
絵とは不思議なもので、描いているうちに、また描き足りないところを発見し、少しずつ描き足し描き足しします。まさにエンドレス。ただ、濁ってくることがあるので、新鮮さを失わないよう気をつけたいです。同時進行を3枚抱えているので、時間が許せば毎日描くべきでしょうね。パンなんて焼いている場合じゃない?
上塗り17回目です。描けば描くだけの変化があります。それを一歩前進と見るか、一歩後退と見るか。
最近、パン作りで学んだことを絵に生かしています。パン作りはレシピ通りにやれば、おいしいパンが焼けるわけではありません。また、おいしいパンが焼けたからといって、次回も同じに再現できるものでもありません。その時の室温、湿度、強力粉の種類等によって微妙に条件を変える必要があります。失敗の原因を探り、次回に生かします。そうやって経験が生かされ、勘が働いていくのだと思います。絵も、足りていないところを見つけ、解決策を考えます。その繰り返しです。なんとなく描き進めるということがなくなり、今日の課題を考えてスタートするようになりました。まさにパン作りの極意です。
1ヶ月ぶりどころか、40日ぶりの再起動になりました。夏休みを取っているので、かけるのかもしれません。暑い中、外出自粛をして5時間ほど描き進めました。
夏休み中の計画表&カウントダウンシステムを作り、実行しています。エクセルファイルを開くと、「夏休み終了まであと○日」の表示とともに、自分が立てた計画一覧が表示されます。実行欄とかけた時間、評価を記入します。すでに計画に沿って、母の80号と自分の120号のキャンバスを張り、下地塗りを済ませました。驚いたことに、1日で乾いてしまいました。新品のクレサンキャンバスNo.12のニカワの匂いと、下地のファウンデーション絵の具の匂いで鼻がもげそうでしたが。
ところで、今回の写真は一眼レフとスマホの両方で撮って比べてみたところ、スマホの方がピントがしっかりして、色再現もよかったので、そちらを採用しました。一眼レフは、ぼかすのを得意としているからかな?
赤い部分は、値段の高いバーミリオン(朱色)にこだわっていましたが、何かしっくりしていませんでした。NHK「カネオくん」のランドセル特集を見ていたら、小学生の女の子が自分のランドセルを指して、「ボルドー、赤と茶色を混ぜた色。」と言っていたのを聞いて、「これだ!」と思いました。バーミリオンの上から、混ぜて作ったボルドーを塗ったら、少し血を連想するような色合いになり、より「化身」に近づいた気がします。
ところで、4月15日から開催予定の「春陽展」ですが、実施の方向で準備は進めるとのことです。搬入の業者はぎりぎりの4月1日に作品を取りに来ることになりました。審査も命がけです。会場が国立新美術館で、現在は休館中です。4月からの開館が認められるかどうかにかかっていて、開催は流動的です。