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2007年5月前半

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07.5.7 - 5.19 (mon - sat)
MEGADETH「UNITED ABOMINATIONS」色んなところで評判の良い07年最新作。叙情的なイントロが一瞬「?」と思わせつつ、「SO FAR〜」的な鋭いリフの波状攻撃が繰り広げられる"SLEEPWALKER"でいきなり復活の手応えを感じさせます。LOUDPARKで聴いた"WASHINGTON IS NEXT!"はIRON MAIDEN的なフレーズが美味しいメロディアスな楽曲。続く"NEVER WALK ALONE...A CALL TO ARMS"はモロに「RUST IN PEACE」、緊張感のあるタイトルトラックでは「COUNTDOWN〜」的と、彼等が一番輝いていた時代に回帰したような雰囲気を醸し出しています。その後もインテレクチュアル・スラッシュ復活な楽曲が続きます。重々しいリフのミドルパートから泣きのGtソロへの展開が鮮烈な"GEARS OF WAR"、何となく「YOUTHANASIA」の頃を思わせる"BLESSED ARE THE DEAD"、タイトなリフのアップテンポながらも、このアルバムの中ではやや単調な印象もある"PLAY FOR BLOOD"、LACUNA COILの美人シンガーCRISTINA SCABBIAとのデュエットで新しく生まれ変わった"A TOUT LE MONDE"のセルフカヴァー、シニカルな歌詞が如何にもMUSTAINEらしいミドル"AMERIKHASTAN"、ひねくれた不安定なリズムのヘヴィパートからGtソロで疾走するという展開が「PEACE SELLS〜」の頃を思い出させる"YOU'RE DEAD"、往年の彼等を思わせる屈折したGtリフとミステリアスな歌メロという序盤から構築美のある格好良いGtソロをフィーチュアしたインストパートへと加速していく"BURNT ICE"と、ほぼ捨て曲の無いまま本編終了。ボーナストラックは意外性タップリのZEPのカヴァー"OUT ON THE TILES"。初期のトンガリまくった破天荒なキレっぷりは流石に無いですが、洗練された行儀良さの中にもチクリと刺さるフックを随所に散りばめつつ、過去の美味しい部分を上手く取り入れた作風は、好盤「CRYPTIC WRITINGS」なんかを思わせたりします。非常に良い感じ。
THE 69 EYES「ANGELS」フィンランドのメランコリック・ゴス07年最新作。ダークでメランコリックな耽美ゴシックと、猥雑でギラギラしたグラム・ロックの双方のムードを融合した"GOTH 'N' ROLL"を標榜する彼等ですが、このアルバムは彼等のカタログの中でも、それが最も顕著に提示された一枚になったという雰囲気です。彼等がゴシックを意識し出した「WASTING THE DAWN」以降、ロマンティシズム溢れる暗い憂いを帯びたメロディを増量させる一方で、ロックな攻撃性が徐々に薄れソフィスティケートされていった楽曲は、非常にキャッチーで美しくムーディなメロディを存分に堪能できる素晴らしい出来を誇っていたものの、彼等が元来持ち合わせていた刺々しい毒気が若干スポイルされたような懸念を僅かに感じさせました。今作と対を為す前作の「DEVILS」は、メロウになる一方だった作風にやや歯止めをかけ、ダイナミズム溢れるアレンジの導入がアルバムの流れに一層の起伏を生み、彼等の最高傑作と呼ぶに相応しい出来映えになっていたんですが、今作は更に強力!BURRN!でのインタビューでも触れている通り、メロウで耽美な雰囲気を醸し出していたKeyやストリングスによるアレンジを極力排し、Gtのエッヂを立たせたサウンドとアップテンポでHR色の強い楽曲が目立つ作風になっています。ダークでムーディな楽曲も好きなんですが、やはり僕が彼等に心酔していたのは、メランコリックな憂いを振りまきながら駆け抜けるアップテンポチューンの尋常では無い格好良さなので、"NEVER SAY DIE"、"WINGS & HEARTS"、"LOS ANGELES"、"ONLY FOOLS DON'T FALL ONCE MORE"等々、従来のアルバムよりも強力なアップテンポチューンの比率が上がった本作は、正に僕の期待通り。また"ROCKER"、"PERFECT SKIN"、"SHADOW OF YOUR LOVE"、"FRANKENHOOKER"といった楽曲では近作の彼等にしてはかなりヘヴィなGtリフをフィーチュアしており、彼等の今作で意図したサウンドが明確に感じられます。"WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS"のリメイクも最高な出来。

07.5.4 - 5.6 (fri - sun)
RANDOM EYES「EYES ABLAZE」フィンランドのメロディック・ゴシック05年作。男女ツインVoでENTWINE系の柔和でメランコリックなメロディを歌い上げる楽曲なんですが、そのテのバンドの中でも彼等は一際メロディアスで、バラードの"LITTLE ANGEL"あたりは北欧メロハー的な趣が強かったり。何か全体的に軽い雰囲気で重々しさに欠ける感があるものの、ある意味そこが良さなのかも。僕が好きなタイプなのは間違い無い。
FIONA「S.T」アメリカの女性シンガー85年1st。GtにBOBBY MESSANO、プロデュースと楽曲提供にGOOD RATSのPEPPI MARCHELLOが参加。適度にハードなGtと程良く彩りを加えるKeyアレンジに、少し憂いを帯びたメロディを乗せたメロディアスハード的な楽曲。BEAU HILLが提供したAOR的なアレンジの"TALK TO ME"がヒットしたらしいですが、その他のちょっとハード目な楽曲の方が良い感じ。PEPPI MARCHELLOも良い曲書いてます。
今年のGWはずーっと子供の相手で、CD買ったのはMANOWARのみ。何か最近猟盤熱がすっかり冷めてしまいました・・・。

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