山と蝶と自然
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1)奄美大島 2010年4月28日〜5月3日 南の島の中では、はじめての訪問になる。アカボシゴマダラには少々早く、公園で出会った奄美の自然を研究しておられる方にも聞いて足を運んだが、結局駄目だった。例年はこの時期、さらに南の石垣島だったが奄美を選んだ。結果的にはやはり時期が早かった。それでも場所によっては、たくさんの蝶に出会えた。山は低く、取立てて有名なところはないが、南の山の湯湾岳や加計呂麻島にまで足を運んだ。太平洋戦争時代の遺跡が残っていた。 @奄美笠利町、アヤマル岬周辺 空港から北に数Kmのアヤマルに行った。ついた当日はあまり遠くまでいけない。海岸線に沿って、レンタカーを走らせる。道はすいている。眺めもまずまずだ。岬では、展望公園があり、海をかなたまで見ることが出来る。最北の笠利崎まで行った。道中、蝶のいそうなところで車を止めた。アサギマダラやイシガケチョウ、リュウキュウヒメジャノメ等がいた。
当日は、ティダ 結の家で泊ったが主が東京に出ており、知り合いの人が夕方来てくれた。夜は一緒に食べに出た。夜は1人で、自由にやってくれとのことだった。留守番のようなもので、面白い体験だった。翌朝は、コンビニ食をたべた。犬がいて、寂しいのか朝の散歩に付き合ってくれた。おやつをあげると喜んでいた。 A奄美自然観察の森、金作原、奄美市拝山ほか 自然観察の森は、蝶よりも鳥の写真撮影に適している。ルリカケスやアカハラを見ることが出来る。ここで、東京からの鳥マニアに出会う。また、奄美在住の写真家にも出会った。奄美の自然を研究され、本も出ている。アカボシゴマダラを聞き、ポイントを幾つか教えていただくが、結局、出会いはなかった。時期が早かった。
この他、アカタテハ、モンキチョウ、ツマベニチョウ、テングチョウ、リュウキュウヒメジャノメ、ツマベニチョウなどがいた。 B加計呂麻島 前日、湯湾岳や公園(フォレストパーク)を済ませた後、古仁屋に宿泊する。今日は、大島海峡を挟んだ加計呂麻島に出かけた。古仁屋でレンタバイクを借り、フェリーで生間に着いた。この島は、映画寅さんシリーズ、最後の作品「紅の花」のロケ地で有名である。ということでまず、諸純に出かけた。時期が時期であれば真っ赤なデイゴの花に出会えるところであるが、良い思い出にはなった。諸純から北の安脚場に向かう。林道沿いでは石垣島で見るような蝶が結構いた。このあたりが一番いいのかもしれない。この後、海岸線を、東端の実久まで行った。海岸線はコバルトブルーが綺麗で十分楽しめた。花のあるところや、途中、南の海岸にまで寄って、まる1日をこの島で過ごした。もう一度、デイゴの季節に来たいものだ。 蝶は、リュウキュウアサギマダラ、シルビアシジミ、リュウキュウヒメジャノメ、アマミウラナミシジミ、ヤエヤマムラサキ、ナミエシロチョウ、オキナワカラスアゲハなどが結構いた。
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2)横山岳 2010年6月5日 駐車場(8:55)−東尾根登山口(9:42)−東峰(11:11〜11:16)−山頂(11:41〜12:13昼食)−滝(13:02〜13:10)−駐車場(14:08) 横山岳も蝶の多い山だ。以前、7月に訪れたときには、樹林帯の登山道のすぐ脇でひっそりと休むフジミドリシジミの写真を撮ることができた。例年なら、5月連休に多い、ウスバシロチョウを見ることが出来た。東岳山頂ではイワナシの花、途中はヨウラクツツジが多い。
これ以外に、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、モンシロチョウ、ミヤマセセリ、ヒメキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、テングチョウを写真に収めた。 |
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3)比良山細川越えコース 2010年6月12日 駐車場(7:40)−北比良峠(9:08〜9:15)−武奈ヶ岳山頂1214.4m(10:20〜10:25)−分岐(10:44)−広谷(11:22)−合流点(11:30)−八雲平(11:41〜11:52 昼食)−北比良峠(12:02)−駐車場(13:10) 困ったときの比良山ではないが、年に何回も訪れる。コースは数多くあり、今回はコルジ谷経由、細川越えを利用した。登る途中、思いがけなくも、アオバセセリに出会えた。比良では初めてだ。細川越えの渓流沿いにはウスバシロチョウが多い。この渓流沿いは、アカショウビンをはじめとした多くの鳥にも出会える。
他に、テングチョウ、スジグロチャバネセセリも写真に収めた。 |
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4)北海道紀行 2010年7月15日〜7月21日 例年のごとく、今年も北海道に来た。大阪のYさんとも何回目の北海道になるだろうか。今回は、石狩岳のカラフトルリシジミを期待した。花も十分なものであった。東ヌプカウシヌプリ山では、ヒメカラフトヒョウモンに出会った。北海度に来て初めてである。 @ニセイカウシュッペ山 2010年7月16日 国道273号線の中越から林道に入る。芽刈別林道、古川砂金越林道、古川林道と長いダートの道を進む。10数kmにはなるだろうか。ゲートがあるため、森林管理局への事前確認が必要だ。林道沿いには次々と現れる蝶が観察できる。ホソバヒョウモンが見られた。ただし、特別に珍しい蝶はいなかった。行きは少々辛抱し、登山後に写真に専念した。駐車場は広く、最初は、ダケカンバやチシマザサが多い。花も多く、楽しめる山だ。山頂では、コヒオドシを加えたノゴマがいた。
他には、ミドリヒョウモン、ヤマキマダラヒカゲ、ヒメキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、クロヒカゲなどである。 A石狩岳 2010年7月17日 急登で知られたシュナイダーコースをひたすら登り、稜線にいたる。期待のカラフトルリシジミが迎えてくれた。あちらこちらを飛び回り、花で吸密する。ハイマツ地帯ではでは羽を休めるカラフトルリシジミを撮ることができた。コヒオドシもいたが、他の蝶はややさびしい。ヒメシジミやヒメキマダラヒカゲはどこででも見ることが出来る。
B東ヌプカウシヌプリ山 2010年7月17日 石狩岳が早く終わったので、白樺峠にある東ヌプカウシヌプリ山に向かった。ここは、カラフトルリシジミと山頂奥の岩場のナキウサギが有名であるが、2時を過ぎていたため、いずれも確認できなかった。その代わり、ヒメカラフトヒョウモンの写真を撮ることができた。こちらはアカマダラだろうか?
他には、クロヒカゲ、コチャバネセセリなどを見た。 C白雲山と山部太陽の里 白雲山は残念ながらメスグロヒョウモンのみであった。狩勝峠を越え、上富良野から山部の太陽の里に入る。ここは2度目で、前回は足別岳に登ったときだ。ここも目立った成果はなかった。途中で、エゾスジグロシロチョウの集団に出会った。キバネセセリ、ミヤマカラスアゲハの比較的綺麗な写真が撮れた。後はクロヒカゲ、ルリシジミ、ミドリヒョウモン程度である。
D布札別林道とオンコ沢 富良野周辺のポイント、布札別林道とオンコ沢に行った。時期的には6月の方がよいのかもしれない。このポイントは、時期さえ合えばミドリシジミ類は可能なのだろうか。普通種ばかりだが、たくさん見ることが出来る。下以外には、コミスジ、ルリシジミ、メスグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、ヒメジャノメ、ヒメキマダラヒカゲ、等である。布札別林道に入るには少々時間がかかった。
E旭川北邦野草園 旭川博物館の付属的な施設で、四季折々に代表的な花を見ることが出来る。富良野の雄大な景色を楽しみながら、新千歳空港への帰り道に立ち寄るには絶好である。蝶も結構種類が多く、そこそこ満足できる。ただし、普通に見ることが出来る蝶が多い。花の時期は4〜5月あたりが良いだろう。
上記のほか、サカハチチョウ、ウラギンスジヒョウモン、シータテハ、ヒメウラナミジャノメ、ジャノメチョウ、メスグロヒョウモン、クロヒカゲ、ツバメシジミなどがいた。園内散策後、空港へ向かった。なお、センターには展示が結構ある。 |
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5)常念岳 2010年7月17日 この山のお目当ては、勿論、ミヤマモンキチョウである。常念乗越のミヤマモンキはあまりにも有名である。また、途中の登山道でも、高山蝶が期待される。以前からこの時期に来たかったがやっと実現した。常念山そのものは以前、10月初旬に訪れ、素晴らしい雲海と眺望を経験している。山の記録はそちらに譲る。クモマベニヒカゲ、ベニヒカゲの写真も実現した。
その他の蝶
6)北アルプス表銀座(中房温泉〜餓鬼岳〜燕岳〜大天井岳〜燕岳〜中房温泉) 2010年8月15日〜8月17日 初日は中房温泉からから、中房川の沢を登り、東沢乗越から餓鬼岳を目指した。沢沿いは花や蝶もそこそこ出会えた。東沢乗越から、東沢岳への道すがら、ミヤマモンキチョウに出会えた。常念で出会ったばかりだが、一度機会があるといとも簡単に続くものだ。その後は、曇り空で蝶も姿を消した。翌日の餓鬼から大天井の尾根歩きでは縁がなかった。3日目の最終日に、燕岳への稜線でベニヒカゲに出会った。合戦尾根はほとんど蝶の姿はなかった。アサギマダラの写真が撮れたのみだった。
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7)八重山紀行 2010年10月30日〜11月4日 石垣島や西表島を中心とした八重山諸島には、春先や5月の連休には何度か訪れている。今回は、秋の様子を伺いに訪問した。本当は、もう1ヶ月早く来たかったが、台風心配で遅くなってしまった。蝶の分布も代わり、真里栄ダム付近にはあまり見られなかった。西表島は、今回も結構見ることが出来た。 @バンナ公園 2010年10月30日 着いた当日はいつもバンナだ。空港から近く、蝶園もあって情報の入手も出来る。この時期には、シジミチョウでも小型に属するホリイコシジミが見られる。ウスキシロチョウ(ギンモン)、オオゴマダラ、カバマダラ、タテハモドキ、ツマムラサキマダラ、タイワンクロボシシジミ、アマミウラナミシジミ、など美しい蝶が見られる。
A真里栄ダム、名蔵ダム、嵩田林道 他 2010年10月31日 春には多くの種類の蝶でにぎわっていた真里栄ダムや嵩田林道は、本当にさびしい限りだ。上であげた蝶のほか、次の蝶たちが見られた。ルリウラナミシジミ、シロウラナミシジミ、クモマダラソテツシジミ、クロテンシロチョウ等、結構いた。
その他、ウスイロコノマチョウは今回が初めてだ。
このあたりでも見られる、アオスジアゲハ、アカタテハ、ユウレイセセリ、イチモンジセセリも結構いた。 B西表島 2010年11月1日 天気予報を確認して、大原港に乗り込んだ。こちらは、大富林道や高邦林道が良く知られている。昨年の春先、八尾の方に案内してもらい、マルバネルリマダラやタイワンキマダラを写すことが出来た記憶がある。今回は、細い道も行けるように、バイクを借りた。林道で動かなくなり、携帯が繋がるところまで手押ししたおまけがついた。今回は1日に短縮したが、春〜夏は、種類も多く2日は必要だろう。観光ポイントも多く、もう1〜2日は加えると良い。今回で3回目になる。ヒメアサギマダラ、ムラサキオナガウラナミシジミ、リュウキュウムラサキ、ヤクシマルリシジミに加え、春にも良く見られるアオタテハモドキやベニモンアゲハがいた。蝶の種類は、最も多かった。綺麗な写真もあり、重複であげる蝶もある。
Cバンナ岳山頂、バンナ公園全般、名蔵ダム(再訪) 2010年11月2日 さすがに二度目とあって、新しい蝶は少なかった。イシガケチョウ、マルバネルリマダラの鮮明な写真、シロオビアゲハのメス、タイワンアオバセセリ、チャバネセセリ、トガリチャバネセセリ(見分け不十分)、などが追加できた。この日は、最北の平久保崎灯台をはじめ、全島を一周した。鳥も多く確認された。
Dバンナ周辺 2010年11月4日 最終日、飛行機の時間まで周辺を散策。公園内の池にはカモがたくさんいた。ツマベニチョウに出会った。
鳥、その他の景色等は別途、その他の詳細で紹介。3日は於茂登岳に登った。台風の豪雨で、無残ながけ崩れになっていた。 |
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更新日:2013年3月15日 |