wings/■CRYPTOPSY -White Worms - Crown of horns - Carrionshine - Adeste Infidelis - Abigor - Slit your guts - Cold Hate, warm blood - The pestilence that walketh - We bleed - Defenestration - The frantic page of dying - Phobophile

07.2.12 (mon)
CRYPTOPSY「NONE SO VILE」カナダのブルータルデス99年2nd。とにかく醜悪で何を歌っているのか全く聴き取れないグロウル系デスVo、ひたすら手数の多い劇速Dr、矢継ぎ早に展開しまくる楽曲構成といった要素が強烈過ぎて、買った当時は全く楽しめなかったアルバム。しかし、ある程度デスに耐性が出来た今聴くと、これがなかなか良い、というか相当格好良い!聴き込んで楽曲構成が把握出来てくると、自然とノリ所が掴めてきて、付いていけなかった展開が逆に飽きの来ない刺激に感じられてきたりして。時折挿入される流麗なリードGtもハッとするフックとして機能してます。ドギツいデスVoも聴き慣れてくると、この楽曲にはこれしか無い!とマッチして聞こえてくるから不思議。
CRYPTOPSY「WHISPER SUPREMACY」カナダのブルータルデス96年3rd。B!誌での好評価につられて初めて買った彼等のアルバムなんですが、これも最初聴いた時は「うーん・・・分からん・・・」という感想でした。今聴くに、ひたすらアグレッシヴかつテクニカルな息付かせぬ怒濤の展開を残したまま、2ndに比べてメロデス的な整合感とGtソロでのメロディのフィーチュア度を高めた楽曲は、ARCH ENEMYの1stを過激にしまくったような印象。クレイジーさでは2ndに軍配が上がるものの、完成度では本作かな。"COLD HATE,WARM BLOOD"は凄まじいキラーチューン。
CRYPTOPSY「AND THEN YOU'LL BEG」カナダのブルータルデス00年4th。このアルバムでは各楽器隊のテクニカルさやテンションが更に上がり、一糸乱れぬ整合感をもちつつ疾走する楽曲は、聴く者に身じろぎも許さない緊張感を生じさせます。前作でフィーチュアされた叙情味よりは、無慈悲でマシーナリーな雰囲気が強く感じられます。DREAM THEATERの「TRAIN OF THOUGHT」を更に暴虐的にアヴァンギャルドにしたような感じというか。
CRYPTOPSY「ONCE WAS NOT」カナダのブルータルデス05年5th。過去のアルバムも充分すぎる程にテクニカルかつ複雑だったものの、このアルバムは行き着く所まで行ってしまった感が漂ってます。正直まだ楽曲の輪郭さえ掴めていませんが、メランコリックなアコギから静かに始まったかと思えば轟音の塊が性急にストップ&ゴーを繰り返す複雑極まりない展開、どこからどこまでがリフなのか分からないくらいクレイジーなGtリフ、唐突に挿入されるジャズ/フュージョン的なパッセージ、復活した叙情的なリードソロと、彼等の持てる要素を詰め込みまくったアルバムは、現時点では消化不良でお腹一杯状態。一筋縄では行かない作品なのは分かってるんで、ライヴまでに聴き込みますか・・・。
B!誌のASIAのセットリストを見て、"ROUNDABOUT"がプレイされているのに驚喜したのも束の間、"DON'T GO"がアコースティックでプレイされているのにショック・・・。それは無いだろう・・・。頼むから普通にやってくれ。ライヴで何が嫌って、アコースティックセットとDrソロなんだよ。

07.1.6 - 2.11 (sat - sun)
LIAISON「URGENCY」アメリカのCCM兄弟デュオ91年2nd。BILL BAUMGARTプロデュース。メロディアスハード的と言える程ハードなGtをフィーチュアしつつも、透明感のあるメロディと美しいコーラスはいかにもクリスチャンといった趣き。
LILLIAN AXE「LOVE+WAR」アメリカのメロディアスハード89年2nd。独特なグルーヴ感とキャッチーなポップセンス、そして叙情的な美しいメロディが同居する楽曲。
LIMBO「LYCKLIG」スウェーデンの男性AORデュオ92年作。アコースティックでどことなくフォーキーな雰囲気もあるアレンジで、時に爽やかで軽快な楽曲、時にムーディな粘っこい雰囲気の楽曲等、様々なスタイルを聴かせてくれるアルバム。
LITTLE AMERICA「S.T」アメリカのメロディアスハード87年1st。1曲だけPAUL SABUがプロデュース。飾り気の無いシンプルなアレンジの軽めのHRで、キャッチーな中にも渋い哀愁の感じられる楽曲が良い感じ。
LITTLE AMERICA「FAIRGROUNDS」アメリカのメロディアスハード89年2nd。PAUL SABUプロデュース。1stとほぼ同路線のシンプルで軽いアレンジのキャッチーなHR。ある程度の渋みを伴いつつも、全体的には爽快で軽やかな楽曲が多いです。
LOUISE HOFFSTEN「STYGG」デンマークの女性Voソロ88年作。同郷のSANNE SALOMONSENをややロック寄りにしたような感じで、若干ブルージーなプレイも交えるハード目のGtをフィーチュアした楽曲に、独特な浮遊感と渋さを伴った憂いのある歌メロ。VoはLITA FORDを思わせるようなハスキーで力強い歌唱。
LOUISE HOFFSTEN「6」デンマークの女性Voソロ95年作。AORというよりはもっと普遍的なロック。洗練され過ぎないラフなエッジを残したサウンドで、パワフルな歌唱を活かしたワイルドなR&R、渋く憂いのあるジャジーな楽曲、エスニックな要素を感じさせるグルーヴィーな楽曲等幅広い楽曲を収録したアルバム。
LOVERBOY「WILDSIDE」カナダのハードポップ87年5th。超キャッチーなメロディに適度にハードな疾走感もある極上ハードポップ。彼等のアルバムの中でも最も産業度が高い高品質盤で、ハードポップ系の定番といっても良い内容。JON BON JOVIやBRYAN ADAMSも参加しています。
LUBA「BETWEEN THE EARTH & SKY」カナダの女性Vo産業ロック86年作。柔和なKeyとシルキィタッチの柔らかなVoをフィーチュアしたポップな産業ロック。深みのある哀愁メロディがBONNIE TYLERを思わせる"INNOCENT"が良い。
LUCIFER'S FRIEND II「SUMOGRIP」JOHN LAWTONをVoに据えたドイツのメロディアスハード再結成作にして名盤94年作。力強いハイトーンを駆使するLAWTONの超絶Voが哀愁メロディを歌い上げる素晴らしい楽曲揃いで、特にオープニングの"HEARTBREAKER"〜"ONE WAY TICKET TO HELL"の流れはあまりにも鮮烈。
1ヶ月以上放置してしまいました・・・。感想はヤフオク用に書いたやつを転載してお茶を濁すとして、少し近況を。年明けからライヴの予習でずーっとTRIVIUMを聴いてました。で、そのTRIVIUMのライヴの感想ですが、もう最高に素晴らしかった!原宿アストロホールの追加公演に行ったんですが、会場はほぼ満員。アタマから終止気持ち良くヘッドバンギングしまくり。しかも彼等の曲はキメのパートでシンガロングも用意されてるんで、更に楽しい。ラストの"PULL HARDER〜"の歌詞をちゃんと覚えとけば良かったなあ・・・。ともあれ、超充実したメタルショウで大満足。で、次はEXTREME THE DOJOに初参戦する事にしたんで、VADERとCRYPTOPSYを絶賛予習中。BRUTAL TRUTHは・・・ちょっと付いていけない音楽性・・・。あと、カラオケの練習用に借りたスピッツのベスト盤があまりに良くって、最近はずーっとリピート中。

06.12.31 - 07.1.5 (sun - fri)
AUTOGRAPH「LOUD AND CLEAR」アメリカのLAメタル87年3rd。ゴージャスで煌びやかなアレンジを施したキャッチーなメロディアスハード。小気味良いテンポのGtリフと大仰なコーラスが印象的なタイトルトラック、DEF LEPPARDを思わせるステディなリズムのパーティソング"DANCE ALL NIGHT"、秀逸なサビメロを聴かせる"SHE NEVER LOOKED THAT GOOD FOR ME"等、オープニングからラストまで佳曲揃いで、全編楽しめる一枚。
SWEET COMFORT BAND「CUTTING EDGE」BRIAN DUNCANと後にALLIESを結成するRANDY THOMASが在籍したアメリカのCCMの82年5th。彼等のアルバムの中でも産業度の高いアルバムで、タイトな演奏とスリリングなメロディ展開が素晴らしい"RUNNIN' TO WIN"、"VALERIE"、"ARMED AND READY"といった楽曲はALLIESの楽曲あたりを思わせます。一方でCCMらしい美しいピアノバラード"HAVEN'T SEEN YOU"、ウエストコーストAOR的な"BREAKDOWN LOVE"、アーバンな哀愁漂うAOR"LIVE IT"等もあって、産業ロックとAORの両面の魅力が楽しめる好盤になっています。
POINT OF GRACE「STEADY ON」アメリカの女性4人組CCMコーラスグループ98年作。BROWN BANNISTERプロデュース。過去作同様、透明感のあるコーラスワークをフィーチュアした美しい楽曲。バラードだけでなく、ある程度の躍動感を備えた楽曲もあり、特に"AMAZING"の歌メロは秀逸な出来。
FIRST CALL「SACRED JOURNEY」アメリカの男女3人組CCMコーラスグループ93年作。非常にシンプルでオーガニックなサウンドに、軽快で朗らかな楽曲は、どことなく70年代のKANSASのメロウな楽曲なんかを彷彿させるものがあります。コーラスもオーヴァーダブを駆使せず、男女3人の生声を活かしたもので、ハモンドオルガンや枯れたGtトーンのヴィンテージ感も渋い。その中で、如何にもCCM的なアカペラソングや、ストリングスをフィーチュアした繊細なバラード等が要所でのフックとなっています。これはかなり気に入った。
AVTOGRAF「TEAR DOWN THE BORDER」ロシアのメロディアスハード91年作。適度にハードなGtと冷ややかなトーンのKeyアレンジを施した楽曲は、TREATやRETURNあたりの北欧メタル勢に通じるような透明感を備えています。1曲目の"COMING BACK TO FIND YOU"がムーディーなスローテンポの楽曲でツカミが悪いんですが、その後なかなかの楽曲が続いて持ち直します。サックスを導入したアレンジも印象的なんですが、ラストの哀愁メロハー"WHY CAN'T YOU STAY"では非常に効果的にサックスが用いられており、SUBWAYを思い出しました。この曲はかなりキラーな出来映え。
POISONBLACK「LUST STAINED DESPAIR」元SENTENCEDのVILLE LAIHIALA率いるメランコリック・ゴシック06年2nd。当然SENTENCEDの後継者としての位置付けを期待してしまうんですが、当たらずも遠からずといった趣。SENTENCEDの楽曲を覆っていた絶望感といったようなムードがやや薄れ、どことなくポジティヴな雰囲気が感じられるような。あと、Gtのエッジが増強され、より普遍的で骨太なメタル色が強くなっています。しかし、男の色気や哀感を滲ませた歌メロの魅力は確実に継承されており、前作から確実にステップアップした本作は、充分以上に満足が得られる一枚でした。
あけましておめでとうございます。今年の年末年始は全く音楽聴いてませんでした・・・。

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