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2007年3月後半

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07.3.30 - 31 (fri - sat)
LEBOCAT「FLO'S BARBERSHOP」アメリカのメロディアスハード02年作。ERIC MARTINとROBERT BERRYがバッキングVoで参加しています。Gtオリエンテッドで骨太なアレンジのストレートなHRで、時折NWOBHM的な雰囲気も感じられます。悪くない良心的な作りですが、正直メロディの面白味に欠ける感はありますね・・・。
ORPHANED LAND「MABOOL-THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」イスラエルのプログレ・デス(?)の04年作。柔和なノーマルVoとグロウル系のデスVoを使い分けるVoに、ヘヴィリフから繊細なアコギ、女性コーラス等を駆使しつつ芳醇なメロディをドラマティックに構築していく手法は、OPETHあたりを連想させますが、彼等のアイデンティティを確立させてているのは、恐らくその出自から来るのであろう中近東フィーリング。辺境感タップリの土着/民謡的なフレーズが叙情的な泣きのメロディに溶け込み、ある種のキャッチーさまでを感じさせているのは見事。その辺りの感覚はAMORPHISなんかを思わせたり。まだ聴き込み不足で個々の楽曲がどうこうという域では無いんですが、とにかく耳を惹かれるのはエモーショナルで魅力的な泣きのフレーズを奏でまくる素晴らしいGtプレイ。噂に違わぬ傑作でした。

07.3.28 - 29 (wed - thu)
KALMAH「THEY WILL RETURN」フィンランドのメロデス02年作。ネオクラシカルな味付けのGtとキラキラしたKeyが乱舞するCHILDREN OF BODOMタイプの楽曲。ブラストビートを時折交えつつ前のめりに疾走する楽曲はスピード感に溢れているだけでなく、各々が奏でる哀愁に満ちた美しく煽情力のあるメロディと同居しており、聴いていて超気持ち良い。

07.3.27 (tue)
JENSEN「ONE FINE DAY」デンマークのAORシンガーの01年作。打ち込み系のリズムトラックに乗せて、ファルセットを駆使したソウルフルなR&BタイプのVoが涼しげでポップなメロディを歌い上げる楽曲。同郷のシンガーERIC GADDをもっとポップにしたような雰囲気かな?
JEOFFREY BENWARD「THE REDEEMER」アメリカのCCMシンガー88年作。神の威光を、雄々しくドラマティックなメロディで讃えるような楽曲。大らかに歌い上げるミドルテンポが中心ですが、"BY HIS POWER"や"GREAT AND MIGHTY"等、躍動感のある楽曲も何曲かあります。威厳のある歌唱は、時にMAGNUMのBOB CATLEYを思わせる場面もあるような。

07.3.26 (mon)
INKER & HAMILTON「DIALOGUE」ドイツの男女AORデュオ95年作。前作の「POETRY IN MOTION」が繊細なアコギをフィーチュアした透明感のある楽曲だったのに対し、今作ではアコギ中心という路線は変わらないものの、女性Voの歌唱がかなり力強くなり、またフォーク/カントリー色が強くなった印象。爽やかなメロディが軽やかに躍動する"HOLD TO ME"、渋い哀感を帯びたメロディを切々と綴る"SOUL GUARDIAN"等、序盤はかなり良い感じなんですが、中盤〜後半にかけてややカントリー的で牧歌的なムードが漂いだすと、ちょっと辛い・・・。
J.J.「INTRO...」イギリス(?)の男女ポップデュオの91年作。女性VoのJAN JOHNSTONは、その後テクノ/トランス系のVoとして活躍しているようですが、ここでは軽やかなネオアコ系のポップスを歌っています。産業ロックを期待してジャケ買いしたものの、結果としては外れでした。が、軽快な"IF THIS IS LOVE"や"SLIDE AWAY"やフォーキーな哀愁を帯びた"LOVERS DO"といった楽曲は、それなりに楽しめました。

07.3.25 (sun)
PET SHOP BOYS「FUNDAMENTAL」イギリスのディスコポップ・デュオがTREVOR HORNと組んだ06年作。買った当初にざっと1回通して聴いた時に、あまりピンと来なかったので放置してたんですが、改めて聴き直してみたら、なかなか良かったりして。GAMMA RAYやTO/DIE/FORが"IT'S A SIN"をカヴァーしてたりして、メタルとの縁が無きにしもあらずなPSBですが、僕もこの曲がきっかけで彼等のファンになったクチでした。彼等のアルバムの中ではダークなムードとスピード感が気持ち良い99年作「NIGHTLIFE」が特に好きなんですが、このアルバムでは同じ雰囲気があちこちに感じられます。ラストの"INTEGRAL"は正にそんな感じで、メタルアレンジにしたらヘドバン誘発間違い無しの楽曲。ただ、キラキラしたエレポップ"THE SODOM AND GOMORRAH SHOW"、初期のPSBに見られた宗教的でクラシカルなムード満載の"I MADE MY EXCUSES AND LEFT"、DIANE WARRENが書いたドラマティックなバラード"NUMB"、80年代のPSBを思い出させる"I'M WITH STUPID"、温かで包容力のあるメロディの"INDEFINITE LEAVE TO REMAIN"等、今作はもっとバラエティに富んだ内容になっている気がします。
PET SHOP BOYS「NIGHTLIFE」久々に聴きたくなって引っ張り出して来たPSBの99年作。低音が聴いたダンサブルなアレンジに、夜のムードが漂う憂いを帯びたメロディを載せた楽曲が超僕好み。冷ややかなKeyアレンジに載せて浮遊感のある憂いのメロディが疾走する"CLOSER TO HEAVEN"、重低音のグルーヴとクラシカルなストリングスに絡むキャッチーなメロディが秀逸な"I DON'T KNOW WHAT YOU WANT BUT I CAN'T GIVE IT ANY MORE"、クラシカルでゴシカルなムード漂うスローチューン"VAMPIRES"、KYLIE MINOGUEとデュエットした、ENIGMAを思わせるアンビエントな雰囲気の"IN DENIAL"等、充実した楽曲揃い。ヒットした能天気なポップチューン"NEW YORK CITY BOY"は、このアルバムの中では余りにも浮きまくり。
M2M「SHADES OF PURPLE」ノルウェーの女性ポップデュオ00年作。最近のRICHARD MARXに通じるような繊細で切ないメロディをアコースティックながらも程よくモダンな味付けも施したアレンジで聴かせる楽曲。キュートなVoがやや好き嫌いを分けるかもしれませんが、楽曲の出来は非常にハイクオリティ。
MARATHON「THE FIRST RUN」オランダのメロディアスハード94年作。ポップ期のRUSHに影響を受けたようなややプログレ色のあるアレンジに、浮遊感のあるメロディアスな歌メロ。マイナーながらも確かなクオリティを備えたアルバムです。
MARK POGUE & FORTRESS「RESTORATION」アメリカのCCM系メロディアスハード91年作。ELEFANTE兄弟プロデュース。MASTEDON程度の適度なハードさと適度なキャッチーさを持ったバランスの良い爽やかなメロディの楽曲。全編通して非常にクオリティの高い楽曲が楽しめるアルバム。
MARK SPIRO「NOW IS THEN,THEN IS NOW」様々なアーティストに楽曲を提供しているアメリカのSSWの96年3rd。アレンジは軽く控えめでAOR的ながら、一聴してすぐ分かるSPIRO節とも言えるメロディはこのアルバムでも健在。外れの無い彼のアルバムの中でも最高傑作と言える出来。
MARK THOMPSON-SMITH「A FAR CRY FROM NEW JERSEY」一時期PRAYING MANTISのVoを務めたシンガーのソロ98年作。Keyには元RAINBOWのDAVID ROSENTHALが参加。適度にKeyを交えたオーソドックスなメロディアスハード。出来はそこそこ。
MARTIN PAGE「IN THE HOUSE OF STONE AND LIGHT」ソングライターとして活躍していたアーティストのデビューソロ94年作。MARK SPIROに似た経歴を持つ彼ですが、楽曲の方も同様に穏やかながらも胸に滲みるフックのあるメロディを聴かせるAOR。
MASTEDON「LOFCAUDIO」JOHN ELEFANTE率いる、言わずと知れたレアなCCM名盤90年2nd。クリアかつタイトな切れのある楽曲で、スリリングなメロディアスハード、キャッチーな産業ロック、しなやかで美しいAORという全ての要素がハイレベルで楽しめるアルバム。特に1曲目"HOLIEST ONE"のインパクトは強烈。
MASTERS CHILD「DISTANT THUNDER」ドイツの女性Voメロディアスハード92年作。マイナーながらも質の高いバンドを多く抱える「BATTERY」レーベルからのリリースですが、これはその中でもDECEIVERと並ぶトップクラスのクオリティ。RAINBOWに影響を受けたクサい様式美メロディが全編に渡って楽しめる、このテのマニア垂涎の楽曲ばかり。"GO AND FIGHT"はPRAYING MANTISを思わせる泣きのGtが舞い踊る名曲、"THE EAGLE"はクラシカルなKeyアレンジをフィーチュアした超様式美チューン。
MAX BACON「THE HIGHER YOU CLIMB」元BRONZのVoのソロ95年作。得意のハイトーンを存分に活かしたメロディアスハードで、MARK FREEの名作「LONG WAY FROM HOME」に近い雰囲気があります。
MAX WEBSTER「MUTINY UP MY SLEEVE」KIM MITCHELL率いるカナダの叙情プログレハード78年作。一癖ある捻りの聴いたロック・チューンと、叙情的で美しく繊細なアレンジを施した哀愁メロウ・チューン。サウンドは時代を感じさせますが、往年のアメリカンプログレハードが好きな方なら楽しめる一枚。
METROPOLIS「BEHIND MYSTERIOUS WALLS」カナダのメロディアスハード95年デビュー作。バンド名からも分かるようにDREAM THEATERに影響を受けたプログレッシヴでテクニカルな楽曲にメロディアスな歌メロを乗せたスタイル。まだまだプロダクションやテクニック面で甘さが見られるアルバムですが、メロディセンスには光るものがあります。
MICHAEL ENGLISH「FREEDOM」CCMシンガーの96年作。素晴らしい歌唱による穏やかなAOR。
MICHAEL ENGLISH「HEALING」CCM界屈指の実力派シンガーの95年ベスト盤。「S.T」と「HOPE」からの楽曲にプラス新曲2曲収録。
MICHAEL ENGLISH「S.T」CCMシンガーの91年1st。BROWN BANNISTERプロデュース。やや厚めのKeyアレンジにスムースで美しいメロディのAORを、ソウルフルで歌唱力抜群のVoが歌い上げます。特に"MARY,DID YOU KNOW"の哀愁メロディの出来は素晴らしい。CHRIS EATONの名曲"DO YOU BELIEVE IN LOVE"収録。
MICHAEL O'BRIEN「S.T」アメリカのマイナーメロディアスハード90年作。CCMシンガーとは同名異人です。TOUR DE FORCEを思わせるようなオーセンティックなメロディアスハードで、メロディのクオリティは非常に高いです。隠れた名盤。
MICHAEL SWEET「S.T」元STRYPERのVoの94年1stソロ。後期STRYPERよりも更にAOR寄りになったメロディックロック。軽快なGtアレンジにキャッチーなメロディのロック色の強い楽曲と、しっとりとした落ち着いたメロディのバラードという構成で、メロディは流石の出来。
MIKAEL RICKFORS「JUDAS RIVER」スウェーデンのAOR91年作。アダルトで渋い哀愁メロディを聴かせる、ややレイドバックした穏やかなAOR。
MITCH MALLOY「CEILINGS & WALLS」アメリカ人シンガーの94年2nd。1stではHR寄りの快活な楽曲をプレイしていたんですが、この2ndではAOR寄りのメロウな楽曲が中心になっています。そのしなやかな歌声はAORを歌わせてもバッチリハマっており、楽曲のクオリティも高いです。アップテンポなウエストコースト風AOR"THIS TIME"、PAUL CARRACKとデュエットした繊細で儚げなバラード"READY TO GO HOME"、BOB HALLIGAN JR.と共作したアーバンな爽やかさが心地良い"SAY WHATEVER'S ON YOUR HEART"等が聴き所。
MITCH MALLOY「S.T」アメリカ人シンガーの92年1st。軽やかで爽快なメロディアスハード、ブルーズ風味の渋い哀愁を滲ませたバラード等、佳曲満載なアメリカンHRの好盤。
MORGAN CRYAR「LOVE OVER GOLD」アメリカのCCMシンガー95年作。繊細なアコギと透明感のあるモダンなKeyアレンジに、耳に優しいマイルドなハイトーンVoが歌う清涼感溢れる美しいメロディのAOR。
MR.MISTER「I WEAR THE FACE」元PAGESのRICHARD PAGEとSTEVE GEORGEが結成したバンドの86年作。PAGESをよりキャッチーにしたような繊細なポップアルバムで、特に"HUNTERS OF THE NIGHT"、"PARTNERS IN CRIME"、"RUNAWAY"あたりは躍動感溢れる仄かな哀愁メロが魅力的な素晴らしい楽曲。大ヒットした2ndより内容的にはこの1stの方がメロハー〜産業ロックファンにはアピールすると思います。
MR.MISTER「WELCOME TO THE REAL WORLD」元PAGESのメンバーが結成したバンドの大ヒットとなった85年2nd。繊細で叙情的なハイテクAOR的な楽曲。

07.3.23 - 24 (fri - sat)
HEARTLAND「COMMUNICATION DOWN」イギリスのメロディアスハード02年作。んー・・・何かこのアルバムも結構良いな。前作も良かったし、次作も良かったし、HEARTLANDも聴けるバンドになってきたような。とはいえ、良く聴いてみると、僕が耳を惹かれているのは歌メロじゃなくてGtフレーズだという事が分かってきました。このアルバムでのSTEVE MORRISの芳醇なGtプレイはかなり秀逸モノで、リフ、オブリ、ソロ共に魅力的なフレーズ満載。その足を引っ張っているのが、以前よりはマシになったとはいえ、CHRIS OUSEYのいつものフェイクしまくりの起伏の無い歌メロ。その真骨頂と言えるのが"ALL HER OWN WAY"で、歌メロ以外のオケは少なくとも佳曲になりそうな要素満載なのに、何と言うか、ソウルフルな熱いお経のような単調な歌メロのせいで、楽曲の魅力が多いに損なわれています。次の曲が彼等初のインスト曲ってのが何か笑える。とにかく、STEVE MORRISの才能が存分に発揮された作品である事は間違いなく、CHRIS OUSEYだけと組ませてたら勿体無いと思った誰かがTHE LADDERを立ち上げたんでしょうか・・・。もう本当に解散しちゃえば良いのに、このバンド。
HODSON「THIS STRANGE WORLD」TENのKeyで、BOB CATLEYのアルバムにも楽曲提供しているPAUL HODSONのソロ・プロジェクト04年作。本人がVoも務めています。TENのハードな部分を抽出したような陰りのある哀愁HRに、"LIGHT IN THE BLACK"のカヴァーでも分かるようなRAINBOW〜BLACK SABBATH系の様式美を加えたような重厚な楽曲。各曲のメリハリに欠ける感はあるものの、憂いを帯びたメロディは僕好みで、なかなか良い感じのアルバムに仕上がってると思います。

07.3.22 (thu)
GATLING GUN「SAME」ドイツのメロディアスハード98年作。SUBWAY辺りを思わせるような欧州的な湿ったメロディをフィーチュアした叙情的な楽曲。初期BON JOVI的な雰囲気もあり。演奏も拙く、プロダクションもイマイチで、B級メロハー感バリバリなんですが、この湿り気タップリの煮え切らないメロディには切り捨てられない魅力を感じてしまいます。マイナーメロハー好きには訴えかけるモノがあるかも。僕は凄く好きです。
GREGG ROLIE「S.T」JOURNEYを脱退したGREGG ROLIEのソロ85年作。GtにDANN HUFF、KeyにALAN PASQUAといった面子が参加しているのを見れば分かるように、AOR寄りの産業ロック。他の参加メンツはGtにCRAIG CHAQUICO、SANTANA、NEAL SCHON、コーラスにJASON SHEFF、STAN BUSH、作曲にPAUL JANZといった所で、なかなか豪華な面子。柔和なKeyアレンジとメロディの、割とマッタリとした楽曲が中心ですが、メロディのクオリティは高く飽きさせません。時にラテン系の哀愁がフックとして機能しています。SANTANAが参加した"MARIANNE"はスリリングなロマハー系の秀曲で、Gtソロも熱い!

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