山と蝶と自然
地元、近江(滋賀県)の四季折々の風景を紹介する。冬には雪景色や渡り鳥、春にはサクラや花々、菜の花畑、夏にはひまわり畑やその他の夏の風物、
秋には紅葉と名刹の組み合わせ等など、ワンポイントで紹介する。滋賀県の山は山の記録を参考にしてください。
名称/地名 |
季節 |
ポイント |
1)比良山 |
5〜7月 |
スイセン、クリンソウ、ユリ |
2)今津のザゼンソウ(弘川)) |
3月上旬 |
ザゼンソウ |
3)芦刈園(守山市) |
6〜7月 |
アジサイ |
4)高島市新旭湖畔(風車村付近) |
4月下旬〜5月 |
ノウルシ |
5)高島市今津箱館山麓 |
9月下旬〜10月上旬 |
ソバの花畑 |
6)マキノ(高島市) |
通年 |
メタセコイア並木 |
7)伊吹山麓(大久保) |
3月 |
セツブンソウ |
8)三島池 (米原市山東) |
通年 |
伊吹山写真ポイント、冬の渡り鳥地 |
9)三重嶽(高島市今津) |
通年、新緑の5〜6月 |
曲がりくねったブナの木々 |
10)箱館山(高島市今津) |
夏(6月〜8月上旬) |
ユリ園 |
11)東近江市 |
4〜5月 |
菜の花畑、ナノハナ |
12)平池(高島市今津) |
6月 |
カキツバタ |
13)醒ヶ井(米原) |
8月 |
梅花藻 |
14)なぎさ公園(守山市琵琶湖大橋近辺) |
1月、8月 |
菜の花、ヒマワリ |
15)正法寺(日野町) |
5月上旬〜中旬 |
フジの花 |
16)竹生島 |
通年 |
観光、三十番札所「宝厳寺」 |
17)幸津川(守山市野洲川堤防) |
4月上旬 |
サクラ |
18)琵琶湖疏水(大津市) |
4月上旬 |
サクラ |
19)海津大崎(高島市)・奥琵琶湖パークウエイ/長浜市) |
4月20日前後 |
サクラとギフチョウ |
20)鶏足寺(長浜市木ノ本町) |
11月中〜下旬 |
紅葉 |
21)菅山寺(長浜市余呉) |
11月下旬や5月の新緑 |
大ケヤキと古刹 |
22)朽木本陣 |
4月20日前後 |
安曇川べりのサクラ並木 |
23)東近江市杠葉尾町(ゆずりお)付近 |
11月 |
紅葉 |
24)比叡山 |
通年 |
延暦寺、夕焼け他四季の比叡山風景 |
25)三上山(野洲市) |
通年 |
関西百名山、日の出風景 |
26)三上山周辺(野洲市) |
通年 |
妙光寺山磨崖仏、福林寺跡磨崖仏 |
27)虹 |
通年 |
虹 |
28)栗東自然観察の森(栗東市) |
特に4〜6月通年 |
山野草と花木 |
29)希望が丘文化公園(竜王町) |
通年 |
四季折々の自然 |
30)荒張(栗東市)栗東トレセン近く |
9月中旬〜下旬 |
彼岸花 |
31)琵琶湖水生植物園・琵琶湖博物館(草津) |
通年 |
ハスの大群生、淡水魚水族館、琵琶湖の歴史 |
32)渡り鳥の越冬地 |
10月〜3月 |
オオワシ、カモ、ガン、オオヒシクイほか |
33)守山市の見所補足 |
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川田町喜多の淡墨桜、近江妙連、バラ・ハーブ園 |
34)大津市坂本(日吉大社、滋賀院門跡、西教寺) |
通年 |
11月紅葉ライトアップ、5月里坊公開、比叡山ケーブル |
35)びわこ地球市民の森(守山市) |
11月〜1月 |
四季咲きサクラ |
36)高島市今津琵琶湖湖畔 |
5月中旬 |
ハマダイコン |
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1)比良山
1年を通じて山登りが楽しめる。冬には霧氷やスキーが楽しめる。春から夏にかけては花々、秋には紅葉が素晴らしい。鳥をはじめとした動物もたくさんいて、
年中、豊かな自然に満ちている。最高峰は、武奈ヶ岳で天気の良い冬には遠く、白山が望める。自宅から見た比良風景をあげる。
@スイセン
打見山から蓬莱山に向かうあたりは冬はゲレンデとなる。蓬莱ゲレンデは5月の中旬頃には、スイセンの花が見ごろである。その数、30万本以上と言われる。
一面黄色の絨毯となる。武奈ヶ岳を背景に写真を撮るのも良し、スイセン畑の中を散歩するのも良しである。このゴンドラは、犬などの愛玩動物を乗せてくれる。
動物と親子ずれで賑わう季節の到来である。このあたりを登山コースの一部に入れるのも良い選択になる。
Aクリンソウ
6月になると、クリンソウが咲き出す。花の開花にあわせ、リフトを動かしてくれる。麓からのゴンドラとリフトを組み合わせれば難なく、群生地に行くことができる。
色とりどりのクリンソウの中で弁当を広げるのも格別である。蓬莱からは、雄大な琵琶湖の風景や、北には伊吹山を見ることが出来る。ゴンドラ駅のすぐ下にも
花があり、こちらは東向きのためか1ヶ月ほど早い。うまくいけばスイセンの時期に見ることが出来る。
Bユリ
最近、夏のユリが楽しめるようになった。打身ゲレンデのリフト沿いに華やかなユリが楽しめる。季節は7月、晴れた青空に色とりどりの花が冴えわたる。
蓬莱山にもリフトが動き、足に自信のない人も大丈夫だ。子供のお遊びも揃っており、家族で1日が過ごせる。
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打身ゲレンデリフトのユリ |
後方は蓬莱山 |
アサギマダラが吸蜜 |
華やかなユリの花 |
2)今津のザセンソウ: ザゼンソウ
町の中の雑木林、なんでもないところにザゼンソウの群生地がある。あたりの山々はまだ白い雪に覆われ、春遠しといった雰囲気だ。シーズン中は観光協会が
駐車場の整備もしてくれる。ほんの小さな群生地だが、早春の息吹きが感じられ、観光客も多い。今津からは、竹生島への船も出ており、観光後、戻らずに船で
長浜に出て、盆梅展を観賞するのも良い。
3)芦刈園(守山市): アジサイ
地元守山市には、アジサイのの名所として芦刈園が知られている。西洋アジサイ、日本のアジサイそれぞれ50品種5000本、計1万本が植栽されている。また、
開花にあわせ、苗木の販売もある。車で行く必要があり、駐車場は満杯だ。芦刈園からは、比良山や比叡山、近江富士の三上山が望める。晴れた日が良い。
帰りに、佐川美術館や滋賀県博物館に立ち寄ると良い。
4)高島市新旭湖畔(風車村付近) : ノウルシ
高島市新旭湖畔、風車村付近の道路沿いに、ヨシ原が新芽を出す季節、ノウルシが黄色の花を咲かせる。4月下旬から5月にかけて琵琶湖の風景に溶け込む
群生地が広がっている。なかなかに見ごたえのあるものだ。カンムリカイツブリやオオバンなどの野鳥も観察できる。
5)高島市今津: ソバの花
箱館山麓では、9月下旬から10月上旬にかけて、真っ白なソバの花がじゅうたんを広げる。年によっては淡いピンク色の赤ソバの花も咲く。名物の
「箱館そば」は、箱館山への取り付け道路のところにある。季節限定で、味覚も楽しませてくれる。
6)マキノのメタセコイア並木
マキノ高原は、花の赤坂山の登山口にあたる。付近には、栗林やカタクリの里があり、秋の味覚や春の花が楽しめる。温泉があり、登山後の一風呂はなんとも
格別だ。この高原への途中に、メタセコイア並木があって、このあたりの名物になっている。見上げるのも良し、田植えの時期の登山道からの眺めも良し・・
である。昼時ならば、マキノの駅からほど近いととろお食事処のおまかせ定食がおすすめ。
7)伊吹山麓: セツブンソウ
雪がとけると、伊吹山麓ではセツブンソウが楽しめる。奥伊吹スキー場への途中、大久保辺りでは、山際の田んぼの畦のあちこちに群生地がある。
小さくて、可憐でかわいい花はなんともいえない雰囲気を感じる。セツブンソウが過ぎ、もっと暖かくなるとキバナノアマナが楽しめる。
8)三島池: 伊吹山写真ポイント、冬の渡り鳥地
米原市山東にある三島池は、周囲約780m、面積3万9000平方メートルの大きさで、今から700年ほど前に、農業用水池として造られた楕円形の池
である。ここからの伊吹山の写真が絶好になる。池に伊吹山の姿が映る時がベストであるがなかなかうまくタイミングが合わない。さらに冠雪の時期が
ベストである。冬にはカモ類がたくさん飛来し、これを見学する人たちで賑わいを見せる。なにやら井戸端会議をしているマガモも良く見られる。秋の
紅葉、春のサクラもよく、年中楽しめるスポットである。
9)三重嶽(高島市今津): 積雪で曲がりくねったブナをはじめとした木々
高島市今津、石田川のダムのさらに奥に登山口がある。以前、山道で子熊の姿を近くで見て、大急ぎでその場を立ち去ったことがあった。雪が多く、
そのため、曲がりくねった木々が大変多い。その曲がり方も中途半端ではない。一見の価値ありとここに紹介する。新緑の季節には緑が目にも鮮やか
である。山頂には、物見やぐらがあり(直近、崩れていた)、何とか琵琶湖が見えた。こんな奥深い山の中にもアサギマダラがいた。ブナは生杉(おいすぎ)
の原生林が有名だ。
10)箱館山(高島市今津): ユリ園
箱館山は冬のスキー、ハイキングなどが知られている。夏には、ゲレンデの一部に咲き誇る数多くのユリの花が見事だ。写真の愛好家や花好きの
人たちが休日に詰めかける。豪華な花は大変に好評だ。
11)東近江市: 菜の花畑
東近江市、道の駅「あいとうマーガレットステーション」から遠くない上中野に菜の花が咲き誇る一角がある。「あいとう菜の花エコプロジェクト」という
資源循環の地域モデルの一環である。山を背景に、黄色いじゅうたんが敷き詰められる。見渡す限りに広がった花畑は目を楽しませてくれる。道の駅
近くでは、盛夏、ひまわり畑も楽しむことが出来る。ぜひ立ち寄って欲しい。
12)平池:カキツバタ
家族旅行村ピラデスト今津の近くには、淡海池(処女湖)がある。ダム湖であるが、そこに行くまでに、カキツバタで有名な平池がある。大御影山の登山や
箱館山に行ったついでに立ち寄ると良い。6月が見ごろだが、冬の積雪や気温の状況で、花の時期がすぐずれてしまうので注意が必要だ。それだけに、
ぴたりと合うと素晴らしい景観に出会える。写真撮影に来る人が多い花の名所だ。
13)醒ヶ井(米原市): 梅花藻 7〜8月
醒ヶ井は、旧東海道の宿場町である。霊仙山からの伏流水が豊富に出ている。この川では、夏、梅花藻の白い花が清流に咲きそろう。宿場町の
面影を残し、観光客も多い。夏の伊吹山登山の帰りに立ち寄ることが多い。
14)なぎさ公園(守山市琵琶湖大橋近辺):1月の菜の花、8月のヒマワリ
守山市の琵琶湖大橋近辺にある。湖岸道路を少し北上したところだ。1月には菜の花が、8月にはヒマワリが咲きそろう。いずれも黄色い花で、黄色を敷き
詰める。菜の花の背景は、比良山系で今年のように雪が多ければ、山が雪で覆われ、その前の菜の花が際立つ。一方、5〜6月にかけては、湖岸にでれば、
ピンク色のハマヒルガオの群生が見られる。写真を撮ったはずが見当たらない。取りあえずは、黄色の花を取り上げる。夏、少し南に下った、草津市にある
琵琶湖博物館と水生公園のところでは、ハスの花が湖を覆いつくす。こちらにも立ち寄ると良い。
友人のTYさんに送っていただいた写真を少し加工して、雪に覆われた比良山を背景にした風景を掲載する。今年はスキーの平日シーズンチケットを購入し、
琵琶湖バレイに通っている。写真の中心あたりが蓬莱ゲレンデだ。
15)正法寺(日野町) : フジの花 2013年5月訪問時の詳細
綿向山の近くに正法寺がある。鎌掛の藤寺として知られている。本尊の十一面観世音菩薩は、33年に一度の開帳がある秘仏であり、鎌掛(かいがけ)の里
では昔から安産の守護仏として深く信仰されている。国の重要文化財に指定されている石造宝塔もある。この近くには、有名な鎌掛谷の天然記念物
「ホンシャクナゲ群落」もある。時期的にはもう少し後になる。
16)竹生島
竹生島は、琵琶湖の北部に浮かぶ島。琵琶湖国定公園特別保護地区。西国札所三十番 宝厳寺は、西国三十三所札所めぐり第三十番札所「宝厳寺」の
ある島として、古来より人々の厚い信仰を集めてきた、今津港、長浜港からほぼ等距離にあり、船が出ている。島は周囲2kmの小島である。 島は針葉樹
の木々で覆われているが、カワウの糞の被害により、枯れ、岩肌がむき出しで年々進んでいる。奥琵琶湖パークウエイからつずらお崎の突端から見た
島風景は綺麗だ。
17)幸津川(守山市野洲川堤防):サクラ並木
地元の守山市で最も規模があるサクラ並木だ。木にも勢いがあり、花が満開で、毎年多くの人が木の下で宴会を繰り広げる。日の出時の花を狙ったが、
当然のことながら朝日には合わなかった。若い木もあり、これからますます期待が持てる。
18)琵琶湖疏水(大津市): サクラ
琵琶湖疏水のサクラは山科のほうが良いとの話であるが、三井寺の近くの疎水も捨てたものではない。三井寺のサクラ見物とあわせて春爛漫の1日を
楽しむのが良い。膳所駅から少々レトロな京阪電車に乗って、三井寺駅で下車、あたりを散策しながら行く。この時期の人では相当なもので、暇な人は
当然平日がゆっくり出来る。
19)海津大崎(高島市)・奥琵琶湖パークウエイ/長浜市):数kmのサクラ並木とギフチョウ
滋賀県のサクラといえば海津大崎のサクラというのが皆の一致したところだろう。樹齢70年を越える約600本の華麗なソメイヨシノがびわ湖岸延々
約4kmにわたり桜のトンネルをつくる。1本モノの立派な木は近くの今津にも、信楽にも、その他数多くあるが、数4kmのサクラ並木はやはり圧倒的で
ある。北に位置するため、南と比較して10日は遅く、同じ県内でも2度楽しむことが出来る。琵琶湖パークウエイ下の対岸から見た海津大崎のサクラ
並木、並木越しに見た伊吹山などをあげる。つづらお崎は、奥琵琶湖パークウエイから少し歩けば行き着く半島の端だが、竹生島の好ポイントだ。
こちらの並木は、約19kmのドライブウェイに樹齢20〜25年のソメイヨシノや八重桜等、約4,000本が咲く。八重桜はソメイヨシノが散った後で楽しめる。
見物は、土日を避け、平日に行ったほうが良い。
20)鶏足寺(長浜市木ノ本町):紅葉
長浜市木ノ本町にある、湖北随一と言われる紅葉で有名な古刹だ。最澄が再興したと伝えられる己高山の真言宗寺院のひとつである。己高山は、
平安時代に山中に五ヶ寺を構え、湖北の比叡山ともいわれた。登山でも親しまれ、山中には敷石が残っている。寺の緩やかな参道の両側のもみじや、
石段に落ちた赤い葉、こけむした石垣など大変に風情がある。古木、200本があるといわれ、深けゆく湖北の秋を堪能できる。
21)菅山寺(長浜市余呉)
菅山寺は、余呉三山とも呼ばれ、平安前期に菅原道真が宇多天皇の勅使として入山し、3院49坊を建てて大箕山菅山寺と改名したことに由来する
のだそうだ。山門の両脇には、菅原道真御手植えと伝えられる樹齢千余年の大ケヤキがそびえ、圧倒される。あたりはブナの原生林やヒシの自生
する池等の自然に満ちている。ブナの黄葉は、鶏足寺の紅葉の時期とは遅く、同じ時期での訪問はやや物足りない。しかし、うっそうと生い茂る樹林
のなかに本堂、護摩堂、経堂、鐘楼などがあり、すばらしい雰囲気をかもし出している。呉枯ノ峰ハイキングとあわせて楽しむのも良い。春の新緑、
秋の紅葉いずれも満足できるだろう。
22)朽木本陣(安曇川べり): 桜並木
くつき新本陣は道の駅だが、この駐車場に車を止め川べりのサクラを楽しむことが出来る。時期的には、海津大崎のサクラよりも遅く、滋賀県で楽しめる
サクラの最後くらいになるだろうか。川の対岸にも、橋を渡った先に並木がある。蛇谷ヶ岳等の山々を背景にしてなんともいえない雰囲気を出している。
また、ここから遠くないマキノ高原には、八重桜、大島桜、ソメイヨシノなど1000本が楽しめる。種類により、開花時期はやや異なる。
23)東近江市杠葉尾町(ゆずりお)付近: 紅葉
八風街道を、永源寺をさらに進むと永源寺ダムあたりから、紅葉が目に付く。勿論、永源寺は紅葉の寺としてあまりにも有名だが、少し自然の雰囲気が
好きな人にはさらに奥まで行くとよい。日本コバの登山口、中の畑あるいは政所あたりから奥の神崎橋までの杠葉尾町(ゆずりお)付近の紅葉も結構
いける。登山後でも良いし、ここだけ目当てでもよいだろう。つい最近まで、神崎橋奥はがけ崩れで不通だった。もともと、石樽峠は道幅が狭く、通行に
支障があったが、新トンネルが出来、三重県側に無理なくいけるようになった。見学も兼ね訪ねると良い。ここであげた日本コバは、一応鈴鹿山系の山
として出ているが、日本という文字が山につく数少ない例(他にあるか?)として、それなりに人の気を引き、大阪からの登山ツアーが企画されていた。
ただし、現在は良く知らない。
24)比叡山:延暦寺、夕焼け他四季の比叡山風景
延暦寺は、大津市坂本町にあり、比叡山(848m)全域を境内とする寺院である。延暦寺よりむしろ比叡山や叡山と呼ばれることが多い。平安時代、
最澄により開かれた、天台宗の本山にあたる。その中心の建物は、根本中堂である。多くの末寺を統括する。
この比叡山、自宅からは近江富士と呼ばれる三上山、三百名山の比良山系(最高峰、武奈ヶ岳は残念ながら見えない)とともに、少し田んぼに出る
ことによって、比叡山全景が見渡せる。その中で、四季折々に見た比叡山の景色を取り上げる。特に秋口の夕焼けは素晴らしい。なお、三上山は
別項で取り上げる。比叡山の太陽柱ははじめて見た。飛行機雲が、比叡山に向かっていく進んでいる様子も3〜4月に見られるが、4機はこの時
以来お目にかかれない。
25)三上山(野洲市) :関西百名山、日の出風景
山頂からの眺望(比叡山〜比良山系)
三上山は、その山容から近江富士と呼ばれる432mの山であるが、関西百名山の一つとして、西の比良山の対極、東に見える。日の出は、初冬、
少し北に行けば、ダイヤモンド富士ならぬ、ダイヤモンド近江富士を目にすることが出来る。三上山には、藤原秀郷(俵藤太)が琵琶湖の竜女の
願でむかでを退治した説話、『俵藤太物語』で知られている。比良山系に比べ、こちらは、朝日、日の出の景色や、野洲川にかかる橋から見た
風景がポイントになる。
26)三上山周辺(野洲市) : 妙光寺山磨崖仏、福林寺跡磨崖仏
JR野洲駅の南東約1.3kmに福林寺跡磨崖仏として知られる小磨崖仏群がある。さらに、三上山に連なった妙光寺山の中腹には、妙光寺山磨崖仏があって、
先の 福林寺跡 磨崖仏からは1キロほど離れている。福林寺跡のざっとした場所は、野洲中学の裏にあたり、川沿いを山の方向に歩けば案内板があり
すぐに分る。そこを見学の後、元に戻って妙光寺山への道を行けば案内通りに妙光寺山磨崖仏に着く。規模は相当のものでなかなか迫力がある。三上山の
ある麓には、由緒ある三上神社がありいつも賑わっている。正月の人では相当で、三上山の正月ご来光登山も有名であって、終了後、神社で甘酒が振舞われる。
27)虹 : 通年
梅雨時期の晴れ間や天気が回復するときにしばしば虹が観察される。時にはとてつもなく大きな虹が現れるが、完全な姿はなかなかお目に
かかれない。写真は12月、大豆を取り入れた田の向こうに見られた完全な虹である。差し渡しざっと1km以上はあろうか。また、2015年11月
には、二重の虹が出た。こちらも珍しい。
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自宅の裏で見られた完全な虹 |
二重虹(2015年11月) |
28)栗東自然観察の森 :4〜6月 2013年5月に訪問した詳細ページ
栗東の中心から離れ、安養寺山の麓にある栗東自然観察の森は、その名のとおり、山野草や木々が気楽に観察できるところだ。園内は広く、
里山を味わうことも出来る。もっとも良い点は、山や野に咲いている野草や山の花を手軽に見ることが出来る点だ。また、園内散策で足を伸ばせ
ば、隣の安養寺山(234m)にも登ることができる。2006年4月1日、2007年4月28日と7月22日に訪れている。4月でも咲いている山野草は全く違う。
4月1日(2006年):下の花以外には、ザゼンソウ、ショウジョウバカマ、ヤマエンゴサク、キブシ、シキミ、白梅、レンギョウ、紅梅等が咲いていた。
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カタクリ |
アオイスミレ |
ミスミソウ |
バイカオウレン |
イワウチワ |
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キクザキイチゲ |
ミヤマカタバミ |
ミツマタ |
ヒゴスミレ |
トサミズキ |
4月28日(2007年):下の花以外には、アマドコロ、イカリソウ、ウマノアシガタ、カンアオイ、シャガ、ホウチャクソウ、ラショウモンカズラ、タチツボスミレ、
ツボスミレ等が咲いていた。
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シュンラン |
エビネラン |
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エンコウソウ |
ミツガシワ |
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ハルリンドウ |
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サワオグルマ |
ミヤマヨメナ |
サワギキョウ |
7月22日(2007年):下の花以外には、オオバギボウシ、ヤブラン、ムクゲ、等が咲いていた。
29)希望が丘文化公園 竜王町 : 四季折々の自然 通年
希望が丘文化公園は豊かな自然に恵まれた、東西約4km、南北約1km、面積416ヘクタールに及ぶ総合文化公園である。公園内は大きく、
文化ゾーン、野外活動ゾーン、スポーツゾーンの3つに分かれている。竜王町、野洲市、東近江市の3市にまたがる場所にある。周りは山で、
三上山、鏡山、天山への登り口もある。冬には渡り鳥が池で過ごす、春の桜やバラ、、小さいながらも野草の一角もある。スポーツ施設も充実
しており、各種の競技場がそろっている。子供の遊ぶ野外施設や小川もあり、家族が過ごせる公園でもある。秋の紅葉も素晴らしく、多くの来訪者で
にぎわう。季節を追って、写真を掲載。
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三上山〜旗振山コースから見た公園風景、右手は天山 |
三上山裏参道途中からの公園風景、中央奥の山は鏡山 |
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花緑公園の桜(春4月) |
同左散策道のシャクナゲ |
同左 |
同左バラ園(6月) |
スイレン(6月) |
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公園(天山より)中央旗振山 |
紅葉の時期(11月) |
同左 |
渡り鳥コガモ(1月) |
ヤマガラ(1月) |
30)荒張(栗東市、栗東トレセン近く) : 彼岸花 9月中旬〜下旬
彼岸花といえば、明日香村が有名で、棚田の奥の道を進んだ一角には、白色や金色(黄色)の花も見ることが出来る。黄金色の穂に、あぜ道の
真っ赤な彼岸花の筋はなんともいえない秋の風物だ。滋賀県は勿論あちらこちらで見ることが出来、湖北では素晴らしい景観を味わえる。高島の
畑の棚田もその一例だ。自宅から近くの栗東市にも、見所があって、荒張があげられる。信楽への道すがら、田んぼの畦に沿って咲いている。
少し白っぽい花も目に付く。
31)琵琶湖水生植物園・琵琶湖博物館(草津) : ハスの花
草津市の烏丸半島、琵琶湖の湖畔にある水生植物園で、琵琶湖博物館と隣接している。両方を合わせての見学は、半日は必要だろう。今では、
滋賀の見どころの重要なひとつになっている。水生植物園は、ロータス館を中心にハスの群生地や湿生花園など水を絡めた展示が特徴となっている。
なかでもアトリウムの熱帯スイレンが一番の見所で、初夏には日本最多の140種類以上のスイレンのコレクションを見ることが出来る。園内の
池の中のオオオニバスは、子供がのれるイベントが開催され、人気を集めている。 隣接する琵琶湖のハスの群生地は、花蓮としては日本でも
指折りのスケールで、 開花の最盛期、7月下旬〜8月上旬には鮮やかな緑の葉が、 湖面を覆いつくす。淡紅色の花が開き、高貴な香りが立ちこめる。
琵琶湖博物館は、湖をテーマにした博物館としては日本で最大規模で、水族館を含め多彩な展示がある。水族館施設は、淡水魚を中心としたもので、
琵琶湖固有種のほか、国内外の淡水魚も展示されている。館内は、琵琶湖と人間の関わりについての展示も充実し、訪れる人も多い。近くには、
道の駅「グリーンプラザからすま」があって特産物が買える。近くには、「草津あおばな」の栽培がされた一角がある。藍色の染色に利用される
ツユクサの一種である。人手をかけずに栽培すると、野生に戻ってしまい、生育には手間と時間がかかる。
・琵琶湖水生植物園
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10月の玄関口 |
10月の園内風景 |
2月館内のスイレン |
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オオオニバス(8月) |
園内からの比良山系の眺望(8月) |
湖岸のハス(8月朝焼け) |
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ハスの大群生(その数十万とも)背景は三上山 |
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琵琶湖博物館
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淡水魚の水族館 |
同魚の群れ |
道の駅の傍の「草津あおばな」畑 |
32)渡り鳥の越冬地 琵琶湖全体 :
琵琶湖はラムサール条約に指定されており、日本の有数の渡り鳥の飛来地としても知られている。オオヒシクイ、コハクチョウ、カモ類など約6万羽が越冬する。
11月になると、あちらこちらの湖岸には、カモの群れが見られる。マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモ、ヨシガモ、、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモなどが
その代表である。
琵琶湖には2カ所の観察施設がある。湖東には長浜市湖北町に「湖北野鳥センター」、湖西には高島市に「新旭水鳥観察センター」があり、設置された望遠鏡で
観察できる。湖北野鳥センターからは、湖岸と反対の山本山を見れば、オオワシの雄姿を見ることができる。これを求めて、休日には、大きなレンズのデジカメを
携えた愛好家で賑わう。 冬の渡り鳥りの観察は、上記以外にも、博物館近くの下物、愛知川河口、海津大崎・今津、近江八幡の西ノ湖、米原市の三島池など
数多く知られている。また、滋賀野鳥の会の観察会がいつも開催されている。
・湖北野鳥センター
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山本山のオオワシ |
オオヒシクイの群れ |
コハクチョウ |
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湖岸風景 |
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・下物(草津琵琶湖博物館近く)
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ユリカモメ(人のえさを上手に受ける) |
コハクチョウ他 |
比良山系を背景に渡り鳥の群れ |
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オナガガモ・コハクチョウ |
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・その他(愛知川河口、西の湖、今津)
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愛知川河口 |
同左後方に伊吹山 |
西の湖(近江八幡) |
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西の湖の渡り鳥 |
今津の浜(ゆりかもめ) |
同左(小さな河川) |
33)守山市の見所補足
地元守山の見所として、なぎさ公園(菜の花、ヒマワリ)、芦刈園(アジサイ)、幸津川(サクラ)を紹介した。更に見所を補足する。
@川田町喜多の淡墨桜(エドヒガンザクラ)
エドヒガンサクラであるが、守山市内ではあまりない。咲き始めは淡桃色、満開時は白色、散りぎわには名の通り淡い墨色に変化する。
見上げるような大木で、見頃は3月下旬〜4月中旬である。この辺りからの三上山の風景も良い。
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喜多の淡墨桜 |
同、道路脇から
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堤防からの桜 |
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三上山の風景 |
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A近江妙連公園(田中町):ハス
近江妙蓮公園では全国的にも少ない蓮「近江妙蓮」を見ることができる。日本庭園風の公園と資料館がある。近江妙蓮はつぼみのときは1つの花に見えるが、
外側の花びらが開いた後は、一茎に2〜12の花が見られ、2000〜3000枚前後、平均すると3300枚ばかりの花びらで1つの花を作る奇妙な蓮で、慈覚大使が
唐から持ち帰ったと伝えられ、県の天然記念物に指定され、守山市の市花になっています。見頃は7月下旬〜8月中旬頃である。(観光資料から)。資料館には、
田中家に残る妙蓮の歴史を知る日本唯一の資料(160点余りの古文書)の一部を展示している。
Bバラ・ハーブ園
約3,000uの園内には、82品種1,300本のバラが植栽されている。花は、春バラが5月中旬〜6月中旬、秋バラが10月中旬〜11月中旬になる。ハーブ園では
100品種約3,000本が栽培され、香りの温室ではミント・ラベンダー・ローズマリー等の有名なハーブや、カレーの香りのするカレープラントという珍しいハーブも
楽しむ事ができる。5月〜6月頃には鉢植えのベゴニア100品種約300株が見頃を迎え色とりどりのベゴニアを鑑賞することができる。60種約200本の観葉植物も
植栽されてを通じて楽しむことができる。2013年5月とバラの時期に訪問した詳細を2013年花・鳥その他に記載しました。
34)大津市坂本 見どころ:日吉大社、滋賀院門跡、西教寺
大津市坂本は比叡山延暦寺の里坊が多くある。引退をしたお坊さんが後生を過ごす。毎年5月連休には、順番ではあるが、公開され人出でにぎわう。
有名な穴太積みの石垣は何とも風情がある。4月のサクラ、11月のモミジにはとりわけ華やかな雰囲気がある。国内でも古いケーブルが出ており、延暦寺に
運んでくれる。周辺の日吉大社、滋賀院門跡、西教寺など見どころ一杯のところである。京阪坂本駅の近くには案内所があり、観光前の情報入手には
立ち寄ると良い。紅葉ライトアップも見てほしい。
35)びわこ地球市民の森
例年、四季咲きサクラは11月から翌年1月にかけ開花する。毎年のように四季咲きサクラの鑑賞に訪れていたが、ここ2年ほど遠ざかっていた。
今年は、守山市の環境審議会の主催する勉強会に参加した機会を利用して訪れた。今回の勉強会は大曲(おまがり)地区の進める
ヘイケボタルの育成の勉強会であったが、活動・観察場所のすぐそばだった。このような活動が行われていることを初めて知った。6月には
ぜひ鑑賞したいと思う。
11月には花が多い。1月22日の撮影
36)高島市今津:ハマダイコン
高島市新旭のノウルシの後、今津〜マキノの湖岸沿いには薄紫〜白のハマダイコンが咲く。ハマダイコンは
日本全国の海や川沿いの砂地に自生する多年草。
野菜の大根と同じアブラナ科の植物。根は細くて野菜のダイコンとは全く異なる。
食用や漢方に用いらる。薄紫色〜白色の花をつけ、大根の花に似ている。
花径は2p、草丈は30〜70 cmで、群生して咲きます。
花言葉は「ずっと待っています」。今津の病院の浜側で撮影した。5月の27日、種になった株が多かった。
更新日 2023年5月30日