HEARTLAND「MIND YOUR HEAD」イギリスのメロディアスハード10th。最近の彼等のアルバムは、安定したクオリティが保たれてきたようで、フック満載のSTEVE MORRISの秀逸なGtプレイ&楽曲アレンジと、それを台無しにするCHRIS OUSEYのショボいサビメロが絶妙のバランスで均衡するソコソコの楽曲揃いです。今回の目玉は"FROZEN HEARTED"で、Gtプレイやヴァースのメロを聴いていると、少なく見積もっても佳曲にはなり得る確かな手応えを感じるんですが、恐ろしく平坦でフックの無いサビメロが全てをブチ壊しにしています。正直、自分で楽曲を書いたとして、相方がこのサビメロを付けてきたらマジギレすると思う。あ、"RUN FOR YOUR LIFE"のサビメロはちょっとマシかも。ともあれ、最近のHEARTLANDを聴いていると、STEVE MORRISが哀れに思えて仕方が無いです。前にも書きましたが、本当にコンビ解消を強く希望します。
DIVINE HERESY「BLEED THE FIFTH」元FEAR FACTORYのGtが結成したブルータルなHM。FEAR FACTORYを聴いた事が無いので何とも言えませんが、ネットでの評判を読むと、その延長線上にある作風のようです。疾走感は無いものの高速なバスドラとアグレッシヴで殺傷力の高いGtリフがユニゾンで突進するサウンドに、荒々しい咆哮型のデスVoを乗せた楽曲スタイルが中心。時折メタルコアっぽいクリーントーンの歌メロもあり、まあモダンなエクストリーム・メタルの先端を行くスタイルではあるんじゃないかと。ただ、やはり個人的にはこのテの楽曲は琴線に触れるものが少なく、正統派メタルに接近する無節操なメタルコアバンドの方が良いと思える部分も多かったり・・・。疾走感とキャッチーな歌メロが印象的な"SAVIOR SELF"は気に入りました。
BEHEMOTH「THE APOSTASY」ポーランドのブルータル・デス/ブラックの07年作。出自はブラックメタルだったらしいですが、ドスの効いたグロウル系のデスVo、整合感のあるメタリックなGtリフといった、このアルバムのサウンドを聴く限りはブルータルデスっぽい雰囲気が強いです。強烈なブラストビートによる暴虐感と、エスニックなフレーズや荘厳なオーケストレーション/コーラスとのコントラストが独特なムードを醸し出しています。ポーランドのデスというとVADERくらいしか知らなかったんですが、このバンドはブラックという出自故か、ドラマティックな構成や演出的なアレンジに拘りが感じられ、VADERとはまた違った魅力を有しています。
HELLYEAH「S.T」元PANTERAのVINNIE PAULとMUDVAYNE、NOTHINGFACEというバンドが合体したアメリカのHM。モロにPANTERAっぽいサウンドで、超メタリックでブ厚いGtリフが適度なリズムでゴリゴリと突き進む楽曲。Voはガナリ声がメインですが、時折JAMES HETFIELDっぽくメロディを歌ったりしています。うーん、全然好きじゃないです・・・。 |