本誌・フルーツバスケットの感想
2003年9号
「どこに立てばオレにも同じモンが見れる?」
こんなTalkの更新をする前に、一刻も早くサイトを復旧させる方が
先決だと、思ってはいるのです!!
そう、思ってはいるのですが・・・・・・現実は厳しいなぁ。(涙)
ということで、自分の腑甲斐なさに落ち込みつつも、
以下、感想です〜!!
<フィルターなしの普通の感想>
■扉■
「真鍋翔 紙一重の男・・・!?」
この扉を見た瞬間、今回のフルバがどんな話であるのか、
半分くらい想像出来てしまったのは、私だけなのでしょうか・・・・・・?
"これまでのお話"に出てくる彼の発言といい、この不敵な翔の
微笑みに、私は(色々な意味で)今後のフルバの展開に一抹の不安を
感じざるを得ませんでした。
フルバが・・・あぁ、フルバが、彼の色に染められていく・・・・・・
■新生徒会のメンバー、暴走す■
「あの人を・・・どうにかして頂けませんか?」
新生徒会のメンバーは、想像以上に素敵な人たちばかり。
「学園防衛隊」に変えられてしまった生徒会の看板といい(犯人は翔)、
「プリンス・ユキ」のメンバーを揶揄う公といい、絶えず苛々
している直人といい、整理整頓が苦手で無口な真知といい、
何とも人間味のある連中ばかりで、これから先の生徒会活動が
思いやられます。
しかし、生徒会の会長と副会長って、態々、部活動に挨拶して
回らなければならないんですねぇ。(驚)
何ともサービス精神溢れる学校だと、妙に感心。
ところで話には全然関係ないのですが、高屋先生、
やっぱりゴレ●ジャー、ご存知だったんですね。(笑)
■由希、翔に夾の姿を重ねる■
(正直・・・しんどい。真鍋と一緒に行動するのは。兄さん属性ってコトも
あるけれど、似てるんだ少しあいつにも)
翔と夾、云われてみれば確かに似ているところもあります。
私から見たら、両方とも「元気なワンパク小僧」なのですが。(苦笑)
由希にとっては「自分にはない光を放ち、自然に人を引き寄せる存在」が
彼らなのでしょう。
「・・・でも夾は違う。人見知りが激しいけどなれれば逆に他人を
寄せつけるタイプだと思う・・・・・・昔から」(注:コミックス1巻・128頁参照)
翔の眩しさによって、己の存在が消されてしまうのではないかと
不安を覚える由希。
自然と人を引き寄せる夾や翔を羨ましいと思う由希ですが、
その夾もまた由希を羨ましいと思っていることに彼は気付いていません。
そのことに気付いているのはこの後、由希の回想シーンで登場する
透なのですが。
ドロドロした感情を隅へ追いやろうと苦戦している時に、ひょっこり
「梨いかがですか?」と出てくる透の笑顔が、今の由希にとって、
唯一の心の支えなのでしょう。
お互いにお互いを羨ましいと思いつつも、反撥せずにはいられない
ように。由希が夾を憎み、夾が由希を憎むように。
由希自身が以前云っていた「そういう風にできてる」というあの意味深な
セリフは、若しかするとこのことだったのかもしれません。(←誤)
■由希VS翔(!?)■
さてさて、新生徒会のメンバーが一悶着を起こした後、
活動自体は何の進展もないまま、無事に終了したわけでありますが。
本当に問題が起こったのは、この後のことでした。
由希と透が一緒にいるところを発見し、「好きなの?あの子のコト」と
ズバリ訊く翔。
ここで翔は冗談交じりに、夾の方が透の恋人のように見えると
由希が気にしていることをズバズバ云ってのけるわけですが、
由希がキレた最後の一言は、次のような翔のセリフでした。
「当たり!?当たった!?やっぱし!?だよなぁ!だってなんか
夾って奴のほうが倖せそうだもんな。ゆんゆんより」
「・・・・・・じゃあ俺は"不幸"?・・・楽しいか?こっちのほうが倖せだとか、
こっちのほうが不幸だとか、そんな事を天秤にかけて他人と比べて、
そんな事で優劣を決めて、決められて楽しいかよ。嬉しいかよ!?」
他人の不幸は蜜の味と、まま云われることではありますが。
正直、この言葉はあまり好きではありません。
由希が主張するように、自分の幸・不幸を他人との比較によって
確認することが面白いとは如何しても思えないのですよねぇ。
恐らく、翔もそれに気付いていると思うのですが、つい調子に乗って
云ってしまうのが人間心理というもの。
此処で、翔の回想シーンで出てくる女性(彼の母親?)が
気になるところではありますが、彼もまた、色々抱えているものが
あるのかもしれません。
笑っている人間が、楽しそうにしている人間が、必ずしも心から倖せで
あるとは限りませんし・・・とまぁ、それはさておき。
この後は、掴み合いの喧嘩になってしまうわけですが、
結局、最後に折れたのは由希でした。
会長に相応しいのは自分ではなく、寧ろ人望が厚い翔の方では
ないかと、直ぐに他人と自分を比較し、弱い考えに逃げようとする自分を
責める由希ですが・・・
次の由希の(心の中の)セリフは、個人的に名言だと思いますね。
(俺が闘うべき敵はいつだって俺の中にいる)
今回は最初から、戦うだの、悪だの、何だか冗談のような言葉が頻りに
出てきて、高屋先生がこれを如何纏めるかとても楽しみ
だったのですが・・・・・・
此処にきて漸く先生の意図が解ったような気がしました。(←本当かよ)
一見何の関係もないような言葉が、実は重要なキーワード。
こういう話の展開のさせ方は、自分も是非、見習いたいですねぇ。
・・・と、と、と、話がまたずれましたが。
キレたのは自分の方だと謝る由希に、翔は由希と同じ目線で
語りかけます。
「どこに立てばオレにも同じモンが見れる?同じ目線で、傷つける前に
おんなじ気持ち理解できる?(略)いいなぁ・・・由希は理解ってさ・・・」
前々から一度、シリアスモードの翔を見たいと思っていたのですが、
矢張り、良いですねぇ。
悄然と呟く翔に惹かれたのは、私だけではないハズ!!
本気には本気をもって応えていく、その態度が良いんですよ。
由希が泣きたい気分になるのも、解らなくありませんねぇ。
(・・・こんな風にケンカをしても通じ合う何かがあるのだとしたら、
一緒にいるのも悪くないかもって思い始めていたんだ)
お互いの本音を曝け出すことで、解り合うことも出来る。
由希と夾が和解して、二人の関係が修復する日が来るのも
そんなに遠い日のことではないのかもしれません。
■透が選ぶのは由希、それとも夾?■
本来ならもう、終わっておくべきなのでしょうが。
今回、丁度これに関わる発言が出てきたので、簡単に私見を
述べさせていただきます。
実は私、最初は由希と透・夾と楽羅がくっつくに違いないと、
そう思っていたのですよ。
でも、此処最近の展開を見る限り、どうもそうではないようで。
特に夾と楽羅がくっつく可能性はほぼ無くなってしまいましたし、
由希と透がくっつく可能性も難しいと考えています。
勿論、完全にないと断定することは出来ないのですが・・・・・・
でも由希と透の関係については、撥春が何度も暗にアドバイス(?)を
しているような気がするのですよ。
例えば・・・・・・
別荘編で、夾が透の傍にいるところを偶然、由希が見てしまうシーンが
あるのですが、その時にも撥春は「由希・・・試練なんだよ」という
曰くありげなセリフを発するんですね。
その他にも、(個人的にはこれが一番印象的だったのですが)
2003年5号に出てくる 「・・・由希は弱いね。由希は・・・優しいね。迷うなよ(略)・・・そういう由希
だから、理解ってもらえる人間が、みつけてもらえる人間が、これからも
待ってる気がする」
というこの言葉などは、何だかもう悟ってしまった人のセリフのようで。
まだ他にも色々あったような気がするのですが・・・・・・
思い出せないのが残念です。(涙)
きっと、初恋の君(?)の気持ちを一番理解出来るのは、
幼い頃から彼のことをよく気にかけてきた撥春なんでしょうねぇ。
で、話が長くなりましたので、「透が選ぶのは由希か夾か」について
そろそろ纏めなければならないのですが・・・
私は(現段階では)夾の方に分があると、そう考えます。
透が閉じた蓋を開ける時、多分、出てくるのは夾のことでしょう。
ただその時、透が夾に淡い恋心を抱くかどうかは解りませんが。
個人的にはどちらにも傾いて欲しくなかったりするんですよねぇ。
初恋は実らない(?)というジンクスもありますし。(遠い目)
・・・ということで、好き勝手語ってしまいましたが、私の予想は(これまで
に何度かあったように)大抵外れますので、どうか大目に見てやって
いただけると嬉しいです。
何だか(今回も)よく解らない感想となってしまいましたが、
以下、(かなり短い)邪な感想にもお付き合いいただけると幸いです〜vv
<フィルターありの邪な感想>
85頁に出てきたあのサッカー少年が、若い頃の紫呉であったら
どんなに良かっただろう・・・と一人涙しつつ、私は今月号のフルバを
閉じました。(爆)
いや、あの扉を見た瞬間、嫌な予感はしたんですが・・・・・・
如何してこういう予感は当たるんでしょう。(泣)
あぁぁぁぁ・・・・・・せめて、一コマ、一コマでも登場してくれたらなぁ。
彼らが(二人揃って)活躍する日は、一体何時になるのでしょう。
勿論、恐かったりもするんですけどね。(特に紫呉)
でもでもっ、慊人を出し抜いたつもりが、逆に返り討ち(?)に遭って、
「助けて―――・・・はーさん」と哀願する紫呉が見たい〜〜〜!!
というのも、本音だったりするんですよ。(←ありえないって)
で、そんな紫呉の可愛らしさに負けて、「味方にならない」と云いつつも、
確り彼を横から支えてあげる(優しい)はとりさんに、期待していたりvv
仮令、本誌でどれほどはとりが紫呉に冷たくしようと。
→それは照れ。彼なりの愛情表現なのです!(妄想フィルターレベル1)
仮令、本誌でどれほど紫呉がブラックであろうと。
→それは紫呉の仮の姿。虚勢であって、夜になってはとりの傍へ行くと
人が変わったように可愛くなるのです!!
魔性の男、草摩紫呉28歳、恐るべし。(妄想フィルターレベル3)
きっと私はこれからも"はぐれ"を応援し続けることでしょう。
突然、次回予想!!
次のフルバは10号!!そんなわけで(?)それまでに、勝手に予想を
立ててしまおうという無謀な計画パート18。
いい加減に止めてくれ、という意見もあるんだろうなぁ・・・(独り言)
今回は大きなヒントも本誌にあったのですが・・・駄目だ。
全然思い浮かびません〜!!(号泣)
希望予想その1.何時もは元気な紅葉が消沈していることを撥春から
聞かされた透。その原因は、前回の三者面談にあって・・・・・・
次回、自分の会社を継ぐことを期待する父親に紅葉が云った言葉とは?
希望予想その2.紅葉の母親に、記憶のフラッシュバックが起こらないよう
重ねがけをするはとり。
疲弊したはとりの顔を見て、紫呉が思うこととは?(←願望入り過ぎ?)
最悪予想その1.父親と一緒にいる所をモモに見られてしまった紅葉。
そこへ母親も現れて・・・・・・
・・・・・・さて、果たして結果は・・・・・・?(←当たる確率ナッシング)
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2003年8号
「やぁやぁ諸君・・・待たせたね・・・・・・っ」
ご・御免なさいっっ!!(←いきなり何)
恐らく支離滅裂な感想になることを見越して、先に謝っておきます。
というか、こんなに余裕のない状態でフルバの感想を書くのは
若しかすると初めて!?(←いや、何時も焦ってるぞ)
出来れば、もう少し状態が落ち着くのを待って感想を書きたいのですが、
その頃には、きっと、次の号が発売されているでしょう・・・(遠い目)
余裕があれば、書き直します。
・・・が、多分無理でしょう。(爆死)
誤字・脱字・意味不明な文もあるかと思います。
指摘していただけるのが一番嬉しいのですが、そう毎回毎回、皆様の
善意にばかり頼っていられませんので、多少のことは目を瞑ってやって
下さると助かるか、と(汗)
では、万が一の時のための(苦し紛れの)言い訳も終えたことですし・・・
以下、漸く感想です〜
<フィルターなしの普通の感想>
■扉■
「もう うつむいて生きたくないから・・・」
チャイナな由希のカラーです。
というか、開いた瞬間、彼のアップに吃驚したのは私だけ?(ビクビク)
矢張り、疲れているんでしょうか・・・・・・
と、感想の中に私情を差し挟むのは止めにしまして。
この絵を見た瞬間、あぁ・・・今回の話は彼がメインなのだなぁ、
ということが良く解りました。
次回、これと対になる形で夾のアップが登場したら、それはそれで
やっぱり吃驚するのかもしれませんねぇ・・・・・・
■由希、三者面談のために母親と再会する■
「進学させますから。もちろん受けるべき大学もこちらできちんと
決めてあります」
ついに、由希の母親が登場しました。
予想通り、というのでしょうか。
案の定、憎まれ役でしたねぇ。
「本家は嫌だ」「草摩は嫌だ」と母親に子供の頃から訴えているにも
拘らず、届かないまま死んで行く由希の言葉。
勿論、由希のこともショックだったのですが。
個人的にそれ以上にショックだったのは、次の一言でした。
「あなたまだ独身でしょう。気楽でいいわね」
繭ちゃん先生に対する、最高の侮辱だと思います。
こんなことを云われて傷付かない女性はいないでしょう。
此処で冷静に対応する繭は流石ですね。
教師としての繭の強さを改めて感じさせられたシーンでもあります。
■綾女、薔薇を持って三者面談に乱入する(笑)■
「やぁやぁ諸君・・・待たせたね・・・・・・っ」
綾女登場!!
で、それと同時に頭の中にポンと思い浮かんだのは、
云わずもがなあのシーン。(笑)
「やはりそういう場合、手土産ぐらい持っていくのが筋なのかい!?
バラの花束ぐらいが常識かい!?」(注:コミックス8巻・149頁参照)
あの時は、冗談だと思ったのですが。
もう、やられましたよ、綾女さんっっ!!
貴方は至って真剣で、薔薇の花束を持参することは、
貴方にとって常識だったのですね・・・・・・
彼の登場によりシリアスシーンが一変して、何だか救われたような
気分になったのは、恐らく私だけではない・・・ハズ(苦笑)
これだけ重い雰囲気を、一瞬で緩和してしまう綾女さんが
とっても素敵。
一段と派手さを増した格好も、また良いんですよねぇ。
いやはや、美しき兄弟愛ですな。
「母さんて・・・兄さんをここまで苦手にしてたのか」と胸中で呟く由希と、
ドサクサに紛れに薔薇の匂いを嗅ぎながら、「やっぱ綾クンは大物だよ
な・・・」と思う繭に爆笑。
この後、綾女をボロクソに詰る母親を、由希が確り咎めるシーンがあるの
ですが、そこも良かったと思います。
綾女がはとりに報告したくなる気も・・・・・・解らないワケではないような。
自分の想いが、ちゃんと由希に届いていることを知って、嬉しくてたまら
ないのでしょうねぇ。
「由希はね、やり直すチャンスをくれたんだよ。貴女に対しても、無だった
モノが有に転じ始めているんだよ・・・わからないのかい?今の貴女は
まるで昔のボクみたいだ。どれほど大切なものを踏み荒らし生きてきたか
気づかずにいる」
おぉ、何時になく真剣な綾女さんっっ!!カッコいい〜vv
今回、オイシイ所は全部、綾女が持って行ってしまいましたね。
此処最近、減っていた彼の出番ですが、此処に来て漸く本領発揮(?)
です。しかし、これだけ沢山キャラがいると・・・皆平等に登場させるのは
さぞかし大変なんだろうなぁ・・・・・・
■由希が決めた将来とは■
「あなたには気に入らない結果になるのかもしれないけど、俺にとっては
誇りになるように」
そんな人生を歩んで行きたい、と勇気を出して母親に伝える由希。
子供にとって、母親って何なのでしょうねぇ。
私は母親というのは子供に大きな影響を与える存在だと思っているの
ですが。
例えば・・・・・・
「あの子はお行儀が悪いから、一緒に遊んだりしちゃ駄目よ」とか、
「あの子の家庭は確りしていないから、絶対に付き合ったりしちゃ駄目よ」
と母親に云われた場合、子供というのは直ぐそれに従ってしまうと思うの
ですよ。母親に嫌われたい子供なんていないでしょうから。
一方、母親は自分が叶えられなかった夢を子供に果たしてもらおうと、
躍起になる部分があるんですね。
だから、子供に習い事をさせたり、塾へ行かせたり。
でも親は自分が出来ないことを子供に要求するくせに、
肝心な方法論に関しては、口を閉ざしてしまうんです。
これまでに、私は、英才教育を受けて来た少年に会ったことがあるの
ですが、正直、恐いと思うと同時に、哀しかったですね、色々な意味で。
ですから、その子と比較すると、由希や綾女は本当に素直に育ってきた
んだなぁとつくづく感じます。(←比べるなよ)
自分の子供が出来ないのは、子供が努力をしないから、学校が納得の
行く教育をしないから、果ては社会が悪いからだと主張する親は、
一度、自分が子供に与えている貧弱な環境を反省してみるべきでは
ないでしょうか。
・・・と・と、全然話がそれてしまい申し訳ありません。
で、結局何が云いたいのか。
"親の敷いたレールに沿って生きることがその子にとっては一番幸せ"
これは、あまりに典型的で短絡的な考え過ぎるのかもしれません。
ですが、若しかすると由希の母親にとって、それが彼女なりの
精一杯の愛情表現だったのかもしれませんねぇ。
■由希、透、それぞれの想い■
「・・・行ってきます」
「行ってらっしゃい・・・」
自分を本当に必要としてくれている場所へ、希望溢れる未来に向かって
前へ進もうとする由希を、温かい笑顔で送り出す透。
(風は少し肌寒くて冬は来るのだとしらせてくれる。でも胸が温かいのは
光が確かに灯った証)
リボンを抱き締める透が、未来に思いを馳せて胸に思い描くのは、
社会人になった自分。
ほんのワンシーン(しかも後ろ姿)なのですが、徐々に透の未来も
明らかになりつつあります。
こんなシーン、はとりと繭の時にも確かありましたよねぇ・・・(微笑)
まだ少し先で、それでも何時かは訪れる確かな未来。
これから彼らがどんな未来を歩んで行くのか益々楽しみになった
今月号のフルバでした。
さてさて、相変わらず的外れな(というか、今回外れ過ぎ/苦笑)
感想を読んで下さいありがとう御座いました。
引き続き、"邪な感想"の方をお楽しみ下さい・・・って、
今回、ネタがないんですってば!!(←気付くの遅過ぎ)
さぁ、困った。如何しましょう・・・・・・(冷汗)
<フィルターありの邪な感想>
無理でしょう・・・・・・というか、如何頑張っても絶対に無理です。
如何に自分の妄想力を持ってしても、今回ばかりは
何も思い浮かびません。
いや、前回あれだけ登場した紫呉が今回も登場することはそれほど
期待していなかったんですが。
トドメはあれですね。
最後の繭ちゃん先生とはとりの電話のシーン。
今回、はとりは声だけの登場でしたが、二人の微妙な絆(?)を
見せ付けられたようで、はぐれFanとしてはちょっぴり胸が痛かったです。
いや、まぁだからと云って、そうそう簡単に諦めはしませんけれど。
アニメの最終回だって、彼らはラブラブでしたし・・・(←意味の解らない方、
御免なさいっっ!!/汗)
原作だって、(深読みさえすれば)きっとイケルはず!!
まぁ、強いて云うのであれば。(←まだ諦めてなかったのか自分)
今回、115頁で、綾女が「(由希の三者面談の予定が変更されたことを)
ぐれさんからきいたのさっ」と意気揚々と答えるシーンがあるのですが。
あの場に、はとりが居たら・・・とそう考えるだけで、
妄想って膨らみません?(←大馬鹿者)
今回は時間の都合上、SSは書けそうにないのですが、
その分、何とか近日中に裏Talkを書きますので、どうかそれで我慢して
やって下さい。(←因みに、内容は今号と全く関係ありません)
突然、次回予想!!
次のフルバは9号!!そんなわけで(?)それまでに、勝手に予想を
立ててしまおうという無謀な計画パート17。
今回これだけ綺麗に片付けられてしまうと、次回を予想するのは
難しいんですが・・・・・・
どうせ当たらないのは百も承知ですから、何時も通り滅茶苦茶な予想
を・・・・・・(自暴自棄)(←と書いてヤケクソと読む)
希望予想その1.透、楽羅の家でリンに出会う
短大の帰りに透の高校へ立ち寄る楽羅。
そこで明かされた意外な楽羅の恋の結末に衝撃を受ける透だが、
その後、さらにショックなことをリンから聞かされる。
「紫呉はお前を利用しようとしているんだ」、そう自分に忠告するリンに
戸惑う透は・・・
希望予想その2.リンから紫呉の計画が着々と進んでいることを聞かされた
はとり。そこで知った意外な事実に、驚いたはとりは・・・・・・
次回、仏の顔も三度まで!?あの温厚なはとりがついにキレる。
最悪予想その1.繭の本屋へ赴いたはとりは、そこで繭とイチャラブ・・・
次回、彼らカップルに悪戯を仕掛ける紫呉の目的とは・・・・・・
・・・・・・さて、果たして結果は・・・・・・?(←当たる確率0パーセント)
■□†††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††□■
追記:世界の片隅で戦争が勃発し、空爆が開始されたのは、
奇しくも私が、とある自動車学校で卒業検定を受けた今日でした。
これから沢山の人の尊い命が失われ、世界が恐怖と哀しみの色に
包まれて行くことでしょう。
この場をお借りして、犠牲者の方のご冥福を心からお祈り申し上げます。
この無益な闘いが一日も早く終焉を迎え、平和を愛する人々の魂が、
人間が真に自由で豊かに生きられる新しい世界の礎となりますように・・・
There never was a good war or a bad peace. by Benjamin Franklin
□■†††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††■□
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2003年6号
「人間として当たり前の事をしたまでですよ」
申し訳御座いませんっっ!!(平謝り)
今回もギリギリでした。しかも後日、再upします。御免なさい・・・(滝汗)
此処数ヶ月、真面に更新を続けているのが、この本誌の感想だけという
何とも情けない状態が続いております。
一体、此処は何時から感想メインのサイトになったのでしょう(溜め息)
決してはぐれに対する情熱が無くなった訳ではないのですが、
一月頃から出来始めた空虚感は消えることなく、大きくなるばかり。
さらに限界を超えた疲労がテンションの低さと相俟って、如実に文章に
反映されているなぁと、自分でも解ってしまうのが妙に哀しい。
・・・と、また愚痴モードになってしまい、申し訳ありませんっっ!!
今回のフルバは、頁を捲る毎に紫呉が登場する(!)という、
紫呉三昧(?)な回ですので、もう少し張り切って行くことにします。
久し振りに、紫呉とはとりのラブラブなシーン(?)を見れて、
実はかなり、嬉しかったりするのですよvv
<フィルターなしの普通の感想>
■表紙■
チューリップを両手に抱えた透のカラー。
個人的に、チューリップはピンク希望ですが、そうすると、
背景がピンクなので、色が死んでしまうんでしょうねぇ・・・
でも、青い服と、黄色い花の組み合わせも好きですよ。
心がポカポカ暖かくなる一枚だと思います。
■扉■
「明日行きの列車でどんな未来へ旅立つのか・・・?」
一人旅をする透君。これもカラーです。
進路を決めるということを、列車で旅をするという具合に表現するのは
とても上手だなぁ、と。人生は正に、旅そのものでしょう。
ちょっと錆びかかった車窓から見える青空もまた良いんですよねぇ。
鞄に夢を詰め込んで、未来行きの切符を握り締める少女。
年寄り臭いと思われるかもしれませんが、私はこういう絵が好きですね。
■三者面談スタート!!■
「がんばって出しゃばります・・・!!」
進学、という夢を持つ由希を、励ます透。
背後にちらつく慊人の影に臆することなく未来へ向かって前進して欲しい
という透の細やかな願いは、果たして叶うのでしょうか。
仮令、最終的に罰が下ることになっても、彼ら十二支の力になろうとする
透は本当に健気な子だと思います。
ところで、うおちゃんとはなちゃんの面談を見てフと思ったのですが。
繭ちゃん先生、個性的な生徒(問題児)ばかり抱えて大変ですね。
遠い目で「卒業・・・できるかしら・・・」と呟くはなちゃんが、特に◎。
■紫呉VS繭ちゃん先生■
「お忙しい中・・・御苦労様ですっ。思いやり溢れる方なんですねぇ」
「あっはは、そんなっ。人間として当たり前の事をしたまでですよ」
117頁1コマ目の、思いっきり顔を歪め、これ以上出来ないというくらい
嫌な顔をする繭と、それを見てすかさず拳を握り締め、小さな
ガッツポーズを作る2コマ目の紫呉に大爆笑。
この二人って、案外気が合うのではないかと思ってしまうほど、
素敵な(偽)笑顔でした。最高です(笑)
「卒業したら草摩さんのお宅からは出るんだったっけ?」
今なら奨学金制度もあるし、進学を考えてはどうかと勧める繭ですが、
母親と交わすことの出来た最後の約束を守りたいと意思表明をする透。
此処で、透が紫呉の宅の玄関を思い浮かべて「・・・・・・はい」と答える
シーンがあるのですが、このホノボノとしたシーンが個人的には
大好きです。透が今の生活にとても満足しているというのが、
ヒシヒシと伝わってくるのですよ。
「もし本当に何かに利用されて今の暮らしがあるのだとしたら、
私はありがとうと言いたいです・・・」(注:コミックス2巻・114頁参照)
今も昔も、透のこの気持ちは変わっていないのだと、改めてそう
感じさせられたシーンでした。
さて、透が進路のことを語りだし、漸く真面目な三者面談になるかと
思いきや、案の定、「なんなら僕のお嫁さんにでもなってみる?」と横から
茶々を入れる紫呉。
「いけませんよ――?女性にとって、大切なプロポーズのセリフを
そんな軽く口にしては。そんなだから結婚できないんじゃ
ありません――?」
「あれ――?先生って未だプロポーズとかに夢持っちゃってたりする
タイプですか?そんなだから婚期、逃しちゃったりするんじゃ
ありません――?」
透は、この紫呉VS繭子のシーンのことを、"ダイヤモンドダスト"(気細水。
細かい氷の結晶が空気中に浮かび、太陽の光の中で、キラキラ輝いてみえる現象のこと)と表現しておりますが、やや綺麗過ぎる表現のように
思われます。
私には、如何見ても紫呉と繭子の周辺で、絶対零度のブリザードが
吹き荒れているようにしか見えないのですがねぇ(笑)
しかし、この三者面談って、殆ど意味がないように思われるのですが、
如何なんでしょう?大半が、紫呉と繭子の会話じゃないですか!!
三者面談って、皆こんな感じなのですかねぇ?矢張り、漫画だから!?
私なぞは、昔、三者面談をやった時、一人10分のところを、何故か長々と
30分以上説教された苦い記憶があるのですが・・・(←問題児/苦笑)
それはさておき。
話は突然、シリアスになります。
「・・・本田・・・・・・あまり・・・なんでも背負い込むなよ?」
"草摩の秘密"を垣間見てしまった者の、哀しいアドバイスなのでしょう。
淋しそうな繭が、少しだけ切ないです。
勿論、彼女も全てを知っている訳ではないのでしょうが、
それでも佳菜を見ている訳ですから。
透を心配するのは、或る意味、当然のことなのかもしれません。
「そんなツンツンしなくてもいいんじゃない?もしも君とはーさんが結婚
したりしたら僕とは親戚になるんだし。
ホント良かった。手ェださないで。さすがにヤじゃない。そーいうの」
さてさて、上手い具合に透を教室から追い出し、繭と二人きりになった
紫呉は云いたい放題。
紫呉が全力で繭を揶揄っているのが、良く解る場面かと。
本当に、そのために態々学校まで来たんですねぇ。暇な方です。
親戚!!そうでした!!
すっかり忘れていましたが、当然そうなるんでした(かなり落ち込み)
相変わらず下品なことを、いけしゃあしゃあと云う紫呉ですが、
そりゃ貴方、一ヶ月じゃナニもできないでしょう(苦笑)
最も、呪いを解かない限り、ナニするわけにもいかないでしょうが。
はっ!?しまった!!此処は普通の感想でした。
こんな感想で御免なさいっっ!!(逃)
■繭子、紫呉に忠告をする■
「・・・あんたもう少し大切にしなよ。本田は聞き分けがいい分
なんでも背負いかねないタイプだから」
「・・・ぐれ兄にとって他人は、あのコはモノ?落ちてる本みたいに。
紙きれみたいに」
真逆、此処で前回の話が出てくるとは思いませんでした。
ちょっと予想外で吃驚ですが、これでリンの人物像がさらにくっきりと
浮かび上がってくるような気がします。
どうやらリンは、紫呉が透を利用していることを、知っていたようですね。
口は悪くても、キツイことを云っても、根は優しい子なのでしょう。
若しかすると、リンは、紫呉よりもずっと透のことを、心配しているのかも
しれません。
私はてっきり、リンは呪いを解く方法を紫呉から聞き出すために、
紫呉の宅へ出入りしているのだと思っていたのですが・・・・・・
彼女では駄目だったのかもしれませんねぇ。
透でなけれけば呪いは解けない、その理由が、
何かあるのかもしれません。
それで、リンは悔しくて、透に八つ当たりをしているのではないか、と
そう推測しているのですが、やっぱり違うかなぁ・・・(悩)
「これでも僕にしてはめずらしいくらい大切にしてると思うんだけどね」
紫呉にとって透は、使えるだけ使って利用価値が無くなったら
捨ててしまうモノに過ぎないのでしょうか。
本質的に優しくしてやれと促す繭に、性格上、そんなのは無理だと
笑い飛ばす紫呉。役目が違うというのは、解らないでもないのですが・・・
やっぱり、黒いです。紫呉さん(涙)
いや、そこが良いんですけどね。一筋縄じゃいかないところが。
素直な性格も好きですが、曲がった性格も大好きです。
と・と・と、また方向がズレました。
今回の一番の見所は、「どうせあんたは好きな奴にも優しくしてやらない
んだろ」という繭のセリフの後、不敵に微笑む紫呉の表情でしょうか。
この微笑は、コミックス2巻で透が「つまり草摩君は・・・猫が嫌いなん
ですか?」と訊いた後、不敵に微笑む由希の笑顔を彷彿させます。
そこから推測するなら、この笑みの意味は「当たり前でしょう」ということに
なるのですが・・・・・・個人的には違っていて欲しいです。
希望としては、これと逆の意味、「僕だって好きな人に優しくすることくらい
あるんだけどなぁ・・・」であって欲しいのですが。
否定してませんし、多分、肯定の笑みなんでしょうねぇ・・・・・・(滝涙)
■透、紫呉を信頼する■
今回も透の"閉じた蓋"が出てきたのですが、正直、私には
良く解りませんでした。
う〜ん・・・・・・透の閉じた蓋について考えたことはあまりなかったので、
彼女の深い処にどんなドロドロしたものが潜んでいるかは
解らないのですが、蓋を開けようとする際、何時も出てくるあの花
(ガーベラ?)の意味が、微妙に気になります。
特に、深い意味はないのかもしれませんが(苦笑)
「・・・そう、そうですよね・・・素麺ですよね・・・」
頼むからあまり溜め込むなよ、という、うおちゃんの言葉に、
透はかつて紫呉が自分に話してくれた"洗濯物"の物語を思い出すの
ですが、さっき、黒紫呉を見たばかりだった私にとって、このシーンは
痛かったです。これも紫呉の計算の内だった(!)という日には、
流石に泣くかもしれません。
紫呉を信用する透が、気の毒にすら思えてくるんですよねぇ・・・
うおちゃんも、はなちゃんも「紫呉を信用するな」と透に釘を刺すのですが、
「大丈夫ですよっ。紫呉さんはとてもお優しい方ですよっ」と明るく笑う
透が・・・(涙)
何時か嫌でも本当のことを知る日が来るのでしょうが、
その時、透がショックを受けることを想像すると、何とも。
"なけなしの良心"というものは、勿論、16話を読めば解るように、
紫呉にもあると思います。
ただ、その黒さは、如何に透の力を持ってしても、如何にもならないの
かもしれません。個人的には、クライマックス辺りで、透が紫呉を癒す
展開を望んでいないわけでもないのですが。
紫呉の本質に触れられる唯一の女性は、矢張り、"あの女"だけ
なのでしょうか。
■はなちゃん、師匠に恋をする■
「大人が子どもの自由意志を剥奪する権利はないだろう?
みっともなく心配する権利はあると思うけれどね。
考えなさい。他人より倍時間をかけても構わない。
私はおまえが出した答えを知りたいのだから」
はなちゃんでなくても、惚れそうです。渋いです。
はなちゃんが夾の母親に(!)というのには笑いましたが。
それはさておき。
もう、素敵過ぎますって、師匠!!
夾のことを、本当に本当に、大切にしているんですねぇ・・・・・・
親バカと云ってしまえば、それまでなんでしょうが、
こういうモノの考え方は、個人的に好きです。
決められた運命をただ歩むのではなく、未来は自分の力で切り開いて
行けるものだと、夾だけでなく十二支も思える日が来ると良いのですが。
難しいことなんですけどねぇ、実際問題。
何だか今回も粗筋ばかりで申し訳ありませんでしたが、
どうかご容赦下さると幸いです。
しかし、今回も相変わらず滅茶苦茶な感想ですねぇ。
尚、誤字・脱字・語句の誤用などを発見した方は、お手数ですが
連絡してやって下さると助かります。
感想は短時間で書いているだけに、特にミスが多いのですよ(涙)
出来ればちゃんと見直しをしてからupしたいのですが、ねぇ(溜め息)
<フィルターありの邪な感想>
皆様が読みたかったのは、恐らく此方の"邪"な感想の方でしょうが、
それを知っていて、敢えて後日upにする、ちょっと非道い管理人。
本当は直ぐにupするつもりだったのですが、BBS2にも書いた通り、
色々問題が発生しまして、かなり遅くなってしまいました。
本当に、本当に御免なさいっっ!!(平謝り)
今回は、はぐれFanの自分にとって、痛いところも、おいしいところも
ありましたが、普通の感想で省略した部分を中心に、語っていきます。
はぁぁ、それにしても。
ページを捲れば、必ず紫呉に出会える幸せ・・・生きてて良かった。
可愛い紫呉も腹黒紫呉も両方見れる、紫呉Fanには至福の時間ですな。
萌え要素その@(はとりの)スーツ
少し前まで、私は着物推奨派(?)だったのですが、今回、初めて
このスーツに愛を感じました。
身長差(4センチ)とか、手足の長さ、肩幅の違いなどは大丈夫なのか?
という細かい突っ込みは置いといて。
はとりのスーツを、紫呉が着ているんですよ!?
如何して、萌えないでいられましょう(笑)
マブダチの間で服の貸し借り、というのは案外、
日常的に行われているのかもしれませんが。
ショックだったのは、はとりのスーツが30万円だったこと!!!
完全オーダーメードの超高級品ではありませんか!?
数日前に私が着たスーツは、その60分の1以下で買ったものだったと
いうのに(←綾瀬さんは貧乏人)
はとりは「・・・そんな服もういらん。燃やして捨てろ。」と云って、
そのスーツを、あっさり紫呉にあげてしまうのですが、
私的には、とても羨ましかったです。
それにしても、129頁で「はーさんの30万円のスーツゲット」と云って
喜ぶ紫呉って、(舌の方向が反対ですが)どっから見ても、某不○家の
ペコちゃん人形に見えるのですが・・・・・・私の気の所為!?
紫呉さん、はーさんが愛用していたスーツ、大事にしてあげて
下さいよぉぉっっっ!!(叫)
萌え要素そのA貸して
124頁3コマ目、本当に小さいところなのですが、確り萌えさせて
いただきました。
紫呉がはとりに、おねだりしているところです。
紫呉さん、可愛過ぎ〜vv
「スーツくらい、自分で買え」(怒)と云いつつも、渋々紫呉にスーツを
貸しているはとりの様子が手に見てとれるといいますか、
妄想のしがいがあるといいますか。
繭ちゃん先生はあっさりそのスーツの出処を見抜き、
そこで紫呉が「しつこい愛の力」と茶化すのですが、
私には寧ろ、紫呉が自分たちの"大人の愛"を見せ付けているようにも
感じられましたね。いやはや、ラブラブですな。
繭ちゃん先生も彼らの仲に、さぞかし嫉妬していることでしょう・・・(←違)
今回のイチオシぐれさんは、127頁の5コマ目のブラックぐれさんに決定!
萌え要素そのB髪
スーツを着ると、紫呉の髪は何時もピシッとなりますね。
だから余計、ホストに見えてしまうのでしょうが(苦笑)
個人的には、ちょっとくせっ毛(それとも寝癖?)な紫呉さんも好きですが、
偶にはこんな紫呉さんも大好きです。
この紫呉の髪のセットを、実ははとりがやっていた(!)なんていうオチが
あればさらに萌えるんですけどねぇ(笑)
最近、益々童顔になりつつある紫呉さん。
今回、改めてもう28歳なんだなぁ(涙)と思ってしまいましたが、
まだまだ、学生でもいけますよ。
そのまま頑張ってはーさんを押し倒して・・・あわわ、間違えました。
その若さで頑張ってはーさんを魅了させて下さい。
さて、今回。
これだけの萌え要素を提供していただきながら、何も書かなければ、
"はぐれFan”の名誉(?)に関わるでしょうということで。
拙いながらも、何とかSSを書いてみました。
お時間がある方は、(かなりフィルターがかかっておりますが)
どうか読んでやって下さいませ〜
―――――――――――――――――――------→希求
畳に影が映るのを、振り返りもしないままに眺めていると―――
突然、何の前触れもなく背後から抱き竦められて。
はとりは困ったように、口の端に笑みを浮かべた。
軽く躰を起こして、座椅子から離れる。
紫呉が再び自分の元を訪れたのは、もう空の色が光を失いかけて、
湿った往来に、暗い影が差し始める頃であった。
「偶には正装も良いだろう・・・・・・?」
「―――それ、嫌味?はーさん、僕がスーツ苦手なの・・・知ってるでしょ」
暗がりが途切れて、紫呉の顔が明瞭する。
そのまま彼は音を立てずに、後ろ手で襖を閉じた。
糊の利いたワイシャツに、キリリと締まったネクタイ。
黒い艶やかな髪からは、仄かに整髪料の香りがした。
平生ならば、彼の好む和服姿でいられるだろうに。
はとりは見慣れた着物の柄を思い浮かべながら、
今日は珍しく、きっちり自分の背広を着込んでいる紫呉を、見遣る。
そして、疲れたような顔をしている友人兼恋人に向かって、
「”馬子にも衣装”だな。そのまま着ていれば、少しはそのいい加減な
生き方も―――」
改まるかもしれんぞ、と云って、笑った。
年甲斐もなく拗ねたように頬を膨らませ、フイと横を向く紫呉が
妙に可愛らしい。
「・・・で?結局、お前―――何をしに此処へ来たんだ?」
「えっ!?何って・・・・・・決まってるじゃない。はーさんのスーツを返しに」
途端に、パッと顔を輝かせて自分を指差す紫呉を、呆れたように
一瞥すると、はとりは軽く溜め息を吐いて、蟀谷を押さえた。
例えば一旦家へ持ち帰って、洗濯をしてから返却するという
その方法を思い付かないのが、如何にも紫呉らしい。
いっそ紫呉ごと貰ってやろうかと思いながら、
額に青筋を浮かべて毒突く。
「・・・それでお前、裸で家へ帰るつもりだったのか?」
「あはは・・・・・・御免、はーさん。服、貸して」
「この馬鹿が・・・っ!!・・・・・・そんな服もういらん。燃やして捨てろ」
無邪気に笑って両手を差し出す紫呉を一喝してから、
はとりは徐に煙草を取り出し、火を点けた。
ユラリ、と紫煙が立ち昇る。
縁側の硝子戸から入り込む柔らかな風は、煙を吹き流すと、
紫呉の肌を撫でて通り過ぎた。
暫くすると、狭い入り口を開けて、女中が這入ってきた。
両手で茶盆を持ったまま、紫呉に鄭重なお辞儀をする。
彼女は急須から、緑茶を注いで紫呉の前へ置くと、
それから同じものをもう一つ、はとりの前に置いた。
明取から差し込む夕陽は、そのまま退がろうとする
女中の背に、今日最後の光を投げ掛けた。
先刻から沈黙を貫いている紫呉は、どうやら、書棚の中に並べてある
洋書が気になるらしく、静かに叩き込んである金文字を眺めている。
その内に好奇心からか、少し厚めの洋書を出して、頁を繰り始めた。
短くなった煙草を、灰皿の上で揉み消しながら―――思う。
この書痴な男は、こうして 書籍を読み、自ら書くことで、
己の生命を見出そうとしているのであろうか。
灰皿の中の吸殻は、未だ幽かに青い一筋の煙を立てていた。
その煙を目線で追いながら―――問う。
「三者面談に―――行ったんだろう?意外に、早かったな」
「うん、まぁね。はーさんも来れば、繭の先生ぶりが見られたのに」
書籍に視線を落としたまま、面白かったなぁ、と呟く紫呉の横顔は、
笑っているのに―――泣いているようにも見えた。
如何にも遣り切れない、散漫な気持ち。
十二支の間には、忍耐というものは絶えずあるように思われたが、
未来とか、希望という光は、殆ど射さないように感じられた。
はとりは、自分を翻弄する運命を恨んだことはない。
この呪いは如何にもならないものと、己の未来を塗抹してしまったのは、
他ならぬ自分自身であることを、はとりは善く識っていた。
自分は、自身で拵えた過去という暗い大きな穴の中に落ちている。
だから、それは―――自業自得なのかもしれない。
すっかり諦め切って、無関心でいる自分と紫呉とは、根本的に違う。
たが―――はとりは、紫呉が行っていることに期待を持つことも、
出来なかった。
「真面目にやったんだろうな?彼女はお前のことを、信頼している。
お前も、もっと・・・・・・大切にしてやるんだな―――本田君を」
「―――」
返事は無かった。
そのまま苦笑して眼を伏せた紫呉を見て、何やら釈然としないものが、
はとりの胃の辺りに沈殿する。
鉤に―――引っ掛かったのだ。
その時―――
―――ボォン・・・・・・
一つ。また一つ。
地を這うような時計の音が、続けて鳴った。
淋しい音であった。
その古びた音は、暫くぼうとはとりの耳朶に響いていた。
紫呉が、書籍から顔を上げる。
「狡いね、はとりは。そんなの無理だって―――解ってるくせに」
血を吐くような口調だった。
深い関わりさえなければ、彼にとって人を思いやったり、優しい言葉を
掛けるのは容易なことだろう。
だが、紫呉はその謀を、決して忽せにはしない。
彼の峻酷な顔は、それを物語っていた。
それなのに。
今、目の前に座っているこの男が、何だか酷く頼りない、
小さな子供のように思えて―――
はとりは、何かから紫呉を守るかのように、彼を強く―――抱き締めた。
煉獄の炎に身を焼かれるが如く苦しんだとしても、きっと紫呉は
抗うことを止めないだろう。
「本当に―――狡いね、はーさんは。僕がこうやって優しくされるのが、
一番苦手だって知ってるくせに・・・・・・」
紫呉の手から書籍が離れ―――緩慢と落ちた。
「もう、お願いだから、そんなに―――優しくしないでよ」
紫呉は殆ど痛々しいほどの声で、それでも確かにそう囁いた。
はとりは無言で、力なく垂れた紫呉の手を取った。
そこからは、哀しみと安堵が伝わってくる。
この孤独な男が泣きたくても泣けないことを、自分は識っているから。
柔らかい光沢を放つその黒髪を、ソッと梳いてやる。
それを指に絡ませると、紫呉の髪は頼りなくスルスルと零れ落ち、
再び指で掬ったものもまた、零れて行った。
目を閉じて、彼の着ていた着物の色を、あの屈託のない
笑顔を―――想う。
自分は、もう祈ることしか出来ないけれど。
―――このスーツ、はーさんだと思って一生、大事にするね・・・・・・
机の上に乗せられたままのカルテは、風に吹かれ―――
それに応えるようにパラパラと鳴った。
古びた木製の写真立ての中の女性は、彼らの行く末を見守るように
穏やかに微笑んでいた。
了 ←――――――――――――――――――――
突然、次回予想!!
次のフルバは8号!!そんなわけで(?)それまでに、勝手に予想を
立ててしまおうという無謀な計画パート16。
あと一分で、何が予想出来ようか、いや出来まい(反語)
かなり無理過ぎですが、それでも予想スタートです。
希望予想その1.由希の冷淡な母親が登場。
そして、落ち込みかけた由希に追い討ちをかけるように、
新生徒会のメンバーが暴走を・・・・・・
次回、由希の乱心をお見逃しなく。
希望予想その2.由希が三者面談をしている間、本家では何やら
重要な話し合いが・・・
次回、"レンさん"登場!!ついに紫呉の計画が明らかに。
最悪予想その1.紫呉が異様な執着を見せる"あの女"の正体が
明らかに。
次回、紫呉は矢張り、黒かった。
・・・・・・さて、果たして結果は・・・・・・?(←もう無茶苦茶です/涙) |
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