山と蝶と自然
山の記録詳細ページ詳細ページ (2011年度) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2011年 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1)三十三間山(842m) 関西百名山:2011年5月14日 登山口(12:40)−昼食(13:46〜14:05)夫婦松−山頂(14:50〜15:36)−登山口(17:06) 当初、三周ヶ岳を福井側から登る計画であった。しかし、ダムにて通行止め、例年にない雪のため、林道が不通となっていた。予定を変更し、三十 三間山を目指した。途中、滋賀県との県境、栃の木峠に立ち寄った。旧北国街道、標高539mにあるこの峠は、北陸と京を結ぶ要所の地で、しばし ば歴史に登場する。滋賀県余呉方面には下りず、もときた道を引き返し、三十三間山の登山口を目指す。登山口は、三方の倉見である。国道27号 線に登山口の表示があり、それに従ってすぐである。トイレもある。すぐの土手を行くと、杉林になり、その中をゆっくりと登ってゆく。夫婦松で昼食を とる。風神が稜線のすぐ前にある。石塔と地蔵が付近にある。稜線はクマザサに覆われ、高原歩きが楽しめる。山頂まではすぐである。山頂付近に は、カタクリの花のあとが幾つか見られた。山頂からの展望はない。このコースは稜線からの眺めに尽きる。この時期、花は、ミヤマカタバミ、スミレ 4種、タムシバの花であった。少しさびしい。あっという間の登山であった。 山名の由来は三十三間堂の棟木にこの山の檜を使ったことが由来である。半日登山、1日2山の候補である。
友人K氏との二人登山であった。K氏とはこの後、南アルプス、北海道、北信4山を一緒する。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2) 阿蘇山(根子岳(東峰1408.4m)):2011年6月4日 登山口−1:20−山頂東峰(20分昼食)−1:00 登山口 オオルリシジミの写真が目的であったが、前日首尾良く撮れたことと、ポイントが分ったため、午前中で済ませ、昼前から根子岳に登った。今年5月 の連休より、阿蘇での噴煙が激しく、中岳へのロープウェイエーが動いていない。当然、登山も禁止措置がとられていた。登山口は上色見にあり、大 戸尾根を登る地獄谷コースである。駐車場はやや狭く、結構な車の数だった。林道らしきところを15分程度行くと、登山口表示があり、届出箱が設 置されている。ここを右折しすぐに左折してしばらく行くと、尾根筋への登りとなる。直前に出会った若者数名が、道に迷い(行き止まり)引き返してき たが、届出箱を直進したらしい。少し急な登りがあるが、高度を稼ぐとともに視界が開け、阿蘇の緑の裾野が目に入ってくる。ミヤマキリシマ越しに天 狗峰と西峰が青空に映える。ゆっくりと歩いても、1時間20分程度で山頂だ。山頂からは、西に高岳を見ることが出来る。帰りは、1時間程度、あっ という間に駐車場だ。空港へは時間がたっぷりあり、阿蘇神社に寄ってから、大観峰をまわった。広い水田越しに阿蘇山系が一望できる。
今年のミヤマキリシマはやや遅い上、豪華さにかけるとのことであった。6月上旬ではさすがに花の時期は遅い。 温泉は内の牧が有名である。この 時期、田植え後の水面に阿蘇が映り、写真になるとか。夜は蛍観光を楽しんだ。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3)大雪山(黒岳〜白雲岳〜銀泉台):2011年7月1日〜2日 @7合目登山口(9:30)−黒岳1984m(10:30〜10:50)−石室(11:07)−北海岳2149m(12:21〜12:47)−白雲避難小屋(14:00) 例年、7月海の日の祝日を利用した1週間程度の北海道山の旅が恒例になっている。今年は、大雪山の高山蝶を目当てに6月末に前倒しをした。残 雪の多い黒岳から銀泉台のコースを縦走した。蝶は別に譲る。8:20発のロープウェイ、リフトを乗り継ぎ、途中、クロユリの写真を撮りながら7合目登 山口に着いた。マスコットのエゾシマリスは来る度に見ることが出来る。黒岳山頂では、ウスバキチョウが飛んでいる。例年になく残雪の多い北鎮岳 、北海岳が見渡せる。この時期の花々も彩を放っている。ツガザクラもきれいだ。北海沢も前面雪に覆われ、冷たい風が吹いている。白雲方面やお 鉢めぐりの人たちとすれ違いながら斜面を登る。このあたりのお花畑にウスバキチョウが多く見られる。キバナシャクナゲで吸蜜する写真を撮ること ができた。黒岳から1時間30分程度で北海岳に着いた。お鉢平越しに北鎮の雄姿が迫る。山頂付近には雪はまったくない。自然観察員の方と出会 い、昼食をとりながら歓談した。今年のように雪が多い年は、花が咲かず終わるものもあるとのこと。旭岳を見ながら、白雲避難小屋に向かう。途中 、黒岳や旭岳、その他の山、花々の写真を撮りながらたっぷりと時間を使った。白雲は明日に残し、早めに避難小屋に着いた。小屋の前の雪渓に は、ハート型の模様を見ることが出来た。黒岳経由の登山客は少なく、旭岳からと銀泉台からの人たちだ。休日でもないのに、利用者は多い。天気 に恵まれた。
避難小屋では、新得のSさん(ガイド)、層雲峡YHで出会った植物学の先生に再会した。花と蝶は別項目に記載。前日の午後は、浮島湿原を散策し た。 A白雲避難小屋(6:20)−分岐(6:47)−白雲岳2230m(7:20〜7:33)−分岐(7:54〜8:01)−赤岳2076m(8:40〜8:50)−コマクサ平(10:20〜12:13)−銀 泉台(13:10) 朝から快晴、小屋からはトムラウシや十勝連峰がまぶしく見える。振り返りながら、昨日来た道を引き返す。分岐から、白雲岳へは40分弱の行程だ 。雪渓を登りきるとすぐに山頂だ。360度のパノラマはすばらしいに尽きる。トムラウシ、十勝連山が遠望出来る。旭岳の斜面は例年になく雪渓が多 い。ニペソツ、石狩山系も良く見える。キバナシャクナゲも所々に咲いている。 分岐に戻り、赤岳を目指す。途中の平坦な道は、花が豊富だ。ホソバウルップソウは、見事な色彩だ。赤岳からは、2つの大きな雪渓を下り、高山蝶 の多いコマクサ平にいたる。この間、緑が目につき、あたりの景色もすばらしい。コマクサ平では、同好の人たちが何人かいて、朝からシャッターチ ャンスを待っている。ここでは、特にタイセツタカネヒカゲが多い。時々、ウスバキチョウが姿を見せる。2時間弱で沢山の写真を撮り、下山した。銀泉 台まで1時間程度だった。
2日とも天気に恵まれ、すばらしい景色に恵まれた。高山蝶3種の目標も達成でき幸先の良いスタートを切った。事前に、ビジターセンターに立ち寄り 、蝶観察の情報を入手した。情報の通りの蝶との出会いであった。晴天に恵まれた縦走だった。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4)アサヨ峰(三百名山)&仙丈ケ岳(百名山): 2011年7月16日〜17日 @アサヨ峰 2799.1m 北沢峠(7:02)−栗沢山2714m(8:47〜916)−アサヨ峰2799.1m(9:56〜10:46)−栗沢山(11:26〜11:40)−仙水峠(12:19〜12:25)−北沢峠(13:20)− 大平山荘(13:35) さすがに静かなコースだ。人一人出会わない。栗沢山でやっと3人のパーティーに出会った。甲斐駒ヶ岳がすぐそこに見える。仙丈ケ岳、北岳〜間ノ 岳、遠くに塩見岳、北アルプスも一望である。北には奥秩父と思われる山塊が雲海の上に見える。鳳凰三山越しに富士山を遠望出来る。アサヨ峰ま では40分で着く。山頂からは同じ山々が眺望できる。空は晴れ渡り、360度のパノラマだ。アサヨ峰は3000m以上の山が一度に眺望できる数少ない 絶好ポイントの一つだ。50分も山頂にいるのは初めての経験だ。栗沢山まで戻り、仙水峠から下山する。渓流沿いの雰囲気はすばらしく、花にも出 会うことが出来た。
前日、仙流荘に大阪からY氏と私の2人、東京からK氏が集合した。朝、バスに乗り北沢峠へ。2人は、甲斐駒ケ岳、私は3百名山を優先して、アサヨ 峰に単独で登った。花の数は少なかったが、眺望だけで十分だった。3000mの山を確認しなくてはいけない。 A仙丈岳3032.6m 大平山荘(4:20)−北沢峠(4:35)−3合目(5:14〜5:27)−小仙丈岳2855m(7:20〜7:30)−仙丈岳3032.6m(8:06〜8:36)−小仙丈岳(9:37〜9:49)−北 沢峠(13:25) 薄暗い中での出発であった。日の出とともに快晴の空が現れた。小仙丈岳に近づくにつれ、視界が一気に広がった。申し分ない景色だ。甲斐駒の 雄姿、その背後に八ヶ岳、鋸岳の特徴ある山容などすばらしい展望を満喫できた。目の前には仙丈岳とカールが青空に映える。小仙丈岳を過ぎる ころから、お花畑も現れ、ライチョウ親子も見ることができた。子供の多いこと、6匹も連れている。山頂では360度の大パノラマで、塩見岳に続く縦走 路が見渡せる。何年か前の行程を思い出した。北岳や間ノ岳も昨日とは違った容姿である。北岳の横に富士山が裾野を広げる。北アルプスも遠く に白い姿を見せている。本当にすばらしい景色である。記念写真とお腹を満たし、もときた道を引き返す。後から来た沢山の登山客とすれ違う。 無事、北沢峠に着く。峠からは、数がそろい次第、戸台口へのバスが出た。
登山後は、高遠温泉で汗を流し、東京のK氏と別れた。すばらしい南アルプスであった。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5)蓮華温泉−白馬岳−雪倉岳−朝日岳−蓮華温泉: 2011年8月5日〜7日 @蓮華温泉(9:40)−白馬大池山荘(12:55) がけ崩れのため、車はヒエ平らまでしか入れず。開通が今日の17:00以降となっていた。蓮華温泉のお客さんの送迎の車に運よく乗せてもらい何と か蓮華温泉まで着いた。白馬山荘のまでは3時間、さらに3時間30分で、白馬山荘まで行く予定であった。同行はNY氏、KY氏と私の3人、いずれも 滋賀県に住んでいる。途中、一人が太もも痙攣で、白馬大池山荘泊りに変更した。山荘周りは、残雪と大きなお花畑でゆっくりと観賞できた。登山客 は、栂池からがほとんどで、白馬岳を周るコースを設定している。早朝出発に備え、早めに就眠した。
事前の情報入手には万全の必要。今日は幸いにも車に便乗させていただいたが、さすがに驚いた。蓮華温泉周辺は蝶も多かった。ヒメシジミはき れいな個体だった。しばし、写真撮影に時間を取られる。 A白馬大池山荘−朝日小屋 白馬大池山荘(4:27)−小蓮華(5:37〜5:47)−三国境(6:13〜6:25)−白馬岳m(6:49〜6:59)−三国境(7:25)−雪倉避難小屋(8:44〜8:57)−雪倉岳 (9:25〜9:37)−朝日水平道分岐(12:10〜12:25)−朝日小屋(13:30) 朝弁当を持って出発した。3人そろっての出発であったが、私は、白馬岳によって行くことに決めたため、急ぎ足で三国境に向かった。白馬は40年以 上も前の学生時代以来だ。小蓮華への途中で朝のご来光を眺めた。大池越しのまばゆい眺めとシルエットはすばらしいの一語に尽きる。小蓮華か らは白馬連峰が見渡せ、雲海も幻想的だ。登山道は、花の山に相応しく、次々と現れてくる。これから行く、雪倉、朝日の稜線もすばらしい眺めだ。 小蓮華までは、約1時間の歩きだ。三国境までは26分、ここで、朝食をとる。朝と昼の弁当はボリュームもあり、おいしいものだった。少しスピードを 上げ、25分程度で山頂に着いた。山頂からは、大パノラマである。唐松岳への後立山連峰の稜線が目の前に展開している。足元には、花の山らしく 次々と高山植物に出会える。 コマクサはじめ朝に相応しい瑞々しさだ。写真もかなり撮った。 三国境まで戻り、二人を追う。ウルップソウはほとんどが終わっていたが、3株だけ花がついた株があった。ラッキー・・・。コマクサに見とれているうち に、すぐに二人に追いついた。2人ともひざがやや不調で、小刻みな休みを入れながら雪倉へむかう。避難小屋で休みを取り、30分弱かけて、雪倉 岳に着いた。ガスがかかり、小雨混じりになる。小休止の後、朝日に向かう。10分強歩いてから、ストックの忘れに気づき、急坂を山頂に戻る。雨は 、すぐにやんだ。朝日の水平道分岐までは結構長く、2時間以上の行程だ。ここ分岐で昼食をとり、朝日小屋に向かう。この道も結構辛い行程だ。夕 刻には天気は回復に向かい、白馬岳や旭岳が良く見渡せた。
朝日小屋は、スタッフ、設備、食事が充実し、気持よくすごせる。トップクラスの山小屋だ。周りの雰囲気もすばらしく、富山湾が見え、夜には家の明 かりが眼下に点在する。小屋では、幾つかのパーテイと話が弾んだ。また、ゆったりとした中で、十分に休養・睡眠を取ることができた。 B朝日小屋−蓮華温泉 朝日小屋(5:25)−朝日岳(6:18〜6:33)−ツガミ新道分岐(7:03〜7:13)−花園三角点(9:25〜9:35)−白高地沢(11:00)−新橋(11:10〜11:58)昼食− 兵馬平(12:50〜12:55)−蓮華分岐(13:10)−蓮華温泉(13:25) さあ、最終日、りっぱな朝食を済ませ、出発する。朝日岳までは、50分強、立山連峰や剱岳も振り返りながら、お花畑の中を進んだ。白馬岳も見事 だ。山頂からの展望も抜群で、ツガミ新道が延々と続く。分岐を過ぎ、白高地までは、残雪の斜面と花が次々と現れる。コザクラも見事だ。アヤメも いい。五輪尾根に出て、木道を歩き、花園三角点を過ぎる。樹林帯を進み、白高地沢に下りて昼食にする。このあたりは、蝶が多く見られる。アサマ シジミやミヤマシジミがその中にいる。良いシャッターチャンスであった。長旅の疲れを取るべく十分に休んだ。ここから、蓮華温泉は登り返しがあっ て、結構長い。花はあまり楽しめないが、いい雰囲気のコースである。兵馬ノ平を過ぎ、ようやく蓮華温泉に着いた。
ひざの故障を抱えながら、無事、縦走を終えた。次々と現れる花々に目を奪われながら、2泊3日が過ぎた。滋賀への帰りには、姫川温泉に立ち寄り 汗を流した。もう一度訪れたい山系だ。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6)奥三界岳1810m 2011年8月30日 夕森公園ゲート止め(7:45)−銅穴の滝(8:15〜8:25)−一本つり橋−林道出会い(9:17〜9:22)−林道分岐昇竜の滝(10:13〜10:20)−林道終点・登 山口(10:35)−夕森庭園−奥三界岳山頂(12:25〜13:00)昼食−林道終点・登山口−林道出会い(15:53〜16:00)−銅穴の滝(16:43)−ゲート止め( 17:06) 非常に奥深い山だった。山蔦氏とは、白馬岳を一緒した。ゲート止めから銅穴の滝までには、2箇所崩壊の後があり、慎重に越えていく。ゆらゆら揺 れる一本つり橋を越えると、急登が待っている。40分強の登りだ。林道まで達し、昇竜の滝のある林道分岐までは、ほとんど1時簡に近い歩きだ。途 中、昇竜の滝が遠望出来る。分岐からの林道は見る影もなく、草が生い茂っている。クサボタンの花の群生だ。登山口には、荒れ果てた小屋が残っ ている。登るに従い、視界が広がる。笹の生い茂る高原だ。涸れ沢が現れ、40分弱かけて進む。夕森公園を過ぎるとやっと山頂だ。途中、ぬかるみ が幾つかある。膝まで浸かってもまだ底ではなかった。それにしても山頂までは、奥深い。山頂からは、西方向に、御岳の裾野が見える。ひと時をす ごし、もときた道を引き返す。
火曜日のため、他の登山客はまったくなし。時間については、3百名山のコースタイムを参考にした。説明はどうも一箇所のコースが抜けており、7時 間ではなく、1時間多い8時間が本当のところだ。下山後、坂下のすぐ近くにある、ラドン温泉に行く。民宿がやっている普通のお風呂だったが、長旅 の疲れを癒した。中津川ICに戻り、滋賀県を目指した。お疲れ様。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7)北海道の山(オプタテシケ山(9月19日)、芽室岳(9月20日)、黒岳(9月17日)、旭岳(9月18日)) @オプタテシケ山2013m : 9月19日 美瑛登山口(5:35)−美瑛避難小屋(8:10〜8:25)−べべツ岳1860m(9:25)−オプタテシケ山(10:20〜10:35)−美瑛避難小屋(12:51〜13:01)−天然 公園(14:03〜14:13)−美瑛登山口(15:24) 前日に登山口を確認しておいた。白銀荘を5時過ぎには出て、登山口奥の駐車場に車を止める。ゲートがあり、営林署に事前確認が必要だ。林道 を10分ほど歩き、針葉樹林帯を登る。天然公園を過ぎ、急斜面を過ぎると視界が広がり、美瑛富士避難小屋が確認できる。紅葉の最盛期にはまだ 時間がいると思われるが。ナナカマドが目に付く。2時間30分ほどで小屋にたどり着く。石垣山へは、強い風と寒さの中を進む。美瑛は緑の中に紅葉 が印象的だ。コルに出て、べべツだけを目指す。後方には、十勝岳、富良野岳の山並みが美しい。べべツではウラシマツツジやチングルマの赤いじ ゅうたんが敷き詰められている。前方にオプタテシケ山が堂々とそびえる。避難小屋から2時間10分でオプタテシケに着いた。考えていたより早く着く ことができた山頂周りは、霧氷と霜柱で、幻想的であった。。北には、トムラウシ、大雪山系が眺望できる。展望は抜群だ。帰りは、写真を沢山撮り ながらであった。避難小屋には同じ時間くらいで着いた。天然公園で少休止を取り、無事、登山口に着いた。
東京の友人K氏と新千歳空港で落ち合い、白銀荘に向かった。前日と前々日は、黒岳、旭岳に登る。今日から急に冷え込み、ごらんの霧氷を見る ことが出来た。山頂付近はハイマツは一面、霧氷に覆われていた。強い風と寒さには閉口した。登山後は、新得に向かった。途中、トウモロコシを買 い、息子に送った。 A芽室岳1754m : 9月20日 登山口(7:25)−西峰分岐(9:53〜10:00)−芽室岳山頂(10:17〜10:32)−西峰分岐(10:45〜10:50)−登山口(12:19) 日高山系の北に位置する山だ。また、日高山系山は久しぶりだ。新得の町に泊り、登山口には、7:20前に着いた。準備も早々に渓流を渡る。すぐに 右折して道なりに進む。西峰分岐前は、急登の連続だ。それでもコースタイムよりは20分ほど早く着いた。バンケヌーシ岳の山容が印象的だ。分岐 からは、視界が開け、山頂はすぐだ。360度の大パノラマを満喫した。すぐ向かいの峰が、幌尻岳を含む山塊だ。北北東には、石狩山系、ニペソツ 岳が眺望できる。すぐ横が大雪山系だ。十分に景色を満喫した後、もときた道を引き返す。帰りは、順調だ。最初に渡った小屋横の渓流の橋が、新 しい橋に取り替えられていた。
最初の予定では、もう1日を予定していた。台風15号が関西に来るということで、急遽、切り上げ20日に大阪に戻った。翌日の新聞では、大雪山旭岳 で初冠雪があったと報道されていた。旭岳、黒岳の紅葉は少し早かったようである。 B黒岳 1984m : 2011年9月17日 大雪山登山のいわば入り口になる。層雲峡からロープウェイを利用して5合目へ、更にリフトを利用して7合目に行くことができる。ここから、登り1時 間10分で山頂に着く。山頂からは雄大な山塊が広がり、大雪山をじっくりと眺められる。御鉢をぐるりと巡るも良し、白雲岳から銀泉台、あるいは遠く トムラウシを目指すのも良し、旭岳から下りるも良しと多くのコースが選択できる。 今回は天気も思わしくなく、黒岳、旭岳それぞれを往復することにした 層雲峡(9:30)−(ロープウェイ)−5合目−(リフト)−7合目(10:10)−黒岳山頂(11:28〜11:43)−7合目(12:40)−(ロープウェイ&リフト)−層雲 峡 曇り空、天候が思わしくなりため、前日富良野に入ったが十勝の予定を変えた。リフトからは、下にエゾリンドウ、トウヤクリンドウが見られる。7合目 を下りるといつも通りエゾシマリスが迎えてくれる。愛嬌があって良い。紅葉が始まった中、山頂を目指す。山頂付近、石室付近ではチングルマやウ ラシマツツジの紅葉が目につく。しかしながら、遠くはさっぱりダメだった。しばらくウラシマツツジの紅葉を楽しみ、下山した。
C旭岳 2290m : 2011年9月18日 ロープウェイ乗り場(7:30)−姿見駅(7:40)−旭岳石室−旭岳山頂(9:25〜9:35)−姿見駅(10:35) ロープウェイを下り、姿見ノ池を目指す。池のすぐ奥には噴煙が上がっている。登山客は結構な数である。登山道には所々にエゾリンドウが見られ る。あちらこちらの草紅葉が目を引く。ウラシマツツジも美しい赤だ。姿見ノ池を通り、いよいよ登りにかかる。山頂にはガスがかかり姿を現さない。 振り返れば、十勝の山々、高の原が見られる。山頂は雲がかかって全体を眺望というわけにはいかない。次第に勾配が強くなり、ガスの中をもうひ と頑張りで山頂に着いた。見通しはなく、山頂表示で写真を撮り、ゆっくりと下りた。帰りは、右手に取ってぐるりと一回りする格好になった。エゾリンドウも多く、それなりに楽しめた。明日はいよいよオプタテシケ山に挑戦だ。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
8)北信4山(飯縄山、戸隠山〜高妻山、黒姫山) 2011年10月8日〜10日 @飯縄山1917m 三百名山 守山自宅(3:30)−一の鳥居駐車場(8:40着、8:56出発)−三の鳥居登山口(9:06)−山頂(10:36〜11:12)−三の鳥居登山口(12:31)−一の鳥居駐車 場(12:45) 三の鳥居登山口から、第一の不動明王に始まる十三仏が現れる。最後の虚空蔵を過ぎたあたりで視界が広がる。西登山道からの合流地点には飯 縄神社があって、この辺りからの戸隠山〜高妻山の景色はすばらしい。山麓の広々とした様子や、戸隠に続く稜線越しに北アルプスが望める。眺望 を楽しみながらしばらく歩くと、山頂が望めるピークに達する。紅葉は最盛期ではないが、それでも楽しめる。山頂からは360度のパノラマだが、木々 があり、裾野までは見えないところがある。東に、苗場と思われる山塊がうっすらと確認できる。北には、黒姫越しに妙高、東には高妻山が楽しめる 。登山客も多く、昼食に時間を使った。同じ道を引き返したが、快晴の半日を満喫した。
登山の後、刈り取りの済んだそば畑から戸隠山と高妻山を眺望できる良い場所を見つけ、撮影した。その後、戸隠中社宮、森林公園などを散策し た。ツルウルシ、ヤマウルシの紅葉が美しい。今回は、鏡池を逃して残念なことをした。民宿は寺前、明日の東京からの友人の合流を待つ。コンビ ニがなく、小さなスーパーで買い物をした。 A戸隠山1904m〜高妻山2353m 奥社入口(6:12)−奥社(7:01〜7:10)−五十間長屋(7:43〜7:49)−剣が峰−戸隠山(8:55〜9:05)−一不動避難小屋(10:40〜10:50)−五地蔵( 11:35〜11:40)−高妻山(13:20〜13:45)−一不動避難小屋(15:52〜16:00)−キャンプ場入口(17:15)−奥社入口(17:35) 朝は弁当を頼んだ。5:30頃には、東京からのK氏が宿に来てくれた。奥宮までは入口駐車場から50分程度かかる。見上げる杉並木は圧巻だ。奥宮 から早々に急坂、35分程度で五十間長屋だ。山肌の紅葉が見事だ。岩壁を登りきったところからはやせた岩稜とクサリ場が続く。アリの戸渡りは、 若ければ立ってバランスを保ちながら進めただろうが、股を広げて進む。その後も、急な岩尾根を登る。久しぶりの緊張感だ。八方睨みからは北ア ルプスや高妻山の山容が目を引く。すぐに、戸隠山山頂だ。小刻みにピークを上り下りしながら、又、紅葉を楽しみながらが、1時間35分で一不動避 難小屋に着く。五地蔵への登りもきつく、高妻山へも、更に1時間40分かかる。途中、目にも鮮やかな紅葉で少しは疲れも和らぐ。山頂では、遅い昼 食を取り、大パノラマを楽しむ。妙高〜火打〜焼山〜雨飾の山並み、北アルプスの遠望、昨日登った飯縄山、明日予定の黒姫山など、すばらしいの 一語だ。帰りの時間帯を気にかけながら、また、紅葉を写真におさめながら、慎重に下山した。キャンプ場に着くころには少し薄暗くなった。宿から心 配した女将さんから携帯が鳴った。 戸隠山周辺
高妻山へのアプローチ
長い道のりであったが無事下山できた。晴天の下、すばらしい紅葉を楽しんだ。高妻山は随分前に登ったが、あまり記憶はない。今日は相当の人 出らしく、山頂手前の十阿弥陀から渋滞であったと聞いた。戸隠経由でかえって好都合であった。それにしてもワンダフルな1日だった。 B黒姫山 2053m 三百名山 大橋林道取付き(7:32)−林道登山口(8:06)−七曲(8:40)−西登山道分岐(10:19)−黒姫山山頂(10:29 〜11:07)−古池分岐(12:20)−古池( 13:07)−大橋林道取付き(13:37) 宿で朝食を食べてから出発した。紅葉の林道をゆっくりと歩く。登山道に入り、ツルウルシの紅葉が目に入る。七曲を過ぎ、ブナの紅葉の中をゆっく りと登る。根曲がり竹が生い茂り、しばらく歩くと笹原に出る。眼下には戸隠の牧場が広がっている。南西に戸隠山、北側に小黒姫山、南には飯縄 山が見える。気持ちの良い稜線を進むとすぐ先が黒姫山頂だ。山頂からは、高妻連山も見える。帰りは、古池に迂回した。紅葉に覆われたすがす がしい道を行くと、古池に着いた。ここもすばらしい雰囲気だった。
3日連続の快晴で、すばらしい山行きが出来た。この後、K氏と別れ、滋賀県へ向かって車を走らせた。北信五山で斑尾山が残ったが、スキーを兼 ねて訪れたい。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
9)ブンゲン山1260m 2011年11月3日 駐車場(9:05)−1000m地点(10:40〜10:50)−ブンゲン山頂(12:02〜12:50)−駐車場(14:30) 地元の山登りの会に参加した。ブンゲンは、スキーシーズンに最終リフトから往復したことがある。粉雪の中、新雪を踏みしめた記憶が鮮明だ。 若竹荘の裏手より取り付く。早々に紅葉の中を進む。渓流を渡り、いよいよ登りがはじまる。黄色の中に紅葉が美しく、目を楽しませてくれる。落ち葉 の登山道は大変歩きやすい。休憩地点で巨大なサルノコシカケが木の上にあった。山頂間近では、クマザサが生い茂っている。山頂では、金糞岳 や貝月山など、展望が楽しめる。昼食の後、スキー場のリフトをめざし、25分程度歩く。後はゲレンデを下りながら、周囲の紅葉を楽しむ。ゲレンデ の前方には金糞岳が堂々たる雄姿を見せる。山頂からは、1時間40分で駐車場に着いた。
麓では、チューンアップした車の騒音があったが、山の中は紅葉と静けさで満ちていた。メンバーも満足した中で下山した。登山客は他に出会わな かった。紅葉はなかなかのものだった。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
10)小秀山 1982m 三百名山 2011年11月13日 乙女渓谷キャンプ場(7:36)−(二の谷コース)−夫婦滝・雄滝(8:33〜8:40)−三の谷分岐(9:43〜9:53)−兜岩(10:03〜10:08)−小秀山頂(10:47〜 11:03)昼食−兜岩(11:55〜12:01)−三の谷分岐(13:22)−(三の谷コース)−駐車場(13:49) 裏木曽街道にある小秀山を目指した。乙女渓谷キャンプ場に車を止め、二の谷コースを進んだ。ガイドには、台風の被害で荒れていて通行禁止と 出ていたが、復旧lしていた。木道で歩きやすい道だった。紅葉はすでに落葉していたが、渓谷はなかなかのものだった。道中、夫婦滝が見える場所 があった。なかなか立派な滝だ。登山道からは、雄滝のそばを通るが、雌滝は見ることが出来ない。孫滝もある。ここからが本格的な登山道で、兜 岩までは、急騰だ。カモシカ渡りの岩場は岩にすがりついて登る。兜岩からは、第一高原、第二高原と比較的なだらかな道である。ただし、ぬかるん でいた。花はこの時期期待できない。山頂にはバイオトイレがある立派な小屋が出来ていた。お昼はこの中で食べた。ガスがかかってていたため、 再度、小屋から戻ったが期待の御嶽山は見えなかった。 帰りは、三の谷のコースを歩いた。歩きやすい道だった。山頂からは2時間40分かかった。麓では、紅葉が楽しめた。
スタートで、多治見からの2人づれと一緒した。天狗岩の展望台のところで別れた。帰り、三の谷分岐のすぐ後で追いついた。時間が心配で、分岐か ら引き返したとのこと。登山後、加子母の道の駅で、お土産を沢山買い込んだ。秋田の道の駅と提携しており、稲庭うどんが置いてあった。2袋買っ た。シナノスィーツ(りんご)も買った。他にも沢山。中津川から高速に乗り、帰宅した。途中、温泉はあきらめた。久しぶりの単独登山だった。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
11)三峰山1235.4m〜平倉峰1222m 2011年12月11日 登山口(9:45)−不動滝前登山口(10:10〜10:20)−避難小屋(11:20〜11:30)−三峰山(11:45〜11:55)−平倉峰(12 :25〜13:24)−三峰山(13:55〜 14:00)−八丁平−営林署小屋(15:25〜15:30)−登山口(15:50) 大阪駅にて待ち合わせた。5人の参加だ。S氏が新しい山の会を立ち上げ、初めての例会になる。7:30過ぎに出発し一路、御杖村を目指す。奥宇陀 青少年旅行村には、9:30過ぎに着いた。避難小屋前に行く少し前から雪道になった。避難小屋を過ぎると、霧氷が見え出し、その中を進んだ。朝、 下から見上げたときに山の上はガスに覆われていたが、これが霧氷に変ったらしい。山頂に到着する頃にはすっかり青空に覆われた。白い霧氷が 美しい。山頂で記念写真のときに、他のグループから、30分先の平倉峰はもっと素晴らしいとの情報で、足を伸ばした。期待通りのものであった。昼 食にたっぷり時間を使い、霧氷を楽しんだ。三峰山に戻り、八丁平を経由して登り尾コースで下山した。
この三峰山は何回も登っている。12月のこの時期は初めてだったが、立派な霧氷を見ることが出来てよかった。 2010年度の詳細へ 更新日時:2015年3月19日 |