60)イブネ1160m・クラシ1145m・銚子1123m: 2020年9月15日 2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページに戻る 、2020年花・鳥・その他に戻る |
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苔の絨毯でしられるイブネ、鈴鹿十座に数えられる。岩ヶ谷林道起点からイブネ山頂まで登り4時間30分、躊躇するところであるが、期待を裏切らない素晴らしい体験ができる。フジキリ谷の巨木、稜線からの眺望、山頂部分の緑の絨毯は素晴らしいものだった。杉峠の頭付近からは水谷岳への分岐があり、1080mピークまで寄り道した。付近はシャクナゲで覆われ、5月の花のシーズンが想像される。 昨年に素晴らしい苔の世界を堪能した。今回は単独でなく何人かで体験すべく、誘い合って歩いた。今年は昨年以上に生育が良く、たっぷろと味わうことができた。大満足の1日だった。 自宅(6:25)−甲津畑君ヶ谷林道起点道沿い駐車(8:00、8:08出発)−杉谷善住坊のかくれ岩− 桜地蔵尊(8:24)−橋(8:33)−ツルベ谷出合(大峠分岐)(8:47)−蓮如上人旧跡(8:52)−一反ぼうそう(9:31)−杉峠(10:55〜11:10)−杉峠の頭(10:24)−佐目峠(11:40)−イブネ山頂(11:52〜12:55)−昼食場所(12:15〜12:50)−イブネ北端−クラシ山頂(13:05)−チョウシ山頂(13:21)−谷筋(13:26)−稜線(13:45)−イブネ山頂(13:48〜13:51)− 佐目峠(14:02)− 杉峠ノ頭(14:14)−杉峠(14:24)−蓮如上人旧跡(15:10)−ツルベ谷出合・大峠分岐(15:21)− 桜地蔵尊(15:36)−隠れ岩−君ヶ谷林道起点道沿い駐車(16:00、16:15出発)−守山 行動時間: 6時間45分 、歩行距離 17.0km 累積登高 1341m 週日ゆえ、自宅を早めに出発するも渋滞に遭い、結局、昨年と同じ1時間30分以上も掛った。今回は甲津畑は集落内を避け、川沿いを進み難なく林道に入り、先着の横に駐車できた。準備を整え、出発する。 君ヶ谷林道登山口 スギ林の中の舗装された林道を進む。マツカゼソウが花を咲かせているが、それほどでもない。林道は平坦、ドンドン進む。左手は深い谷になった染川である。1級河川の上流である。杉谷善住坊のかくれ岩、桜地蔵尊を過ぎる。ここで靴の底がふわふわとなり、テーピングのテープを借りて補修する。この時、ヒルに襲われる。結構な数で払いのけ、早々に立ち去るが、この後も杉峠までヒルに悩まされ、吸血されることになる。 しばらくで橋を渡り対岸に出る。山道の本格的な歩きになる。山すそに沿って、小さな谷を渡る。古くなった丸太の橋が架かっており、注意を要する。杉峠80分の表示が出てきて、大きな岩や石がごろごろした道になり、歩きにくい。樹林帯の中に、ツルベ谷出合(大峠分岐)の表示が出て、右の谷に分岐する。しばらくで蓮如上人旧跡に着く。一夜泊りの小屋でトタン葺きである。簡易トイレが裏にある。カワチブシ()の群落がある。群落はこれから先も見られる。その先にある石碑と蓮如上人のイヌシデの大木が存在感を表す。 石碑と蓮如上人のイヌシデの大木 イヌシデの並木は少し先になる。この付近から大木が目立つの谷筋は、フジキリ谷と呼ばれ、千草街道の巨木でよく知られている。ミズナラ、オオモミジであろうかモミジの葉の大木も多い。カワチブシにまじり、アケボノソウも花時である。マツカゼソウは蕾が多い。谷は深く、一部滝になり見所となっている。大きな岩が目を引く。岩や樹木には苔がびっしりと」ついている。何とも言いようのない雰囲気を醸し出している。一反ぼうそうを過ぎ、ひと息の頑張りで杉峠に着く。枯れた杉の木が象徴的に残っている。前面には御在所岳が見られる。雨乞岳へは右手の急斜面を登る。 杉峠 ここからは樹林帯を一旦抜け、日差しの中を進む。アセビの低木が多く、草地や禿げた地肌むき出しの道になるが、それほど長くはない。ゴマナの、白い花を楽しむことができる。登り切った先は広葉樹林帯でブナが多い。ミズナラもあって、少し涼しげになる。ピークの杉峠の頭を過ぎ、水谷岳と記載された分岐を分け先に進む。下った先が佐目峠だが、大きな岩の間に峠表示が挟まっている。ここからは、東雨乞岳から雨乞岳の山容、鎌ヶ岳から先の稜線、国見岳〜御在所岳が眺望できる。 佐目峠を登ったところから、東雨乞岳〜雨乞岳 アセビと苔、シダの中を進む。登った先は台地状で、苔が増えだす。シダ類もあるが、年々苔に覆われ拡大している。密度も高く、緑の絨毯である。 絨毯越しに見る、国見岳〜御在所岳、鎌ヶ岳〜南の鈴鹿山系の山並みは見ごたえがある。 山頂は広大な台地に木がポツンと立ったところで、イブネと表示板が複数掛っている。 イブネ山頂 踏み跡から外れ、左側の苔の中に細く残った絨毯の中の道をしばらく進む。木々があって日陰の取れる格好の場所を見つけお昼にする。 緑の絨毯越しにチョウシ方向、後方には御池岳の山並み 最後にコーヒを飲んで出発する。緑の絨毯の中を進む。絨毯越しに見る、国見岳〜御在所岳、鎌ヶ岳〜南の鈴鹿山系の山並みは見ごたえがある。反対側には地肌が出たチョウシ、その右手には御池岳方向となる。 緑の絨毯越しに国見岳〜御在所岳、鎌ヶ岳〜南の稜線 クラシへの道に合流し、イブネ北端からクラシ山頂の向かう。このあたりの苔は素晴らしい。平坦で、歩きは快適である。 イブネ北端 クラシへ向かう、左手の禿げた山頂はチョウシ、右手奥にクラシ 振り返って、、 細い稜線を詰めた先がクラシ山頂で、シャクナゲの中で見通しはない。春にはきれいな花が見られるだろう。足元には、イワカガミの群落も見られる。長居はせず、元来た道を引き返し、先の分岐を尾根筋が右手に伸びている銚子ヶ口への道を選ぶ。北方向にこの尾根筋の先に御池岳〜霊仙山、その奥に伊吹山が見られる。絨毯越しの景色は素晴らしい。 目標のチョウシ山頂は、地肌があらわになったこんもりとしたところですぐに判別がつく。尾根筋を道なりに西北西に進む。木々が混雑したところが銚子ヶ口への稜線の分岐で、直進した地肌が見えたところに行きつけばここがチョウシ山頂である。分岐からすぐである。南方向は素晴らしい眺望で、平坦な山上台地が緑の絨毯の上に見える。北方向は何とか御池岳や霊仙山が見える。 ここからイブネに戻るには、直線的に谷を越えて進む。以前と通ったところで、踏み跡はない。下りはシダで覆われているが、歩くにはそう支障がなく、踏みつけ、かき分け谷に下る。少々足に引っ掛るが、すぐに小さな沢の谷に出る。登りに都合の良い場所を見つけて沢を越す。少しの水しかなく一跨ぎである。ここからもしばらくはシダの中を歩き、すぐに歩きやすい砂地に出る。先方の緑の絨毯を確認しながら歩く。前方の稜線に向う。 上の方は一面の苔の絨毯で、下から見上げて圧倒される。振り返れば、先のチョウシの奥に、銚子ヶ口への稜線、その奥に、御池岳〜霊仙山、さらに伊吹山が見られる。素晴らしいパノラマである。 振り返れば、先のチョウシの奥に、銚子ヶ口への稜線 さらに奥には御池岳〜霊仙山、さらに伊吹山が見られる イブネの稜線に向かって進む 絨毯が続く 同上 苔を別け、饅頭のようになったアセビの間をさらに進めば、稜線上の道に合流する。眺めを楽しみながらイブネ山頂に戻った。ここからは元来た道になる。帰りも写真を追加する。時々見られるチョウの写真も追加する。佐目峠を過ぎ、杉峠で少し休憩した。帰りは一気に登山口に戻った。全コース17q、6時間45分の行動だった。 出会った花
チョウ
ホオジロ コースマップ (いずれも国土地理院の地図から引用) 2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページに戻る 、2020年花・鳥・その他に戻る 作成日:2020年12月31日 |