油絵制作ブログ2(化身) 全体表示

 『化身』の制作過程をアップします。(2019. 8. 10 ~ )

ブログ2一覧(新着順)

上塗り14回目


 制作開始から1年越えの絵で、上塗り14回目とは、やはり描き込みが少ないと思います。まだまだ続けます。けっこう手を入れても、変わり映えしないのは残念です。

2020年08月30日

上塗り13回目


 長い夏休みもいよいよあと4日となり、焦ってきました。でも完成させなくていいと思います。今年は春に続き、秋の展覧会も中止になってしまったので。完成させようとすると、小さくまとまり、迫力がなくなるので、破綻していてもいいからとことん描こうと考えています。でも、仕事が始まると、体力的、時間的に毎日絵を描くことはできなくなります。絵を描くことを仕事と呼べたらいいのですが。こんな絵を買ってくれる人なんて、いませんね。

2020年08月17日

上塗り12回目



 やはり描くべきところが満載で、どこから手をつけていいのかもわからず。仕方ないので、少しずつ、全体に筆を入れています。午前中は胃の内視鏡検査があり、午後は記録的な暑さになり、冷房を入れても30℃という暑さの中で絵を進めました。夜はパンの仕込みがあります。夏休みも暇なしです。

 

2020年08月11日

上塗り11回目



 なんと、8ヶ月ぶりの再開です。昨年12月の春陽会神奈川研究会展に出品してから手つかずでした。久しぶりに作品に向き合ってみると、描くべきところが満載でした。少しずつ手を入れていきます。タイトルを回数で書くのも、わかりやすいです。

 

2020年08月09日

上塗り9・10回目

 先週と今週の2回分をまとめてになりました。ほんと、変わり映えがしないかも知れません。でも、自分の中では、描けば描くだけ前進していると感じます。こうやって写真に撮ると、ただの赤茶色い絵に見えますが、仏頭を想像したり、膝を想像したり…と妄想は拡がります。コバルトブルーをたくさん使っていても、ちっともその姿は見えません。

 もうすぐ春陽会神奈川研究会展です。来年4月の春陽会展が毎年のゴールなので、暦上は半年前ではありませんが、今回の展覧会はいつも本展のための中間地点と位置づけて考えています。
 当日までどう変化するか、自分自身でもわかっていませんが、どうか観にいらしてください。

 

2019年12月08日

上塗り8回目

 正確には、11月16日~18日までの3日分の加筆です。完成に近づくと、1日分の加筆ではあまり進展が見えないので、ここから先は数日分をまとめて掲載したいと思います。
 振り返ると、前回から1ヶ月以上経っての加筆となります。10月27日の春陽会神奈川研究会での批評を受け、すぐに加筆すればいいものを、また自分の中で温めてしまいました。指摘された内容を要約すると…、
 ・樹の向こう側が描けていない。
 ・バックの空間が描けていない。
という、想定内の(いつも言われてしまう)課題です。この3日間は、バックと樹の輪郭間際に集中して加筆しました。

2019年11月20日

上塗り7回目

 久しぶりの加筆です。前回が9月23日だったので、約2週間ぶりです。それだけ日々見つめる時間が必要だったということでしょうか。これで完成という訳ではありませんが、そろそろ2枚目に着手した方がよさそうです。とりあえず、ロールキャンバスを発注しないと…。
 この絵は10月27日の春陽会神奈川研究会で批評を受けて、加筆した後に12月18日~23日の春陽会神奈川研究会展(会場:横浜市民ギャラリー)に出品します。その後、さらに加筆して来年4月の春陽展(会場:国立新美術館)に他の作品とともに出品し、審査に回ります。ぜひ実物をご高覧ください。(実物はF120 横約2m)

2019年10月06日

上塗り6回目

 パンの修行にかまけて、絵の修行がおろそかになっていました。
 なんだかパンの焼き色に多少影響されているかも知れません。

 一歩一歩、少しずつしか進めません。(「何も変わってないだろう!」と言われそう。)

2019年09月23日

上塗り5回目

 色制限をしすぎているせいか、色味が感じられなくなってきました。立体感は出つつあります。強いて言えば、重量感を増しつつあります。
 もっともっと追求しないといけません。

2019年09月16日

上塗り4回目

 封印していたコバルトブルーディープを加えて加筆しました。また、春に買った(お祝いでいただいた)定価1万9千円の筆を下ろしました。乱暴に?描くのには向いていないので、途中から選手交代しましたが…。
まだまだ思い切り勢いと絵の具を厚く塗る必要がありそうです。
これから先は、1回ぐらいではあまり変化が見られないかも知れません。

休日は、パンを焼いたり、絵を描いたり、けっこう忙しいです。


  



2019年09月08日

上塗り3回目

前回は、ペインティングナイフも使って厚塗りをしたので乾きが遅く、ここまで引っ張ってしまいました。
正式に今日で夏休みが終わるので、時間をかけて描きました。
使った絵の具は前回と同じ3色だけです。白系を使っているので、色が鈍くなるのはある程度仕方ないと割り切り、思い切って描き進めたいと思います。
ここから先はさほど油臭くないと思うので、同じ部屋で寝起きします。起きた時に見ると、新たな発見をする(直すべきところを見つける)ことがあります。




2019年08月25日

上塗り2回目

暑い日が続き、乾き(酸化)も速くなっています。今回は絵の具の選手交代です。バーントシェンナ(赤茶色)に代わり、バーントアンバー(焦茶色)です。少ない色数制限をして、色の統制をとろうと考えています。
絵の具をけちるくせ(薄塗りのくせ)があるので、意識的にペインティングナイフも使いました。もっと勢いが必要です。
部分的に厚塗りなので、乾くのには時間がかかりそうです。


(書く順番として)左から、バーントシェンナ、コバルトバイオレットディープ、モノクロームチントクール。


 こう見ると、下塗りに使ったバーントシェンナ(赤茶色)がかなり強い感じがします。それより気になるのは、朱色のバーミリオンです。コバルトバイオレットディープはたくさん塗っているのに、混色しているせいか、少しも目立ちません。混色せずに使わないといけないようです。

2019年08月19日

上塗り開始

予想より乾きが遅く(特にバックの白)、4日もかかりました。
前回は2色の絵の具だけで下塗りをしましたが、今回からは4色に増やしました。
かつて春陽会神奈川研究会で、「混ぜると鈍くなるので、混ぜても3~4色くらい。パレットに出す色もそれくらい。」と言われたことがあったので、今回実践しました。
いつもはコバルトブルーディープを下塗りに使っていたのですが、いつもと違う色調にしようと思い、コバルトバイオレットディープを使ってみました。

右から、モノクロームチントクール、バーミリオン、バーントシェンナ、コバルトバイオレットディープ。混色すると、バーミリオンとコバルトバイオレットディープは他の色に食われる(混色した相手色に負ける)ところがあるようです。この2色はA~Hの価格ランクの中で最高のHです。

ライトグレーを加えたので、やはり少し鈍くなりました。次はコバルトブルーディープを使いたいのですが、そうすると、いつもと同じ色調に戻ってしまいそうです。

2019年08月15日

下塗り

カレーパステルで当たりを付けて、2色の絵の具だけで下塗りをしました。
いつもは写真を基にしていますが、今回はデッサンを基に描きました。
また今回はファンデーションによる下地塗りはせずに、直接下塗りをしました。
下地がしっかり塗れているキャンバスを使っているので、その発色のよさをスポイルすることはなかろうと考えました。
実際濃淡だけで表現しても、その発色のよさはよく分かります。
手を加えてみようと思っている「生身5」と比べてみたら、「生身5」がひどくくすんで見えました。

とりあえずバックを含めて白い部分はなくなりました。
下塗りは乾くのに時間がかかりますが、今回は薄塗りしたことと、夏場ということで、2~3日で乾くと思います。
その間は、「生身5」の手直しをしています。


今回のキャンバスはF120号です。長辺約2mなのに、写真に撮ると、小さく見えます。題名は、最初から公開している通り、「化身」でいきたいと思います。

2019年08月11日

油絵新作スタート!

2019年8月、油絵の新作制作がスタートしました。4月の春陽展本展から数えて実に4ヶ月ぶりの冬眠から覚めました。
下準備は始まっていました。例によって宗仲寺に写真取材に行って、数ある写真の中から1枚を選びました。
また、過去に選外だった作品を木枠から外し、新しいキャンバスを貼りました。
そして、下絵となるデッサンを色鉛筆を使って描きました。

あとはいよいよキャンバスに向かいます。


 2016年第93回春陽展で選外になった「巨樹」を木枠から外しました。この木枠を再利用します。この時入選した作品は「乳根」でした。仕方ありません。ちなみに、外したキャンバスを外側向きで丸めると言いますが、それでも傷みがひどいので、今回から壁に貼りつるすことにしました。平面で置く場所はないので。

 フナオカキャンバスFキャン無き後は、いろいろ吟味してクレサンのNo.12にしました。No.13と迷いましたが、13は10m巻きで定価約19万もします。12も定価15万6千円もします。「いつまでもあると思うな」で、もう次を買わないとなくなりそうです。

 真っ白なキャンバスは大きく見えます。長辺が193㎝。きれいに貼れました。フナオカFキャンに比べると、膠の匂いが苦痛ではありません。

 色鉛筆で色の当たりを付けました。描き込めていない部分は、本番でも描けないところになります。

 ファーバーカステルの60色水性色鉛筆。スケッチブックや筆がセットになっているもの。頂き物ですが、かなり高い。

2019年08月10日